夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2005年11月02日(水) 天河大弁財天社

 11月2日に執り行われる天河大弁財天社(奈良県)の秋季大祭を観るために、1日朝名古屋を発ち、近鉄吉野線にて下市口駅まで、そこからバスに揺られて約1時間、洞川温泉へとやってきた。途中、「○○宅前」(例えば、「山本さんちの前」てな具合だね)などというバス停が何ヶ所かあったのには笑った。
 およそ1300年前、高僧・役行者によって開かれた修験道の地、大峯山。その麓にある洞川温泉は、大峯山を訪れる行者たちの宿場として栄えてきた歴史ある温泉場だ。昼過ぎに宿に到着した私は、少し休憩してから露天風呂に入ることにした。露天風呂の外、日本庭園は秋の装い。ゆったりと流れる時間のなかで、日常のわずらわしさからしばし逃れる。風呂から上がって、次は周囲を散策。だが、山里の日が暮れるのは、あまりに早い。夕方6時ともなれば、辺りは漆黒の闇に包まれる。温泉街の酒屋で地酒を買い、宿に戻る。ぜいたくな食膳に、おいしい地酒。至福の時が流れた。
 さて、明けて2日朝、私は天河大弁財天社へと向かった。芸能の神として知られる弁財天が祭られており、現在も芸能関係の参拝が多いという日本三大弁財天のひとつ。そこで、秋季大祭が行われるというので、はるばるやってきたわけだ。神事の後、神社の田圃で収穫されたお米でつくられた柿の葉寿司をいただいた。午後は、神社の境内にある能舞台にて、能「殺生石」の奉納があった。「殺生石」は荒唐無稽なストーリーだが、みどころも多く、大変見応えがあった。その後、福引き、餅まきとあって、祭は終了。急ぎバスに乗り、天川村を後にした。
 バスに揺られて約1時間、近鉄電車で大和八木へ。大和八木駅近くのビジネスホテルに投宿。



2005年10月26日(水) 秋桜

 星ヶ丘「スローブルース」の「生音くらぶ」に参加。久しぶりにソロでの出演だ。季節に合わせて、「秋桜」(さだまさし)を演奏。その他、「「星ヶ丘ロケンロール」(オリジナル)、「朝日楼」(浅川マキ)、「ひき潮」(さだまさし)を演奏した。



2005年10月22日(土) Birdはんせいき

 詩の朗読イベント『Bird-水尾佳樹-はんせいき』に<沙羅双樹ふたたび>として出演。今回は、トップバッターだ。
 自作短歌をまじえながら、「血まみれの鳩」(五つの赤い風船)、「Birdはんせいき」(オリジナル)、「誕生」(中島みゆき)の3曲を演奏した。今回、相方の沙羅は、ギターの他、ピアノ、ピアニカも演奏。お互いのハーモニーもまずまずだったのではないか。デュオはソロと違って難しい側面はあるが、お互いにいい演奏ができるともの凄く楽しい。もともと沙羅は親しい友人ではあったが、このイベントを通じてさらにかけがえのない親友となったように思う。
 やはり一緒に何かを作り上げた仲間というのは、かけがえのない存在となるんだね。その点で、かつて共演した水尾さん(今回のイベント主催者)もよき友人だと思うのだが、「女好き」の私からすれば、水尾さんは少し歩が悪いんだな。
 さて、イベントの冒頭で演奏を終えた私は、その後すっかりリラックスして他の出演者の朗読を楽しんだ。
 短歌の高井志野さん。瑞々しさを感じさせる歌風からは、短歌初心者の私は学ばされることばかりだった。
 岡本はなび〜るさん。この人には何とも名状しがたい魅力がある。どことなく人柄のよさが滲み出ているようでもありながら、しっかりと「はなび〜るワールド」に引き込んでいく。
 鈴木陽一レモンさん。この人の朗読パフォーマンスは何度も目にしているが、「今日は何をやってくれるのか」といつも私は期待感をもって観ている。
 若原光彦さん。この人の朗読は、文学性とパフォーマンス性とがいいバランスを保っていて、これからもっともっと大化けするのではないかとも感じさせられる。
 今回のイベント、ゲスト出演者もよかったのだが、オープンマイク参加者のなかにもキラリと光る朗読が多く見受けられた。
 そして、水尾佳樹さん。この人の詩は、若い感性とは別物の、だからといって老熟とも違った、つまりは「半世紀人」としての生命力にあふれた表現となっている。
 ポエトリー・リーディングはまだまだ発展途上の表現の分野だと思うが、その分大いなる可能性が隠されているとも言える。「ボーダーレス表現者」たる私は、あらゆる分野の精鋭たちに触発されながら、さらなる飛躍を遂げたいと思う。



2005年10月12日(水) <沙羅双樹ふたたび>練習の日々

 10月22日のイベントに向けて練習に励む、われわれ<沙羅双樹ふたたび>。昼間の公園で、夜の貸スタジオで、みおよしき邸で・・・。あるいはライブハウスで歌ったのも、22日に向けての練習だったのかもしれない。だんだんと二人の息も合い、形になってきたが、ここまで来るのがなかなかに長い道のりだったと思う。いつでも、どこでも、音楽をトコトン楽しみたい。そんなことを思う昨今でもある。



