結論もない独演の続く夜は割り切れなさも降り積もっていく
混雑で入学式と思い知る明日から五分早く出ようか
遠い日の記憶の中の桜花花びら散らし夢路に誘う
桜飴この時期ここで買うものと決めてた美学今はいずこに
満開の桜の下を通り抜け家路を急ぐ週末なれば
欲しい人取り合うような心地して花いちもんめふと口ずさむ
花散らし流れる雨が淡く濃く灰色の空染めてゆく午後