2020年05月06日(水)
連休最後。
なにもしてないし引きこもり。
帰省してもどうせ寝て起きて酒飲まされてるだけだし
自分で飯用意して、洗い物までしてるだけで偉い。
特に、洗い物が偉い。食器洗いってなんであんな面倒なんだろ。

白泉社のアプリで赤僕読んでるよ
先月はぼく地球読んでた。もう懐かしくて懐かしくて。
赤僕さー。みのるが可愛い!藤井兄弟が可愛い!!たまらん。
羅川作品は、キャラクターがみんな個性しっかりしてて
ほんとに生きてるみたいに感情の動きも繊細で好き。
思春期のちょっとしたいざこざとか
なんでわかるんだろう?って小学生ながらに思ってたっけ。
いま読むと子どもへのビンタが頻繁に出てきたり
大人の言動もコンプラアウトだなーって表現もある。
そもそも小学生の拓也が、メインで育児家事してるのがアレだしさ
コメント欄もそういうのがちらほらあるけど

それって、連載時から二十何年も経ってるから。
その間に私たちの感覚が変わってるからなんだ
虐待とか暴力とか、子どもを守る方へ変わってるんだよ
父親は育児しないとかあり得ない!って方へ変わったんだ
その中で変わらない価値観もある。
古典や純文学とか古い書籍を読むことと同じように
ほんの数十年前の漫画からだって、そういう学びもあるよな
などと小難しく考えて噛み締めるのは、ヒマだからかな。

爆笑問題のラジオで岡村さんの話があったと聞いて、タイムフリーで聞く。
40分くらい、太田さんがすごい熱量で話してた
貧困問題とか、風俗産業の抱える問題点についても
太田さんは知識も言葉もたくさん持ってるから、すごい。
聴いてたら涙出てきた。

育った環境によっては
職業選択の自由なんてないほどの格差って現実にあるし
大学行っても仕事がなくて奨学金返すのに夜の仕事する人がいること
私の身近にもある話。
高度成長期を生きた人には、その現実味が本当に薄いことも。

糾弾した側の人たちと、岡村と、分かり合えないことないと思う
って太田さんは言ってた。
糾弾してた側の人たちにも救いたい人々がいて
何年もずっと憤りの中にいるからこそお気楽な発言を許せなかった。
でも、岡村があの発言の中で言葉をかけたリスナーも
いい歳して社会性なくて風俗くらいしか女性と会話もなくて
深夜ラジオくらいしか楽しみなくて、
そういう気持ちに寄り添いたかったんじゃないのかな、って。
私もそうなんだ
いい年して家庭もなくて一人前じゃなくて話し相手も少なくて
深夜ラジオでバカ笑いしてるのが毎週の楽しみなんだから。
人生ちゃんとしてなくても、その時間だけは平気でいられるから。

社会の日陰っていうと違うかもしれないけど
どこか鬱々として、救われない生活や気持ちがあって
積み重なったものの中に、両者の重なるところがあるんじゃないか

私は、記事の炎上を火付けに意見を通そうとするやり方が嫌いだし
あからさまに民意を煽動するような過激な言葉を並べたてるのは
まさに刃物を振り回しているようで、賛成できる方法ではないけれど
太田さんが切々と語るのを聞いて
広い視野で考えるってこうなんだなと反省した。
両者ともの意見がわかるとした上で、
分断ばかり広がるのはお互いによくない進路だという意見。
さすが太田さん。今までいろんな分野の人と言い争ってきただけある。

燃えてる火を見るんじゃなくて、事の本質を見ようとしないと。



2020年05月03日(日)
帰省もしないので
自宅でひたすらごろごろごろゴールデンウィーク
はっきり言って、めちゃくちゃ楽しい
誰とどこに出かける予定もなくてよくて
ごろごろしてるだけで上等な生活!
なんてお気楽な言葉を書けるのも
私が危機にさらされてないからですけどね。

まるでSFの世界だよ

商業施設は休館、連休だというのに空港も新幹線も閑散
なるべく家にいましょうと防災無線が流れる。
遠出ができない中、商店街やスーパーには人が集まる

ヱヴァンゲリヲン新劇場版を見た。
新しいやつ見てなかったんだよ
YouTubeで公開されてた
軽い気持ちで再生して、序破Q三作見ちゃった。

使徒に襲来された東京にも、人は生活してた
学校に行って、コンビニに行って、
仕事終わりのビールに生き甲斐を感じていた。

SFもあながち、うそじゃないなと思う
人類に脅威がおよんでも、
人は従来の生活様式を崩さずにいることを尊ぶ
今まで通りに、それこそが尊く守られる。
電車は走り、通勤し、商店で買い物をする

今この世界にある人類の敵は
使徒やゴジラみたいに、目に見えない。
厄介だ。潜伏期間も長い。
知らないうちに罹患し、保菌して持ち運ぶ。

もし行きつけの店に迷惑かけたら嫌だから
美容院にも行けなくて、諦めて自分で前髪切った。
一カ月以上、外でお酒も飲んでない。
夏以降までムリなんじゃないかという気がしてる。
学校や仕事が通常に戻って、
そのあと小売店、飲食
ライブハウスやコンサートは、きっと一番最後だ。

