The color of empty sky
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現実には多分叶うことのないような幸せな夢を見て、涙を流しながら目を覚ました。 なんて都合のいい夢、本当は出来やしないのに、その人を幸せにしてあげることなんて。 だのに捨てることの出来ない思い。
それにしても自分はなんて幸せだったのだろうと、いまさら指折り数えてその数に呆然。 一般の人から比べるならば、私は負け犬でありワーキングプアにも近いといわれても仕方がないのは知っている。 だけど、尊敬する人の下で勉強しながらやりたい仕事をすることが出来、安定した給与を得て(その金額云々は能力に応じたものであるので不服はないし)、数は少ないが友人にも恵まれ、家族は安寧に暮らしている。 それらがどれだけ幸せなことであるのか、これまでろくに感謝なんざしたこともないから余計に、その幸せに打ちのめされてしまうようで。
ここでこれより多くのものを望むのは欲張りなのだろうか。 今まで希望や目標を持って、他のものを規制にしてでもそこに向かって進むことというのを繰り返してきたのだけど、ふと足を止めて考え込みたくもなる。
幸せに満たされて、叶えることも出来ない夢を見て涙を流すなんて。 こんな生き方には納得が出来ない自分がいて、その思いが心を揺るがしている。
この頃なんだか幸せな気がする。 これといって変わったことがあるわけではなく、周囲の小さな幸せに目を向けて、それに感謝できるようになったからだろう、と考える。
自分のために生きよう、と考えて行動するようになった。 何かのため、例えば家族のためとか、夢のためとか、そういうもののために生きることよりも、多分難しいことかもしれない。 頼るものがなくすがるものもない生き方、身の回りをよく見て、物事を後回しにはせず、かかわる人々に感謝を。 シンプルだけど結構大変だ。
それにしてももう4月みたいな天気だなぁ。
昔は側に他人がいると眠れなかったような気がする。 今はそうではないけれど、音に過敏になっていて耳栓をしないと眠れない時期もあったりして、そんな時はなるべく人の側では眠ることにならないよう気を使って暮らしていた。 この頃は少し慣れたのか、たまに友人などと飲んだくれて折り重なって眠ることがある。 (相手が異性であろうと同性であろうと、性的な関係に陥る可能性がない相手に限る) 以前は苦手だった、人の体温や寝息をいとおしく思ったり、その存在に安心したりもできる様になった。
そういえば人との距離のとり方も、少し無防備にさらけ出してみたり、人の良いところや悪いところも自分なりに理解して愛してみたり、というのが出来るようになってきた。 人は怖いけど、相手だって同じように私のことを怖がっているのかもしれない。 そこを乗り越えるのが、信頼ってやつの力なんだろうな。
この年になって今更分かったんだな自分は、と少し反省。
気力がみなぎり前向きで活動的になる時期と、半ば強迫観念のようなものに急かされて落ち着きなく何か行動をする時期とは、ちょっと似ているような気がする。 そんな訳で、上のどちらに当てはまるのかは分からないけれど、今は旅に出たくて仕方がなく、しかも流氷が見たくて見たくて仕方がない病。
中学校の行き帰りに回り道して通った橋は、海の近くで割と広い幅の川に架かっていて、今頃の時期になると、氷や雪の塊も流れていた。 テレビで見る流氷にちょっと似ていなくもないな、と学校帰りぼんやり眺めながら、私はそこにいろいろなものを投げ捨てた。 テストの答案や学校行事のプリント類、美術の授業で作った隣の席の人の頭部のブロンズ像、食べ残したお弁当。 あと、自分の感情とか、ね。
何かを見たくて旅に出て、また同じ場所に戻ってきて生活に戻る。 旅で得たものはなんだろう、と思い返し考えているうちに、生活に押し流されて少しずつ記憶が薄れて、また次の旅に出たくなる。 そんなことの繰り返しで年をとっていくみたいな日々。
届く頃にはバレンタインを過ぎているけれど、バレンタインにかこつけて、贈り物をしてみたくなった。
人に贈るもののことを考えるとき、相手の喜ぶ顔を考える、顔じゃなくても言葉とか、いろいろ。 その人に喜んで欲しいと思う気持ちは、多分純粋な好意だと思う。 なんだかうきうきと仕事を切り上げて、存分に迷うことを楽しみつつ品物を選び、さらに包装紙や可愛いシール、グリーティングカードなども買い込んでみたりして。 なんだかとても穏やかな気持ちに満たされてゆく。
子供の頃からそういえば、包装したりとかカード作ったり、何故か好きだったなぁ。 などと昔を振り返り、喜ばれなかった贈り物や喜んであげられなかった贈り物のことも思い出して、胸の奥がちくり。
それでもやっぱり、ちょっと疲れているときや寂しいときは、人に贈り物をすることを考えようと思う。 贈る相手がいてくれる幸せ、そして、普段は忘れがちな、自分がその人に感謝しているということを、思い出して確かめるために。
