かなしいうわさ
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2004年09月05日(日) 328

部屋の片付けもフジロック感想文もそっちのけで映画観てきた。




「誰も知らない」
「父と暮らせば」を観ようと思ったら映画館間違えた。大阪でミニシアターならガーデンシネマだ、と反射的に思ってしまってた。仕方ないのでそのまま「誰も知らない」を鑑賞。
この映画もすごく気にはなっていたんだけど、あんまり観たくなかった。ポスターがペドっぽくて気持ち悪くて良い印象が無かったってのもあるけど、なにより、この映画の題材になった巣鴨の置き去り事件はどんな酷い事件だったかをよく知っていて、あんな事件の話なんて観たくないと思っていたから。ただ、へまっくすさんをはじめ、俺が見ているサイト先でおしなべて評判だったので、きっと良いんだろうとそのまま観てみた。
映画館を間違えて良かった。子供達をはじめ登場人物みんなの機微を絶妙に描きだしている良い映画だった。これは西原理恵子の漫画「ぼくんち」だなとも思った。物語の設定から登場人物の役割まですごく似ている。阪本順治が映画化した「ぼくんち」はその看板を下ろすべきだよ。この映画と「ぼくんち」の違いは、「未来」があるか無いか?というところ。「ぼくんち」には救いが無いけど、未来がある。乱暴だけど優しい兄貴分のこういちくんや、周りがみんなビンボーだから他人のことまで関わってられない、けど、だからこそ境遇を分ち合えるという環境があって、厳しい現実に揉まれながらもタフになっていく姿を見ることができた。この映画には救いがなくて、未来も無い。行き止まり。そこがなんともやりきれない。ただ、母親役のYOUのキャラや子供たちの仲良さ、元気さ、不登校少女との微妙な関係、野球のエピソード、そしてゴンチチのやらかーいギターのBGM等々で、陰惨さを絶妙に中和することができている。確かに現実の事件はもっともっと陰惨だけれど、これはこれでいい。

これから観る人は置き去り事件のことは頭に入れずに観たほうが絶対いいよ。ほんとに。
とか言われると検索して調べちゃいたくなるだろうけど。





「誰も知らない」をエンドロール途中で抜けて(はじめてやったよ)、下の階にある映画館でやってたレイトショーで
ステップ・イントゥ・リキッドを鑑賞。サーフィンのドキュメントもの。
インタビューはいいから、もっとサーフシーンばっかり流せよ!というフラストレーションはあるものの、なかなか良かった。半身不随の大怪我をしながらも皆のサポートを受けながら腹ばいでサーフィンを続ける人、兵士として訪れたベトナムに息子と一緒に訪れてたはいいけど波がなくて砂丘で地元の子供達とサーフィンするおっさん、湖だからたいした波もないけど、みんなその地元を愛していて都会に出てもいずれ戻ってきてその小さな波で死ぬまでサーフィンする人達、ちゃきちゃきと頑張る女子サーファー達、巨大タンカーの波でサーフィンするバカども、などなど。 サーフ・カルチャーはエクストリームなスポーツのなかでも一種異様な雰囲気がある。本気度やのめりこみ度が他のものと全く違う。宗教的っつうか、スピリチュアルっつうか、いやいやそんなに深刻な感じじゃないんだけど、みんなニコニコしてんだよな。心からニッコニコしてんの。家族も仲良くてさ。父と息子が一緒にスポーツやるとか普通あんまり有り得ないだろ。みんなほんとうに楽しそうにバカやってる。いいなあ。プロの人はともかく、20年間一日も欠かさず波乗りしてるおっさんとか普段何して喰ってんだ?そのコツをつかんで帰ろうと思ったが、ヒントすら出されず。そのスタイルを参考にして俺もニコニコと暮らしてえ、あやかりてえ。キエエエ(`Д´)  
やっぱりサーヒンやるしかないのか。ただ、俺の姉がサーヒン雑誌「ファイン」に載ったりするようなそれなりなサーハーだったのにも関わらず、今じゃサーヒンなど生活に全く関係のないおばちゃんになっているというような実例を見るにつけ、日本のサーハーは違うのかしらん?という疑いも拭えない。じゃあ、ハワイ移住してサーヒンやる!これか!



