夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2010年12月01日(水) ひとりバンド

 昨日(11月30日)は、本郷「アルマジロ」のアコースティックナイトに参加し、バンドサウンドを一人で演奏してきた。実は、来る12月18日に行われる職場(某・福祉施設)のクリスマス会で職員の即席バンドでの演奏を披露することになり、その練習のつもりで参加してきた。
 今日は今日で、星ヶ丘「スローブルース」の生音くらぶに参加。やはり18日を視野に入れ、本番さながらの演奏を意識してみた。今夜は、参加者少数により、全8曲を演奏。こんなの、本当に久しぶり。っていうか「スローブルース」自体、久しぶりだな。



2010年11月20日(土) あらたるとワンコインライヴ

 今夜は、今池「あらたると」でまっちゃんたちのトリオ<MaMa&T>と、7弦ガットギターの杉浦光政さんのジョイントライブ。
 アメリカン・フォークロックを中心とした<MaMa&T>は、洗いざらしのブルージーンズの肌触りを感じさせるサウンド(これ、誉め言葉ですよ)。ショーロ(ブラジル音楽)をベースにした杉浦さんの奏でるインストは、まったりとした贅沢な日曜日の午後を思わせるようなサウンド(これまた、誉め言葉です)。
 異なった色彩の対バンというのも、一度で二度おいしいよ。



2010年11月03日(水) NordiCelt

 10月27日に、今池<あらたると>で行われたアイリッシュセッションに参加してきた。と言っても、演奏できるものは何もなく、聴いているだけだったけど。その時にいろんなチラシをもらったのだが、そのひとつに興味を持って今日のライブを聴きに行ってきた。
 <NordiCelt>と銘打った今日のライブ、ケルト音楽と北欧音楽の夕べとでもいうべきものだろう。それぞれに興味深く聴き、楽しいひとときを過ごした。と同時に、自分が演奏したいのはそうしたルーツミュージックそのものというよりは、ルーツミュージックをベースにしたロックなんだろうなって感じた。っていうか、ルーツミュージックは技術的に演奏できそうにないということでもあるんだけどね。



2010年10月26日(火) ベンダ・ビリリ

 先日、映画『キャタピラー』(若松孝二監督、寺島しのぶ主演)を観てきた。それはそれで素晴らしい作品だったが、映画『ベンダ・ビリリ〜もう一つのキンサシャの奇跡』を観てさらに強い衝撃を得た。
 コンゴ民主共和国の首都キンサシャの動物園の敷地内とその周辺で生活する、下半身不随のストリートミュージシャン集団<スタッフ・ベンダ・ビリリ>。いかなる逆境にあっても屈することなく生きようとする人々が生み出した音楽は、とてもパワフルで、心を強く揺さぶってくる。17歳の少年が空き缶で作ったオリジナルの1弦ギターの響きも圧巻だ。言葉をどれほど尽くしてみても、この感動をうまく伝えられそうにないのがもどかしい。
 以下、彼らの作品の一部を紹介するとしよう。


  トンカラ(段ボール)で寝てた俺が
  マットレスを買った
  同じことが起こりうる
  お前にも 彼らにも

  人間に再起不能はない
  幸運は突然訪れる
  人生に遅すぎることは絶対ない
  
  人の人生をとやかく言っちゃいけない
  人生は続いていく

  シェゲ(路上の子)をとやかく言っちゃいけない
  誰も自分の人生は選べない

  マンデラ広場の子供たちは輝く星々
  彼らはトンカラの上で眠る
  “プラットフォルム”は輝く星
  彼らはトンカラの上で眠る
  俺たちにはトンカラがある

  なぜ俺たちをバカにする?

