夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2005年12月07日(水) 師走のスローブルース

 今日もまた星ヶ丘「スローブルース」の生音くらぶに出演。
 自作詩『ボージョレヌーボー解禁の夜に』に続いて『ワインの匂い』(オフコース)を演奏、ジョン・レノン『イマジン』からインスピレーションを得て作った詩『想像してごらん2005』に続けて『イマジン』(ジョン・レノン)を演奏、そしてボンゴ&サウンドホースを使いながらゴスペルの名曲『アメージング・グレース』のコーラス付きバージョンを一人で行う。今回は、お客のノリもよく、非常に盛り上がった。



2005年12月05日(月) 劇団pHー7『檻に棲む』

 劇団pHー7公演『檻に棲む』を観に行ってきた。
 pHー7独自の作劇法として「ヒポカンパス」と呼ばれるものがある。今回はその「ヒポカンパス」の手法を用いている。ざっと説明すれば、こうだ。あらかじめ用意された台本がない状態からスタートする。役者一人ひとりがそれぞれ「ひとり芝居用」(と言っても必ずしも「ひとり芝居」である必要はないのだが)の台本を用意し、稽古のなかで演ずる。そのなかから芝居の素材になりうるものを選び、それらをつなぎ合わせ、ひとつの芝居として構成していく。これが不思議と芝居となるものなのだ。2002年秋の『幻想ヒポカンパス〜太陽と王権〜』を最後に私は芝居から離れることになってしまったのだが、あの芝居は私にとって非常に重要な意味をもつ経験となった。
 で、今回の芝居を観ての感想だが、ひとり芝居はそれなりに面白いものもあったのだが、芝居全体を通してみると何か物足りない。一つひとつの「ひとり芝居」がバラバラに並列されているだけで、まとまりに欠けているように感じられた。観客として物語に入り込めないままに芝居は進行し、ひとり置き去りにされたような感じとでも言おうか。
 pHー7の芝居には思い入れもあり、思いはさまざまに交錯するが、もっともっと面白い芝居を観てみたいものだと思う。



2005年12月03日(土) 大須師走歌舞伎『由比ヶ浜ノ仇討』

 あれからもう7年の歳月が流れたわけか・・・。
 7年前(1998年)の12月、私は大須演芸場の舞台に立っていた。当時「スーパー一座」の新人役者だった私は、師走歌舞伎公演『奥州白石噺』に端役で出演していたのだ。宮城野・信夫の姉妹が父の敵・志賀団七を討つという仇討ちの物語をベースに、いくつかの物語が重層的に絡み合いながら展開するという芝居だった。
 その『奥州白石噺』を<江戸バージョン>というなら、今回上演の『由比ヶ浜ノ仇討』は<上方バージョン>とでも呼ぶべき芝居である。元の話は一緒だが、<上方バージョン>のほうが全体にユーモラスに表現されているようだ。
 休憩を挟み3時間40分の長丁場だったが、時間を忘れて芝居を楽しんだ。終演後の「富くじ」で見事「味噌かりんとう」が当たるというおまけつき。やはりスーパー一座の師走歌舞伎を観ないでは新年も迎えられないというもの。
 大須演芸場を後にして、私は夜の栄(某ロック居酒屋)へと消えていった・・・。



2005年11月30日(水) 久しぶりの叩き語り

 今日も、星ヶ丘「スローブルース」の「生音くらぶ」に参加。
 「恋人よ」(五輪真弓)、「星ヶ丘ロケンロール」(オリジナル)、「汚れちまった悲しみに」(オリジナル)をギター弾き語り。「ヨイトマケの唄」(美輪明宏)を久しぶりにボンゴで叩き語りした。



2005年11月27日(日) 課題詩(11月「ぽえ茶」)

 11月の「ぽえ茶」の課題は、「シティーマラソン」、「始まりの合図」、「持ち込む」の3つの言葉を用いて詩を作れというもの。私は、その課題を短歌で表現してみた。以下2首がそれだ。

