かなしいうわさ
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2007年10月10日(水) JAMJAM日記

押し寄せる仕事の波を華麗に切り抜けてゆく仕事サーファー気取りを気取っていましたが、このところ少々溺れ気味。
まあせっかく溺れるのだからうまい溺れ方位は学んでいきたいもんだ。日々これ糧ですな(´ー`)
しかし積ん読になっている本くらいは消化していく時間が欲しい。カラマーゾフの新訳最終巻とか。 
Amazonで1円とかで買ったビジネス本は通勤時間に飛ばし読みしたりしてるんだけど... 大橋禅太郎とかおもろいすよ。








朝霧JAM、最高でした。

しかしフェスつうよりレジャーって感じの楽しさかもしれない。音楽を摂取するより雰囲気や食や友人との語らいを摂ってばかりいたし。
でもまぁそれでいいんだろう。音楽を楽しむこととそれ以外の楽しみの間に差異なんてきっと無い。


もう寝たいので今日のところは写真でお茶濁しときます。


























ひとしきり呑みました
寝るぜ寝るぜ〜ヽ(´ー`)ノヤホ〜









2007年09月29日(土) ありがとう、ありがとう。

日本ハムがパリーグ優勝。奇跡の2連覇です。
リーグでいちばん弱小な打線が、ほんの小さな綻びから得点をもぎ取り、最強の投手陣が締める。
地味な野球だったけど、面白かったよ。野球の面白さをギューッと濃縮したような試合ばかりだった。ありがとうありがとう。









出張が続いたりなんだり。新潟は既にすすきが黄色っていたよ。秋です(´ー`) 秋刀魚喰うぞ喰うぞ

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新潟の写真(紛失)

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先週の土日は吾妻光良&Swingin Boppersに行ってきました。


鶯谷の下のほう(場末なラブホテル街)のなかに東京キネマ倶楽部はありました。関西のひとには味園ビルみたいな場所といえば判りやすいかな。

吾妻さんの与太話含め、思いっきり楽しめた。いい曲、いい演奏、そしてユーモアとサービス精神。たまの休みにこうしてホテホテ集って、リラ〜ックスして極上の音を愉しみながら酒を呑む。
ザッツ・大衆演芸。値段分愉しんで帰って頂戴な、という心意気。劇団四季とか宝塚とかSMAPのコンサートにも負けない「粋」があった。


なんと今回はワンマン2デイズ。それも2日とも曲がほぼ被らない!
初日の曲目。

THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE(インスト)
最後まで楽しもう
Come On Let's Boogie
顔のシワ
小学校のあの娘
しかしまあ何だなあ
バッチグー
Just a gigolo(Vo.藤井康一)
Route 66(Vo.藤井康一,As.小田島先輩)

栃東の取組見たか
LET YOUR HAIR DOWN
I can't dream,can't I?(Vo.国分友里恵)
Exactly like you(Vo.国分友里恵)
知らぬまに心さわぐ(Vo.G.松竹谷 清)
Monkey Joe(Vo.G.松竹谷 清)
道徳HOP
Big 盆 Boogie
秋葉原

≪アンコール1≫
ごみの日来るまで

≪アンコール2≫
Number Nine

ミクシの書き込みからパックリ戴きました
2日間連続ということで、もともと喉の強くない吾妻さんはちょいセーブして唄っていたかなあ。でもその分ギターをバリバリと弾いてくれたからいいのです。
うん、今回は吾妻さんのギターがほんとによかった。どっしり構えたバンドの音からギリギリはみ出ない程度にメタメタ弾きまくってた。かーっこいいなー。
昔つくって、あまりに馬鹿馬鹿しいので没にした「Big盆Boogie」という曲を「コンテンツの有効活用」と称して披露。お盆だ祭りだ化けて出るぞこりゃヒドイ!おおわらいした。
吾妻さんも「ああ駄目だこれ全然有効なコンテンツじゃなかった〜!」とか言ってた。もう多分ライブで聴くことはないでしょう。

吾妻さんの歌はライブでもしっかり歌詞がわかるのが凄い。今回はじめて聴いたラテン「顔のシワ」も歌詞を覚えてしまった。
音源化されず数回しか聴いてない「栃東」も一緒に歌っちゃったりして。
終演後、上野でちょっと酒を足してふらふら帰宅。








