夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2006年03月14日(火) タルバガン

 ホーメイ(喉歌)の等々力政彦と嵯峨治彦がトゥバやモンゴルの民謡を中心に演奏するユニット=タルバガン。彼らのライブ「喉歌と馬頭琴の響き」が今池「TOKUZO」で行われた。名古屋在住のモンゴル音楽演奏家・岡林立哉もゲストとして参加し、三者三様の喉歌を披露してくれた。中央アジアの草原を思い起こさせる彼らの演奏に酔いしれた夜だった。



2006年03月13日(月) 連詩「黒くぬれ」(沙羅双樹ふたたび)

(双樹)
 飢えたハートは彷徨い続ける
 乾いた石は転がり続ける

(沙羅)
 どうしてか
 ストーンズがこの街にやってくる
 大人に隠れて手に入れた30年前のチケットは
 紙くずになってしまったのに

(双樹)
 君は見たか
 真昼の空に底なしの闇を
 君は聞いたか
 虚空に響くムンクの叫びを

(沙羅)
 いつだって
 大人は自分の都合でルールを変える
 かさぶたをはがすようなうずきが
 目の前を黒く塗りつぶす

(双樹)
 明日なき我らの孤独と反抗の季節
 太陽は輝かない
 荒野のはぐれ狼と 果てしなき暗黒のメルヘン

(沙羅)
 玉ねぎの色とか
 ハーゲンダッツの抹茶アイスクリームの色
 君の耳にあいたピアスの穴のあとの皮膚の色とか
 雪に埋もれて眺める北アルプスの朝焼けの色

 あの人が時間をかけて作る
 頑固さと拒絶と淋しさを混ぜ合わせたかカレーの色

 ゴッホの奏でるオレンジと青は夢の現実
 あなたがくれたハンカチは黄色じゃなかったけれど
 その時体にあふれていたメロディの温度

 激しさが音になり
 希望のリズムが共鳴を生み出し
 そして あふれ出す
 おだやかな景色

 私のなかにあるものを全部混ぜ合わせたら
 黒くなってしまうのだろうか
 
 



2006年03月12日(日) シムソンズ

 トリノ・オリンピックでカーリング日本女子チームの活躍が注目されたばかりだが、実話を基に制作された映画『シムソンズ』が公開中だ。というわけで、名駅南の某シネコンまで出かけていった。
 スポーツを題材とした典型的ともいうべき青春ドラマが展開するが、さわやかな感動に包まれ、映画館を後にした。
 あと一言いうなら、マイナー・スポーツにはメジャー・スポーツに見られない地味な楽しみがあるってこと。そんな地味な楽しみを見つけて楽しんでいる私自身も地味なのかもしれないけど・・・。



2006年03月11日(土) 『言葉ズーカ』Vol.その4〜素敵(詩的)な二人旅〜

 前にも予告したとおり、今池「涅槃」で開催された「『言葉ズーカ』Vol.その4〜素敵(詩的)な二人旅〜」に、「沙羅双樹ふたたび」として出演した。
 今回はサブタイトルが「〜素敵(詩的)な二人旅〜」となっており、二人組による詩的表現(詩のみならず、音楽や舞踏などともクロスオーバーしながら)というコンセプトがあった。いずれも趣向を凝らしたパフォーマンスを展開しており、それぞれに楽しめた。
 我々「沙羅双樹ふたたび」は、「Paint It Black」(ローリング・ストーンズ)、「満月の夕」(ヒートウェーブ)の2曲を演奏。「Paint It Black」、「満月の夕」のそれぞれからインスピレーションを受けながら沙羅と私とで共作した詩を2篇「朗読」もした。沙羅が極度の緊張からミンミンを弾きそこねるアクシデントもあり、他にも反省点はあるが、ある程度練習の成果は出せたと思った。「ふたりのハーモニーがよかった」との感想も聞かれたことだし。
 ソロもデュオも私には同じくらい大切なもの。もっともっと力をつけて、さらに幅広く奥行きのある表現をしていきたいと思う。



2006年03月08日(水) ヒートウェーブ・バージョン?

 今日も星ヶ丘「スローブルース」の「生音くらぶ」に参加。
 オリジナル曲(というかシブがき隊のパロディー)「−10℃の恋だから」の他、「Time Of The Season」(ゾンビーズ)、「Paint It Black」(ローリング・ストーンズ)といった60年代ロックの名曲のカバー、それと「満月の夕」(ヒートウェーブ)を演奏した。
 演奏後、お客さんのひとりから「満月の夕、ヒートウェーブ・バージョンでしたね」などと声をかけられた。ちょっとマニアックな話になるが、「満月の夕」は、阪神淡路大震災をモチーフに、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)と山口洋(ヒートウェーブ)によって作られた曲である。ソウル・フラワー・バージョンとヒートウェーブ・バージョンは歌詞が若干違うが、どちらも優れた作品であることに変わりはない(他にもこの曲をカバーしているバンドはあるが、ソウル・フラワー・バージョンとヒートウェーブ・バージョンが飛び抜けて素晴らしい)。ただ、個人的にはヒートウェーブ・バージョンのほうが好きだね。折角なので、ヒートウェーブ・バージョンの詞の一部を紹介しようと思う。

