夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2003年01月20日(月) 引き際って難しいんですね

 「貴乃花引退」とのこと。まあ、致し方ないでしょう。結果を出してナンボの世界ですからね(芝居もそうと言えばそうなんだが)。「平成の大横綱」とか何とか? でも、私は貴乃花のことを「強い」と思ったことは一度もないんだな(全盛期の頃の小錦とか曙とかには強さを感じたことはあったけど)。私の記憶に残る大横綱と言えば、北の湖になるんだな。あの強さは、子供心に憎らしく感じたほどだった。北の湖に敵う相手は当分出てこないだろうとさえ感じていた(ボクシングに置き換えてみれば、全盛期のマイク・タイソンに匹敵するくらいの強さだろうか)。貴乃花に話を戻すと、引き際ってホント難しいよな(それにしても、大相撲はこれからどうなっていくことやら)。

 引き際に関連して、名古屋の某有名劇団解散のニュース(1月上旬の中日新聞にもその記事は載った)について。まあ、その劇団が解散することについて、私には特別の感慨はないが、新聞記事に書かれた内容が引っ掛かった。何でも解散の理由として挙げられていたのが「不況のため客足が減った」といった内容だ。バカも休み休み言えってんだよな。解散の第一の理由が「不況」だなんて問題のすり替えだろ。「客が入らなくなった」のは「不況のせい」以上の理由があるだろ。はっきり言って、あんた(K)のホンつまんないし(昔は面白かったけどね)、この前の芝居かったるかったぜ。「不況のせい」にするなんて、往生際が悪いというか、底の浅さを感じさせて、この上なくカッコ悪いよ。
 こんな惨めな引き際だけは避けたいね。

 私は、仕事との兼ね合いでしばらく舞台を離れることになるが、現役を引退したつもりはない。いつかまた舞台に戻れる日を心待ちにしている。その一方で、ただ単に舞台に立つことだけを目的化したくないとも思っている。あくまでも(劇場に足を運んでくださる)お客さんあっての舞台であり、感動を与えうる何かをもって舞台に立ち続けたいと願っている。そうした気迫が失われた時が舞台を去る時であり、その姿勢がお客さんに対するせめてもの誠意ではないかと思うのだ。自分をごまかさず、真実をみつめるということ。それは時に大変辛いことではあるが、それが他人のためでもあり、自分のためでもある。
 反面教師から教わることもあるが、おもしろい芝居を観ることでより多くを学んでいきたいとも思っている(今月末、七ツ寺プロデュース『ハムレット・マシーン』を観に行く予定。もし余裕があれば、B級遊撃隊『消しゴム』も観に行きたいが)。

 



2003年01月16日(木) 「地上の星」

 巷では、中島みゆきの「地上の星」が流行り、オリコン1位に輝いたそうな。何でも「サラリーマンの応援歌」とされているみたいだけど、20年来の「みゆきファン」としては違和感を感じずにはいられない。
 私が高校生の頃、中島みゆきは「ふられ女の歌」ばかりを歌ってるヤツ、「みゆきファン」はネクラ、とレッテルを貼られたもんさ(ちなみに、私があの頃よく聴いていたのは、オフコース・さだまさし・中島みゆき等であった)。それが、この前の「紅白歌合戦」では中島みゆき登場シーンが一番の見どころとされていた。隔世の感があるね。
 「地上の星」が流行るのも(「プロジェクトX」というNHKの番組が熱心に視聴されるのも)、実のところ出口の見えない日本の今日的状況を反映しているように思われる。繁栄の時代を懐かしむような、そこにしか救いを求められないでいるようなメンタリティが見え隠れする。時代が違えば、「地上の星」もきっと違った解釈がなされたであろうし、そうすると今みたいにヒットしてなかったかもしれない。そんなふうに考えるとせつなくなってしまう。確かに、「地上の星」はいい曲だけどね。中島みゆきは他にも数々の名曲を生み出しているんだよ。
 とか言いながら、実は、彼女のコンサートに行ったことはない。「夜会」とかも見てみたいよな。
 いい歌ってのは、生命力を与えてくれるんだよね。その意味でも、いい歌を心ゆくまで聴こう。いい芝居をいっぱい観よう。そして、歓喜に満ちあふれた人生をつかみとろうではないか。



2003年01月15日(水) こんな時代だからこそ

 今日は有給休暇。でも、体調がよろしくなくて、午前中はゆっくり起きて病院へ。早く風邪を治さなくては。
 とか言いながら、今晩は今池のライブハウス「TOKUZO」に行った。「在日コリアン歌手」朴保のライブへ。2月にシネマスコーレで封切られる映画「夜を賭けて」の音楽監督であり、テーマソングも歌っている朴保だが、その歌はとてもソウルフルだ。ところで、その映画「夜を賭けて」(原作:梁石日)のメガホンを取るのが、「新宿梁山泊」の主宰・金守珍である。終戦直後の大阪の「朝鮮人部落」に生きる人々の姿を描いたこの作品、主演は山本太郎だが、共演者が個性派揃いだ。樹木希林、李麗仙、六平直政、大久保鷹、不破万作、唐十郎・・・。早速、映画の前売券を購入しちまった。それと、朴保のCDもね(CDショップでは入手できなかった)。

 年末ジャンボ宝くじは今回もはずればかり。ということで、職場の仕事は辞められない。給料は上がらないどころか、少し下がるようだというのに、仕事は忙しくなる一方で、状況は年々厳しくなるばかり。まあ、厳しくなるのは何も私ばかりではない。その分、貧しい人達が少しでも潤うというのなら、まだ救われるのだが、状況はその逆で「貧しき者はさらに貧しく」「富める者はますます潤う」という構図が見て取れる。
 日本経済は当分回復せず、社会不安は増す一方だろう。内政がうまくいかない時、国民の不満を逸らすために為政者がとる手段と言えば、「スケープゴート」をつくり出すこと。例えば、イラク。例えば、北朝鮮。何が真実なのか、集団的ヒステリーに押し流されることなく、物事を冷静に見つめる目だけは失わないようにしなければ。
 厳しい時代であり、荒廃した世界であるが、それでも力強く、そして美しく生きていきたいものである。