次の日は仕事だったんだけど、ふと会場に電話したらまだチケット余裕あるとのこと...ちょっと悩んだ末、急遽チャリンコで参じた。
2日目も会場はほぼ満員、フルハウス。
 

2日目の曲目。
THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE
齢には勝てないぜ
Go,Go,Go
嫁の里帰り 〜 誰がマンボに"ウッ!!"をつけた
ワイノニーを聴きながら
飲むのはやめとこう
あの娘のうちは千葉より向こう
夢の続き(Vo.G.松竹谷 清)
Monkey Joe(Vo.G.松竹谷 清)

極楽パパ
There will never be another you
高田馬場へ
Misty(Vo.国分友里恵)
Do you ever think of me(Vo.国分友里恵)
やっぱり肉を喰おう
150〜300
俺のカツ丼

≪アンコール≫
知らぬまに心さわぐ(Vo.G.松竹谷 清)
ほんじゃね


昨日は終演後も親睦を深めずに直帰、喉に効く漢方を買って家でブルーズ聴きながら英気を養っておりました、とのことで、喉の調子も悪くなかった。
でも初日よりちょっとアクションおとなしめだったかな。しかしギターガリガリ弾きまくりは相変わらず。
コーゾーさんの歌による「There Will Never Be Another You」が聴けてうれしかった。これがまたいい日本語訳なんだ。
でも「強固なライツ(Rights)が立ちはだかり、音源化は無理なんです、エヘヘ。録音までしたんだけどね。ニホンジンに勝手に歌詞つけられて唄われてたまるかい、って」とのこと。残念。
ゲストの国分さん、声エエなあ。可憐さと荒々しさがちょうどいい塩梅。松竹谷清さんのフラフラしたアヤウイ歌もやっぱり最高だなあ。
出演予定だったウシャコダの藤井さんは「渋滞に巻き込まれ」て出られず(;´Д`)うおお
「肉」〜「血圧」という怒涛の流れの後に「俺のカツ丼」という渋い選曲でおしまい。
さらにアンコールで演ってくれた「ほんじゃね」、うーん、染みました。
吾妻さんバッパーズの皆さんお疲れ様でした。S木屋で存分に親睦を深めてください。













このライブの感想をネットで読んでいるときに発見した
http://www.nitro.co.jp/greetings/index.html


やっぱりこのおっさん格好良いわ

















追記。
昔の春一番映像。リクオのステージに参加している、若き日のHONZIさんの姿がみられます。
http://jp.youtube.com/watch?v=GzSs7KUAPyU
おっとせいのきらひなおっとせいにて知る

やっぱり、いい音出しているな。









2007年09月17日(月) Days are mighty.

ご無沙汰してます。滞納滞納。
9/9日付に、東京ボロフェスタの感想かきました。
(当初この日付に載せていましたが、移動しました)


iMac購入。ツラがよろしい。お値段もお手頃。
しかしWindowsと使い勝手の違いや、替わりになるソフトの少なさなどにおおいに戸惑う。たかがパソコンに操作を2種類も覚える手間をかけたくないからネと自分を納得させ、bootcamp使ってWindows導入。負けた。田舎暮らしに憧れたものの挫折して東京へ戻ってきましたみたいな感じ。俺は都会で便利に生きていくよ...







いろいろとおすすめしたいものも溜まってますよ。ぼちぼち消化していきます。


Jeb Loy Nichols /Days Are Mighty
cover
USのシンガーソングライター。はじめて聴いた時から、何度も着て馴染んだお気に入りの洋服のような聴き心地。どのアルバムもそう。声も曲も音も、すべてが俺にちょうどいい。俺のために作ってくれたのか?って位にフィットする。今作はもろにレゲエの曲は無いけれど、聴きクチはロックステディのそれ。ロックステディのあたたかさに、スモーキーさと洗練が加わった感じ。ああ、もう何の文句もない。ただ浸る。
アルバム収録曲のデモテイクがおまけのCDとして付いている。こちらも素晴らしい。じんじん染みる。






2007年09月09日(日) 9/9 東京ボロフェスタ@渋谷O-Nest


関西に住んでいたのに、本家のボロフェスタには一度も行ったことがなかった。今更ながらどんなものかと覗きにいった次第。イルリメのライブはできるだけ沢山見たいし、なんと言っても赤い疑惑復活...



