かなしいうわさ
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2006年08月15日(火) 554

東京の実家から帰ってきました。
盆休み中はサマソニ@東京行ったり、地元の友達と上野へ行って若冲見たり(ここでほとんど見れます)アキバへ行ってオタオタ話したり免許更新したりして過ごした。




若冲は凄すぎた。震えたよ。例の有名な升目の象のやつより、墨だけでグワシと書いているやつが凄い...
そこで思い切りいきますか。そこでゆるめますか。そこベタ黒にしちゃいますか。そこクルっと丸にしちゃうんですか。ああ鮮烈。これを原寸大で見た日にゃあなた。あなたー。
思わず2万円するプリントのアロハを買ってしまった(;´Д`)







フジの感想文、2日目の途中まできました
まだかかるよゴメン。もう要りませんか...?











CDいろいろ買ったけど一番聴いているのはperfumeだったりする
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たしかにこれはいいですね(;´Д`)あわわ〜

萌えテクノ・アイドル?〜Perfume









あとOs Novos Baianosの3rd、4thが紙ジャケで限定再発されているのを知っているかい。
名盤として名高い「Acabou Chorare」のあとに出たアルバムで、方向性は「Acabou Chorare」をよりこなれた感じにした素晴らしいもの。
曲もポップだし、ちゃんとへっぽこサイケロックも極上サンバもやっているぜ。初回限定生産らしいのでお早めに。
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Novos Baianos F.C.










キヨッシロの新譜も出る。10月4日発売。


http://www.kiyoshiro.co.jp/release/new/hageshi-ame.html
プロデューサーにスティーブ・クロッパーを迎え、全編をナッシュビルで制作した、ソウルフルなニューアルバム!
スティーブ・クロッパー、仲井戸麗市、細野晴臣、三宅伸治との共作曲や、ミズノCM曲『ダイアモンドが呼んでいる』も収録。
1.誇り高く生きよう
2.ダンスミュージック☆あいつ
3.激しい雨
4.花びら
5.涙のプリンセス
6.残り香
7.雨の降る日
8.THIS TIME
9.温故知新
10.毎日がブランニューデイ
11.オーティスが教えてくれた
12.NIGHT AND DAY
13.ダイアモンドが呼んでいる
14.あいつの口笛


曲目からして最高だろ。きっかけはガンの報道だって何だっていいよ。皆聴いてくれ。
どんな理由だろうが聴いてもらえれば納得してしまうものを今回も作ってくれている筈さ。












2006年08月11日(金) 553

フジ感想ちょっと足しました
全然終わらないな(;´Д`) 気長にお待ちください





何故か明日からのサマソニ@東京に行くことになりました。
今年は去年みたいにビーチステージをタダ観とかじゃない。
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1日目:梅垣義明SHOW→UGLY DUCKLING→ハンバート・ハンバート→ポカスカジャン→SPANK ROCK→DEVENDRA BANHART→FLAMING LIPS
2日目:BEACH CRUSADERS IS GOOD→SKA FLAMES→LADY SOVEREIGN→DJ SHADOW→HERBERT→TOOL→MASSIVE ATTACK


完璧な流れだ。

完璧過ぎて怖い。








2006年08月06日(日) 552

フジの感想は過去の日付にあります→まだ初日の途中ですが...






POGUEVISIONがDVDで再発


唯一のプロモーションビデオ集。ポーグスはぜひ映像で観てほしい!素晴らしい歌詞と歌、そしてずたぼろのシェインの姿、すべてが同時に頭ん中にパシーン!と入ってきたときの興奮ときたら!










2006年08月03日(木) 551

フジの感想は週末まで時間ください。



出社前に鼻毛をハサミで切っていたらブチっと音が アレ?(´Д`)ノΥ と思ったと同時に谷岡ヤスジのようにブーブー血が出た。皮を思い切り切ってた。ワイシャツが赤く染まったのでこのまま会社行ったらおもしれえだろうなあと一瞬思ったけどやめた。程なく止まったのでボチボチ会社に行った。えらい遅刻。








愉しいニュースどもヽ(´ー`)

