六本木ミニだより
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2004年01月15日(木) |
このアイディアがいいねと君がいったから |
■12月24日の日記で紹介した、「タンスのこやし接着芯を換気扇フィルターに代用」のアイディア。貼り付けて1ヶ月たったので、「そろそろ?」と思ってはがしてみると、茶色っぽいシミがいくつもついていました。写真を撮ろうかと思ったけど、ちょっと見えにくいし、きれいなものでもないのでやめましたけど。まあ成功といえるんじゃないでしょうか。大喜びで新しいのに張り替えました。
■新しい家には油を置いていない、作るのは煮物、汁物、蒸し物だけ、それも毎食作るわけでもないのに、この程度汚れがつくので、もっと料理量が多い人は結構効果があるんじゃないでしょうかね。
■ところで、12月12日に引っ越して、すぐ貼り付けたので、「そろそろ1ヶ月だな」ということがすぐわかった。私の「掃除苦手人間改造計画」の中でも、「月に1度はどそこそこを拭く」「2ヶ月に1度はなになにを取り替える」というのをスケジュールに組み込むのがとくに苦手でねえ。でも、「12日」というのが1つの指針になったから、ちょっとうまくいきそうな気がする。そんなわけで、毎月12日はフィルター記念日、です。
2004年01月11日(日) |
やましい新年の始まり。 |
■罪の告白。すごく高い鍋を捨てた。14年前に買った、イタリア、ラゴスティーナ社のやつ。フタがドーム型で、それはそれは美しいデザインだったのに。 それなのに、当時のアルミ鍋と鉄鍋しか使ったことのなかった私ったら、「ステンレス多重層鍋は強火でガンガン炊いてはいけない」という癖をどうしてもつけられず、焦げで真っ黒にしてしまい、ずいぶんこすったけどとれなくなっていた。こんなに見た目がみじめだったら人にもあげられないし、あと、柄が長すぎて新居のミニ・キッチンでは絶対ひっかけて危険だと思ったので、思い切って捨てた。
■罪の告白。それなのにまた高い鍋を買ってしまった。上記のような事情で、新居はクリステルのお鍋三点セットだけにしたのだが、一人用の小さな鍋が欲しい。フィスラーも良かったけど、東急ハンズに行ったらドイツのWMF社というところの(日本では貝印が輸入)鍋がとてもどっしりしていて美しく、しかも小さなキッチンでは両手鍋が断然使いやすいので買ってしまった。 6000円もするお鍋で味噌汁作っている。でも、なんてステキなお鍋。ああ、ナルシズム・・・。
こういう場合はタバコの箱と並べるのが定石ですが、手元にないので275mlのペットボトルと並べてみました。ちっちゃいけど立派だからあまり小さく見えないかも。ところで電気コンロって、火力を最高にしてもステンレス多重層鍋が焦げない。何回か使っているうちに、どのなべ底もぴかぴかになってしまった。
2003年12月30日(火) |
私には、愛が足りない、といわれた気がして |
■M's closet のmihoさんが我が家に遊びにきたとき、かわいいポインセチアの鉢をギフトにもってきてくれた。説明書を見ると、「よく日の当たるところに置いてください。でも外気には触れないで、窓ガラスごしの光がベスト」と書いてあった。今の部屋は西北向きで、恐ろしく日当たりが悪いのだが、それでもなんとか頑張って、窓際においておくようにした。水も、気をつけて適度にやったつもりだった。それなのに…・・・。
■今日友達が来て、この惨憺たる植木鉢を見て大爆笑して帰っていった。「気をつけていたのに、どんどん葉っぱが落ちるんだよー」といって鉢を持ち上げたら、さらに、ぱらぱらと葉っぱが落ち、一層無残な姿になってしまった。
■なんだか、子守りに預かった子どもがいつまでも泣き止まない気分だ。うえーん、早く帰ってきてよー。こっちが泣きたいよー。