 
わーまたゆれた激しく揺れた
CDの山が崩れてきた

まけでたCDを片付けていたら
バディ・ガイのストーン・クレイジーの盤を踏んづけて割ってしまった(´Д`)
楽してあやかりたがった罰。





2004年09月04日(土) 328

ああ!(;´Д`) 柔軟剤ダウニーのトロピカル・ブルームが廃盤らしくて、どこにも見当たらない!(;´Д`)


これで洗濯した洗濯物は、それはそれはふくよかでキュートでドープな香りを放つ。あの香りを知らない人は可哀想!晴れてる日にベランダに干した洗濯物が風にそよいでふわわわっと部屋に匂いが入ってきたりするとシアワセで死ぬ! 抗菌の洗剤を使えば部屋干しも全く問題無い、というか部屋干しするのがシアワセすぎる! 洗濯物たたむのもシアワセ!羽織る時にふんわり香るのもシアワセ!タオルで体拭くとほわわと香るのもシアワセ!着ていても匂いがほんわかと香って女子受け良くてシアワセ!たまんねえ、たまんねえんだよ!ネットなら買えるみたいだけど、柔軟剤をネットでまとめ買いってのは送料もすごくかかるし、どうも... どうにかしてくれ(;´Д`)
トロピカル以外のやつを開拓するしかないか。トロピカル以外のダウニーを使ったことがある人はおすすめを教えて。ちょっと高いので試し買いができないよ。(;´Д`) グリーンブリーズかなあ







cover
Libertines /Libertines
邦盤は「リバティーンズ革命」だって。このセンスは嫌いではない。好きでもないけど。
これは緩いなー。前作に比べたらゆるっゆる。でも出来が悪いわけではない。俺はむしろこっちの方が好き。ルーツレゲエ聴いてるのとおんなじ感覚で聴ける。ゆるいけどファイト・ザ・パワーではねっ返りなところとか、それでいてせづねぇメロディとか、そっくりじゃん。ということでレゲー愛好家も聴くと良いよ。音も前作同様汚くってたまんねー。ミック・ジョーンズプロデュースで大正解。








購入
ひぐちアサ /おおきく振りかぶって 2巻
東陽片岡 /お三十路の町 3巻
大場つぐみ(著)・小畑健(イラスト) /デス・ノート 3巻
町山 智浩 /底抜け合衆国
パオロ・マッツァリーノ /反社会学講座


「おおきく振りかぶって」、こうきたか、いいナァ。青い春だナァ。ちょっと「やさしいワタシ」に似てきた気も。東陽片岡は良すぎる。いま一番好きなマンガ家かもしれない。風呂で読んで泣けて泣けて。でも買ってきた帰りのカレー屋で読んだのは失敗だった。カレー味のンコ。デス・ノートは猛烈にエンターテインしていて面白。これとテニプリが同じ雑誌に載っているとは思えないな。町山さんの本は衝撃だった。心して生きていかねば、と思った。"読むべき"一冊。 反社会学は未読。



近々、CDとか本とかをヤフオクで放出します。しまくります。
もう部屋が限界。





2004年09月01日(水) 327

やらなければいけない色々なことができていない。暇が少ないのは自分の所為だ。日々いろんな人に恐縮ばかりしている。恐縮や謝罪より感謝がしたいなあ。今日のところは寝るしかないネヽ(´ー`)ノ




これは良さそう。
http://recommuni.jp/resume/index.html
開始したら、誰か誘ってください。どんなに暇が無くても、どんなにアップしようとした曲の許諾が取りにくくても、絶対にアップロードする。ダウンロードもする。