FMシアター『夕凪の街 桜の国』
 ラジオドラマはたまに聞くととても良いんだよね。
 2006年8月5日(土曜日)22:00-22:50


ボーン・フィ・デッド
 到着待ち。


二階堂和美特設サイト
 ニカさんステキ
 フジロックでもかわいーかわいー言われてらっしゃいました
 新アルバム明日出ます


地球市民のみなさんに宇宙旅行の招待
 恐ろしすぎる


In Europe 1962-67 : Kirk, Rahsaan Roland


 うごくラサーン!
 到着待ちです






商談中に差し出した契約書にポタポタ鼻血垂らしたりもしたぜ。鼻にまるめたティシューつめてまじめな話をした。頑張った。






グリーンラベルもう一本飲んで寝ます
お休みなさい










2006年08月02日(水) 550

フジロック感想文


楽しかったかって?愚問だヽ(´ー`)ノ最高
忙しいのでちょい放置しますいません。
順次アップしますね。

それまでは掲示板に書いた現地からのラクガキでも読んでいてください。






俺らの食堂兼ホテル。








2006年07月29日(土) フジロック感想文 2日目

雨は降っていなかったので、暑くて7時位に起きてしまう。扉開けて2度寝、9時過ぎにタラリラっと起床。徒歩で本陣へ風呂借りに行く。露天最高〜。戻ってから、昨日のソーセージの残りをボイルしてホットドックを作った。これがまたうめええええ(´π`) 会場で屋台を出して売ったら良いという位。





まだ雨は降っていない。張り切って出陣。
グリーンに陣地作成。モーサム・トーンベンダーが演っている。うーんちょっとうるさいな(;´Д`)歌詞が一筋縄ではいかない感じで面白い。10代の頃なら夢中になっていたかもしれない。
退散して、ホワイトステージのイースタンユースへ。








Eastern Youth


途中まで川で聴いて、その後ステージの3人が豆粒くらいにしか見えない場所で観戦。
激情に溢れたその音は、青く暑く晴れた苗場の空のなかで少しもいじけることなく響き渡った。
最新作で久々にアルバム聴いて関心してたんだけど、新しい曲も昔の曲も等しくビンビンに響いてくる。
素晴らしい。単独公演を観に行かなければ!






今年から通れるようになった新しいボードウォークを通ってグリーンへ戻る。







King Tones feat.ジミー入枝
開始前から最前列へ突入。人が多くてゴミゴミしている今年のフジにしては異例の空き具合。フジつうより春一みたいな空気です(´ー`)
リーダーの内田さんが病気で倒れてから2度目のステージ。前回は未見なんだけど、内田さんは病み上がりで実は殆どうたえていなかったらしい。でもホワイトからグリーンへと集客のでかいステージになって再登場ということは、きっと大丈夫なんだと信じて待つ。
そして開幕。内田さんは杖を付きながらだけど、誰にも支えられることなくひとりでステージに登場した。そして、持ち前のファルセットは出ていなかったけれど、力強いヴォーカルを聴かせてくれた。CDで何度も聴いた、丁寧に着実にひとことひとことメロディを刻んでいくあのヴォーカル。ちょっとよたる部分もあるけど、それすら魅力的だ。MCも達者で会場をホクホクさせていた。

ライブ自体は、ソウル、R&B、ラケンローの名曲を気持ち良いコーラスで彩っていく力強く心底愉しいエンターテインメント・ショウ。
オリジナル曲は「グッドナイト・ベイビー」のみ、他は全てカバー。革新的なことは何ひとつないステージかもしれない。オールドタイマーによる歌謡ショー、なのかもしれない。だけど、カバー曲ばかりでスタンダードなアレンジなのにそれでもなお彼ららしい音になっていたこと、そしてそれが他では代えが利かない魅力を放っていたこと、そしてなによりその場にいる人を楽しませようと強く強く思って演奏してくれたこと。ラケンロー・ショーにその他に何がいるというのか。 今回見事なファルセットを聴かせてくれた内田さんの弟子、ジミー入枝さんのサイトに、今回のステージに向けて内田さんから貰った言葉が載っている。
"今度は3万人だョ。その観客のハートに届かなくちゃならないんだ。ジミーは身体がデカいんだから息を沢山吸って沢山出す。
そしてナ、雨が降ったら雨が降ってる感じで、太陽が眩しい時はそんな風に、もし、星空の下で歌う時は星空ってェ風に、自然を感じながら歌うんだョ。"
  鹿児島発世界行のDOO-WOP:ブログ
感じたよ。あの山ん中であなたたちの歌を聴けて感じられて本当に良かったよ。

内田さん、入枝さん以外の方も皆すばらしかったが、とくに成田さんというテナー担当の初老男性の身のこなし、立居振舞いのすべて、そして爽やかすぎる笑顔がとても素敵でたまらんかった。ずっと真似しながら踊った(´ー`) このライブ以来、ライブで体を揺らすときは必ず成田さんの身のこなしを思い浮かべています。
力を貰った良いステージでした。本当にありがとう。








終わった途端にひどい雨。ゴアテックスの雨具を羽織って、ぼちぼちと最奥地のオレンジコートへ向かう。







Big Willie's Burlesque


昼飯のカレーを食い食い観た。ジャズの名曲をタイトでダンサブルに鳴らす。で、その後ろでダンサーの女ふたりが胸やケツをプルップルさせる。
人の体の一部はこんなにプルップルするもんなんか、と感心してしまうくらいプルップルしてた。今年のバカ枠はこいつらだったか。
この人ら、ダンサー含めて普段は場末のバーでこれと同じライブやってるんじゃなかろうか。キングトーンズに続き極上のエンターテインで満足。







