夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2005年03月07日(月) Ray

 ソウル・ミュージックの歴史にその名を深く刻まれたレイ・チャールズ(昨年亡くなられた)。そのレイ・チャールズの生涯が描かれた劇映画「Ray」を観てきた。
 私は、社会的にも成功し名声を築いた後のレイ・チャールズしか知らない。今日の地位を得るまでのレイの挫折や葛藤というものを知らずにきた。美しいメロディーを切々と歌い上げるレイの歌声の素晴らしさはあらためて言うまでもない。その高い才能は誰もが認めるところだろう。レイがあまりに偉大であったためか、私は、彼が盲人であること、黒人であることをも意識せずにきた。けれども、レイだって、障害者差別、人種差別の現実と無関係に生きてこられたわけではなかった。
 大衆受けもするレイの音楽は、ともすると甘ったるく感じられることもあった。ソウルフルであることは間違いないが、その音楽から「反骨」をイメージすることはほとんどなかった。でも、レイは行く手に立ちはだかる現実の壁にぶつかり、常に格闘してきたに違いない。レイの歌声が深く私たちの心に沁み入ってくるのは、そのせいかもしれない。
 レイにはそうした力強い生きざまとともに、女性問題を抱え、麻薬中毒にも陥る、という弱い一面もあったようだ。そうした一面も、映画のなかで描かれている。弱さも含めてとても魅力的なレイが描かれた映画であったと思う。



2005年03月04日(金) 映画「またの日の知華」 & 舘野泉

 「さようならCP」(72年)、「極私的エロス・恋歌1974」(74年)、「ゆきゆきて、神軍」(87年)、「全身小説家」(94年)・・・。寡作ながらクオリティーの高いドキュメンタリー映画、衝撃的な問題作を発表し続けてきた原一男監督。その原監督が初めて取り組んだ劇映画が「またの日の知華」である。
 一人の女性を4人の女優が演ずるという試みは、原監督ならではの発想。60年安保、70年安保、浅間山荘事件、三菱重工ビル爆破事件など、社会的大事件をも絡ませながら、時代を生きた一人の女性を見事に描き切った作品と言えよう。とても刺激的で濃厚な匂いを感じさせる原監督の映画世界に、私は思わず引き込まれた。

 話は変わるが、今夜「たけしの誰でもピカソ」というテレビ番組で取り上げられた内容がなかなかよかった。ギタリスト・押尾コータローの超絶技法、浪曲師・国本武春のパフォーマンスもよかったが、左手だけでピアノを演奏するという舘野泉のことがとても印象に残った。数年前コンサート終了直後に脳溢血で倒れ、右手に麻痺が残ってしまった舘野だったが、左手だけで演奏できる曲があることを知り、見事にカムバック。現在も精力的に演奏活動を続けているという。人間が内に秘めている力強さというものに圧倒される思いだった。



2005年03月02日(水) 水曜夜が待ち遠しい

 水曜夜は、星ヶ丘「Slow Blues」の「生音クラブ」。今日も、バックパッカー・ギター他を持参して、いざ弾き語り&セッションへ。弾き語りタイムでは、まず井上陽水「東へ西へ」を夏撃波バージョン(「現代劇」風→「能楽」風→ラップ調→
オーソドックスな歌い方、と歌い分け)で軽くかまし、次にさだまさしの「飛梅」で今の季節を歌い、最後は日本語ブルース、憂歌団「嫌んなった」で締めた。
 どんなに疲れていても、「Slow Blues」で歌えば、気分は最高だゼ。



2005年02月28日(月) ギター・デュオ結成

 友人Yさんとギター・デュオを組むことになった。Yさんはかつての仕事仲間だが、音楽の趣味が合い、私にとっては心おきなく話ができる方。2年くらい前にギターを習い始めたYさんから、「いつか一緒にギターを合奏したい」との申し出があり、今回快く受けることにした。
 そして、今日がギター・デュオとしての初練習日。それぞれがやりたい曲を持ち寄っての練習。「ああしてみようか、こうしてみようか」などと話しては演奏する。そんな時間は、最高に楽しい。ちなみに、グループ名(仮)は、<二つの赤い風船>(昔、「五つの赤い風船」というフォーク・グループがあった)。いつになるかはわからないが、デュオとしてデビューを飾りたいと思っている。



2005年02月23日(水) 今日は濃い日だ!in スローブル−ス(?)

