しんしんと冷え込む部屋でひたすらに仕事に励む大寒の夜
日一日白さを増してゆく富士の高嶺を仰ぎ気を引き締める
雪の降る街に降り立つこんな日は都落ちした気分に染まる
雪晴れの空を仰いで人生もかくあるように願うこの頃
街もまた雪化粧して本心を隠したような午後の静けさ
昼休みあたりさわりのない話題選ぶことのみ心を砕く
くるくると回る図面に遊ばれて午後の時間は過ぎ去るばかり