開始時間になってもセッティングが終了しておらず、イベントが始まらない。出演者が会場設営している。手弁当感覚。OKOK。


出演者。


5階と6回を、外階段をつかって行ったり来たりしながら観る方式。
長丁場だが出入りは自由。


首謀者のひとり、ゆーきゃん
初聴。ハイトーンなヴォーカル、繊細な歌。うむ。いきなり俺の隣に座って歌って吃驚。


この後、博多で夕方からライブがあるとのことで、4曲くらいパッと演奏して帰っていった。


nhhmbase
Fugaziぽい硬質な変拍子パンクを、中村一義ぽいハイトーンヴォイスなヴォーカルで演っているのがおもしろい。良いバンド! 是非また観たい。


タカツキ


ウッドベース一本、弾き語り。弾きしゃべり?サムライトループスの人なのか。リクオがライブでよく歌っていた「同じ月をみている」はこの人がオリジナルだったのだな。


FLUID
古井戸? 変拍子バキバキで格好良かった。


ゲントウキロボピッチャ 
個人的に好みではなかったけど、退屈せず。どちらも良いバンドだという事はひしひしと感じた。


イルリメ
愉しかった〜
人のそれほど多くないフラットな会場でいきなりダイブしてた


「ここのボタン押すだけでええねん」
今回のPusherは上手かったです


THE BEACHES
Clash唯一のカリプソ・ナンバー、Let's Go CrazyのSEで登場
おおおおお(;´Д`)とひとり興奮してしまう。
本人たちの音もレゲエとパンクのごった煮なサウンドでメチャクチャ愉しい。踊れる!会場の盛り上がりももしかしたら今日イチかも。 
古今東西のダンス音楽の折衷的な音楽性のバンドは数多いるけれど、ここまで荒々しく奔放に鳴らすバンドはそういない。ソウルフラワーのごった煮感が好きな人はライブを是非観ようぜ。



赤い疑惑
さて、赤い疑惑。
これが...

会場の端から、ジャングルビートにのせたコールアンドレスポンスで登場。
「万年フリーター!」「赤い疑惑!」
「貞操概念!」「赤い疑惑!」
「大型新人!」「赤い疑惑!」





鬼気迫るものがあった。変拍子を変拍子と感じさせない、魂の乗っかったグルーヴィーな演奏は、海外エモ〜ポストロック勢をも凌ぐしなやかさ。
その演奏をバックに呟かれる「おかあさんおれフリーター精一杯頑張っているよコン畜生!」的な歌詞も映えに映える。
か、かっこええ...お前らそんなに上手かったかのか!? 
それでもヴォーカルのアクセル長尾は曲間で「ああああ、あがりきれねええええ、みんなごめんねええ、あああ、あがりきれねえ、くっそおおおおあああ...」と喘いでいた。
会場も異様な盛り上がり。と思ったら騒いでた奴ら全員身内だって(;´Д`)でもあの説得力ある演奏には初見の人だって持っていかれてた筈。
京都のボロフェスタ参加者諸君は見逃すな。刮目して待て。 




ULTRA Jr.
どパンク。だけど演奏が引き締まっていて切れがいい。カラっとしてる。
ウルトラビデのヒデさんが「前空いてるぞ、オラオラお前達前へ来いやァこれだから東京モンは糞なんじゃ」といきなりかましてくれる。JJ(Limited Epressのひと)のギターがかっこイイ。リフのセンスがいいんだよ。ニーハオのドラムの娘は巧いしキュート。ほいでヒデさんはファックサイン出しまくりでベースバガンバギン弾いている。絵になる三人。

久しぶりに耳がキーンと聴こえ難くなりながら帰宅した。




イルリメと赤い疑惑以外は、名前すら知らないアーティストばかりだったけれど、地力があるバンドばかりで存分に愉しめた。おれの知らない所にもまだまだ鉱脈はあるのだなあ、「最近いい音楽がない」とか言ってる暇ぜんぜん無いなあ、と改めて感じたよ。本家のボロフェスタはさぞ愉しいんだろうな。朝霧のチケット(まだ取れてません!)が取れなかったら大阪乗り込んでボロフェスタ行くか!(と思ってたらボロフェスタのチケットも売り切れ...)
イベント自体もゆるくてエエ加減でよかった。 久々に関西ノリに触れて、関西が恋しくなった。逆ホームシック。うむうむ。