■結婚していた頃、うちのダンナさんは、毎年といっていいほど年末になると風邪をひいていた。次に暮したパートナーも、お盆休みや年末には必ず熱を出して、せっかくの夏休み、ふらふらになりながら京都を歩いたこともあったなあ。「みんな、私と向き合わなくてはいけない時期になると身体が拒否反応するのかしら?」とちょっぴり落ち込んだこともあった。
■さて、今年になって意気揚揚と新生活を始めたら、なんと自分が昨日からひどい風邪をひいてしまった。一昨日はくしゃみ、昨日は鼻水、その日の夜に熱が出て、今日は熱は下がったけど喉は痛い、と、短いけどフルコースで駆け抜けていっている。その前の日までは、風邪ひきたくてもひけない状況にいたからなー(私はふだんの仕事の締め切りはきちんと守る方なのだが、今年の年末進行はかなりずれこませて、編集さんを泣かせてしまった。ごめんなさい)
■こういうのを「ふんだり蹴ったり」というのだろうが、昨日、くしゃみしながらコンタクトレンズを入れようとしたら、手が震えて、レンズを流してしまった。前の家の洗面台と違って、排水溝にアミがついていないので、いっかんの終わり。あーあ、新しいの買いに行かなきゃ、と思うけど、薬でぼーっとしていて、あまり動く気にならない。
■それでも、カーテンライナーを縫っておいたのはよかった。つけてみて驚いたのだが、これ、窓の外からの車のノイズもかなり防止する。昼間、自分が生活音を出しているときはまったく気にならないのだが、夜、電気を消してベッドに入ると、六本木トンネルからの車の音が聞こえていた。それが、まったく気にならなくなった。げにおそるべし、空気の層。
2003年12月27日(土) |
引っ越して、最初に縫ったもの。 |
■それは、カーテンのライナーです。
■私は遮光カーテンが好きじゃない。真っ暗な部屋からカーテンを開けて、「ぎゃっ」と思うと、毎朝瞳孔に拷問を与えているような気分になる。それに、無印の麻混ベージュのが気に入って(ファブリックのカタログに出ているやつ)これで頼もう! と決めていたのだけど、これは遮光じゃないし。
■しかし、これだけでは窓からの冷気を防ぎきれない。窓から1メートルぐらいのところにベッドを置いていて、ごろごろしながら庭の植木を見るのはまことに気分がいいのだが、とにかく寒い。そういうわけで、古シーツをたっぷり使って2枚がさねのライナーにしました。
■作り方が分からなくて東急ハンズで相談したら、「テープ使うより、フックの間隔を測ってボタン穴をあける方がいいですよ」と教えてもらったのに、間隔を測るのとボタン穴をあけるのが面倒くさくていったんテープを買ってしまった(だってそうすれば直線縫い2本ですむと思ったんだもん)。でも、結局テープについたフックを差し込むところの間隔がうまくあわなくて(意味わかります?)もう一度やり直しに。おかげでたったこれだけのことに5時間ぐらいかかってしまったよ。
■しかし、ライナーと重ねたカーテンをかけたとたん、「ばしゅっ」と冷気が遮断されるのがわかった。おお、大成功。やったかいがあって、良かった。
■それにしても、これだけ単純なことが、実は職業用ミシンじゃないと厳しいことんだよなあ、と実感する。2枚重ねた天竺を三つ折縫いするということは、布が最低6枚重なっているわけで、途中ではいであるから、そこは各2枚ずつ重なるので10枚分、さらに、段差も結構ある。ミシン、もってこようかどうしようかずいぶん悩んだんだけど、もうしばらく、一緒に暮らそうかい(うん)。 何だ? 今の声は。
■移住してから2週間。最初の興奮とトキメキがさめてくると、この街の暮しにくい部分が、じわじわとしみてくる。わたしが「六本木に住むんです」といったときの、相手の「えっ」という顔の意味がだんだんわかってくる。