しかし完全に雨模様になってしまった。合羽を着ているとは言え、ちょっとシンドイな。そのままヘブンに移動して、Benevento/Russo Duoを観る。キーボードとドラムの二人組。格好良い瞬間は度々訪れたけど、ジャムっつうよりはデジロック的な快感の持ち上げ方をしているのでどうも馴染めず、性に合わず。でも会場は盛り上がってた。









木村のおっさんを観にオレンジへ戻る。

木村充揮


春に春一番で観たときに大感動してほろりと来たほぼ弾き語りの渋いセットとはうって変わり、この日はロックフェス仕様でドカドカうるさいラケンローバンドを引き連れてヘコヘコと登場。いきなり「嫌んなった」で思い切りガナってスタート。いっっっっやんなったあああああ、もおおおだめさああああああ。盛り上げるのもお手のモノだなあ。ざんざ降りの雨すら祝祭に変えてしまうようなパワフルなライブ。降れば降るほど心がビリビリ震えた。で、最後はやっぱり「ケ・セラ」でほろりと来た。ライブが終わったあと、顔が涙でグシュグシュになっている女子を4人ほど見た。一番グシュグシュだったのはヤツザキさんでした(´ー`)








その後、アヴァロンにて
アコギなSS(仲野茂&下山淳)
をラスト3曲位。


クソッタレな社会とそこでもがくオレ(達)、が基本になっている歌詞には全く同調できないけど、退路を断ってギリギリのとこで唄をうたい続けているのはよーくわかった。とても格好良かった。ラストソングは「Knockin' on Heaven's Door」の日本語カバー。遠藤ミチロウによるすばらしい訳によるそれとは大違いな青くっさい歌詞だったけど、ぐっと胸を掴まれた。








そのままアヴァロンで湯川潮音をチラリと。アコギなSSとは見違えるほど満員なアヴァロン。果たしてその演奏は、まあ普通でした。トラッド・フォークを素直に唄う素直な女の子。悪くないけど、ここまで客を動員するほどの突出したものは見出せなかった。
でも最前列がかわいい女の子揃いで皆ニコニコして体を揺らしていたのが微笑ましかったので問題なし。
ここでケンゴーさんが帰宅。がっちりと硬い握手をして別れる。また来年もぜひね。








歌モノホーダイですごいらしいという電気を蹴って、ヘブンのストリング・チーズ・インシデントへ向かってヘブンへGO! ...のはずが、ヘブンへの道の途中にある木道亭で演っていたILLをじっくり観てしまう。
ILL with 勝井祐二


宇川直広のBGV、ILL(元スーパーカーのナカコー)のチルな音源、それに乗る勝井祐二のかすかなヴァイオリンの音色が、真っ暗な森の中に絶妙に絡み合ってビッグ・チルった。 あらら、チーズはじまってますよ?と思いつつも座り込んで魅入ってしまう。あげく気持ち良過ぎて寝てた。結局最後まで観てしまった。





終了後、のらくらりとヘブンへ赴くと、ラテンのバンドのようなファンキィビートでチーズがお出迎え

String Cheese Incident


ロックバンドというより、ブラジルあたりからやってきたフォンキィフュージョンバンドつう感じで大変気持ちいい。。スムースかつグルーヴィィィィ、かと思うと歌メロがまったり牧歌的だったりしやがるんだ、憎いぜこのやろう。開始から1時間くらい経っていることもあって会場もホットなかんじ。ああこの空気、いるな後ろのほうにバカちんどもが!と思ってPAブース裏へ行くと、案の定。狂ったようにワキャワキャと、はたまたたらりらりとテキトーに、さもなくば泳ぐようにヒラヒラと、思うままに踊るバカちんどもがいたいた。混じって踊る。アハハこりゃ愉しいやアハハヽ(´ー`)