次に会えるときまで、音楽を守れたらいいんだけど



2020年05月01日(金)
午前3時までラジオを聴いてた。
時差通勤で、いつもより1時間遅い出社で助かった
とはいえ寝不足と心ここにあらずの一日。

日曜に出たネットニュースは、
思いのほか大きな波紋を広げていた。
私がいつも聴いている岡村さんのオールナイトニッポン
いつもの風俗話の延長で、零れた言葉。
それを拾われた記事は、
女性蔑視だ貧困問題の軽視だとフェミ活動家までを巻き込んで
ラジオはおろかNHKの番組を降板せよと署名活動まで起きて
一週間たつまでの間に
ニッポン放送と、岡村さんからも謝罪の文書が出ていた。

個人的な感想としては、
この手のネット記事の中で一番腹が立っていた。
風俗通いのおじさんの妄想として
かわいい子が入ってきてイイ思いできるかもなという話を、
活字にしてこうも悪意に満ちて取り上げられるものかと。
もちろん、この状況下にあって
お金が無くなった女の子が、という言葉は良くなかったし
不適切な発言だった。
女性蔑視発言です。
とはいえ、金払ってサービス受けるのは違法じゃないし
貧困女性を風俗へ斡旋して金を取っていた側でもないのに。
最も解せないのは
番組降板、ましてや無関係のNHKまで波及させていること。
女性蔑視は反省すべきところだけど
活動家の実績や満足のために
20年以上続けてきた番組まで奪われないといけないのか
と思うと本当に、悔しかった。

岡村さんは、風俗嬢にいつも感謝してたし
女の子に嫌がられることは絶対しないって言ってたし。
風俗通いは褒められたことじゃないけど
映像だろうが、写真だろうが、
性的な仕事をしている人は男女問わずたくさんいるし
性サービスの恩恵を受けてない人なんていないじゃん。

そして木曜深夜、いつもの時間。
思った通り、まずは準備していたであろう言葉で謝罪
でも、もう消え入りそうな声
放送事故ギリギリの沈黙、
言葉が継げなくてしどろもどろになる声
繰り返される同じ謝罪の言葉。
曲をかけて、CMを挟んでもまだ続いた謝罪と反省の弁。
30分経って、もうむりだ、このまま一人で謝り続けるなんて
だれかどうにかしてくれと祈ったそのとき
矢部っちが入ってきた。

公開説教や
と言って、矢部氏がまくし立て始めた瞬間、ほっとした。
ナイナイANNが岡村さんひとりになってから
矢部氏が番組に来たのは始めてだった。
説教は、思ったよりかなりキツイ内容だった。
山さん復帰のときの加藤浩次を思い出した。

病気療養が明けたとき、矢部氏に謝ってないこと
テレビの中では良い顔して、裏では何も言ってないこと
女性スタッフに対してお礼が言えないこと
女性に対しての敬う気持ちがないこと
マネージャーへの扱いがよくないこと
そういう態度を見たくなくて楽屋を分けてもらったこと
咎める人間がいないから傲慢になっていること
ラジオは特にリスナーもスタッフも慣れあいで甘えがあること
笑われたくないと言って、やるべき仕事を断っていること
他人と深く関わることを避けていることに無自覚であること

おそらく、コンビのラジオを降りたのもそこに理由がある
胸が痛くなった。

番組を聴いていれば、
マネージャーに私生活の面倒をかけていることもわかるし
傲慢さや甘えが出ていることはわかる。
(リスナーが味方につくことまで、
甘やかしていると表現されたことはちょっと癪だったけど)
やべっちも、そういう岡村さんを放置したことに
自責の念を抱いたから今日ここへ来たんだろうと思った。
年を取れば誰だって、注意してくれる人はいなくなる
立場のある人ならなおさら。

風俗云々の部分だけではなくて
日ごろの、周囲の人に対する態度、世間との感覚のズレ
このままだともっと修正が効かなくなる。

景色変えろ。性格変えろ。結婚せえよ

結婚にすべての幸せがあるわけじゃないけれど
これは一般論で世間にむけた発言ではなくて
岡村隆史個人へむけてだから強く言ったんだ。
岡村さんは結婚願望がある、なのに、
女性と深く関わることを、傷つきたくなくて避けているから。

正直、やべっちがここまで岡村さんを諦めていないことに驚いた
結婚して、モテない男キャラでなくなっても大丈夫
って言ってるんだよ。
今までずっと守ってきた岡村じゃなくなっても大丈夫だって。
こんなことまで言ってくれる人が
一番近くにいるってすごいよ。

散々説教して、岡村さんはずっとごめんって言って
いつものハガキコーナーひとつだけやって
(シュールすぎてめちゃくちゃ笑った)
安心したような、切ないような、興奮の熱を抱えたまま寝た。


岡村さんは不思議な人で
誰もが知ってるトップクラスの芸能人なのに
一方ですごく自信がなくて臆病で
だから予防線張ったり、虚勢を張ったりする
そういうみっともない人間性が、
私はおもしろいと思ってるし、共感もしてるんだ。

差別って無自覚なことも多い
知ることから始めて、身の回りから少しずつ変えていくしかない
私も学んで、考えなくちゃいけない。
これを、きっかけにしていけたらいいと思う。
あの休養のあとだって、変われたんだから。

来週はどうするのか心配だけど
みっともないおじさんの、精一杯のお喋りを聴かせてほしい。
下ネタも、自虐も蔑視も許容してきてしまった私にも
どうしようもなく必要な番組なのです。



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