夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2012年03月25日(日) Show goes on

 星ヶ丘「スローブルース」に行くのも本当に久しぶりだ。
 今日は、オトイチバ、MaMa&T、Joyful Noise Trioの3組によるライブだ。
 オトイチバは、サニーデイサービスなどのカバー中心だが、とても大事に歌を歌っている姿勢が感じられ、何か伝わってくるものがある。MaMa&Tはアメリカンロックのルーツに根ざしたサウンドを奏で、Joyful Noise Trioはいつも通りカッコよくロックンロールしてた。



2012年03月20日(火) MY LIFE IS MY MESSAGE

 毎年3月、わが職場は忙しさ(気ぜわしさというべきか)のピークを迎え、気持ちの上ではストレスが最高潮に達する時期でもある。それでも現時点で一定の見通しも立って、ピークは過ぎた。

 昨年の震災から1年が過ぎた。あの日、日本列島に暮らす人々の多くがとても大きなショックを受けたに違いない。震災のこと、そして原発のことは決して風化させてはならないと思うのだが、被災者の生活再建への見通しが未だ立っていない一方で、それ以外の人々は(私自身も含めて)徐々に落ち着きを取り戻すとともに日常生活の中でともすると忘れがちになっているのではないか。けれど、私はたまたま生き残ったに過ぎないのだ。たまたま生き残った者のなすべき役割というものがあるのではないかと思う。
 地震・津波の被害に加えて、甚大な原発事故の被害。子どもたちの未来を奪ってしまったことに大人である自分たちには大きな責任がある。取り返しの付かないことを起こしてしまったのだ。今できることはこれ以上の被害の増大を防いでいくこと、そのためにベストを尽くすこと、それしかない。
 
 今夜、豊橋「HOUSE OF CRAZY」で行われた、山口洋の「MY LIFE IS MY MESSAGE」ライブでも、途中、震災・原発被害などについて意見交換する時間が設けられた。
 多くの死者・行方不明者が出たあの震災、あまりの被害の大きさに生き残った被災者も言葉を失い、今なお苦しみの中にある。直接の被災者ではない私自身はどう向き合ったらいいのか、何かしら手がかりが欲しいと思っているのだが。私のような思いを抱いている人は他にもたくさんいるんだと実感した。
 ライブなのだから音楽を楽しみたいとも思うが、山口さんの音楽と生き方とは不可分なのだとも思った。そして、そんな山口さん(あるいは、ヒートウェイヴ)の奏でる音楽が、私は好きなのだ。

   想いは届かない 願いは叶わない 
   分かりあえないまま ひきさかれていく
   (中略)
   生まれ変わったなら まためぐりあいたい
   あるいはいつの日か 夢の中で

   振り返らずに走る それしかできないから
   君に出会えたこと ありがとう さようなら

    (山口洋・詞・曲「Starlight」より)


 ヒートウェイヴの曲で好きな曲は数え切れないくらいだけど、今は特に「Starlight」という曲がすごく好き。というか、すごく心に沁みてくるんだね。人は出会いと別れを繰り返しながら生きていくものだけど、いま生きているってことは奇跡なんだとも思う。



2012年02月26日(日) ライブのはしご

 今日は、「ライブのはしご」をしちゃったよ。こんなのは初めてかな。

 まず、午後3時から、今池「あらたると」で行われた「石山えり超安産祈願ライブ」。女性デュオ「OVERDOLL」のエリュンコこと石山えりさんの出産予定日の約2ヶ月前のライブというわけだ。出演は、MaMa&T、石田力、石山えりの3組。
 超安産祈願という趣旨に沿って、MaMa&Tは岐阜の子守唄などを、石田力さんはご自身のお子さんが生まれた時に作られた曲などを披露。本日の主役である石山えりさんは自作曲を中心に、ソロあるいはデュオ(「OVERDOLL」)で演奏。和やかな雰囲気のなかで、3時間がアッという間に経過。ライブ後すぐに、同じく今池にあるライブハウス「TOKUZO」に移動した。

 午後7時から、<踊ろうマチルダ>(釣部修宏のソロプロジェクト)ライブ。今回は、ボーカル&ギター(&アコーディオン)の釣部修宏の他、ウッドベースの黒田元浩、アコーディオンの小春、バイオリンのまるむしがサポート。ケルト、ジプシーミュージック、ロシア民謡などのルーツミュージックからインスピレーションを得て作られたと思われるような曲調に、独得の世界観を感じさせるパフォーマンス。会場も最高潮の盛り上がりを見せた。

 都合5時間超のライブをこの一日で体験したことになるが、心地よい疲れと高揚を覚えながら、家路についた。



2012年02月18日(土) エンケンという名の劇薬

 年度末は気ぜわしいのだが、体調は思わしくなく、気分も落ち込みがち。そんな自分に喝を入れる、というより単に楽しみたいだけとも言えるのだが、エンケンこと遠藤賢司のライブに行ってきた。
 CD『ちゃんとやれ! えんけん!』の発売記念のライブでもあったわけだが、御年65歳とは思えぬパワフルな(というか過剰なまでの、取り扱い注意の)演奏にシビレちまった。エレキギター弾きながら、ドラムスを叩いているエンケンの姿からは「高齢者」という言葉は浮かんでこない。ひとりなのにバンドサウンドにも匹敵するような音圧、65歳のパワーに圧倒されながら、40代の俺は負けちゃいられないって思ったよ。