ソカ日記
いい
開くと画面が青く染まる感じがいい




寝るぜー





2004年08月29日(日) 326

トランス・ヨーロッパ・エクスプレスは所用があって行けませんでしたー。
メタモは雨が降ったりしつつも楽しかったようですなー。
羨、妬 (´Д`)




2004年08月28日(土) 326

みんなメタモ行ってるのか。今頃いい時間だよなぁ。 羨、妬 _( (_´Д`)_
昨日テレビでKilaがスタジオライブやっていて、ああそうか明日はトランスヨーロッパフェスじゃんか!と気がついた忘れてた!ああっ、気になっていた「ダイナマイト・パーティ」がSOLD OUTに!



そかべ
曽我部恵一 /Love-sick
りんご追分のカバーはいまいちだけど表題トラックは最高のラヴァーズ・レゲエ。暑いんでちょっとレゲエっぽいやつをつくってみました、というテキトーな感じがいい。なんて良い力の抜け方なんだろう。 1と3のダブと5のアカペラをmp3切り貼りソフトで即席ディスコミックスにして聴いているよ。




ビョーク
Bjork /Medulla
ヒューマン・ビートボックス等、「声」だけで作った新作。ちょっと期待はずれ。声だけで作る必然性を特に感じない曲が多すぎる。 ビョークの声だけを多重録音したり加工したりして一枚作ってくれていたら良かったのに! ビョークの声が重なりまくっていればそれだけでいいのに! そういうつくりをしている5、11、12、13、15(国内盤のみのボートラ)曲目は悶絶ものの最っっっ高の出来だけに惜しい。
しかし、ラーゼルくらいヒューマンビートボックスが上手いと機械でやってんのと音があんまり変わらないので、別に口じゃなくて機械でやればいいじゃない、という気がする。ライブならば違うんだろうけど。音源として聴くのなら、ビズ・マーキーくらいラフなヒューマンビートボクサーじゃないとつまんないな。





sakerock
Sakerock /YUTA
はじめての鮭ロック。こりゃ愉快だね。ユルユルにゆるい音なんだけど、そのゆるい空気を終始途切れさせるものかという緊張感があって結果的にやっぱりユルユル。ああ、まじめにスカしてるたのもしき若造達よ。11曲入りで1,000円。





3 Chairs
3 Chairs /3 Chairs
ムーディマンの新作も出ていたんだけど、試聴したらこっちの方が良かった。前にアナログ2枚組で出ていたコンピの方がキャッチーで好みではあるけれど、このアルバムのズルズルにディープな低速ハウスも良い。セオ・パリッシュの作品のベースがめちゃめちゃ太くなった感じ。 いつの時代も、良い黒人音楽には切なさと太さが同居している。戦前ブルースだってジャズだってレゲエだってヒップホップだってそうだった。この人達のやっていることはその最高の例のひとつだと思う。





Batatinha
Batatinha /Toalha Da Saudade
掲示板にて「カエターノのいくつものカルナヴァルに入っているような裏山サンバのオススメありますか?」という問いにナリータ a.k.a.NRTが答えてくれたアルバム。すんばらしい。CDプレイした瞬間からあたたかな音に包まれて最高に幸せな気分になれる。音楽を聴いただけでこんなに簡単に幸せな気分になってしまっていいのかな、と不安になってしまう位だ。そういう意味では、質の良いドラッグのような機能的な音楽ともいえる。ワールドミュージックを扱っている大きめのCDショップで、お店の人に「バタチーニャくださいな」と言えばシヤワセが買えます。限定盤らしいので急いで購入を。「すばらしきサンバの仲間たち」と併せてどうぞ。