しかし飽きた。


長いセットだから、俺が見始めた時間がちょっとダレる時間だったのかもしれないし、初めからちゃんと見ていなかったから流れに乗れなかっただけというのもあると思う。だけど決定的になじめなかったのは、彼らの音楽に摩擦とか軋轢とかササクレだちとか、そういうものが全くなかったことだ。演奏もうまいし曲もいいし曲展開もホレボレする位格好良い。だけどスムース過ぎてぜんぜんひっかかりがないんだ。生きてればあるでしょう誰にでも心にササクレが。それがこの音楽には全然ない。幸せだけで形成された、つるりと美しい理想の音楽だと思う。だけど、俺の生きている世界じゃないところで鳴っている音楽じゃないように思えて仕方がなかった。たとえば、ラテン音楽って陽気なら陽気なほど悲しいじゃない。ファンクもブリブリなほど悲しいじゃない。ダブだってベース音が厚ければ厚いほどに悲しいじゃない。ボガンボスどんとのノーテンキさってとてもとても悲しかったじゃない。そういうのがない音楽には俺は入り込めないんだなあ。悲しい寂しい奴だなあ。今日こそはあこがれのあの地へ、めくるめくジャムバンドの世界に、足を踏み入れることができるかなぁ...と思ってたんだけど。







なぜか悲しくて悲しくて泣きたいような気分でヘブンをあとに。トボトボとアヴァロンへ向かい、ああもうレッチリも間に合いませんよどうしろっていうのウヘヘ、とやけ酒を煽っていると、アヴァロンでダブル・フェイマスが演っている最中。いやこの人達のライブあんま好きじゃないから...あれ、ややや、いいかも、いやいいじゃない、いいぜヤホー!!

Double Famous


この人達の音楽は好きだ。でも器用貧乏で小粒な感じがするんだ。陽気な音楽をやっているのに、ただ陽気に聴いてもらっちゃ困るんだよねつう感じで、ブワーッと突き抜ける瞬間をわざと回避しちゃうようなところも好きじゃないなぁと思っていた。でもチーズを観たあとだからかもしれないけど、この日のダブルフェイマスは、ケレンみのない、ラフで粗野で、まさしく俺の住んでるこの場所で鳴っている近しい音楽に聴こえたんだ。最前列にいって踊っていると、ちょっと尋常じゃないテンションでコサックダンスぽい踊りをしているバカちんどもが。ああ、悪ノリだ、バカだ、どうしようもないわ、俺の知っているいとおしいバカどもだ。そのバカにつられてやってきた白人女性チームもパカパカ踊ってバカだ。曲間でのMC「前の人、踊りすぎてコケないようにね」に対して「おおお!それはフリですか!」と叫んで、次の曲が始まったら早速おもいきりコケるバカども。そんなシチュエーションもあってか、とてもとても楽しい気分になることができた。なめててすみませんでした、単独行きます。






やあ、チーズもレッチリも蹴って正解だったかもねーヽ(´ー`)ノとビールくいくい飲みながらちょっとだけ川で昼寝。いや夜寝か。その後、グリーンステージのレッチリへ。
辿り着くとグリーンはすごい人だかり。ステージではジョンがギュアンギュアンとギターを唸らせている最中。いやいやいやいや、やっぱりすげえやジョン、魂がもげそうなヤバイ音を出している、くうーこれはたまらんなあ、このギターには悪魔がついてると思う、確実に悪魔と取引してる、明日あたり死ぬんじゃないのか(;´Д`)
ここで皆と合流し、レッチリ馬鹿時代の名曲「ミーマミーマミーマミーマイフレーン!」に後髪をひかれつつ会場をあとに。






混みすぎて朝の山手線みたいになりながら帰るよりは、早めに離脱してギャズのDJでワキャワキャ踊るほうがよかろ、という判断。
Gaz's Rockin' Blues


今年のパレス・オブ・ワンダーはこんな感じ。外から見た入り口の写真。でかい!内装も格好良かった。こんなクラブが普段からあったらいいのに、という位。
ギャズは銀ラメのスーツに身をつつんで登場。初手からハウンドドッグテイラーの「シェッカマンネメイカ、ギュワワワワワワワワワワワッワワワワン」などかけられたので冷静でいられなくなった俺はガラガラのフロアでひとりバカ踊ったのです。さてギャズはといえば。7インチかける。ステージ出てきて踊る。曲終わる。7インチかける。ステージでポーズをきめまくる。7インチかける。以下略。あいかわらずだなあ愉しいなあ(´ー`) 程なく適度に埋まったフロアは、ギャズのかけるラケンロー、ブルーズ、R&B、ジャズでワキャワキャと踊りまくるナイスな空間に。こうして古いラケンローで踊っていると、ロックやブルースは大人がまったりと愛でるものでも、ただのオールディーズなどでもなく、もともとはただただ極上のダンスミュージックであったのだなあと再認識できる。ブルースで踊るのはとても愉しい。
30分ほどで、ポニーテールの彼女(奥さん?)にDJチェンジ。 (ギャズが用意してた)7インチかける→ステージでダンス→曲終わる→7インチかける→針とんじゃった〜、失敗失敗、テヘッ!→かける→踊る ギャズと同じじゃないか同じじゃないか。選曲良いので楽しいよ。いろんなタイプの人が入り乱れて踊っているのが楽しい。
たいまつを持った女性によるファイヤーショーを挟んで、山名昇のDJ。テキーラ!ではじまるブギーなスタート、徐々にレゲエに移行。構成とか選曲の妙ということでいうとギャズより山名さんのほうが上手いわな。格好良かったです。