2012年02月11日(土) 激団モンゴイカ

 刈谷「cafe Nation」に、<激団モンゴイカ>のライブを聴きに行ってきた。刈谷にもこんないい店があったとは。雰囲気もよく、何よりPAがいい。こんな所でライブをやりたいと思ったよ。
 まずは、オープニングアクトの<Mana&T>の演奏から。何度も聴いているデュオだが、経験を重ねて安定感がグンと増してきているのを感じる。まなみさんのボーカルはとてもいいのだが、舞台度胸もあるのだろう、敏さんのギター演奏を十二分に生かしながら、独自の世界を展開しているように映った。
 一方、大阪からやってきた<激団モンゴイカ>だが、いわゆるジャグバンドというやつだ。ジャグバンドとは、20世紀初めにアメリカ南部で興ったバンド形式の音楽のこと。ウォッシュボード(洗濯板)やミュージカルソー(ノコギリ)、ウォッシュタブベース(洗濯桶とモップから作ったベース)等、当時身近にあった生活用品から作られた手製の楽器を多用するのが特徴と言っていいだろう。<激団モンゴイカ>は、そうしたアメリカ南部のジャグバンドを手本にしながらも、大阪発の独自のジャグバンドを展開しているように感じられた。オリジナルも面白いが、カバーの仕方も独自性があって、これまた面白い。お笑いの要素もふんだんに含まれ、お腹の底から笑ってしまった。演奏レベルも高いので、そこは誤解なきよう。このバンドの演奏は何度聴いても楽しそうだと感じさせられた。



2012年01月15日(日) 2012新春セッション会

 今日、今池「あらたると」で開催されたセッション会に参加してきた。新年に入り初めてのセッションは、多彩なメンバーで、とても楽しかった。
 楽器ひとつとっても、ギター、三線、バイオリン、ピアノ、アコーディオン、ウィンドシンセ、フルート、クラリネット、ブルースハープ、ティンホイッスル、チンドン太鼓・・・と多彩。ジャンルも、アメリカンロック、ジャパニーズロック、八重山民謡、沖縄ポップス、ギターインスト、チンドン、大道芸と多岐にわたった。
 我々<沙羅双樹ふたたび>は、『Starlight』(ヒートウェイヴ)、『出発の歌』(ヒートウェイヴ)の2曲を演奏。ギターのToshiさんとバイオリンのYさんにも入ってもらったが、音の広がりができて、いい感じに仕上がったように思う。
 Kさんの演奏に<沙羅双樹ふたたび>が入る形で、『日曜日よりの使者』(ハイローズ)、『オー、シャンゼリゼ』(奇妙礼太郎バージョン)をカバー。他の人が選曲したものに演奏で参加するのも面白いね。
 あと、今回のチンドンセッションは、<沙羅双樹ふたたび>の他、ギター&ボーカルのKさん、三線のSさんとWさん、チンドン太鼓のTさんというメンバーでの演奏。音に幅ができて、すごく気持ちよかった。
 約7年前に人前で弾き語りをし始めた頃は、セッションがこんなに楽しいものだなんて思いもしなかった。まっちゃん主催のセッション会は気軽に参加できるというのもいい。次回の4月のセッションも、今から楽しみだ。



2012年01月04日(水) 2012新年会

年が改まった。
元旦から三日にかけて、故郷の山梨に帰っていた。年老いた親のことや、自分自身のこれからのことや、あれこれ考えてみては堂々巡りをしていた。

名古屋に戻って、今日は<沙羅双樹ふたたび>の新年会。山梨名物のほうとうや餅を食べながら、酒を酌み交わす。「今年はこんなこともあんなこともやりたい」など好き勝手なことを言いながら、ほろ酔い気分。
今年こそは、といつも思うことだけど、いい年にしたいよなぁ。



2011年12月29日(木) 2011忘年会

 この一年、本当に早かった。今年は、何より震災のことだね。一生涯忘れることのできない出来事だったし、あれで人生観が大きく変わったね。俺たちは生き残った者として、これからいかに生きるべきか、重い課題を背負ってしまったんだと思う。

 忘年会というけれど、この一年のことは忘れられないな。
 今日は、<沙羅双樹ふたたび>と<MaMa&T>の合同忘年会だったんだけどね。仲間とセッションしたり、酒を呑んで楽しい時間を過ごせることって、すごく幸せなんだと思う。
 人生は儚く、俺たちに与えられている時間も長くはないのだろう。だからこそ、限られた時間を精一杯かみしめるように生きていかなくちゃ、って思う。



2011年12月23日(金) パンク歌舞伎『リア王』

 ハラ・プロジェクトのパンク歌舞伎『リア王』を、名古屋能楽堂で観てきた。
 昨年の『マクベス』に次ぐ第二弾。豊田のロックバンド<タートルアイランド>による生演奏は素晴らしかったし、芝居のリズムもそんなに悪くはなかったが、客の心理としては去年よりスケールアップしたものを期待してしまうもの。そうした意味では若干不満は残った。たぶん迫力感という点かな?



2011年12月18日(日) はなほう

 吉田泰子プロデュース、菱田一雄演出の芝居『はなほう』を、千種文化小劇場に観に行ってきた。
 若くして亡くなられた役者・吉田泰子さんと生前関わった演劇人の呼びかけに応じて制作されたこの作品は、円形劇場というハードを使いながら、<不条理劇><静かな演劇><アクション時代劇>という趣の異なる3つの芝居が並行的に進行する仕掛けとなっていた。
 今年はやはり東日本大震災もあってか、人の死を強く意識させられる年だったな。芝居を観ながら、人の死ということにあれこれ思いを巡らしていたよ。


 < 過去  INDEX  未来 >


夏撃波 [MAIL]