羽積風narration
…どうかなぁ?

2003年09月22日(月) 二本立て

『逆手に取る』



言葉にすると 少しウソになるでしょう

簡単に口にすると 重みがなくなるでしょう

だから どうしようもなくなるほど成長する前に

あなたに伝えて 壊してしまおうと

「好き 好き」

ほら こんなに容易く言えちゃうくらいだから

たいした想いではないでしょう?



*** *** ***



…なんだろうなぁ。
ときどき無性にこういうのが書きたくなるのは。

私の中の、毒を出している感覚。

乙女な思考回路というのは、汐の中に確実に在って。
だけど、それは汐にとっては必要ないわけで。

私の中に在ってはならないものが血管を流れている感じで、
ものすごい異物感。気持ち悪さを抱えるから。

体内の毒素を、吐き出す感じ。なのだけれど。

早く解毒剤をみつけないと、分裂してしまう。





さーて、さて。
そんなこんなで、ちょい前の即ゴル。

これ、たぶん誰も気付いてくれてないけど
汐程度のやつが言葉遊びに気を取られると
こういう結果になるという見本ですなー…。

タイトル提供は、かむらさま。



*** *** ***



『朝のこない団地』



朝のこない団地で 浅子の旦那市

井戸はないけど 井戸端会議

旦那 けなす 息子 ほめる

旦那 けなす 息子 ほめる

所詮 血の濃さ愛なんだ

打算な愛の故地 朝の来ない団地



2003年09月21日(日) 街は今日も平和っ!

今日は映画『ロボコン』と、
舞台『グルービーデイズ・マリオ!!』のハシゴ。

念のために言っておくと、
ロボコンはあの赤い彼が出てくるやつじゃないよ。

汐的にはどっちも大当たりで良き一日でした。
良質エンタ堪能。頭がめいっぱい遊んだ感じ。
お時間があれば、ぜひぜひっ!

ロボコン↓
http://www.robocon-movie.com/index.html
グルービーデイズ・マリオ!!↓
http://www.peacepit.com/

なんかね。
いろんなことひっくるめて楽しい一日だったのです。

時間の流れ方が。しあわせだったのです。やばいくらいに。



2003年09月20日(土) セミが鳴くような名の店で(丸わかり)

昨日は数名で中華を食べに行ってました。
あぁ、中華と言ってもグルングルン回るようなところじゃありません。
よくあるチェーン店です(ちなみに王将ではない)。



また、よくあることに
ナス味噌炒めに小さな虫が入っていたんですね。

フロア担当の若い女性店員に報告するじゃないですか。普通に。

「あの〜、虫が入ってるんですけど」

「あ」(とつぶやいて、皿を引き下げる)

本当にそれだけだったんですよ。彼女のしたことは。謝るでもなく。
そして、少しあとで調理場の男性が謝りに出てきたのです。



おい、女、謝れよ!

と、まず至極普通にムカついたわけです。

いっしょにいた友達がものすごく怖い顔をしてフツフツと怒りを
抑えていたのが怖くて怒りそびれたようなところがありますが。



で、そこから。いろいろ思ったのですが。



まず、彼女は悪気があって謝らなかったのか?
たぶんそんなことはないと思う。そういう感じではないと。

確かに彼女は接客に向いてない。
そういう時はとっさに無条件にちょっと大げさなくらい謝っておけば
事態は丸く収まるのだ、ということをわかっていない彼女は向いてない。

ただ、“悪いことをしたら謝る”という感覚そのものが
あまり染み付いていないだけなのではないだろうか。
それは店の教育云々ではなく、もっと子供時代に遡って
親の教育であったり、友達との係わり合いであったり…。



ん?悪いことをしたら謝るって、
そもそも彼女は悪いことをしたのか?

虫は上に乗っかっていたという感じではなく、
明らかに調理中に紛れ込んだように入っていた。

彼女が調理したのではない。
既に虫が入ったものを、そうと知らずに渡されて運んだだけだ。

そして調理中にミスをおかした調理師は、ちゃんと謝りに出てきた。

…それでいいじゃないか。どこに問題があるんだ。



“フロア担当は、客に接する位置にいる者なので店の顔である。
 だから、店の中の他のあらゆる分担をしている人を代表して
 振舞わなければならない”

というような感覚が私たちには染み付いているけれど、
果たしてそれは正しいのか?