2007年09月05日(水) フジロック感想文 3日目 その2

もう誰も期待していないと思いますが、俺の夏を終わらせるために、もう少しだけお付き合い下さい




Marva Whitney


うーん、オオサカモノレールの演奏がカタいなあ(;´Д`) 緊張してるとかではなく、音にしなりがない。カチカチでポキッと折れそう。ファンクしなやかにしなってナンボ。カタいのはいけない。
しかしマーヴァはそんな音の上をビヨンビヨンとしなやかに跳ねていった。声質に衰えがないのにも驚いたが、なにより全盛期のしなやかさをしっかり湛えた声の力に圧倒された。ということで、バンドの音が入らない、マーヴァ本人のピアノ弾き語りで歌われた超スロウブルーズが一番沁みました。Unwind Yourselfを演らなかったのが残念だけど、おおむね満足。








そしてジョナサン。
昨日の苗場食堂はいわば余興。
今日が本番。マタアトデネ、だもんな。

けっこうな人が集っていて、ホッとする。数年前、ニック・ロウが出たとはこの1/3くらいしか客が居なかったというのに。ああ、みんなありがとうねありがとうね、と感謝の握手をしてまわりたい気持ちをアルコールでぐっと抑えながら、登場を待つ。
勿体ぶらずにひょこっと登場。サウンドチェックだけど、あたたかな声援が会場中から飛ぶ。今日もニコニコなジョナサン。手を振る。歌う。サウンドのチェックとしてではなく、目の前に集う俺らに向かって歌う。アカペラで朗々と歌う。笑う客。それを横目にトミーラーキンスがいつもの簡易ドラムセットをトコスカとチェック。


ひょこひょこっと、袖にひっこむ。

また、ほいほいっと、出てくる。本番だ。

Jonathan Richman

笑い、




歌い、




踊り、




沸いた




ジョナサンのヘンテコな踊りをみて笑う客。その笑いは「哂い」に近いようにも思えたが、それでいい。よい場所で、たくさんの人に、無心にへろへろ歌い無心にひょこひょこ踊るおっさんが、心から哂われている。良い光景だ。天国みたいだ。ジョナサンはエンターテイナーだとは思う、人を楽しませることを自分の歓びと考えている、でも、キングトーンズのエンターテイメントとはやっぱり違うんだ、気を使ってない、いや使ってるか、使っているとしても、彼女のためにおしっこした後は便座をさげておこうかな、という程度のささやかなものだ。ここには、ボケとか、ツッコミとか、出オチとか、空気読むとか、打算とか、計算とか、さっぱりなかった。ひたむきな思いと、健やかな哂いがあった。それでいいじゃないか。だって、ステージが終わったあとに、お客の皆が仲間達と交わしていた言葉には、ジョナサンへのまっすぐな賞賛と心からの笑いではちきれそうだった。俺はすばらしいライブのあとに周囲の人たちのこうした声を聞いてまわるのが大好きなんだけど、本当に皆賞賛していて、楽しげに笑っていて。「哂い」がなかった。 俺が願っていたとおり、ジョナサンは言葉も年代も知名度も超えてくれた。いやいやっ、超えてくれたなんて不遜過ぎるね、プロのエンターテイナーに対して失礼過ぎる。侮っていてごめんなさい。

セットリスト的には前日とほぼ変わらず。判ってはいたが、That Summer FeelingやIce Cream ManやMorning of Our Livesは演奏されなかった。しかたない、ジョナサンはあんな風でも、いやあんな風だからこそ、自分の通ってきた道なんかにはさっぱり興味は無くて、今しか見えてない。自分の今にそぐなうものだけで生きているんだろう。有名曲が演奏されずとも、Let Her Into The Darkness、Her Mystery Not of High Heels and Eye Shadowという、往年の名曲にも劣らない曲たちが素敵なダンスとともに奏でられた。デスモンド・デッカーによるレゲエの名曲「007(shanty town)」なんかも演ってくれて、嬉しかったな。








友人とメシを喰いながら、アヴァロンでyaeさんや黄金の手を観る。yaeさんは加藤登紀子の娘さん。思ったとおりオーガニックなノリ。土は大切ですよ!とかそういう。安易なオーガニックにゃ辟易してしまうへそ曲がりな俺だが、曲がったへそをピンとまっすぐ立たせるような楽曲、声、演奏の良さ。痺れた。人力ドラムンベースみたいな曲が沁みたなぁ、あれは12インチ切るべき。午前4時のフロアに大音量で流れるべき。
黄金の手は、ヴォーカルの女子があまりにもあまりにも可愛すぎる(;´Д`)ということのみが頭に残っております。






