年の瀬の寺町包む線香の香り静かにこの年思う
煤払いいろいろなことはあったけど来年こそはと心に誓う
来年の課題を抱えとりあえず仕事納めの夜は更け行く
冴え渡る冬の星座の煌きは儚く強く心に残る
華やかな繭玉飾る店先は春へと急ぐ足音がする
ミレナリオ光の門をくぐるとき過去は忘れていこうと思う
ラジオより流れる唄に遠い日の記憶を辿る午後のひととき