  絶え間なく突き動かされて
  誰もが時代に走らされた
  全てをなくした人はどこへ
  行けばいいのだろう

  それでも人はまた汗を流し
  何度でも出会いと別れを繰り返し
  過ぎた日々の痛みを胸に
  いつか見た夢をめざすだろう

  ヤッサ、ホーヤ 歌が聞こえる
  眠らずに朝まで踊る 
  ヤッサ、ホーヤ 焚き火を囲む
  吐く息の白さが踊る

  ときはなて 命で笑え
  満月の夕



2006年03月04日(土) セント・パトリックス・デーの集い

 5世紀頃、アイルランドにキリスト教をもたらした宣教者、それが聖パトリックです。彼はそれまでの自然信仰や慣習とキリスト教を共存させながらキリスト教を平和的に広めていきました。アイルランドに蛇がいないのは、彼が布教の間、邪教の化身といえる蛇を退治したからだと言われています。彼の熱心な布教活動のおかげでアイルランドは敬虔なカトリックの国となり、アイルランドの守護聖人として1500年経った現在も親しまれているのです。その聖パトリックの命日が3月17日、この日をセント・パトリックス・デイ (聖パトリックの日) とし、アイルランドでは最大の祝祭日として国を挙げて祝います。また、世界中に住んでいるアイルランド人がこのお祭りを祝い、特にアメリカのニューヨークでは、数百万人もの参加者を数える一大パレードが行われます。(「アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン」のホームページから引用)

 10日ほど前に、名古屋アイルランド研究会から「セント・パトリックス・デーの集い」(3月4日開催)の案内をいただいていたので、デュオ・パートナーの沙羅さんを誘って、名駅近くの某アイリッシュ・バーに出かけていきました。バーに入ると、すでに立錐の余地もないほどの人だかり。カウンターでギネス・ビールとアイリッシュ・ウィスキーを受け取って、しばらくするとアイルランド音楽の演奏が始まり、演奏に合わせてアイリッシュ・ダンスも始まりました。イベントは、4時にスタートし、6時前には終了。
 遊び人二人は覚王山のアイリッシュ・バーへと繰り出しました。そこでも、十数人の若者がアイルランド音楽の演奏に興じており、心地いい調べに酔いしれました。それでも、夜8時には帰路についたので、我々にしては早い帰宅でした。
 ちなみに、沙羅さんは帰る途中、楽器屋に寄ってティン・ホイッスル(アイルランドの縦笛)を買って帰ったそうです。



2006年03月01日(水) 早春のフォーク

 今年も早2ヶ月が経過。もうすぐ春だね。
 今夜も、星ヶ丘「スローブルース」の「生音くらぶ」に参加。今日は、ブルース、ボサノバ、フォーク、スタンダードとバラエティに富んでいた。なかで、Iさんのピアノ・アレンジによる「アンパンマン」のテーマソングはとても新鮮だった。
 私は、「星ヶ丘の星」、「−10℃の恋だから」のオリジナル2曲、そして「星ヶ丘ロケンロール」(オリジナル)に「僕たちの失敗」(森田童子)と「いちご白書をもう一度」(バンバン)を挿入したバージョン、さらに「粉雪」(レミオロメン)を演奏した。



2006年02月27日(月) 「−10℃の恋だから」

  氷の国からやってきた
  あなたに心を奪われた
  −10℃の恋だから
  衝撃LOVE ゾッコン!

  (セリフ)
   カラダのふるえが止まらない
   けれど、これは寒さのせいなんかじゃない
   Fall in love
   ぼくは、あなたに
   ぼくは、あなたに

  凍てつく大地が燃え上がる
  恋の炎が燃えさかる
  −10℃の恋だから
  情熱LOVE ゾッコン!



2006年02月26日(日) 冬のソナタ in 白馬

 長野県は白馬までやってきた。雪が降るなか、スノーシュー(直訳すると「雪靴」、いわゆる「西洋かんじき」)を履いて、スノーハイキングをしてきた。目の前に広がる雪景色から、私は韓流ドラマ「冬のソナタ」を思い起こした。そして、「−10℃の恋だから」などというオリジナル・ソングを一瞬にして作った。なぜか浮かんだメロディーは「シブがき隊」みたいだった(近日公開!?)。
 いい運動をした後は、雪見の露天風呂につかって極楽気分。入浴後は、アルコールも入って上機嫌な私。
 骨休みして、明日は名古屋に帰っていくよ。



2006年02月22日(水) 「星ヶ丘の星」

  星ヶ丘の星になるんだ
  星ヶ丘の星になるんだ
  夜を彩るキラキラ星となれ

  星ヶ丘の星になるんだ 
  星ヶ丘の星になるんだ
  ステージが俺を待っている

  星ヶ丘の星になるんだ
  星ヶ丘の星になるんだ
  声の限りに歌いつくそう
 
  星ヶ丘の星になるんだ
  星ヶ丘の星になるんだ
  凍えたハートを熱くするぜ

  星ヶ丘の星になるんだ 
  星ヶ丘の星になるんだ
  スター誕生 このスローブルースで

  星ヶ丘の星になるんだ
  (「星ヶ丘の星」)

 今夜も、星ヶ丘「スローブルース」の「生音くらぶ」に参加。今夜のメンバーもなかなか濃い顔ぶれ。ブルースを演奏する人が多かったね。
 私は、と言えば、今夜も夏撃波流ソウルで。
 まず1巡目。最新オリジナル曲「星ヶ丘の星」(「スローブルースと夏撃波のテーマ」「星ヶ丘ロケンロール」に続く<星ヶ丘三部作>完結編!?)からスタート。続けて、「カレーライス」(遠藤賢司)、「満月の夕」(ソウル・フラワー・ユニオン/ヒートウェーブ)を演奏。
 2巡目は、夏撃波オリジナル「星ヶ丘ロケンロール」に「『いちご白書』をもう一度」(バンバン)をむりやり合体させたバージョンを演奏。
 今夜は、いつものバックパッカー・ギターではなく、二十数年前に叔父が私にプレゼントしてくれたモーリスのギターで演奏。これがとてもいい音を出すんだ。自分の演奏技術がいきなりアップしたかのような錯覚さえ覚えた。


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