迷いながらも、ふらりとバトルズへ。

Battles


すごい人だかり! ああ、数年前小さなハコで観たのが夢のよう。つうかまさか本人達もこんなに歓待されるとは思ってもみなかったんじゃないかな。でも、みんな大丈夫?この人ら相当変拍子よ?ぜんっぜんアンダーグランすよ!?と勝手に心配。しかしそれは全くの杞憂で、しっかりと盛り上がっていた。良かった良かった。
俺的には、とにかく冒頭の初期の頃の3曲にビリビリとシビレタ!ボインボインとしなるギターやキーボードが、それぞれ勝手なビートに乗って頭でっかちな変拍子でふらふらと絡まっていく、そしてそれらの真ん中を、ズダダダダダダダダダガシャボカシャーンドゴボゴスカズーンと刻んでいく御柱のよなドラム。うーん、インディ系のうらなり君が繰り出すダンス音楽としてはこれが最高かも。ヘッド・ミュージックのくせにバキバキに踊れるってんだから。
しかし、4曲目以降、WARPから出した日和ったアルバムからの曲になった途端、変態度がガタッと落ち、気分が醒める。やっぱソウルフラワーだよねえ、とそそくさ移動。








小走りでヘブンに辿り着く。
多くのお客さん。やっぱり、フジのソウルフラワーは特別だって思っている人たちが集っている。いつでも来い!最後の最後にMAXまで楽しんでやるぜ!という客の波動がビンビン伝わる。これまた、いい雰囲気だ。

ソウル抜きなら看板に偽り有りだぜ

中川がギャーと叫べば


オラオラと盛り上がるアホ達。



同じアホなら踊らにゃ損損。

選曲はけっこう地味目だった。フジに出る度に「お前ら普段のライブなんで来いへんねん?(笑)」とかMCしてる中川、ある意味諦めて、普段どおりのライブにしようと考えたのかも。おれ的には大満足でした。「満月の夕」は既にクラシックなんだね。
客が熱烈に盛り上がっている様を見るのも実に楽しかった。
久々にヒデ坊が参加。でもまぁ、別に出ても出なくてもどちらでもいいですわ。








そのままオレンジコートへ移動。
きのう大層感動した、フェルミン・ムグルザ。今年はこれで〆るぜ。

FERMIN MUGURUZA

もともとFishboneが出る枠だったが、Fishboneの急な出演キャンセルによって、フェルミンにお鉢が廻ってきた。これが結果的に大正解。フェルミンの、もう怒りを表現できる音楽ならジャンルとか関係なく何でも喰らっちゃうからな!的ごった煮サウンドで、ドカンドカン盛り上がる。


2年ぶりくらいにモッシュ地帯に分け入りピョンピョンと跳ねた。フジの最後だってのに最奥地に残ってやがるアホどもと心交わりながら跳ねることができて本当によかった。祭りのハイライト、ってとこか。









この後、ジョナサン@クリスタルパレスは混みすぎていて外まきにチラリと眺めた後、ルーキーステージでのサイプレス上野とロベルト吉野でパーリーUPして、〆。サ上とロ吉のおかげで今年のフジもパーッと終わることができた。










こうしてまとめてみると今年も本当に愉しかったなああああ、となる。しかし、実は会場のなかで落ち合った友人たちとは「フジロックに対する俺らの熱量の減少したなあ」とか、果ては「もうフジに来るのも最後かも」てな話もしたりしていたりしたのだ。まあ、別に義理があるわけでもなし、つまらなくなったら行かないし、つまれば死ぬまで行くと思う。今年、こうして振り返って、今年も本当に詰まりに詰まってたじゃん、ということを再認識できてよかったよかった。来年もきっと行きます。

一ヶ月以上もダラダラと引っ張ってすみませんでした(;´Д`) 無事に夏を終えることができました。このままのノリでゆっくりと秋へ向かいます。発射オーライ。







最後がぐだぐだすぎるのはサントリーのせいです
酔ったし、もう寝ますね
あとで一寸文章直すかもしれません、ごめんなさい










2007年08月25日(土) フジロック感想文 3日目 その1

仕事のトラブル解決のために奔走。相手が怒っているポイントだと思っていろいろ考えていったことがじつはズレまくっていたので当然噛み合わず、ムカッとしたりアタフタしたり、しかし先方は中盤に俺がそのズレにやっと気がつくまで気長に激怒してくれた。なんとありがたい。なんか怒られながら感動した。ご馳走様でした。