店や会社というものは、そういう連帯責任のものとして
あたりまえのように存在してきたけれど。



私にもいちおう接客経験はあるので、
理不尽なことで謝らなければならない気持ちもわかる。
自分の努力や心がけで防ぎようの無い事態を
代表して謝らなければならないどうしようもない気持ち。

もともと個人主義の強いタイプであるし。



彼女の仕事は、なんなのだ?
彼女の時給に含まれている、最低限の仕事は。

オーダーを取り、調理場から客席へ運び、会計をする。

そこまでか?

自分以外の店員がしたミスを謝るということは業務内容に入っているのか?
自己判断にゆだねられるグレーゾーンになるのか?



そもそも、飲食店の役割というのは、なんなのだ?
雰囲気重視の高級料亭でもない町の飯屋の、最低限の役割は。

注文された料理と、食べるスペースを提供する。

そこまでか?

客が気分良く過ごせるように配慮するということは役割に入っていないのか?
店の方針にゆだねられるグレーゾーンになるのか?



あぁ、なんか、そういうようなことをキュルキュルっと考えたり。

まぁ、私は明日からも普通の社会人として
誰かの代わりに謝ったり謝られたりしていくんだけれど。

とりあえず今は、それで、いい。



2003年09月19日(金) はぅ〜ん

ふと思ったんですけどね。

なんだかんだ言って汐は、

普通だと12時間ぐらい会社にいるわけです。

で、往復に2時間。睡眠が6時間。

そうするとですよ。

12+2+6=20

“家と会社の往復で一日が終わる”

っていうのは、こういうことなのか。と。

仕事好きだからいいようなものの

愚痴りながらやってたら、人生は地獄だ。

「仕事は、生活と趣味の金のために割り切ってやるものだ」

って言う人もいるけどさ、

仕事は楽しいに越したことはないと改めて思った。

一日の半分も自分を殺してたんじゃあ

死んでる自分と生きてる自分と

どっちがほんとの自分だか、あやしいもんだしね。

「“渋々こなしてる”感が大人っぽくてカッコイイ」

とか、しょうもない気取り方してる間に

ほんとにつまらない毎日になってくんだよね。

定時で切り上げても一日の三分の一なんだし。

まぁ…時間の長さで計れることばかりじゃないけど。

そんなことより。

毎日地道に会社帰りの道で手なずけている猫。

昨日、見かけたので呼んだら「にゃっ」って走ってきて

その後ろから子猫が3匹、テテテテ…ってついてきたのです!

親はすぐ擦り寄って甘えてくるのですが

子供たちはギリギリ手の届かないところで少し遠巻きに

「みゅ?(おかあさぁん、この人間はこわくないのー?)」

と言いながら見ておりました。

あまりの愛らしさに悶絶死するかと思いました。



2003年09月18日(木) 事勿れ主義

自分の前で誰かの悪口を言っていた人は
他の所で自分の悪口を言っているだろうから信用できない。

って、よく言うけど。

じゃあ、事勿れ主義の人だって
自分と喋ってるときの笑みも大方愛想笑いなんだろうから
信用できないってことだよなー…と思いました。ふと。

いや、私もするんですよ。愛想笑い。頬が筋肉痛になるくらい。

みんなが本音で意思表明しながら生きてちゃあ
世の中回らないだろうし。自殺者も更に増えるだろうし。

ん〜…だからなんなんだ。兎角この世は生きにくいってことだ。





ここんとこ何故、何を書こうとしても思考回路がダークな方へ
行くのかと思ったら、そういう時期だから仕方がないんだった。

ここ二ヶ月ほど漢方薬が効いているおかげで安定剤を飲まずに
済んでいるんだけど、漢方薬もこれまた中途半端な効き方なので
ワッと泣くほど鬱大爆発にもなれず薄ぼんやりモヤモヤとダークだ。

