夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2007年03月25日(日) 4ヶ月ぶりの<ぐるぐる詩の輪>

 何かと忙しかったり、予定が合わなかったりで、詩の朗読会の参加も久しぶり。しばらくぶりに会う顔がそこにはあった。
 私たち人間は絶えず言葉で会話をし、言葉で思考し、感じ、つまり、毎日の生活のなかで言葉は空気のような存在である。その多くは使い捨ての言葉かもしれない。なにげなく流れていく幾多の言葉のなかで、しかし、心を震わす言葉に出会う瞬間がある。
 詩は、日常の言語とは性質のやや異なるものであろう。いい詩というものは、言葉の持つ魔力が十二分に引き出され、人の心をとらえて離さない。そんな詩を作るのは至難の業ではあるのだが。そんなことをぼんやりと考えていた。



2007年03月18日(日) ハッスルできなかった「ハッスル」

 愛知県体育館に、エンタメ・プロレス「ハッスル」を観に行ってきた。今回は、伝説の悪役レスラー、タイガー・ジェット・シンがやってくるということで、それを一番の目当てに行った。
 でも、シンはいまひとつだったし、全体的にもつまらないものを見せられたという印象しか残らなかった。チャチな演出ばかりが目について、肝心のプロレスの試合内容がスカスカだった。プロレスはショーであってかまわない、いや、むしろ一流のショーであるべきだ、というのが私の考え方であるが、その見方からしても、今回の「ハッスル」はお客からお金を取れる内容のものではなかった。やはり試合で見せてほしいと思った。ストレス解消の機会と思って観に行ったのに、逆にストレスがたまってしまった、というわけだ。



2007年03月14日(水) 2ヶ月ぶりのスローブルース

 このところ仕事が立て込んで「スローブルース」になかなか行けないでいたのだが、今日は何としても参加しようと、ギターをかかえて行った。本日の「生音くらぶ」はとても盛況で、私が演奏した頃には20人以上のお客で席はだいぶ埋まっていた。
 こんな日こそ思いきり演奏したかったのだが、日頃の疲れが出て声もしっかり出てこなかった。『ー10℃の恋だから』(オリジナル)、『春よ、来い』(ユーミン)、『春なのに』(中島みゆき)の3曲を演奏。
 自分の出番が終わってからは、リッラックスして他の人の演奏を聴いた。技術的に高い演奏も聴かれたことだし、またインパクトのある演奏も聴かれたことだし、とてもとても楽しい雰囲気に包まれてもいた。
 自分自身の演奏については消化不良だったが、今後満足のいく演奏ができるようにしていきたいと思う。



2007年03月04日(日) 3DKアパート・ライフ

 2月中に御器所のアパートを完全に引き払い、新居のほうも徐々に片付いてきた。引越はしんどかったが、前よりも広々として住み心地はとてもいい。これからまだまだ楽しいことが始まりそうな、そんな気がする。



2007年02月18日(日) お引越

 今日は新居への引越の日。明け方に強く降っていた雨も、引越作業を始める午前9時頃にはすっかり上がり、雨の中での引越は何とか避けることができた。それでも引越は決して楽ではなかった。大きな家具はないものの、7年間に買いためた本はハンパではなく、荷造りの段ボールの重さに何度も音を上げそうになる。ジャパン・レンタカーでハイエースを借りて、御器所と八事を3往復。すべての作業を終え、車を返しに行ったのが、夕方6時すぎ。かなり疲れたが、おおかたの荷物を運び込み、ホッとひと息。
 広くてきれいな新居に寝そべって、私はしばし幸福感に包まれる・・・。



2007年02月12日(月) 引越準備 

 年度末の私の職場は大変忙しい。そのことは重々わかっていたが、現在のアパートが手狭になり、また古くなったこともあって、新たな住まいに引っ越すこととなった。今は、仕事と引越準備のために多忙な日々を送っている。
 部屋の片付けをしていると、どこかに紛れてなくなっていたものがあちこちから発見されることもある。そんな時、この場所で過ごした7年の日々を思う。もうすぐ御器所のアパートを引き払い、八事方面のアパートへ越していく。
 新たな場所で、新たな生活が始まろうとしている・・・。



