2010年03月28日(日) |
女だらけのアコースティックライブ |
本郷「アルマジロ」で行われた<女だらけのAcoustic Live!>を観に行ってきた。 出演は、樋口智美、ピロリルラビーン、gako、ichiko、プリンセスフラワーズの5組。 なかで樋口さんの存在感は際立っているが、今回最も印象に残ったのはgakoさんの楽曲。自らの故郷に対する心情を歌った『ひろさきの唄』はgakoさんを印象づける名曲だと思えたし、『マタニティー』は妊娠5ヶ月という現在のご本人の思いがストレートに伝わってくる作品だ。何よりひたむきに歌う姿勢に好感が持てる。 今回出演の5組全体について思ったことも綴っておこう。まずは、皆さん、それぞれにいい声をしてらっしゃると感じたね。それと、男性では醸し出すことのできない女性ならではの、やわらかさだとか華やかさだとかいった雰囲気は共通性がある。その一方で、それぞれに個性は感じられ、その違いを楽しむこともできたね。会場全体もいい雰囲気で、とても楽しいライブだったよ。
今夜、山口洋&細海魚ライヴを伏見「ハートランド」に観に行ってきた。ヒートウェイヴの、ギター&ヴォーカル担当と鍵盤担当の二人によるライヴだが、フルバンドとも山口ソロとも違った雰囲気を十分に楽しんだ。山口&リクオのデュオともまた違った印象だったな。あえて言うなら、山口ソロに細海が色を添えた感じとでも言うのかな。 ヒートウェイヴ関係のライヴはここ数年は年2〜3回観に行っている。それでも毎回新たな発見があり、決して飽きることはない。何よりヒートウェイヴの曲が好きなんだよな。生きるのが下手な人間の日常をスケッチしたかのようなタッチの曲、だけど決して絶望することなく生きていこうじゃないかとやさしく語りかけているような曲の一つひとつに共感を覚えるんだ。いい曲がいっぱいあるのに、人々にあまり知られていないのが残念でならないな。
2010年03月14日(日) |
マリンバ、ビブラフォン、チューバ |
昼間は、CBC八事ハウジングのイベント会場で行われた【MALLET×PIT】(マレット・ピット) の野外ライブを聴きに行ってきた。宅間善之・宅間政彰による、兄弟マリンバ&ヴィヴラフォンデュオの演奏だったが、いずれの楽器も間近で見るのは初めて。とても美しい音色であるが、時に情熱的に奏でられ、聴き応えのあるステージだった。観覧無料ということで気軽に聴きに行ったわけだが、1時間弱のステージを十分に楽しんだ。 一度帰宅し、夕方からは御器所「なんや」で行われた関島岳郎チューバ・ソロライブを聴きに行った。脇役的イメージの強いチューバをソロでどのように演奏するのかと思いながら出掛けていったのだが、低音でありつつ重く迫力ある響きを感じさせるこの楽器の魅力を十二分に堪能した。関島さんは<渋さ知らず><シカラムータ><栗コーダカルテット>等のバンドにも参加、あらゆるアーティストとも共演されている実力者である。グレートバスリコーダーなる珍しい楽器も演奏された。いわゆる低音の魅力ってやつに感応させられた夜だった。
今池「TOKUZO」に友部正人&三宅伸治ライブを観に行ってきた。独得の詞世界を確立している友部さんに、忌野清志郎さんとも親交のあったロックンローラーの三宅さんがいかに絡むのかが楽しみのライブだったが、意外な組み合わせもなかなかに味わいがあったよ。 友部さんは詩人としての評価も高い人だが、彼の生み出す詞世界とともに、彼の醸し出す雰囲気が人々の心をやわらかく包み込んでいるような印象をあらためて感じた。彼の存在そのものが詩ではないかと思ったね。 思わずふたりのライブアルバム『ロックンロール、やってます』も買ってしまったよ。
名古屋市内のある文化教室の体験講座に行って来た。表題のとおり「ミニ琴」。文字通り琴のサイズを小さくしたもの(約半分)を弾いてみようということなのだが、簡単すぎてつまんないというのが率直な感想。すぐに曲弾きできてしまうというのも、いまひとつ張り合いがないし、習う動機づけはまったく得られなかった(習うつもりもあまりなかったけどね)。まったくの楽器初心者には取っつきやすいとは思うけど、既に何か楽器をやってる人にはおすすめできないな。どうせやるなら、琴に挑戦してみたほうがいいと思うよ。まあ、あくまでも個人的な感想ではあるけれども、ね。
