夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2004年12月30日(木) 「災」

 今年は最後の最後まで天災に見舞われた一年であった。言うまでもなく、スマトラ沖の地震と大津波のことである。だが、逆に凄すぎて現実感に乏しいのだ。本当にそんなことがあったのかと、半分は信じられないような・・・。夥しい数の人々が死んでいるというのに。
 多くの死者が出ているという点では、イラク情勢も気がかりだ。遠い国の出来事かもしれないが、私たちにとっても無関係ではない。かの国で行われている不正義を我が国の首相は支持し続けているのだから。
 世界のあらゆる場所で起こる様々な出来事に対して、何かができるわけではないかもしれない。であれば、せめて人の死というものに対して不感症にならないでいたい。そんなふうに考えている。



2004年12月26日(日) 忠臣蔵2004 in静岡

 静岡「グランシップ大ホール」に、『忠臣蔵2004』という芝居を観に行った。「静岡県民参加体験創作劇場」ということで企画されたこの芝居には、SPAC、花組芝居、ク・ナウカの役者の他、総勢100名が参加。平田オリザ・作、宮城聰・演出、鈴木忠志・芸術総監督による芝居が演じられた。
 広い舞台の至る所で、同時多発的に、芝居が行われ、舞いが舞われて、いくつもの太鼓や鳴り物が打ち鳴らされる。芝居というよりは、お祭りでも観ている感覚だった。「忠臣蔵」のドラマチックな展開を期待していた者としては物足りなさが残る内容だったが、パフォーマンスとしてはまあまあ面白かった。
 さすがに人数が多いと大変なことも多いだろうが、いろんなことができるよね。でも、もっといろんなことができたんじゃないかなとも思うし、参加者の多くがシロウトと考えれば、まあ悪くはないのかとも思った。
 それにしても、人生のなかで『忠臣蔵』に触れることって、すごく多いよな〜。筋を知りながら、なぜか観てしまうんだよね。そのうち、『忠臣蔵』をテーマに詩でも作ってみようかな。帰りの新幹線のなかで、そんなことを考えていた。



2004年12月25日(土) 朗読いろいろ

 昼から、千種「IMYホール」で行われた「火田詮子 中島敦を読む」というイベントに出掛ける。名古屋を代表する女優・火田詮子の朗読を聴いてやろうと出掛けていった。
 チェロの演奏をバックにした物語の朗読。前半は、高嶋政伸、神戸浩の共演で芥川龍之介『藪の中』を朗読。高嶋政伸の朗読は、意外にもよかった。この人は、テレビよりも、舞台のほうが魅力的に映るのではないかと思った。一方、神戸浩の朗読にはハラハラさせられた。この人、いい時は非常にいいけど、悪い時はちょっとねって感じで、演出家泣かせだよな(私も、他人のことばかり言えませんが)。
 後半は、チェロ演奏と、火田の朗読ソロで、中島敦の『山月記』。芝居で見せる火田の演技力からすれば、やや物足りない印象。彼女自身、演劇モードに充分入りきっていなかったのでは、と思われた。まあ、一流の役者にとっても、というか一流の役者だからこそ、朗読というのは演劇とはまた違って難しいのだろう。なんていうのか、そのスタンスの取り方っていうのが、ね。

 終演後は、今池や栄をブラブラ。夜8時より、今池「源」にて行われた、まきえいこさんのライブ(「言葉と音楽の空間〜太陽と雨、もしくは雪〜」)を楽しむ。ボサノバ調の曲の合間に、詩の朗読をはさみながらの、クリスマス・コンサート。まきさんの声はヒーリング・ヴォイス。私・夏撃波の「ゲイジュツは爆発だ!」派とはひと味もふた味も違う感じだが、これはこれでよいのではないかと思う。
 他人様の表現を観るなかで、私自身も学ぶことは多い。自分の殻をどんどん破って、来年もっと飛躍するゾ〜、と意気込みだけは十分である。



2004年12月24日(金) クリスマス・イブ

 クリスマス・イブにちなんで、一句。

  クリスマス ああ、クリスマス クリスマス

 ついでに、短歌も。

  わが庵(いお)に 
  待ち人来たらず クリスマス
  ながながし夜を ひとりかも寝む

 以上、「自虐詩歌」でした(笑えね〜)。



2004年12月23日(木) 詩「聖夜」

 女子格闘家・しなしさとこを讃える詩(クリスマス・バージョン)より、「聖夜」。

  争いごとの絶えぬ地上の世界
  天災が続き 打ちひしがれる群衆
  人々は天を仰いで
  神に救いを求めた

  神々しい光に包まれて
  美しき天使が舞い降りた
  その名は しなしさとこ
  神が地上に遣わした最後の天使

  そして
  天使が人々に与えし贈り物
  それは<希望>と名づけられた

  聖夜
  街はいま 歓喜に沸き立っている



2004年12月22日(水) 詩「夏撃波版・きよしこの夜」

 女子格闘家・しなしさとこを讃える詩(クリスマス・バージョン)から、「夏撃波版・きよしこの夜」。

  サイレント・ナイト ホーリー・ナイト
  一人きりのクリスマス・イブ
  雪の降る街に 
  空から天使が舞い降りた

  君の名は しなしさとこ
  
  犬はよろこび 庭かけまわり
  猫は こたつで丸くなる



2004年12月21日(火) 詩「シャイニング・スター」

 「我闘姑娘」(女子プロレス)に捧げる詩(クリスマス・バージョン)より、「シャイニング・スター」。

  サイレント・ナイト ホーリー・ナイト
  冬の夜空に輝く星
  ごらん、あれが君らの星だ
  未来を明るく照らす星

  シャイニング・スター
  いま 新たな歴史が始まる瞬間(とき)



2004年12月20日(月) 詩「世界の日の出を待ちながら」

  長く険しい道を歩み
  君はここまでやってきた

  目の前に広がる大海原
  世界は君に向かって開かれている
  水平線の遙か彼方
  海の向こうへと 道は続く

  胸いっぱいに広がる夢
  いま君は 世界の日の出を待っている



2004年12月19日(日) ケッパレ、ケッパレ

 京都まで「みちのくプロレス」を観に行ってしまった。初代タイガーマスク(佐山聡)の勇姿を観るために。全盛期はとうに過ぎてしまったが、それでも私のなかでは最高のヒーローだ。
 メイン・イベントの6人タッグ、タイガーマスク&新崎人生&気仙沼二郎VSソラール&グレート・サスケ&マッチョ・ポンプで争われた試合だったので、タイガーの出番はあまり多くなかった。やや物足りなさは残ったものの、それも致し方あるまい。
 全体的にもまあまあ面白かった。最後は、サスケの音頭で「ケッパレポーズ」をやってきた。
 京都までの行き帰りには鈍行列車を利用。少し時間はかかったものの、そのペースも決して悪くはなかった。



2004年12月15日(水) 今年最後の「詩の夕べ」

 千種「空色曲玉」で開催の「詩の夕べ」に出掛けてきた。
 各自発表の他(私は、ゴスペルの名曲「Amazing Grace」を歌った)、4行詩を即興でそれぞれ発表。また、先週の「詩のあるからだ」に引き続いて、ISAMUさん・作の「夏撃波の夜は更けて」を若原光彦さんが朗読してくれた。そのお礼というわけではないが、ISAMUさん・作の「ボーダーライン」をラップ調で朗読させてもらった。
 今年もあと半月、あまりにも早く過ぎた1年だった。1年を振り返る時期になってしまったか、とただただ驚いている。


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