その他購入ブツ
DJ MURO the Stones Throw Records mix
Wale Oyejide /One Day... Everything Changed
ECD /言うこと聞くよな奴らじゃないぞ
ECD /ECDVD
ECD /Private Lesson vol.1
Taraf De Haidoukes /Band Of Gypsies
Mail :Cordes Anciennes
Upsetters /14dub Blackboard Jungle
The JB's /Funky Good Times :the Anthology
Incapacitants /Live Incapacitants
カネコアツシ /SOIL 2巻
田中小実昌 /アメン父
田中小実昌 /香具師の旅
原田 正治 /弟を殺した彼と、僕
安田謙一+市川誠 /すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。
The Essential Disc Guide 2004
柳沢小実 /とっておきウィークエンド
いしいしんじ /ぶらんこ乗り
柴崎友香 /きょうのできごと


未聴・未読多いので、感想はまたいずれ。




2004年08月22日(日) 325

フジ感想文 ちょっと追加
3日目がまだ書けてない もうちょっと待って(;´Д`)



cover
Monk Hughes & The Outer Realm /A Tribute To Brother Weldon
Monk HughesはMADLIBのこと、要するにYesterday's New Quintetの新作。ウェルドン・アーヴィンのカバー集。前作のスティーヴィーも良かったけど、メロウ度低めスペイシー度高めなこれも良い。ドラムだけがビシッとしていて、あとの音は輪郭が解けてズルズルでモクモクでモコモコ。特にむーんむーんと蠢くベースが凄い。(俺のパソコンのスピーカーだと本当にむーんむーんって聴こえる) ヘタなダブより余程効く。

こういうのが「ジャズファン」の手にあまり届かないというのが歯痒いスね。






adriana calcanhoto /partimpim
あどりあーな・かるかにょっと と読むみたい。 ライブ盤の「Publico」だけ持っていて、そこではギター一本で凛とした歌をやさしくうたっていたので、そういう人なのだと思っていたら、このアルバムはトロピカリズモ真っ最中のカエターノやジルベルトジルのようなトリッキーなサンバで始まって驚いた。滅茶苦茶かっこええええ。子供の為に作ったアルバムということらしく、それで若干はっちゃけ気味になっているのかな。けれどしっとりとした歌もあり、それもまた素晴らしい。カエターノの息子数少ない検索結果を見るとブラジルファンからはあまり評判がよろしくないようだけど、傑作だと思う。
しかしジャケがなぁ...



上記のライブ盤。こちらも素晴らしいので気に入ったら併せてどうぞ。
cover

どっちのアルバムも全曲視聴できる。
視聴

詳しい解説 CASA boraboraさん



2004年08月19日(木) 324

あー愛ちゃん負けた。世界ランク6位相手に良くやったよ。それより、「ミャオミャオ 卓球 写真」という検索でここに来る人が多過ぎる。 →誘導




Determinations解散
デタミのライブは都合3回経験している。観るたび、「へったくそだなぁ」と思った。いや、本当はめちゃくちゃ上手いバンドなんだけど、なんかどったんばったんしていた。 一昨年くらいのフジロックで、フィールドオブヘブンが一日スカのアーティストばっかり出る奇跡のような一日があったんだけど、そこで出たデタミがあんまりにどったんばったんした演奏だったので「ああ、フィールドオブヘブンに集ったみんな、スカって本当はもっとちゃんとしているんだよ誤解しないで!」とか思ったりした。その後に出たスカフレイムスの老獪で堂々たる演奏はまさしくキング・オブ・スカ!といった感じだった。でも、何も考えず楽しい気分になれたのはデタミのライブのほうだった。へたくそだからつまんないかというと全然そうではなくて、いつだって最高に楽しかった。たくまざるスカ。ドタバタなノリ。よくわからんけど、正しいとおもう。なんかあんまり悲しくないのはまたどこかで変わらない彼らに会える気がするからだ。ありがとうお疲れさま。これからもまたどこかでドタバタやっててください。
あーひとつ忘れてた、7インチオンリーの音源はCDに纏めてね。





移動の時に「ポロポロ」「宗教が往く」を並行して読んでいる。どちらも読みやすくて良い。読みやすい文章はそれだけで素晴らしく価値があるけれど、「ポロポロ」は噛み締めれば噛み締めるほど味が出てくる、滋養に満ちた文章。



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