 今日は、星ヶ丘「Slow Blues」の「生音クラブ」の日。体調はいまひとつながら、出掛けていく。今日もまた、ジャンルを飛び越えて「天城越え」(演歌)、「帽子の行方」(THE BOOM)、「愛の讃歌」(シャンソン)の3曲を弾き語り。観客の皆さんから「濃いねぇ」「美輪明宏を彷彿とさせるね」などとの声が聞かれ、いい気分。最後は、パーカッションでセッションに参加。音楽って、ホントいいですよね〜。



2005年02月20日(日) 出演決定!<3/12鳥Bird>


 告知!
 以下のイベント(詩の朗読イベント)に出演することになりました。

『鳥 Bird in K・D Japon』
開催日時 3月12日(土) 開場 18:30 開始 19:00
・鶴舞『K・D Japon』にて
・名古屋市中区千代田5丁目12-7
・TEL (052)251-0324
・JR鶴舞駅北口より高架沿いに北上(千種方面)徒歩約3分
・同じく地下鉄鶴舞駅2番出口より徒歩約7分
料金 \2000 (1ドリンクつき) 
○ゲスト出演者 
・セリザワケイコ 
(『詩のボクシング』全国大会準優勝・国民大会チャンピオン・アーバンギャルド ヴォーカル)
○東海からの出演 
・加久裕子
(詩人・写真家・ライブ『tamatogi』『WAVE』『PPPPCBN』他多数出演)
・夏撃波
 (詩の総合格闘家 俳優・弾き語り・詩など多岐に活動)
・鈴木陽一レモン
(ベーシスト・パフォーマー・スラム『SSWS』CPトーナメント優勝)
・若原光彦
(詩人・オープンマイク『詩のあるからだ』主催・ライブ『tamatogi』『POEDASHI』他)
*オープンマイクを開催します。
当日受付8名まで。持ち時間5分。
*詩的表現であれば、朗読でなくてもOKです。
(準備に時間がかかる演出は、ご遠慮ください)
企画:水尾佳樹
問い合わせ:mail to mioyosiki@mtd.biglobe.ne.jp



2005年02月19日(土) 人間椅子

 1990年前後のバンド・ブームの頃にデビューし、その後十数年活動してきたバンド「人間椅子」のライブが、大須のライブハウス「ell. FITS ALL」であった。おどろおどろしい歌詞に呪術的なサウンドの「人間椅子」(バンド名は、江戸川乱歩の小説のタイトルからとられた)は、コアなファンによって支えられているようだ。ただ、ライブでは大音響にボーカルの声はかき消されており、バンドの魅力が半減しているように思われてならなかった。歌詞はほとんど聞き取れなかったし、大音量に耳が変になってしまいそうだった。というか、翌日までやや難聴気味だった(あれ、何とかならないものか)。
 本当に大音量には閉口したが、それなりに楽しくはあった。それと、バンド・メンバーも40歳前後ということで私と同年代。同年代の彼らがそうやってライブ活動を続けているというのは、ちょっとした励みでもあった。



2005年02月14日(月) 予定キャンセル

 2月に入ってから、カラダが非常にだるい。風邪がいまひとつ治りきらない。加えて私の職場では、連日病人が続出。当初の勤務予定も変更され、本来休みであった日に出勤を余儀なくされることにもなった。まあ、私も病欠しているので、そこはお互い様なのだが・・・。
 ということで、やむなく予定をキャンセル。11日「ハッスル」(「ファイティング・オペラ」)、12日「DEEP」(しなしさとこさんも出場する格闘技イベント)、13日「我闘姑娘」(女子プロレス)、と予定をすべてキャンセルして、仕事をしたり、体力温存のため家で静養する日々。致し方ないとはいえ、楽しみにしていた連休がそのような事情でつぶれてしまい、悲しい。そんなことより私自身が体調を快復させなくては・・・。



2005年02月09日(水) 東京事変

 センチュリーホール(名古屋)に東京事変のライブを観に行った。椎名林檎率いるバンドだ。
 今更私なんぞが言うまでもなく、椎名林檎は類いまれな才能を持ったアーティストであり、彼女独特のパワフルなボーカルはのびやかでありながら非常に破壊力を感じさせる。
 一緒に行った友人も言っていたが、「彼女が歌えば、どんな平凡な歌もきっと名曲に聞こえるよ」。私も、そう思う。そしてまた、私自身、そんな非凡な表現者になりたいとも思った。



2005年02月08日(火) 重病説?

 軽い風邪だと思って侮っていた私が悪かったのか。もう1週間近く、のどの痛みや鼻水、微熱、頭痛、関節痛、だるさが退いていかない。もっと若い頃は1日か2日休めば治っていた風邪が、最近は治りが悪い。いや、もしかして風邪などではなく、もっと深刻な病気ではないのか。どんどん弱気になっていく私。
 一日も早く治りますように、とひたすらに祈っている。


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