麦茶湧く香りの中に部下の顔ひとりひとりを思い出してる
ひたすらに昼寝を重ね休み明け健やかそうな顔でもしよう
人影のまばらなオフィス夏休み前だと思う午後の静けさ
やりきれぬ想いを抱く夜の闇切り裂くような土砂降りの雨
梅雨寒の空より細い雨が降る心の中に音立てて降る
大暑とは思えぬ寒さ心まで悴む想い梅雨寒の空
初蝉にこれから暑くなるんだね 疲れた君の声が気になる