頃合を見計らってPOWを脱出。いつの間にか入場規制がかかっていて、外に人が溢れていた。やっぱりレッチリを見切ってこちらに来て正解だった。 山名さんを途中で出てきたのはヤパニ!を観るため。ヤツザキさん主催「スナックwell来夢」でDJやってたるっぱさんが在籍のバンド。音に触れるのは初めて。すぐ近くにあるルーキーステージへ向かうと既に人だかりができている。10年間フジに来ているけれどルーキーステージをちゃんと観るのは初めて。





ヤパニ!
ブラス隊を中心にしたインストバンド。ラテン〜サルサなノリ、ちょいロッキン。モリモリと盛り上がり大変たのしい気分になった。日本人のラテンバンドは本場の真似、パチモンになっちゃってるのも多い。本場ものとの差異をギミックで乗り越える器用なバンドもあるけど、所詮付け焼刃なのですぐに飽きてしまう。このバンドはメンバーがやりたいことをジャーン!バーン!とやるだけで彼らの音になっていた。巧いヘタとかじゃなくて、音楽的基礎体力が高いんだよな。皆達者なうえ本当に楽しそうで格好良かった。特に鍵盤の女子は凄かった。只者ではない。





これで今日は打ち止め。楽しい一日だった。車に戻ると昨晩の残りの肉で作られた野蛮なクイーンズ・プレートが用意されていた。腹減ってねえよ。死ぬ気で喰う。そのまま倒れる。











2006年07月28日(金) フジロック感想文 初日

憂いのない3日間のはじまりですヽ(´ー`)
今年は3日間フル参加。右手負傷もあるので、あまりガツガツせずにまったし目で愉しんでいきたい所存。梅雨あけてない事だけが気がかり。







前日23時過ぎにアタフタと会社を出て、そのまま大阪駅へ駆け込む。荷物が重たくてダッシュできず、1分前に駅に到着


マッテ〜



マニアッタ〜

急いでいるのに写真なんか撮ってんなよ俺
寝台の乗客のうち半分くらいはフジ行きの客。向かいの寝台では10歳くらいの男の子が「ふじろっくたのしみだねえ!」なんて言っておにぎり喰ってる。うんうん。このくらいの時分にフジロック連れて行かれたらどんな感想を持つんだろう? 俺が子供の時に連れて行ってもらったつくば万博は、それぞれの展示やアトラクションについての記憶は皆無だけど、とにかく愉しかったという記憶だけ残っている。そんな感じなのかな。

フジロック初参戦のケンゴーさんcoverと京都で合流。列車内の喫煙所に行ってチューハイなど飲みながら作戦会議などして夜更かし。やっぱり道中は仲間がいると愉しいなウハハ。
3時前に寝て6時前に起きて乗り換えて越後湯沢へ着いてシャトルバス乗って。シャトルバス乗っているとああ、もうすぐだなという実感が沸いてウズウズしてくる。乗客みんな言葉少なめ、なのにみんなのウズウズが伝わってくるかんじ。


着いた!

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写真データ紛失(´Д`)
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快晴とはいかないけど、なんとか持ちそうな天気!よし!
ダフ屋のおじさま方はばっちり出張ってた。なんかいかにもな服装の人が減ったな。年々フジロック客っぽいアウトドアな格好になっているのが可笑しい。リストバンドを交換して手荷物を預け、さあ!さあ!さあ! 
の前に、もち豚丼。ウメエヽ(´л`)ノ もち豚は場外GANBANショップ前のが一番旨いと思うよ。ワールドレストランのは人気ありすぎてちゃんと焼いてる暇なく生焼けという噂!


んで会場ゲートへ
やぁやぁ今年も無事着いた
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写真データ紛失(´Д`)
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既にオアシスのほうからドンガダンガと低音が。どっかのブースでDJやってんのかな。早速グリーンステージ後方に。あっ、シート張れる位置がかなり後退している。でもタープ禁止になった頃からそれほど場所争いはなくなったのでゆるりとセッティングできた。

オアシスエリアでぶらぶら→キヨシローによるフジロックのテーマソング「田舎へ行こう」がかかって「あぁフジ来たよ今年も無事に来たよありがとう」と誰ともなしに感謝。んで日高社長登場。グローバル・アース・デーとやらで温暖化対策へのスピーチ。スピーチの最中にオーランド・ブルームが出てきて婦女子がステージへ走る走る。どうでもよろしヽ(´ー`)










