夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2012年05月30日(水) 踊ろうマチルダ ゆるゆるライブ

 4日ぶりに今池「TOKUZO」に行ってきた。今夜は、<踊ろうマチルダ>(釣部修宏のソロプロジェクト)の「ゆるゆるライブ」というものが行われていた。
 <踊ろうマチルダ>の2月のライブにも行っているが、今回は釣部修宏が単身「TOKUZO」にやってきて、しかも自身のオリジナルは少な目にして他人の曲を多く演奏するという企画。「和製トム・ウェイツ」などとも称される釣部修宏のダミ声が俺は大好きなのだが、どの曲をやっても素晴らしく、独自の世界を創りだしていた。そして、俺はその世界に浸りきっていたよ。



2012年05月26日(土) 島渡る

 今夜、今池「TOKUZO」に大島保克ライブを聴きに行ってきた。
 昨年ソロライブを体験済みだが、今回はギターの近藤研二と太鼓の仲宗根“サンデー”哲がバックで盛り立てていた。ソロの弾き語りともひと味違ってそれも面白かった。
 今回は最新アルバム『島渡る』のレコ発ライブということでもあるが、この全編オリジナルアルバムにはヒートウェイヴの山口洋と細海魚も参加しており、とてもクオリティーの高い作品になっている。古くからの琉球民謡を歌う大島保克もいいが、オリジナル民謡も素晴らしい。



2012年05月16日(水) 歌旅

 今日は、映画を観てきた。<中島みゆきLIVE「歌旅劇場版」>という映画だ。2007年に行われたライブの映像だが、2007年に私は彼女のライブを実際に体験している。あれから5年ほどの月日が経ったこともあるのだろうが、新たな発見・新たな感動があった。
 金山の市民会館で観た2007年のライブはとてもよかったのだが、ステージは遠目にしか見えなかった。だから今回の映画で中島みゆきさんをはじめ演奏者のプレイや表情が間近に映し出されているのを見ることで追体験できたことも多い。
 そして、何よりそのライブの時には感じなかった新たな気持ちの動きを自分のなかに発見できたのは面白かった。その時にはそれほどいいと思っていなかった曲が、今聴いてみると心揺さぶられる一曲であったりとか。たとえば、『命の別名』という曲があるが、これが今の私にとっては心を強く打たれる作品となっている。


  何かの足しにもなれずに生きて 
  何にもなれずに消えていく
  僕がいることを喜ぶ人がどこかにいてほしい
  
  石よ 樹よ 水よ ささやかな者たちよ
  僕と生きてくれ
 
  繰り返す哀しみを照らす灯をかざせ
  君にも僕にも すべての人にも
  命に付く名前を「心」と呼ぶ
  名もなき君にも 名もなき僕にも
   (中島みゆき『命の別名』より抜粋)

 同じ曲を聴いてもその時その時で感じ方は変わってくるものだが、この曲にしてもこれから聴くごとに私自身の受け止め方も微妙に変化していくのだろうと思う。一人のソングライターが創り出した作品が、あらゆる場所でいろいろな人たちに聴かれ、様々な受け止め方がなされている。音楽に限らず表現活動の面白さのひとつがそこにあるね。



2012年04月29日(日) 2012フォークデイキャンプリー

 ゴールデンウィークがやってきた。
 今日は、鶴舞公園で行われた「フォークデイキャンプリー」という野外ライブイベントに出かけてきた。我らが友人、Mana&Tも出演してたが、あらためて他と比べても、独自の演奏スタイルがしっかりしてると感じた。
 この季節柄ということもあるのだろうが、野外のライブって解放感があるね。



2012年04月21日(土) 久しぶりのドンブリ音楽会

 今夜は、久しぶりに栄の沖縄居酒屋「結」で行われた「ドンブリ音楽会」に、夏撃波ソロで参加してきた。
 1曲目(?)は、オリジナルの『現代能<隅田川>』。続けて、『ハートブレークブルー』(踊ろうマチルダ)、『Starlight』(ヒートウェイヴ)、『Old Man』(ヒートウェイヴ)を演奏してきたぜ。



2012年04月08日(日) 2012まっちゃんセッション会桜の回

 今池「あらたると」で行われた「2012まっちゃんセッション会桜の回」に参加してきた。
 店の前の今池公園は、ちょうど桜が満開。「あらたると」も今日はオープンカフェ風に。花見気分でセッション。
 私は、4月誕生者に歌のプレゼントということで、中島みゆきの『誕生』をギター弾き語り。ようやく春がやってきた感じだね。



2012年03月31日(土) HOBO CONNECTION 2012

 今夜は、今池「TOKUZO」で行われた「HOBO CONNECTION 2012」というライブに出掛けていった。スーパーピアノマンのリクオのライブに、ソウルフラワーユニオンの中川敬とヒートウェイヴの山口洋がやってくるという企画だが、もうこれは文句なしに行くしかない。同じ思いを抱く音楽ファンは多く、客席は目一杯埋まり、熱気でムンムンしてた。ライブ自体もとても熱く、大満足な内容だった。

 帰りに、「HOBO CONNECTION vol.1」というCD&DVDセットを購入して帰ってきた。そのなかで、リクオがいろいろな人の「名言」を紹介しているのだが、タコ八郎の発した次なる言葉は、これこそ名言だと思う。

  「迷惑かけて、ありがとう」

 素晴らしい!!