この時期に書くものも、それはそれでウソじゃない。



2003年09月17日(水) 間違いなく蹴落とす

朝、出かける間際にクモを見つけてしまい、殺生にあたふた。
彼氏は寝起きだからボーっとしてるし。

無事、仕留めたのですが
家を出る時間が少し遅くなってしまい、駅までのチャリは激走。

「ちくしょう…これで事故って死んでもクモの糸は垂れてこないな」

などと無駄に芥川に思いを馳せながら漕いでおりましたとさ。



2003年09月16日(火) 水が合わない

阪神は優勝したらしいけど、ダイブしたキッタナイ体で
電車に乗って座席に座んなよ?と思っていたら、
近辺の風呂屋もダイブした人の入浴お断りの張り紙したらしい。

やだ…もう電車乗りたくない。

根っから大阪人の汐でさえ、連日テレビ等で
阪神&吉本の強力タッグを見せられ続けて辟易してるぐらいだから
他地方出身者のツラサたるや察するに余りあると思われますが…。

何が嬉しくてこんな“下品・汚い・無神経”しかウリのない
大阪にわざわざ来てるのかなぁ…わたしゃ未だに馴染めません。

かといって、けっして汐が御上品なわけではないですけどね。



2003年09月15日(月) 仕切り板がイッパーイ

最近はアンデルセンの『絵のない絵本』を読んでいたのですが、
さっぱり理解できませんでした(*_*)

今日は通販で買った本棚が到着。今から組立っす。
本を並べていく作業は、結構、快感。



ちょっと前の即興ゴルコンダ↓お題はムーリンさま。

*** *** ***



『ぴくるす』

いつつ:おおきなくちのぴえろがこわくてないた

あまい けちゃっぷは だいすき
からい ますたーどは がまん
すっぱい ぴくるすは だいきらい


12歳:“pickles”は「胡瓜の酢漬け」と訳すように教えられた

甘い ケチャップは 大好き
辛い マスタードは 苦手
酸っぱい ピクルスは 大嫌い


19歳:色彩心理学によると赤と黄色は食欲をそそる色だと習った

甘い ケチャップは 相変わらず大好き
辛い マスタードは 少しわかってきた
酸っぱい ピクルスは やっぱり大嫌い



2003年09月14日(日) 近くで見たら肌は確実に…

最近どうも「学生さんですか?」と言われたり
年齢確認されたりすることがちょくちょくある。

やばいです。汐、26歳。
私の中で何やら逆行しているらしい。

小四にして「短大生ですか?」と言われ老け人生を歩んできたのに、
“若いときに老けて見られていた人は、歳をとってから若く見られる”
という定説はまんざら嘘でもないらしいです。

っていうか、化粧しろってことか。



2003年09月13日(土) さてさて ほほ〜♪



 クロノスの塔

 クロノス
 ギリシャ神話に登場する
 時間の神
 後に 農耕の神となって
 人々に 多くの農壌と幸福
 を もたらした

 河合隆三

…神様って転職できるんだぁ。へぇ〜…(-_-;)ノ"Ω
(そんなことより“を”から改行してるのが気持ち悪いです)



さてさて、そんな今日ですが。

ノッポさん@できるかな こと 高見 映(たかみ えい)さんの
講演会があったのです。in エスパスフェリシモホール。

というわけで、ちょっくら神戸のほうへ行ってまいりました。



例によってやたら早く最寄り駅に到着してしまった挙句
飲食店も見つからず、公園で時間潰し。気持ちの良い気候で良かった。

駅の売店で菓子パンとアイスの実を購入し、
大きな噴水近くのベンチで一時間ほど過ごす。



ベンチにこんなオブジェのあるあたりが、神戸というかなんというか…。



会場の入り口では大きな猫が、触られ放題でノタ〜ッと寝ていました。

高見さんはもうノッポさんを終了されてだいぶ経っているし
今は俳優や絵本作家やいろいろな活動をされているそうなので、

「ノッポさんがすべてじゃない。高見映として見てくれ」

的なジレンマがあるんだろうな〜…と思っていたら。

思いっきりノッポさんとして登場!

あの帽子!あの動き!客席後ろの扉から楽しそうにタップを踏みながら
たくさんのお客さんと握手を交わしつつ前へ前へ。

す、すごぃ。プロのエンターテイナーだよ。
一瞬にして空気が変わったもの!みんな「きゃーっ!o(>_<)o」状態で。

客層は、私と同じようなできるかな世代の人たちが多くて。



高見さんは、芸能界に入って、何度か挫折して…
やっと見つけたノッポさんという自分にピッタリの仕事を大切にするあまり
できるかなを始めてから長い間、他の仕事を一切請けなかったそうです。