■いちばん辟易しているのは、銀行と郵便局の混雑だ。銀行のATMの長蛇の列は、いつ見てもげんなりする。月曜日は銀行に近づかなくてすむように、よく計算してお金をおろしておくしかない。
■でも、もっと困るのは郵便局の窓口。飯倉の本局は遠くて、近くには前に暮していた川崎の住宅地にあったのと同じくらいの規模の郵便局しかなく、どう考えても人口と窓口の数が合っていない。そのうえ、小さな郵便局に、何百通という料金別納郵便を抱えたОLさんたちが並ぶので、「あと5人だ」と思っても、ひとりに5分ぐらいかかる。彼女たちは就業時間内だからいいけど、その間に混じってゆうぱっく1個抱えた私は、効率悪いことこのうえない。
■マツキヨをはじめドラッグストアには、見事なぐらい、再生紙のトイレット・ペイパーが置いていない。それから、「燃やしてもダイオキシンの出ないラップ」も置いてない。人間て、いろいろな方向に快感を求めるものだけれど、そういうことで「地球に貢献したわ」みたいな快感を求める方向にはいかない街なんだな、と思ったとき、ちょっと、自分が100%なじめはしないかもしれないな、と実感した。
■アパートの日当たりはものすごく悪いので、一日原稿を書いていると、穴ぐらにこもっているような気になる。ちゃんと寝ない、とか、ちゃんとご飯を食べない、というのと同じぐらい、ちゃんとお日様を浴びない、というのも、健康に関係すると身にしみてわかった。そういう日は、タフな日だな、と思う。明日あたり、乃木坂の方へ、ぶらぶら散歩に行ってみよう。
大方の人は、六本木というとこういう風景を想像しているような気がする。で、まあ、それは事実ではあるんだけど。
2003年12月24日(水) |
「節約術」というものがどうしてもやってみたくて。 |
■引越し前はどこにも出かけられなかったせいか、けっこうテレビを見ていました。なかでも興味深くみていたのが、「節約系」の番組。やりたくなりますよねえ。あれ見ていると。
■私が見たときは、「賢い節約主婦は古ストッキングを上手に利用」みたいなアイディアをやっていたのだけれど、私はストッキングをはかないので、古ストッキングがほとんどありません。でもやってみたいぞ、節約ネタ。なんかないか? なんかなんかなんかないか? と、ふと思いついてやってみたのがこのアイディア。
■これは何か? そう、洋裁好きのあなた。あなたのおうちにもきっときっと転がっている、使いでの悪い接着芯ですよ。それを、ミニ・キッチンの換気扇より一回り大きく切って、マスキングテープで貼っちゃったの。
■市販の換気扇カバーって不織布でできてるじゃないですか。そして、高いじゃないですか。それに比べて、不織布の接着芯って、最初は初心者向きだから買うけど、だんだん違うの使いたくなるじゃない。ちなみにこれ、生まれて初めて「接着芯」ってものを買ってみたときからずっと家にあったような気がする。メーター300円だったとしても、我が家の換気扇なら1メートルで6枚ぐらいはとれる。1枚50円だ。
■問題は、ちゃんと空気を通してフィルターの役目をするか? そして裏側の糊がはってある部分は影響ないのか? ってことなんだけど、この状態で換気扇のスイッチを入れたら、換気扇に「びたっ」と張りついたから、空気は通しているらしい。この状態で使ってみてとにかくどうなるか、やってみましょう。「そんなことはやめたほうがいい」という人、「もうやってみた」という人(たぶんいないと思うけど)、ぜひ下の「メール」のところからお便りください。あと、ランキング久々に参加してみたので、よろしくね。
2003年12月23日(火) |
電熱コンロ怖れるなかれ |