程なく、グリーンステージ一発目のチーズ開始。
String Cheese Incident


※写真はFujirock Expressからさくりといただいてますどうも

サケロック行く前にちょっとだけ観てみるつもりで。と思ったら、こりゃ格好いいや気持ちいいや。ブラジルテイストの強いパット・メセニーの曲を更にロッキンかつダンサブルにした感じ。これは踊れる。2日目のレッチリ裏の3時間半に付き合うのもありかもしれない!
朝イチなのにかなりの人が集まっている。




そして皆思い思いにフラフラ揺れている。俺がフジを好きな理由のひとつとして、後ろのほうで人の目を気にせずバッコバッコ踊っている輩がたくさんいるというのがある。バコバコとバカ踊りしている人に包まれていると愉しくて仕方がなくなってくる。だから前のほうに突入するより、ちょっと引いて遠くから観客コミでステージを眺める。そして会場全体が醸し出す幸せな空気を感じながら、空いている場所でバカ踊り。これです。







2日目じっくり観よう、と割り切って、後ろ髪をグイッグイ引かれながらホワイトのサケロックへ。









SAKEROCK


ポカリのテント付近まで人がミチミチ。初日の朝イチホワイトがこんなに混むとは...いつからこんな人気モノに?!
揃いの白スーツでピシッと。やっぱり野外で聴くと愉しいなあこのバンドは。レコードだとあんなに端整な音作りしているのに、ライブだとドシャメシカでガレージーな演奏になっちまうのがいい。ぶんちゃかぶんちゃか。恒例の「Old Old York」途中での寸劇は「わーフジロックに金正日が攻めてきた!(ゴジラのテーマで)テポドンテポドン... わーホワイトステージに落ちるグワドガシャーン わあこんどはレッドマーキドグワゴショダーン ああもうフジロックは滅茶苦茶だ!誰か助けて!フジを助けてえええ! あ!西の空からくるりが助けにやってきたぞ!やったーヒューンエゾロックへ行ってしまったぁ ああ東の空からチャーも助けにやってきヒューンウドーロックフェスへいってしまったぁ」とかなんとか。ウケてた。俺はブサイクな彼女バージョンが良かったのだけど...
ゲーム「マザー」のカバーのような静かな曲が、山々にじんわりしみいっていくかんじも最高だった。ええでええで。





ここでケンゴーさんと離れて、ひとりグリーンのフロッギング・モリーへ。
パエリア喰い喰いビール飲み飲み、オアシスをブラブラ。


ワールドレストランのパエリアは運良くできたての時に買えれば至極の味。できたてじゃないと、それなり。今日はできたてヽ(´ー`)










flogging molly


イントロがはじまると「おお!!!」っと歓声が沸き起こり、皆ステージへダッシュしていく。 アイリッシュ風味でバカスカ暴れられそうな即効性あるメロと音。いかにもフジの客に受けそうだ。なんて落ち着いて考えていられるはずもなく俺もダッシュダッシュ、モッシュモッシュ。あれ俺腕を怪我してなかったっけ何でバンバカ拳を振り上げているの?と思う隙なく叫び踊る。しらん奴らと肩組んで体揺らして合唱。...何やってんだろう三十路のおっさんが。さっき「遠目で観て、ゆったり踊っているのがいいのです。」なんて言ってたのはどこへやら。途中、シェーン&ポープスの「パブリック・エネミーNo.1」という曲とまったく同じイントロがかかった時にはダイブしようかと思ってしまいました ノ(;´Д`)

とても愉しかったけど、ポーグスみたいな深さはなかったなぁ。ギターでもバグパイプでもバイオリンでもどっしゃどっしゃ入れてワイワイやればOK!という感じはした。サビでドカーン、次もまたドカーン、お次は静かな演奏でしんみり、でもまたサビでドカーン、という具合。まぁ短時間だからそういうセットにしていたのかもしれんけど、良い曲多いんだからもうちょっと間を生かしてやってほしいなあ、おっさんとしては。


終わって周りの輩とハイタッチなどしながらモッシュピットを出て、さてビアーをグイッとなどと思ったら首から提げていた小銭入れが千切れて無くなっていた。(;´Д`)まぁ大金入れてなくて良かった。フロモリ観た客が拾って美味しいビール飲んでくれててもいいや。






やっぱ腕いてえや。
かばいつつ、A Hundred Birdsを観にホワイトへ戻る。








A Hundred Birds
うーん。んー。2曲目にしてURの名曲「Jaguar」なんかも演ってくれたのだが、どうにもこうにもダサい。日本的フュージョン臭さ、っつうかイカモノ臭さがどうにも鼻につく。モターッと、ネチャーっとしてる。