フジロック最終日の感想、行きます。
あぁもう一ヶ月前か。

今日も遅い起床。Deerhoof、Heatwave、面影ラッキーホールなどのかなり観たかったアクトをどんどん見逃しながら、風呂に入る。いい湯ではある。おっとりと入場。まったりビール。ほっこりグリーン後方に拠点作成。しているうちに、Fermin Muguruzaがライブ開始。




Fermin Muguruza

ああ、お前さん怒ってるなあ、と言葉判らずとも伝わる音。したたかでしなやかで、どこまでも楽しい。抑圧されたり極度に怒っていたりする人達の奏でる音楽は何故"楽しい"のか、とかいろいろ考えながら踊った。リサイクルペットボトルの山の前で踊り過ぎてこけたりしたのは呑み過ぎたビールのせいだけでは無いはず。スカスカだったステージ前方もあっという間に人で埋め尽くされた









飯喰いがてらヘブン方面へ。アヴァロンでケバブとかもち豚とかロコモコ丼とか色々喰う。


あら、ジョナサン。


ジョナサンと遭遇。朝霧食堂の前あたり。
なんでヘッドホンしてるのかな。ライブの予習?
話しかけちゃまずいかな...英語わからんし、
いや、でも、あー。

「こんにちはジョナサン」
「ア、コンニチハ。」
「僕は、あなたのことが、ずっと、大好きです。」
「アー、アリガトォ」
「マタアトデネー」

にこやかな笑顔。
硬い握手。
俺の一番好きな音楽家、いや、俺の一番好きな人のひとりと、ついにとうとう会話してしまった。なのに、この緊張感のなさは何なのだ。慣れ親しんだ友達と挨拶を交わすような自然さ。サインを貰う気にすらならんかった。そんな気軽さも含めて、ああ、ジョナサンと会ったんだなあ、俺、と思うわけです。






ふらふらとヘブンへ。
お、まだキングトーンズやってた。



ザ・キングトーンズ with Jimmy and the Vivids

相変わらず、すばらしいソウル・レビューでした。
クオリティということでいえば、場末のバーとか、デパートの屋上とかでやっててもおかしくないレベルかもしれない、でも。
目の前にいる人にできるだけ喜んでいただくこと、そのためには演じ手側が心を尽くしたおもてなしをしなければいけないこと、心からのおもてなしのためには、演じ手も100%楽しんでその楽しんだ姿を存分に魅せて会場全体をリラックスさせなきゃいけないこと。ああ、これがエンターテイメントなんだな。
毎年観てはそう思うのです。つうかここ数年毎年出てるっていうのがスゴイわな。



デュビ!



デュワ〜!



ワ〜〜〜!








もうちょっと続けさせてください(;´Д`)
お休みなさい






2007年08月20日(月) フジロック感想文 2日目 その2

猛暑猛暑といいながら、早くも暑さがぬるみつつある。おれの夏が終わる前にフジのレポートを完了させなければ(;´Д`)






2日目 その2

「ジョナサン・リッチマンが大好きで ジョナサン・リッチマンと発音するだけで天国」

と歌ったのは山川のりをさん a.k.a. ギターパンダ

街中でジョナサンというファミレスの看板を見るたびに「えっ、ジョナサン?!」とビクッとしてしまうのは、俺だ。
(いや関西にジョナサンって全然無かったからまだ慣れないんだよ) 
つまらない冗談にきこえるかもしれないけど、ただの事実だ。
まぁ、そういうヤカラの書く感想なので、適当に割り引いて読んでやってください。







ビースティを抜けたその足で、まっしぐらに向かうのは苗場食堂。だいぶ早いけど、ビールでも飲みながらゆっくりとジョナさんを待とう。そんな暇な時間すらもいとおしいに違いない。あれ、人が多いな。日本で地味な人気はあるにせよ、ここ15年くらい新作出しても邦盤なんて全く出ないような人なわけだから、この状況はおかしい。皆たぶん何か他のバンドと間違っているんだろう。それか苗場食堂でおもちを撒くというデマが流れたとか。皆さん次はジョナサンですよ。ちゃんとタイムテーブルを確認しなさい。

