夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2005年05月01日(日) 詩「恋の痛み」

 歯が急に痛み出した。歩くだけで歯に振動が伝わり、激痛が走る。こともあろうに、こんな連休の真っ只中に痛み出すとは・・・。
 気を紛らすために、詩を作ってみた。この歯の痛み、どこか「恋の痛み」に似てはいないだろうか、と。

  眠れぬ夜
  しくしくと、しくしくと
  歯が痛む

  降りやまぬ雨
  君のことを思うたびに
  僕の心は疼き出す



2005年04月30日(土) クドカン映画&能劇「姥捨」

 午後、クドカンこと宮藤官九郎が初めて監督した映画『真夜中の弥次さん喜多さん』(しりあがり寿・原作)を観に行った。主演は、長瀬智也、中村七之助というフレッシュ(?)な顔ぶれ。バカバカしいけど、すごく笑えて面白い映画だった。

 映画を観終わってから、少し時間があったので、楽器店に立ち寄った。音楽関係の本を立ち読みしていると、「こんにちは」と声をかけてくる人が・・・。「スローブルース」(星ヶ丘のライブハウス)の常連さんだ。「ネタ探しですか?」などと訊いてくる。「まあ、そんなようなものです」と答える私。まあ、そんなようなものですよ。毎週水曜日の「スローブルース 生音クラブ」は、今の私の生活にハリを与えてくれているからね。「次の水曜日に何を演奏するのか」などと考えるのも、楽しいものだ。

 さて、夕方からは、鶴舞・K.D.Japonへ、能劇「姥捨」を観に行った。原智彦(スーパー一座)・主演のこの芝居、原本人によれば「深沢七郎の『楢山節考』でもなく、能の『姨捨』でもない、『姥捨』」だそうな。でも、深沢七郎『楢山節考』や能『姨捨』からインスピレーションを得たことは間違いないだろう。
 岡部玄制作の流木ドームのなかで演じられる約一時間半の芝居。この日、知久寿焼(<たま>の元メンバー)の生演奏も加わって、ノスタルジックな雰囲気を醸し出していた。
 齢六十にしてお山へ参る婆(原智彦)、それを見送る孫(夕沈)と息子(野畑幸治)・・・。哀調を帯びた夕沈の声・しぐさ、劇中に落語をはさみながら「おかしみ」を表現してみせた野畑の演技、そしてムシムシガールズ・ムシムシボーイズによるユーモラスな踊り(?)などが印象に残るが、何よりも原の見せるしなやかで繊細な動きの一つひとつが芝居に奥行きを持たせている。
 家に帰ってからも、独特の演劇世界が鮮明によみがえってくるような、そんな芝居だった。



2005年04月27日(水) 叩き語り、ふたたび

 今夜もまた、「Slow blues 生音クラブ」に行って来た。先週に引き続いて、今日もボンゴ叩き語り。
 今回は、「MOTHER」(ジョン・レノン)、「思い出は美しすぎて」(八神純子)、「ヨイトマケの唄」(美輪明宏)の3曲を「叩き語り」。合間に、新作の詩や短歌を披露した。
 自分のステージの他、他人の演奏を聴いたり、セッションに参加することで学ぶことも多い。というか、とにかく楽しい。毎週水曜日をワクワクしながら待っている私である。



2005年04月26日(火) おんらくワークショップ

 今夜、旅心音楽団による「楽器作りとリズム遊びのワークショップ」が、鶴舞・K.D.Japonにて開催された。前半は「瓢箪でオカリナづくり」を、後半は「鳴り物、ハンド・クラッピングなどによるリズム遊び」を楽しんだ。
 また、今日は会場に楽器関係の仕事をされている方がいて、世界でたったひとつの弦楽器(自作)をデモ演奏してくださった。アコースティック・ギターの2〜4弦を用いたその楽器、三味線のような音も出れば、アラブ風の音も鳴る。なかなかよくできた楽器だった。
 てな具合で、「音楽の楽しみは様々である」とあらためて感じさせられた。