退散。ボードウォークを早足で通り、ヘブンのおトキさんへ。









加藤登紀子




かなりの人の入り。辿り着くともう始まっていて、ジョンの「Power To The People」なんか演ってるよ。正直これを聴いた時は「あ、微妙かなー」と思った。がしかし。次の曲がとても良いレゲエ。うーわーコレいい曲だなぁと思いながら踊っていたら、サビまで来てモンパチの「あなたに」のカバーと気づく。周りの若者もきもちよさげに踊ってる。ええでええで!で、次がギター弾き語りで「檸檬」という曲。変わらないものはない、なんてことはなくて、みんな変わる、でも本質は何も変わってないのよ、変わらずにずっとあるの、あなたがいないことをのぞけば。という曲で、これ例のゼンキョートーのダンナに捧げた歌だよないい曲だなああああああと不覚にもダダ泣きしたよ。「100万本のバラの花」も、「知床慕情」も、老いも若きも合唱していて良かったな。あまり良い表現じゃないけど、格の違いを見せ付けられた。以前、井上陽水が非難を受けながらとてつもないステージで客を圧倒したように、おトキさんもかましてくれたということ。まあ、普通に生きていたらおトキさんのライブを観る機会なんて無いわけで、ああフジっていいなあとまたも思ったり。
MCも面白かった。娘が自分の農場で働いているクソ貧乏な若者と反対を押し切って結婚して、築100年の農家を自分たちで直しながら住んでいるのよ、いいわねえ私もあと20年若かったらしてみた〜いん!みたいな話のときに「ここに来てくれてる人たちも、半分くらいホームレスでしょ?」 うはは。

終演後、ステージ前から去っていく人たちも満足げ。知床慕情を唄いながらトイレを待つ女子がいたり。俺の後ろを歩く若者も面白かった。
やべえよ。あいつまじやべえ。まじ熱い。トキコまじでやべえ。まじ青さ忘れてねえ。青さキープしてる。熱過ぎる。中盤から晴れてきたじゃん?これトキコパワーじゃん。バカにしてたけどほんと観てよかった。まじやべえ。あいつはまじやべえ。 
俺も同意見だよ。






完全に満ち足りた気持ちで朝霧シチューを喰いながらホワイトステージへ。





Tommy Guerrero


去年のサマソニの時にビーチステージでタダ観したゲレロがすんばらしかったのでとても期待していた。はてさて結果は、やっぱり最高。音は結構ロッキンしていてそれほど緩くはないけど、心構え、つうか音構えが何ともゆるい。数多いるジャック・ジョンソンの亜流たちのようにリラックスしてる「フリ」じゃないのが伝わってくるから、かな。せつなげなリフを積み重ねて作られた曲調とほんのり乗っかるファンク風味がミーターズに一寸似ている。なのでおおいに踊り明かし。








終演後、たー君と逢えたのでアヴァロンで中山うり観ながらメシ。ヤツザキ・おかもっちゃんとも偶然合流。なんだしょぼいUAみたいだなコリャ、などと悪態をついて笑ったりしたけど、高田渡の「生活の柄」のカバー以降はなかなか良い感じ。実力はあるので、ちゃんとしたメロディを作って丁寧に歌っていけばそこそこ知れた存在にはなるでしょう。

それにしてもアヴァロンの司会のおっさん面白いわ。この人みないとフジに来た気がしないよ。



やせっぽちの安西肇みたいなあやしいルックスで「イエーイ、みんな盛り上がってますかぁ!ロケンローー!! ヘイヘイヘイ、このアヴァロンステージの秘密を皆知ってるかい、知ってる人手をあげて〜!ハイ実はこのフジロックフェスティヴァルアヴァロンフィ〜ルズ、太陽熱で発電してライブをしてるんですよ!素晴らしいですよね!地球にやさしい!みんな考えていかないといけないですよ!」とかいう。たいへんメロウな気分にさせてくれる。笑いながら素直に地球に優しみを与えないといけない気分になる。








矢野顕子を観にオレンジへ行く途中、たまたま演っていたブラッカリシャスをちら観。

Blackalicious


ファニーなトラック、適当過ぎるラップにパンク魂を見た。こりゃ愉しいや。ガッシュガッシュ踊った。レコードでは相当スムースなのになあ。最後3曲しか聴けなかったのが悔やまれる。







いい感じに暗くなってきた。




とか余裕こいているうちにアッコさん始まってた(;´Д`) 音が小さくて全然聴こえない。前へ行こうにも混みあっていてままならず。諦めてアヴァロンへ引き返す。






山口洋(HEATWAVE)