2005年10月01日(土) 告知!<沙羅双樹ふたたび>出演情報

 <沙羅双樹ふたたび>(沙羅 & 双樹=夏撃波)が、以下の通り、イベントに出演することになりました。よろしかったら、ぜひ足をお運び下さい。

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【朗読イベント】2005年10月22日(土)
『Bird-水尾佳樹-はんせいき』
――秋の夜に、詩とトークをまじえて――Bird4
開催日 2005年10月22日(土)
時間 18:30(180分間)
会場 K・D Japon
愛知県名古屋市中区千代田5-12-7
TEL (052)251-0324
・JR鶴舞駅北口より高架沿いに北上(千種方面)徒歩約3分・同じく地下鉄鶴舞駅2番出口より徒歩約7分
○料金 予約1000 当日1500 円
((1ドリンク オーダーお願いします))
《ゲスト》
岡本はなびーる
高井志野
鈴木陽一レモン
沙羅双樹ふたたび
若原光彦
(追加、変更あり)
・オーブンマイク(飛び入り)あります。
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企画:水尾佳樹・加久裕子



2005年09月30日(金) 中島みゆきに捧ぐ短歌5首

 秋の夜に 君恋うる唄 口ずさむ
  切なる願い 伝われ愛と

 人は皆 かもめはかもめ、と 言うけれど
  今日も行くのさ 果てなき宇宙(そら)を

 波高く 闇はたとえ 深くとも
  海を渡るよ 二隻の舟は

 はんせいき 中島みゆきと 人生論
  まわる、まわるよ 時代はまわる

 咲きみだる 無常の花か 沙羅双樹
  ふたたびの現在(いま) 誕生の季節(とき)



2005年09月29日(木) 「愛の短歌」応募

 芸術の秋到来。「公募ガイド」の文芸ページをめくってみると、「愛の短歌募集」なる文字が散見されるではないか。で、あちこちに自作の短歌を送ってみた。
内容は、以下のとおり。エッチな内容のものもあるので、ここからは「R-18指定」で!?

  可愛いね なんで、そんなに 可愛いの
   僕が愛する 君の名を呼ぶ

  耳元で アイ・ラブ・ユーと ささやいて
   君と迎える 朝の幸せ

  意味不明 君の寝言が いとおしく
   寝ぼけた君を 抱き寄せてみる

  可愛くて いたずら心を 刺激する
   君の寝顔に いま口づける
  
  舌先で 君の乳房を 愛撫する
   野に咲く花の 香り漂う
  
  ゆさゆさと 胸を揺らして 駆け寄りし
   君が可愛さ 身にしみている

  君となら 歩いてみたい 雨の道
   ふたりの行く手に 虹をさがして

  二人して 雨だれの音 聴きながら
   未だ目覚めぬ 浅き夢から

  幾年ののちに あなたに打ち明ける
   わが胸中に 秘めし思いを

  いくつもの 季節を君に 恋焦がれ
   たどり着きたる 今日の幸い



2005年09月28日(水) 「星ヶ丘ロケンロール」 

 本日も、星ヶ丘「スローブルース」にて、「生音くらぶ」に出演。
 「スローブルースと夏撃波のテーマ」、「星ヶ丘ロケンロール」のオリジナル2曲と、「もの憂げな10月」(ふきのとう)、「フィーリング」(ハイ・ファイ・セット)のカバー2曲を発表。
 「星ヶ丘ロケンロール」の歌詞を、以下紹介しておきましょう。


  星ヶ丘ロケンロール 星ヶ丘ロケンロール
  恋とケンカに明け暮れた日々
  星ヶ丘ロケンロール 星ヶ丘ロケンロール
  メインストリートを西から東

   (尾崎豊「15の夜」より引用)
    盗んだバイクで走り出す
    行く先もわからぬまま

  星ヶ丘ロケンロール 星ヶ丘ロケンロール
  尾張名古屋の 青春通り

  星ヶ丘ロケンロール
  星ヶ丘ロケンロール
  星ヶ丘ロケンロール 



2005年09月25日(日) 「沙羅双樹ふたたびオリエンタルざるうどん」

 9月最終日曜の昼下がり、熱田「coffee TOSHI」において「続・ぽえ茶」(詩の朗読会)が開催された。

 今回は、参加者に「宿題」(強制ではない)が出されていた。「挫折」「あらしのよるに」「ざるうどん」の3つのキーワードを使って詩を作ってみよう、ということだったのだが・・・。みんな、まじめにやってきてたよ。特に面白かったのが、若原光彦さんの「電話受け答え風」のポエム。
 デュオ・パートナーの沙羅も、「宿題」に取り組み、初めて自作の詩を披露。この人にそんな才能があったのか、と初めてにしてはなかなかの出来。
 頃合いを見計らって、私も「宿題」を発表。沙羅に協力してもらって、ラジオDJ風の前フリ。そして、「沙羅双樹ふたたびオリエンタルざるうどん」という詩に曲をつけたものを演奏。内容は、以下のとおり。
 

  挫折の日々に、あらしのよるに、
  君とふたりで、ざるうどん

  愛され続けて、Bird はんせいき
  沙羅双樹ふたたびオリエンタルざるうどん

   秋彼岸 夏の名残の ざるうどん
   挫折の日々に、あらしのよるに
  
  人生はまだまだ続く
  人生はまだまだ続く
  人生はまだまだ続く・・・



2005年09月24日(土) 言葉ズーカ vol.1

 今夜、仕事を終えたその足で、今池のライブハウス「涅槃」へと出かけていった。東海地区において異彩を放つ詩人ISAMUの企画するイベント「言葉ズーカvol.1」がそこで行われたのだ。
 個性派揃いの詩人のステージ、なかで私が一番に注目したのが、ご当地ソング「知立の駅は夢の駅」などを歌う演歌歌手の仙藤誠さん。彼の登場で、イベントは大いに盛り上がったように思う。
 私もオープンマイクで「竹」(詩:萩原朔太郎)をブルース調で演奏した。


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