2007年02月12日(月) |
生まれかわるところが |
例えば美味しいものを食べ、友人知人と笑いあうひと時でも、私の心はやっぱり張りつめていて。 またねと手を振る笑顔を、帰り道へ踵を返しながらどこかにしまいこむときに、ああ疲れた、とつぶやいてしまう。 それは相手のせいではなく自分のせい、笑顔を作れば作るほど、心の隙間に猜疑心が増殖してゆくような、どす黒い血が広がるような。
国家試験が終わり、歯の矯正が終わる頃には、私がこの街にいる理由が本当になくなってしまうなぁ、とふと思った。 そんなときに、こっちに来て一緒に暮らす?なんて言われたら、そりゃ心がぐらりともする。
自分を変えることが出来るなら、どこにいても自分の存在意義を疑うことなく、人の事も信じられるようになるだろうか。 誰か一人だけ信じられる人がいたら、その人だけを信じて生きてゆけるだろうか。
この頃は、もう随分前にジャケ買いした羅針盤「らご」を聞いてます。 近所に出来たレンタルショップ、廃盤になっているものも結構充実していて、うっかりうろうろしてしまいます。 読んでも読んでも読みつくせないぐらいにたくさん面白い本があり、聞いても聞いても尽きないくらいにたくさん素敵な音楽があります。 そしてそれらが拡散する宇宙のように、これからもずっと増え続けてゆくのでしょう。 ・・・などと考えて仰向けにベッドに倒れて目をつむれば、ひと時脳裏には真っ黒い闇とそこに浮かぶ明るい星たちが見えるようです。
探し物をしていたらCDが出てきた。 「リアルサウンド〜風のリグレット〜」のサウンドトラック。
リアルサウンドといえば、画面真っ黒の音声だけのゲームということで話題になった(評価されていたかはちょっと憶えていない、あえて忘れておく)。 そして思い出すのがあの時代の寵児、あのデブ、飯野賢治。 あのゲームをプレイしようと思ったのは、音楽を鈴木慶一氏が担当していたからという単純な理由なのだけど、サウンドトラックを再生してみると、ゲームのひとこまひとこま、脳裏で描いたあの光景や声優として出演していた篠原涼子の声やらがふと蘇ってきた。
昔を思い出して、ああと溜息をつくことが多くなってしまったなぁ。 それにしてもこんな沢山の記憶が一体どこにしまってあるんだろう、普段は思い出しもしないってのにね。 それにしても篠原涼子、いい女になったよなぁ、とか思ったり。
そういえば引越しのたびにプロバをころころ替えていて、今はOCNでメールアドレスはあるけれど使っていない。 そもそもマメな方ではない上、必要な人の連絡や生存確認も携帯メールやらmixiやらで済ませてしまうので、メールなど滅多に出さない。 色々なサイトを利用するうえでの登録用、バイトでデータをやり取りする場合などは、Gmailを使っているし。
この日記を書き始めて少しした頃から、freemailという無料のメールアドレスをなんとなく細く長く使い続けている。 ほんのたまに忘れた頃に、そこには「元気ですか?」という、ネット関係のお知り合いの方からのメールなども流れ着いている。 スパムやらなにやらのせいで、色々なメールアドレスを作っては潰しを繰り返してきたけれど、このアドレスだけはなんとなく潰すこともなく。 しかし、サービス廃止とのことで今月いっぱいでこのアドレスともお別れすることとなる。 このアドレスには、ちょっとだけ思い入れがあったんで、寂しいなぁ。
それにしても、年末年始の暴飲暴食で確実に太ったのがショック・・・
この街は昔から好きだった。 飲み屋とチンピラが多くて、ちょっと田舎臭くて。 君の生まれ育った街だからかも知れないし、縁あって私が今働く街だからかもしれないし。
一軒のバーがあった。 沢山の洋酒に囲まれた上品なマスターのいる、薄暗い小さなバー。 年末年始も休まず営業しており、行く当てのない私たちはそこに流れ着き落ち着いた。 カウンターの上に落ちるスポットライトが、グラスをきらきらと照らす。 舌先を痺れさせながら舐める、まん丸の氷の浮かぶ薄緑色の美しい液体はアブサン。
綺麗な緑だね。 と、その後の言葉の続かないくらいに、ふたりで、私の手の中のグラスの氷の溶ける様を眺めていた。
恩師から、たまにぽつぽつ在宅で出来るバイトをいただいている。 そういえば私、昔から宿題って全然出来なくて、出来ないという面で一人で自分を追い込んで精神的にやられてしまうタイプだよな、と。 分かっているつもりなのに、仕事を請けてからこの駄目さ加減を思い出すので困ってしまう。 お金の為というよりは、自分と向き合う訓練だと思って頑張ろう。 もうそろそろ、夏にある国家試験の勉強を始めなければならないので、その訓練、訓練。 思わず日記を書くことやスパイダソリティアに逃げてしまう、自分との戦い・・・
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