フジロックじゃ完全にアウェイだし、集客大丈夫かしらヒロシさん...なんて心配してたけど全くの杞憂だった。ガッシュガッシュエレアコを弾きたおして道行く人をどんどん立ち止まらせていた。曲が進むにつれてどんどん増えていく客。見くびっていたよスマン。「東京の唄とやるせない男の歌どっちがよかですか?」という問いかけに「東京!」と応えたら『TOKYOCITYヒエラルヒー』を演ってくれたのは嬉しかった。俺が始めてHEATWAVEを知った曲だ。ほんとにいい唄だよ。最後のおばあちゃんのヴァースで必ず泣いてしまう。 最後は「Still Burning」で熱くシメ。弾き語り観るのは初めてだったけど、ひとりでやってもバンドの時と同じくどうにもこうにも暑苦しく、それがまた夏の夕暮れ時に合っていた。良かった。






細野さん観にオレンジへ。
アヴァロンからヘブンへ行く道の森に、ジョー・ストラマーの顔が照らし出されてビックリした。木の下から、唐突に座頭市のナレーションが流れてきたりする。意味がわからん。わからんけど、わからんなりに納得。彼なりの追悼なんだろうな。






すっかり暮れた暗い夜の中、細野さん待ち。
Harry Hosono Quintet
うん、良かった。堅実に良かった。着実に良かった。メイド服姿のコシミハルとかわいくステップを決めながら登場して、開口一番「ああ、なんでこんな山奥まで来ちゃったのかなあ。とっとと演って帰ろ」とか。 前半がジャズ・タイム。ジェントルな演奏は気持ちいい。一日の疲れがじんわり解けていくようだ。「雨降ると思って雨の曲用意してきたら、降らないねえ」と言った瞬間にざんざ降りになったのには笑った。 だけど細野さんは持ち歌を歌わないし、ほかの人ばっかり歌っていてアレアレアレ? しかし後半にはアッコさんとのデュエットで「終わりの季節」「相合傘」など名曲連発。アンコールでは「ろっかばいまいべいびー」を! この日の細野さんのなかではこれが一番良かったかな。ロックの喧騒や興奮は全く無かったけど、こういうのもたまにはいいね。








日もとっぷり暮れて、ヘブンはライトアップとローソクで良い雰囲気













そして
今日のクライマックス
上々颱風


大好きなサイト「おっとせいのきらひなおっとせい」で折に触れ出てきていたので気になっていたんだけど、音源で触れるよりライブ観たほうが絶対にいいと思っていた。ついにフジに出演ということで、俺のなかでは満を持しての登場。
これがもう... とてもとてもとてもよかった! 圧倒的なステージングで軽々と持っていかれた! 楽しくて楽しくて夢中になって観て踊って歌った!たぶん回りの客もほとんど上々を詳しくは知らなかったと思う、でもみんな最後にはメロメロにとろけて踊りまくって歌いまくってドッヒャドヒャになっていたよ!!
ただ、圧倒的ではあったけれど、コントロールされた精密なライブではなかった。スキだらけだった。女性シンガーふたりの見事なユニゾンとコーラスのハーモニーは素晴らしいが、曲のアレンジは、うーん、どちらかというとダサい、かな... だけど、それを超えて伝えたいこととか歌いたいこととか奏でたいメロディがあるのは伝わってくる。哀し過ぎるからこそドヒャドヒャと愉快にならざるを得ない類の音楽だ。じゃがたらがそうだったように。ボガンボスがそうだったように。ソウルフラワーがそうであるように。 その「伝えたいこと」がちょっと説教くさく聴こえてしまうことも幾度かあった。でもそれで全っ然いいんだ。本音をズバリ言う奴のいうことがまるっと信頼できるわけがない。そんなの気持ち悪いよ。
いや、とにかくも楽しかった。
フジにはこういう出会いが毎年必ずある。だから金も時間も体力も滅茶苦茶消耗するのに行くのを止められないんだよ。










帰り道、ホワイトで演っている最中のMADNESSをちら観。これがまた良かった。UKロックのエッセンス溢れるウェルメイドなポップスがスキャ・ミュージックに乗っているってわけか、いいなー。一曲目はやっぱり「One Step Beyond」で、ギャズが出てきて例の口上「don't watch that! watch thi〜s!this is heavy heavy monster sound!!」ゆうたらしい。んでアンコールはホンダッホンダッシティ〜やったらしい。残念(;´Д`) まあ仕方ないね。









その後、皆と合流して駐車場へ戻り、BBQ。これは初年度に台風で荒れ狂う嵐の夜にテントのなかでやって以来、恒例行事なのです。今年はケンゴーさんから送ってもらったソーセージから開始。これがもうウマいいいヽ(´π`)ノ 豚のスモークハム、これもまたウマウマいいいいいヽ(´π`)ノその後野菜タン塩ラムミノカルビなどガツガツ喰いまくる。しこたま喰って飲んで腹もくちて、車の中で死んだように眠った。AM3時就眠。
 












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