2007年01月23日(火) 大エルミタージュ美術館展

 名古屋市美術館で開催中の「大エルミタージュ美術館展」を観に行ってきた。
 数年前ロシアを旅した折、エルミタージュ美術館に立ち寄り、その収蔵品に圧倒され、美術館の建築そのものにも圧倒されたものだった。
 今回、名古屋美術館にやってきた絵画を観て思ったのは、「やはり超一流の名画というものには、人の心に大いに迫ってくる力強さが備わっている」ということであった。単に上手いというだけではない迫力が感じられるのだ。
 エルミタージュ美術館まで足を運んで名画の数々に触れられれば、さらに大きな感動が得られること間違いない。「大エルミタージュ美術館展」と銘打っていても、今回の展示はほんのごく一部の作品。それに、エルミタージュ美術館の建物自体が超一流の芸術品なのだ。機会があれば、エルミタージュを訪れることをぜひお薦めしたい。



2007年01月17日(水) あけおめ、スローブルース

 今夜、2007年になって初めて星ヶ丘のライブハウス「スローブルース」に行って来た。
 今日の出演者の平均年齢はグッと下がった感じ。インストで『雪の華』(中島美嘉)を演奏していた若者をつかまえて、私の出番の時にギターを弾いてもらった。で、私はギターをバックに『雪の華』を歌ったわけだが、ピアノ伴奏とも若干雰囲気が違って、それはそれで楽しく歌わせてもらえた。その他、『サッポロ SNOWY』『たかが愛』(ともに、中島みゆき)をこちらは一人でギター弾き語り。
 ちょっと疲れ気味ではあったが、「スローブルース」でのひとときは私の活力源でもある。今年も、「スローブルース」には大いに世話になりそうだ。



2007年01月14日(日) 『北枕を小脇にかかえて』

   この芝居は特定の誰かの追悼公演ではない
  けれど、久しぶりに一人で勝負してみようと
  思い立ったその最初の動機は、何人かの死に
  よっている。僕と同時代を生き共に汗をかい
  た数名の人の死は、とても大きいものであっ
  たから。それで何がどう変わるものではない
  にせよ、僕は「人の死」を直接的に題材にし
  たいと思ったのだ。生と、死と、両者をつな
  ぐものとしての性、を。(中略)
   人の死にまつわるいくつかのテキストと格
  闘してしみじみ実感するのは、生命の軽さ、
  はかなさ、もろさである。現生人類は約20万
  年前エチオピアの地に誕生したと最新のDNA 
  研究は伝えているが、それからどれだけの人
  の死を経て我々は生きているのだろう。人は
  簡単に死ぬ。そのはかない事、早春の雪原に
  一瞬生まれるという蜻蛉のごときではないか。
   しかし。だからこそ尊いのだ、と僕は思う。
  生命の軽さと尊さは同値であろう。この事を、
  僕らは決して忘れてはならない。
  (『北枕を小脇にかかえて』公演パンフより)

 <夜の建築事務所>プロデュースの一人芝居『北枕を小脇にかかえて』を、新栄「pHー7地下劇場」に観に行ってきた。檜垣萱の一人芝居を、今回は灯乃湿が演出している。檜垣、灯乃がそれぞれ書いたものの他、いくつかの文献(詩集や哲学書など)からの引用などを再構成し、ひとつの芝居として成立させていた。
 冒頭に掲げた一文には檜垣のこの芝居にかける思いが綴られているが、実際の芝居からもそうした思いの一端を感じることができた。一般的には決して観やすい類の芝居ではなかったかもしれない(私にとっては、好きなタイプの芝居)。けれども、広い意味でのテーマは観客一人ひとりに伝わったのではないだろうか。
 死と、生と、性。大変広く普遍的なテーマであるが、よく考え練られたものが観客の前に差し出されたように思われた。とてもいい芝居だった。



2007年01月09日(火) <沙羅双樹ふたたび>稽古始め

 今日は、「男女二楽坊?」・<沙羅双樹ふたたび>の稽古始め。
 昨年から練習している曲とともに、新たな曲にも挑戦。結成時(約2年前)から練習し続けて未だに陽の目を見ない曲もある一方で、演奏してみたい曲は増える一方。これまではフォークやロックが主なレパートリーであったが、スタンダードやクラシック、その他にも手を広げることになりそうだ。今日は、アイリッシュ・ミュージックにも取り組んできたことだし、明日のことは私たちにもよくわからない。
 まあ、やりたいようにやるだけさ。それが、<沙羅双樹ふたたび>の流儀と言えるのかもしれない。


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