お、ジョナサンだ。

「ギャー」

Jonathan Richman



ギャーてお前ら(;´Д`)
俺がギャー言うなら判るけどもだな「ウオオオ」
「ジーーョナさああああーん」
「イエーエエエエ」「ギョアー」

そうか。そうかお前ら。そうなのか。
この世にジョナサンが「ギャー」なんて歓声で迎えられる場所があるとは思っていなかった、でもフジなら起こるんだねこんなことが。日本ハムが日本一になったのと同じように、ジョナサンはフジのちいさいステージでギャーと迎えられた。迎えられたんだ。
ジョナサンが歓待されているだけでそこは天国だ。そうだろ?この時点で笑いながらヒクヒクと涙が止まらなかったのは恥ずかしいので内緒にしておいてください




ジョナサンはいつもしかめっ面でライブやる感じなんだ。あんまりニコニコしないイメージ。ライブのDVD観ていてもそうなんだ。かなり前に、ハイロウズがジョナサンを前座扱いで日比谷野音に呼んだときも、ほぼ終始しかめっ面で歌い踊ってた。それはそれでシヴかった。なのにもう今日は初手からノリノリのニコニコ。本当に愉しそうだ。ニッコニコしながら演奏している。声も愉しくて笑っちゃってうわずったりしている。そんなジョナサンの愉しげな演奏をみて、ジョナサンを昔からこよなく愛するものも今日はじめて見るものもごちゃごちゃに混じりながらニコニコと愉しそうに観ている。何なんだここは。もし俺が死んで天国行ったとしても、そんなんきっと無いけど、あるとして、この場所この瞬間以上の天国なんてないでしょうあるわけがないね 








トミー・ラーキンスのシンプルなカクテル・ドラムにのせて、アコギ一本で歌います
せつなくあまく歌いあげたってのに、曲間になったらギターを置いてカウベル叩いてダンシング。
どこかテレているような、でも何者も気にしていないような、奔放な、すっとぼけた、洒落た、貧乏な、だらしない、きれのいい、いかしたダンス。ああ、俺はドラムンベースだろうがハウスだろうがラテンだろうが、踊るときにはジョナサンのこのダンスを目指して踊っているんだよな。いや目指してたらたぶんずっとこのダンスには辿り着かないんだろう。ジョナサンは昔のライブで日本語でこう言った「ボクハ ムシンデ オドッテイルヒトヲ ミルノガ ダイスキダ」 そうだね 頭は真っ白でいこう
今のこのひたすらに愉しい気持ち、真っ白に愉しい気持ち、このきもちを少しでも憶えておこう、そして日々の生活でそのままそれを継続していこう、ああこれであと5年くらいは最悪の事が立て続けに起こったとしても生きていけるよ








皆が期待していた「That Summer Feeling」などなどの過去の名曲は演られなかった。ジョナサンのなかで終わってしまった曲は、ふたたび奏でられることはない。でも、この日に彼が奏でたそう有名ではない曲たちも、往年の名曲と同じきらめきを放っていたと俺は思うよ


she rocks she swings she delights in the faded things
Her mystery not of high heels and eyeshadow
she laughs, she delights, she delights in the faded colours of night
just like i do, just like I do

ロックもするしスウィングもするし、消えかけているものに、喜びを感じる
ハイヒールやアイシャドー抜きの彼女の不思議な魅力
笑い、喜び、色褪せた夜の色を楽しむ
ほんとに僕と同じ、ほんとに僕と同じ


Obsession and obscureより




ひとしきり演奏も終わり、鳴り止まない歓声と拍手に応えてアンコール一曲。ライブが終わり、苗場食堂から去る彼に、ワラワラと群がる観客たち。握手やら挨拶やらサインやらで人の渦ができて動けないジョナサン。困ったような、嬉しそうな。でもやっぱりニコニコしてるわ。その姿をみながら、明日のライブへの期待感を膨らませつつ、車へと戻った。真っ暗な空に星が綺麗じゃないか。どうもこの世はまんざらじゃないね。






昨日のBBQで残った肉を大量に喰らったのち、幸せな気持ちにつつまれながら死んだように就眠







今日も寝ますよ。にごり酒を飲んでお休みなさい。

















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