愛知県芸術劇場(小ホール)に、俳優館公演「どん底」(原作:ゴーリキー、演出:鐘下辰男)を観に行ってきた。原智彦さん(元「スーパー一座」座長)も出演されていたので観に行ってきたのだが、とても見応えのある舞台だったよ。 20世紀初頭のロシア、木賃宿を舞台に吹きだまりに暮らす貧困層の生きる哀しみを描ききったゴーリキーの戯曲が、鐘下辰男演出で見事なまでに再現されたと言っていい。ためいき、つぶやき、嘆き、怒り、悲しみ・・・、負のエネルギーがうずまく真っ只中にありながらも生きていかねばならぬ「どん底」の人々の姿が浮かび上がってくる舞台。これほどまでに感動的な舞台作品は久しぶりな気がしたな。
今夜は、一人で本郷「アルマジロ」のアコースティック・ナイトに参加。『−10℃の恋だから』(オリジナル)、『限りない欲望』(井上陽水)、『朝日楼』(浅川マキ)の3曲を演奏。 先月浅川マキさんが亡くなられたということを後々知ってショックを受けた俺。寺山修司に見いだされた彼女だが、日本国内に於けるアンダーグラウンドを主体とした音楽活動の第一人者として、圧倒的な存在感を持っていた。ものすごくかっこよかった。憧れのアーティストの一人だったな。今はただご冥福を祈るばかり。
2010年02月20日(土) |
アコーディオン専門店 |
沙羅が「最近、アコーディオンの蛇腹を開閉する際に何か嫌な感じの音がする」というので、名古屋市内にあるアコーディオン専門店「山本楽器」に楽器を持っていくことにした。このアコーディオンは約3年前、沙羅の誕生日プレゼントとして「コメ兵」で購入した2万円台の新古アコーディオンだった。もし買い換えなくちゃいけないとなったら厄介だなと思いながらも、自分ではどうすることもできないし、ひとまずは専門家の意見を聞いてみることにした。 店主は、沙羅の説明をひととおり聞いてから、その楽器を抱え、音出しを始めた。安物のアコーディオンから生み出される美しい旋律に新鮮な驚きを私たちは覚えた。「へぇ、こんないい音が出るんだ」「要するにテクニックを習得すれば、そこそこいい音が出るわけだ」などと合点した。店主の診断では「どこも悪いところはない」とのこと。そのうえ、ワンポイント・レッスンもしてもらっちゃったりして、とてもいい感じの店だった。私たちはその店の売り上げにまったく貢献していないのに、ね。ちょっと申し訳なかったな。
今夜は、星ヶ丘「スローブルース」の「生音クラブ」に<沙羅双樹ふたたび>で参加。沙羅のピアノ伴奏で『You've Got A Friend』(キャロル・キング)、アコーディオン・沙羅とギター&ヴォーカルの吾輩で『TOMORROW』(ヒートウェイヴ)、『胸が痛いよ』を披露。まずまずの出来だったかな。
今池「TOKUZO」に下地勇ライブを観に行ってきた。 下地勇さんは宮古島(沖縄)出身だが、楽曲の多くは宮古方言で歌われている。友人のまっちゃんやともちゃん、ちかちゃんから下地さんのことはよく聴かされていたが、最近中古CD屋でたまたま購入した下地さんのCDを聴くようになり、お気に入りのアーティストになった。沖縄的色彩はさほど強くは感じられず、どちらかと言えば「無国籍」な感じ、彼独自のワールドミュージックと言えなくもない。特に『おばぁ』という曲は、死んでしまったおじいに対するおばあの心情を歌ったもので、究極のラブソングと言える名曲。ライブでは演奏されなかったけどね。 最新アルバム『民衆の躍動』もよくできた作品。今回のライブもまさに「民衆の躍動」を感じさせるエネルギッシュなステージであった。またまた行きたいライブが増えてしまって、困った、困った。
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