    (『トンカラ』より)



2010年10月17日(日) セッションタイム in あらたると

 セッションて楽しいね。今日の午後、十数人がそれぞれ楽器を持ち寄って、今池
「あらたると」に集結。個々の演奏や、コラボ、さらに全員での演奏なども混ぜ合わせつつ、楽しいひとときを過ごした。
 なかで、スーパーギタリスト3人による即興演奏はとてもスリリングで、エキサイティングだった。それと、三線の独得の響きも、心和ませるものだね。
 我々<沙羅双樹ふたたび>も、『TOMORROW』『荒野の風』(ともに、ヒートウェイヴ)、『Nobody Knows You When You're Down & Out』(ベッシー・スミス)、『Goodnight Saigon』(ビリー・ジョエル)の4曲をギター&アコーディオン、ギター&ピアノで演奏。出来はまずまずかな。
 4時間ぐらいの時間だったけど、本当にアッという間。セッションはやっぱり楽しい。



2010年10月10日(日) 豊田ロックフェスティバル2010

 今年も、豊田ロックフェスティバル、観に行っちゃったよ。
 今年は、奄美民謡の唄者・朝崎郁恵さんの出演はなく、その点は残念だったが、地元・豊田のロックグループ<タートルアイランド>、それから<渋さ知らズ>を目当てに行ってきたよ。
 <タートルアイランド>は、和太鼓、篠笛、さらにサックス、ウッドベース、シタール、タブラ、銅鑼まで加わった大編成のバンド。日本の祭囃子とパンクロックが入り混じったような、どことなく懐かしくもあり、激しく熱いサウンド。このバンド、好きだわ。
 トリを飾った<渋さ知らズ>は、これまたダンサーチームも含む大編成のバンド。中心人物の不破大輔がジャズベーシストとしても活動していることからジャズバンドにカテゴライズされることが多いが、管楽器部門の中には前衛音楽的アプローチやチンドン演奏がある。また、ギターやキーボード等はロック的な要素も持つ。ノリのいいサウンドに会場は大盛り上がり。面白かったな。
 会場で売られていたアヤしい笛も衝動買いしちゃったし、とても楽しい時間を過ごしたよ。



2010年09月29日(水) 大熊ワタル

 憧れのクラリネット奏者・大熊ワタルがやってくるというので、御器所「なんや」に行ってきた。今夜は、名古屋在住のギタリスト・臼井康浩と二人でフリージャズ的演奏を展開。
 <シカラムータ>や<ソウルフラワーモノノケサミット>での大熊ワタルとは違ったスタイルでの演奏が興味深かった。邪道とも思えるようなアバンギャルドな演奏もあれば、正統的な奏法もあり、とにかく面白く、引き出しの多さをあらためて感じさせられた。
 私自身があんなふうに演奏できる日は来ない気がするが、少しでも自在に演奏できるようになれると嬉しいなぁ。そのためには、練習あるのみ、か。