  始まりの合図を聴いて飛び出した
   シティーマラソン 持ち込む気合

  後半に持ち込む勝負 わが恋と
   シティーマラソン 始まりの合図



2005年11月18日(金) 映画『ヴェニスの商人』

 シェイクスピアの代表的戯曲のひとつ、『ヴェニスの商人』が映画化された。原作にほぼ忠実な形で映像化されていたが、差別に対する視点が強く盛り込まれていた。ユダヤ人高利貸しのシャイロックを演じたアル・パチーノの名演が光っていた。
 いわゆる「人肉裁判」を軸に、ロマンチックなラブストーリーが絡みながら、重層的にストーリーが展開する。そして、背後にある人種差別の現実が浮き彫りにされる(シェークスピアが差別問題にどこまで自覚的だったのかはわからないが)。それから、世界の名作と言われるこの戯曲だが、実はとてもとても荒唐無稽なストーリー。だけど、それは大したことではない。その面白さは格別だから。シェークスピア作品には妙に説得力がある。そのマジックの秘密を解き明かしたいものである。



2005年11月17日(木) 詩「ボージョレヌーボー解禁の夜に」 

  ボージョレヌーボー解禁の夜に
  ボージョレヌーボー解禁の夜に

   ほろ酔いの君は紅く頬を染め
    椎名林檎を口ずさんでる

  ボージョレヌーボー解禁の夜に
  ボージョレヌーボー解禁の夜に

  忘れもしない
  ボージョレヌーボー解禁の
  あの夜
  僕たちの恋もまた
  解禁となったのだ
  



2005年11月12日(土) 季節はずれの雛祭り

 ISAMU・企画による、朗読イベント「言葉ズーカvol.2〜季節はずれの雛祭り〜」に参加。今回のゲストのラインナップは、可愛らしい女性が中心で、ISAMUさんの好みが前面に出た感じ。
 私は「オープンマイク・バトルロワイヤル」(飛び入りの朗読パフォーマンスのなかから、観客の投票により1〜3位を選び出す)に参加。「今池ロケンロール」という自作の曲をギターで演奏。若原光彦さんの「裏地の赤」(?)という詩に1位を譲ったが、僅差で2位となった。



2005年11月09日(水) 秋の夜長のスローブルース

 今日も、星ヶ丘「スローブルース」の「生音くらぶ」に参加。「スローブルースと夏撃波のテーマ」(オリジナル)、「晩鐘」(さだまさし)、「朝日楼」(浅川マキ)、「星ヶ丘ロケンロール」(オリジナル)の4曲を演奏した。



2005年11月03日(木) 紅葉の室生寺

 紅葉の室生寺を再び観てみたい(10年近く前に訪れたことがある)と思い、朝早く宿を出た。近鉄「室生口大野駅」に降り立ち、まずは、大野寺(室生寺の末寺として「室生寺の西門」とよばれる)を訪れた。静かな佇まいの古刹、その対岸に大野寺磨崖仏(まがいぶつ)を見ることができる。断崖に刻まれた仏の姿(高さ14メートルに及ぶ)は、だいぶ風化してはいるが、感動的だ。
 大野寺前バス停から室生寺にバスで移動。葉っぱが紅く色づく木立のなかを歩いていると、時折カメラと三脚を持ち歩くカメラマンの姿を見掛けた。国宝級の古きよき建物が建ち並び、美しい仏像も多い室生寺であるが、室生寺の象徴的な建物は「国内最小」と言われる五重塔であろう。大きさを競うのではなく、小さいながらも堂々と立つ美しさがそこにあるように思えた。
 室生にはもうひとつ隠れた名所がある。室生龍穴神社が、それだ。龍神が祭られ、今でも雨乞いの行事が行われているという。鬱蒼とした林のなかに建つ神社は、昼でも薄暗く、ミステリアスな香りを漂わせていた。
 奈良には行ってみたい場所が大変多いのだが、今日は欲張ることなく、室生周辺の散策にとどめ、名古屋に帰ってきた。明日からまた、日常が始まる・・・。


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