知ることと教えることの溝深く苛立ち募る午後のひとこま
年上が好きだと口説く君がいて桜ひとひら夜空に落ちて
春節の夜も静かに暮れて行き新たな道の模索始まる
淑気満つ街に降り立つ幸を知り今年も生きる力をもらう
穏やかな表情になり海からの風を受けてる午後のひととき
雨続き雲のいずこに月宿る今宵中秋名月なれど
解体の進む建物見上げつつあの日の会話ふと思い出す