■わりと料理好きなので、(千葉敦子の「ニュー・ウーマン」の食生活の項を読めば、誰でも料理好きになるのではないか?)キッチンにはこだわってきた。はじめてひとり暮ししたときから、キッチンはガスコンロ2口のところにこだわって住んでいたし、そこで堂々、コック・オ・ヴァンやらビシソワーズやら作ってた。電気のミニコンロなんて、ちゃっちくて使えないと思っていた。
■その偏見がとれたのは、2年前、カナダにスタディ・ツアーに行ったき。ブリティッシュ・コロンビア大学の寮にも、ウィスラーに遊びに行ったときに泊まったキッチンつきのホテルも電気コンロだったけど、そこで鍋でご飯を炊いてみたら、これがめちゃめちゃうまかった。ガスコンロよりも電気コンロの方が、火を消した後、余熱が持続する。これが、ご飯の「むらし」にきくのだ。
■そういうわけで、このマンション、いわゆる昔のワン・ルームタイプのミニ・キッチンを見ても、「怖れるなかれ」と思った。ご飯を炊いてみたら、最初は「うーむ、おねばが足りないなあ」という感じだけど、2、3度繰り返しているうちに、コツをつかんできた。
■電気コンロの効用はもう1つあって、私は1ルームのうちの、キッチンに近い方に仕事机を置いているのだけれど、ここに座っているときは、エアコンをつけずに、電気コンロを弱火にして、やかんをかけておく。弱火だと80Wぐらいらしいので、エアコンをかけるより、電力消費も少なく、部屋も乾燥しない。
湯気が撮れないと、おいしそうに写らないよう。
■Our Planet TVの主宰者、白石草さん宅のクリスマス・パーティにお呼ばれ。白石さんは、パートナーとお嬢さんふたりとの4人暮らしで、現在、日経スマートウーマンに「まるごと事実婚ライフ」を連載中。このエッセイ、総アクセス数が20万を越えたんだそうな。
■パーティ、というのは気がひけるものだけど、それでもホスト&ホステスがみんなを把握してくれているホーム・パーティは、すぐリラックスできて嬉しいですね。共通の話題も多く、初めての人ともすぐ打ち解ける。私の「千葉敦子にかぶれて六本木に移住」発言にも、「ああ、千葉敦子ですか、わたしも(僕も)好きです」という人が複数人いた。とくに「死への準備日記」の人気が高いようだ。
■この日は食べ物持ち寄り&1000円のクリスマスプレゼント交換つき。つい2、3日前に、「オーブン捨てちゃって、毎年クリスマス・パーティに焼いていたチキンが恋しい」と書いたばかりだというのに、(もちろん偶然だけど)チキンを焼いてもってきてくれた人がいた。うん、なんでも自分で頑張らなくても、チキンを食べられる日は来るのね。
なんと、詰め物はカキ。焼け具合もやわらかく、めちゃめちゃおいしかった。
2003年12月19日(金) |
フランクリンがレイアウト改良 |
■フランクリン手帳、2004年版にリフィルを交換。新しいパッケージを開いてみたら、レイアウトが改良されていて、2003年版よりずっとつかいやすくなっている。どうしても手帳が重くなってしまうので、これ以上大きいサイズを使いたくないので、1枚の紙にたくさん書けるようになって助かる。とくに月間スケジュールのところは、たくさん書き込むのでいっぱいいっぱいになっていたから。
■ランチタイムに、M's closetのmihoさんが、新作コートを着て遊びにきた。彼女の反応を見てわかったのだが、「六本木に住む」って、今までそんなこと考えたこともなかった人には、どうやらwebで見ただけでは、まったくピンと来てなかったらしい。mihoさんは我が家のベッドでごろごろなさってご自分で実験なされて、やっと、イメージしていたよりずっと快適だということを、体感して帰っていった。どうやら悪いことを教えてしまったようだ。
新しいフランクリンの月間スケジュール。昨年のと比べると、1行増えている。上にちらりと写っているのは、mihoさんが書き残していったケープの製図。
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