2005年04月25日(月) 白石加代子の源氏物語

 瀬戸内寂聴による現代語訳『源氏物語』の世界が、名優・白石加代子の朗読で再現される・・・。
 今夜、中日劇場に朗読劇「白石加代子の源氏物語」を観に行った。表現力豊かな白石の「ひとり朗読劇」は、安心して観ていられる。ただ、「朗読劇」というのはどこか冷めたようなところがあるんだよね。「劇世界」に完全に入りきってしまわないとでも言うのか・・・。日本を代表する名優である(と、私は思っている)白石であればこそ、もっと白熱した演技を観てみたかった。
 とはいうものの、白石の朗読には学ぶところも多かった。



2005年04月22日(金) 4.22たまとぎ

 メイン・ゲストに桑原滝弥さん(詩人、from 東京)を迎えての「ポエトリー・リーディング・ライブ」が、鶴舞・K.D.Japonにて開催された。桑原さんが16編の詩を朗読、東海地区の詩人8名が2巡し、その他8名のオープンマイク(飛び入りの朗読)もあったため、4時間を超えるイベントとなった。終了したのは、日付をまたぐ間際。会は、異様なテンションで進行した。
 私も、「現代能『隅田川』」の他、新作の詩や短歌を、ギター演奏付きで発表した。



2005年04月21日(木) 短歌「はずむリング」シリーズ1


・しなしさとこ選手(女子格闘家)へ

  やわらかな 陽射しに頬を 紅く染め
    勝利を誓う 四月の空に 


・我闘姑娘(女子プロレス)の選手の皆さんへ 
  
  闘いを 終えてうららか 春の日に
   声援背に受け 君は旅立つ

  君のため 春の野に出で 若菜摘み
   君に手向けし はなむけの歌

  五月晴れ リングサイドに 熱き風
   ひと足早い 夏の声聴く



2005年04月20日(水) 1ヶ月ぶりのスローブルース

 毎週水曜日開催の「Slow blues 生音クラブ」だが、先週と先々週はお休み、その前の週は私自身の都合で行けなかったため、今回は1ヶ月ぶりの参加となる。
 今日はあえてギターは持参せず、ボンゴとカズー、その他パーカッションなど小さめの楽器を持って出掛けた。夜9時前に店に到着した時点で演奏予定者は3人だったが、その後三々五々演奏者が集まり、会は11時半過ぎまで続いた。
 私は今回、「こきりこ節」(富山県民謡)、「赤とんぼ」(三木露風・詞、山田耕筰・曲)、「雨上がりの夜空に」(RCサクセション)の3曲を「叩き語り」。
 最後はセッション・タイム。私は、ボンゴとホイッスルなどで参加。演奏者は10人前後といつも以上に多い。多いだけに大変盛り上がったセッションとなった。
 私にとって、音楽は人生の妙薬。いや、もしかして麻薬かな? 音楽をやっている時の至福の瞬間、それがあるからこそ生きていける。つまりは、音楽は「三度の飯」? いやいや、私にとっては「酒」みたいなものと言えるのかもしれない。



2005年04月19日(火) 短歌「ディア・ヨーコ」

 先日、ギター・デュオの相方に誕生日祝いとして詩を送ったが、今回短歌バージョン(2篇)も作ってみた。


  はらはらと
  春の香りをはらみつつ
  君が生まれし 葉桜の頃


  黒髪に はらりと落つる桜花
  四月の空に 光る万葉
  



2005年04月18日(月) ZERO-ONE MAX

 仕事が終わってから、プロレスを観に行った。名古屋国際会議場イベントホールで行われたZERO-ONE MAX名古屋興行。客入りはよくなかったが、試合のほうはまずまず盛り上がっていた。プロレスに求めているもの、それはきっと祭りの気分。お祭り好きな私なのだ。


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