そして40歳前。

「自分にはノッポさん以外に何があるのか?何も無いじゃないか」
「いや、それで充分じゃないか」
「いやいや、そんなことはないだろう。良くないだろう」

という葛藤を自分の中で二年ほど繰り返し、
他のことにもチャレンジしていく決心をされたそうです。

守りに入っている間は「傷付くのが嫌で闘わなかった」とか
「“一生懸命やらない”という逃げ道を残していた」と言われたのですが、
その気持ちは痛いほどわかるなー!…と思いました。
汐もその種類の変なプライドの高さや引っ込み思案を持っていると思う。



そして活動の幅を広げることによって出逢いが広がって世界が広がって
そこから学んだことを話してくださいました。

「本当に賢い人は…
 ダメなものはダメと突き返すけれど、良いものは良いとちゃんと認める。
 上には上がいることを知っていて、一生懸命な人を馬鹿にしない。」

って。本当に大事なことだ。きっと歳をとるほどに、難しいことだ。



高見さんは、40を過ぎて活動の幅を広げられて
それから自分の才能をいくつか見つけられました。

やはり「もっと若いうちからいろいろやっていれば…」
という後悔があって。

今の若い人たちにいろんなことを一生懸命やってみて
自分の才能を見つけ出すように、としきりに勧められます。

でも、同時に「始めるのに遅すぎることなんかない」とも。



50歳。

お腹が出てきたのが気になった高見さんは、
少し引き締めようと水泳を開始。
当初カナヅチだったのに、隠れていた平泳ぎの才能が見る見る間に開花。
著名な水泳のコーチたちから
「もっと若ければオリンピックで金だったのに…」とマジで言われ、
実際に開始からなんと半年で全日本大会の二位という成績。

…う〜ん。そんなことが、あるのね。

目指しているわけでもなんでもない方向へ、
思わぬところで思わぬ才能が見つかることも。

ちなみに25mは四掻きで行ってしまうそうです。



読書も大変好きだそうで。「始めは乱読する期間が必要で、
そこから好みを見つけ出していく」のだと。

それは、「若いうちはいろいろチャレンジして、
そこから自分に合った道を見つけ出していく」
という話と重なっているように思えました。

ちなみに汐は、そういう意味で義務教育期間は必要だと思っています。

「たくさん本を読むことは、世の中にはいろんな考えを持った
いろんな生き方をしている人がいることを知る上で大切」と言われていて。

でも、あまりに“読書”を神聖化しすぎているように見えて
本をろくに読まない人をちょっと馬鹿にしてる(?)ような感じを
受けてしまったので、そこのところはちょっと閉口だったかも、です。
汐は読書は好きだけどね。



質問コーナーで「いちばん楽しいことはなんですか?」
というシンプルな質問に対して悩みに悩み、
「生きることは…つらいし苦しいことだと思います」という
フォローのしようもないぐらいストレートな答えを出されたことに驚き。

「○○をしているときがいちばん楽しいですよ」
と、明るく言ってしまうことは容易かったと思います。

だけど正直、誰もがそんな楽しいことを持っているわけではないし、
楽しさは一瞬で過ぎてすぐ日常の不安に戻ってしまうことも…。

そういうことも込みで、芸能人っぽくない心からの答えだと思いました。



「『好きなことは仕事にせずに趣味に取っておけ』というのは
 どう思いますか?」という質問に対しては、
「仕事にしてしまうと確かに仕事ゆえの苦しさがある。
 それによってそのこと自体を嫌いになってしまうのを恐れて
 そう言うのだろうけど、そんなことで嫌いになるくらいなら
 最初から大して好きじゃなかったんだろう。
 本当に好きなことなら、仕事ゆえの苦しみもひっくるめて
 楽しめるはずだから」と。

それは正解かどうか、今の私にはわからないけれど。
私もやっぱり好きなことを仕事にしていたいな、と思いました。


とにかく今回は

「何もやらなければ、何もめぐり会えない」

という、シンプルなこと。

日々忘れずに生きているつもりだけれど、やっぱり時々こうやって
人から話を聴くことで背筋が伸びます。有意義な時間でした。

工作の時間もあったし。できるかなの裏話もあったし。ふふっ。



そうそう。ノッポさんはあのポンキッキの台本を
初回から十数年書かれていたそうですよ。へぇ〜っ!( ≧▽)ノ"Ω


 < 少しまえのこと  もくじ  少しあとのこと >


汐 楓菜 [MAIL] [活動記録]

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