2010年09月21日(火) 十余年ぶりの再会と、必然の出会いと

 今回福岡までやってきた目的は、ひとつはヒートウェイヴのライヴを彼らの地元・福岡で観ること、もうひとつは久留米に住む友人Iと十余年ぶりの再会を果たすことであった。
 昨日ヒートウェイヴのライヴを満喫したところだが、十余年ぶりのIとの再会も楽しみにしていた。福岡出身のIと山梨出身の私が最初に出会ったのは二十年前、お互いに名古屋に来て間もない頃だった。よく一緒に遊んだり、語り合ったものだが、やがて名古屋と九州とに別れてなかなか会うこともできなくなった。
 今日は久留米まで出掛けていき、Iの自宅にもおじゃました。十年以上会っていないのに、あまりそんな感じがしない。気兼ねなく話せる友人というものは実にいいものだね。夕方になってから、一緒に博多に繰り出し、「ちょっとバー木馬」というライヴバーに立ち寄った。
 そこからさらなる展開があった。
 「ちょっとバー木馬」の店内には、ピアノやドラムセットが備え付けられ、ギターも置かれている。お客が好きに楽器を使って演奏していいというのだ。我々の前に先客のジャズトリオがいて、スタンダードナンバーなどを演奏。ピアノ・ウッドベース・ドラムスの3人組の演奏レベルは相当に高かった。普通ならば、その後で演奏するのは非常に勇気の要るところなのかもしれない。でも、そのあたりについては二の足を踏む私ではない。決して自らの演奏レベルに自信を持っているわけではない。でも、自分自身がとにかく楽しんで、お客さんも何らか楽しんでもらえたら嬉しいなぁ、ぐらいに考えていた。
 ギターを手にしてマイクの前に立つ。「昨日ヒートウェイヴというバンドのライヴを観るために名古屋からやってきました」と自己紹介すると、客席から「俺も行ってたよ」との声。ヒートウェイヴは演奏力の高いバンドではあるが、そんなに集客力のあるバンドではない。まさかそんな小さなバーでそのような出会いがあろうとは思わなかったな。さらに「一緒に演奏に参加していいですか?」との言葉を掛けていただき、私は「ぜひとも」と即答していた。ヒートウェイヴのナンバーから『満月の夕』『OLD MAN』の2曲を一緒に演奏。すごく気持ちよく歌えたよ。偶然のようでありながら、実のところ必然の出会いじゃないかって思ったね。
 その後、店の雰囲気をしばし味わった後で、Iとともに店を後にした。「次に会うのはいつになるんだろうね」などと話しながら、Iは自宅へ、私は博多駅前のホテルへと向かった。
 明日は名古屋か。また、日常の世界に戻っていくよ。



2010年09月20日(月) ヒートウェイヴ in 福岡

 ヒートウェイヴのライヴを聴きに行くために、新幹線で福岡へ。
 九州に安く行く方法を福岡出身の知人から情報として仕入れて、約1ヶ月前に宿泊付きの新幹線往復指定券をゲットしてあった。
 今朝、名古屋を発って、一路博多へ。博多駅前のホテルでひと休みして、夕方に天神のライヴハウス「DRUM Be-1」へ。
 ヒートウェイヴの地元・福岡でのライヴは最高だった。このバンドの凄さは、山口洋をはじめメンバー一人ひとりの演奏力の高さ、そしてバンドでステージに立った時に見られる化学反応の面白さ。聴く度に、今回の演奏がベストプレイじゃないかと思わされるんだな。満足してライヴハウスを後にした。
 その後、中洲の屋台で、とんこつラーメンと焼ラーメンを食べ、ちょっと旅気分を味わう。いい気分で、ホテルに戻った。



2010年09月08日(水) SAKISHIMA meeting

 今夜は、楽しみにしていた<SAKISHIMA meeting>のライヴ。いりなか「58月(ゴーヤムーン)」に行ってきた。
 <SAKISHIMA meeting>は、石垣島出身の新良幸人(三線、ヴォーカル)と宮古島出身の下地勇(ギター、ヴォーカル)のデュオ。普段はソロが中心の活動の二人、それぞれに個性的なステージを展開する二人が今夜、いかなる化学反応を見せてくれるのか楽しみだった。それぞれ石垣島、宮古島の文化がベースにありながら、新たな音楽を創造してきた二人でもある。
 新良の三線は他にはないパワーがある。当世随一というか、他の追随を許さないというか、とにかく一音聴いただけで突き刺さってくる感じ。ジミヘンのギターに匹敵すると言っても過言ではない響きがある。その三線にかぶさってくる彼自身のヴォーカルもいい。これまでに発見されてこなかった石垣島の魅力を伝えてくれるようでもあり、新たなる土着性を感じさせる。
 一方、下地の音楽は、<宮古方言で歌われるワールドミュージック>って感じかな。宮古島の文化と世界のあらゆる音楽とが不思議な融合を見せている。これまでにない新たな文化だね。
 それぞれに新たな音楽のニューフロンティアを切り開いてきた二人、それぞれに自らの音楽を主張しながらも交わり、ひとつのサウンドを聴かせてくれた。ソロの音とはまた別の魅力を感じさせてくれた。何よりも二人が楽しんでセッションしている感じがいい。私的にはとても贅沢な夜だったよ。


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