2012年03月25日(日) Show goes on

 星ヶ丘「スローブルース」に行くのも本当に久しぶりだ。
 今日は、オトイチバ、MaMa&T、Joyful Noise Trioの3組によるライブだ。
 オトイチバは、サニーデイサービスなどのカバー中心だが、とても大事に歌を歌っている姿勢が感じられ、何か伝わってくるものがある。MaMa&Tはアメリカンロックのルーツに根ざしたサウンドを奏で、Joyful Noise Trioはいつも通りカッコよくロックンロールしてた。



2012年03月20日(火) MY LIFE IS MY MESSAGE

 毎年3月、わが職場は忙しさ(気ぜわしさというべきか)のピークを迎え、気持ちの上ではストレスが最高潮に達する時期でもある。それでも現時点で一定の見通しも立って、ピークは過ぎた。

 昨年の震災から1年が過ぎた。あの日、日本列島に暮らす人々の多くがとても大きなショックを受けたに違いない。震災のこと、そして原発のことは決して風化させてはならないと思うのだが、被災者の生活再建への見通しが未だ立っていない一方で、それ以外の人々は(私自身も含めて)徐々に落ち着きを取り戻すとともに日常生活の中でともすると忘れがちになっているのではないか。けれど、私はたまたま生き残ったに過ぎないのだ。たまたま生き残った者のなすべき役割というものがあるのではないかと思う。
 地震・津波の被害に加えて、甚大な原発事故の被害。子どもたちの未来を奪ってしまったことに大人である自分たちには大きな責任がある。取り返しの付かないことを起こしてしまったのだ。今できることはこれ以上の被害の増大を防いでいくこと、そのためにベストを尽くすこと、それしかない。
 
 今夜、豊橋「HOUSE OF CRAZY」で行われた、山口洋の「MY LIFE IS MY MESSAGE」ライブでも、途中、震災・原発被害などについて意見交換する時間が設けられた。
 多くの死者・行方不明者が出たあの震災、あまりの被害の大きさに生き残った被災者も言葉を失い、今なお苦しみの中にある。直接の被災者ではない私自身はどう向き合ったらいいのか、何かしら手がかりが欲しいと思っているのだが。私のような思いを抱いている人は他にもたくさんいるんだと実感した。
 ライブなのだから音楽を楽しみたいとも思うが、山口さんの音楽と生き方とは不可分なのだとも思った。そして、そんな山口さん(あるいは、ヒートウェイヴ)の奏でる音楽が、私は好きなのだ。

   想いは届かない 願いは叶わない 
   分かりあえないまま ひきさかれていく
   (中略)
   生まれ変わったなら まためぐりあいたい
   あるいはいつの日か 夢の中で

   振り返らずに走る それしかできないから
   君に出会えたこと ありがとう さようなら

    (山口洋・詞・曲「Starlight」より)


 ヒートウェイヴの曲で好きな曲は数え切れないくらいだけど、今は特に「Starlight」という曲がすごく好き。というか、すごく心に沁みてくるんだね。人は出会いと別れを繰り返しながら生きていくものだけど、いま生きているってことは奇跡なんだとも思う。



2012年02月26日(日) ライブのはしご

 今日は、「ライブのはしご」をしちゃったよ。こんなのは初めてかな。

 まず、午後3時から、今池「あらたると」で行われた「石山えり超安産祈願ライブ」。女性デュオ「OVERDOLL」のエリュンコこと石山えりさんの出産予定日の約2ヶ月前のライブというわけだ。出演は、MaMa&T、石田力、石山えりの3組。
 超安産祈願という趣旨に沿って、MaMa&Tは岐阜の子守唄などを、石田力さんはご自身のお子さんが生まれた時に作られた曲などを披露。本日の主役である石山えりさんは自作曲を中心に、ソロあるいはデュオ(「OVERDOLL」)で演奏。和やかな雰囲気のなかで、3時間がアッという間に経過。ライブ後すぐに、同じく今池にあるライブハウス「TOKUZO」に移動した。

 午後7時から、<踊ろうマチルダ>(釣部修宏のソロプロジェクト)ライブ。今回は、ボーカル&ギター(&アコーディオン)の釣部修宏の他、ウッドベースの黒田元浩、アコーディオンの小春、バイオリンのまるむしがサポート。ケルト、ジプシーミュージック、ロシア民謡などのルーツミュージックからインスピレーションを得て作られたと思われるような曲調に、独得の世界観を感じさせるパフォーマンス。会場も最高潮の盛り上がりを見せた。

 都合5時間超のライブをこの一日で体験したことになるが、心地よい疲れと高揚を覚えながら、家路についた。


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