2003年01月14日(火) 新年もはや半月過ぎて・・

 連休中はずっと風邪で寝込んでた。昨年末から体調はいまひとつではあったんだけど、ここに来て風邪をこじらせてしまった。とにかく直そうといろいろと薬を飲んでみた。浅田飴も、のど飴も、イヤというほど舐め尽くした。それでも、風邪はいっこうに治らない。悪い状態が長引くと、ついつい物事を悪い方に考えてしまう。俺、本当に風邪なのか? もしや、不治の病ではないかしら? なんてね。
 とにかく風邪を早く治して、遊びまくるゾー! 春がやってくる前に、ぜひともウィンタースポーツをやっておきたい。今いちばん興味があるのが、クロスカントリー・スキーだ。
 確かに仕事は忙しいけど、仕事だけで疲れている生活は真っ平さ。めいっぱい遊ぶことでバランスを保たなくては。今年もやりたいことはいっぱいだ。果たしてどこまで実現できるかはわからないけど、ね。

 今日は、劇団pH-7の4月公演の「顔合わせ」があった。4月公演では、俺は出演せず、裏方に回る。仕事との兼ね合いで今回は出演を断念したが、やはり寂しい思いはある。でも、それを言ってみたとて仕方がない。何事もポジティブに考えていこう。
 次に舞台に立つのがいつになるかはわからないけど、体力づくりもしておかなくては。それとは別に、文筆活動もスタートしたい。とまあ、あれこれと思いめぐらす今日この頃であった・・・。



2003年01月03日(金) 新年もまた、棘はずっと刺さったまんまだ・・・

 ここ数日、日記をストップしていたので、順を追って綴っていこう。
 
 12月30日、東京・新宿へ。紀伊国屋書店の裏にある「シアター・トップス」という小劇場にて、浪曲師・国本武春らによる『ミラクル忠臣蔵』(浪曲芝居)を観た。浪曲を織り交ぜたコメディー・タッチのドタバタ劇とでも言おうか、演劇を観る感覚とはだいぶ違って、「お笑い」を楽しむみたいな感じだった。開演前に客席に着くと、そこにはパンフの他、カスタネットや「おひねりを包む紙」が置かれていた。観客も参加して楽しむ趣向がなされていたというわけだ。「江戸城松の廊下」の場面でいきなり「殿中でござる〜」と歌い出したり、その他意表を突いてくる場面が随所にあり、笑いのツボをはずしていなかった。ばかばかしかったけど、思わず声を上げて笑ってしまった。
 その後、一旦ホテルに荷物を置き、軽く夕食をすませ、浅川マキのライブ(新宿ピットイン)へ。開場時刻の少し前に行くと、地下のライブハウス入口にすでに人が並んでいた。昔からのファンであろうか50代とおぼしき人々も多かったが、若い世代も少なくはなかった。それにしても浅川マキは貫禄があった。彼女ほど「地下」とか「アングラ」がよく似合う人も少ないのではないかと思ったね(そう言えば、寺山修司作詞の曲も2,3曲やってたっけ)。
 ライブが終わってからは、ビジネスホテルに一泊。

 大晦日は、花園神社(その昔、状況劇場が紅テントで公演をおこなったという場所)の前を通り過ぎ、歌舞伎町を散策。朝帰りのホスト集団とすれ違い、「イメクラ嬢」がコンビニに入るのを横目で見遣りながら、けばけばしい歓楽街を通り抜けていった。紀伊国屋書店で1時間ほど立ち読みなんぞしてから、新宿駅へ。
 「特急かいじ」(「特急あずさ」に乗る場合もあるが)で、甲府へと向かう。甲府から先我が家に帰るには、1時間に1本あるかないかというバスで帰るか、4千円ほど出してタクシーで帰るか、誰かに迎えに来てもらうぐらいしか方法がない。
で、父に迎えに来てもらい、帰宅。致し方ないことだが、うちの家族は年々年老いていくばかり。近所では亡くなられた人もいて、知らず知らずのうちに時が経過していることに気づかされた。
 知らず知らず、と言えば、「市町村合併」とか「産廃処理場誘致反対運動」といった事柄が、郷里においては目下の関心事となっているようであった。いずれの問題も住民不在のうちに事が進んでいるとの印象は否めなかった。特に、昨今言われる「市町村合併」に関しては、はじめに政府主導の合併ありきで、「何のための合併か」「地域住民の生活向上につながるものなのか」といった根本の議論はほとんどなされていないと言っていい。「地方自治の精神」というものがどこにも感じられない。
 改革と言えば聞こえはいいが、今行われようとしているあらゆる「改革」が(私の仕事にも深く関係する「社会福祉基礎構造改革」も含めて)真の改革になりえるのか、大いに疑問の残るところである。

 2002年はあっけなく去った。年越しそばは手打ちで、しかも畑でとれたわさびをすりおろして(「エスビーの練りわさび」なんかじゃないぞ)、この上ない贅沢ってやつさ。
 元旦は、お雑煮(我が一族は年末に餅つきをするのだ)食べて、と。祖母の家を訪れる以外はほとんど外出せず。

 う〜ん、私はわが故郷を愛しつつも、そこから逃げ出したい思いに駆られるのだ。愛すればこそ、と言うべきか。
 でも、どこにいたって、私は既に傷を負っているのだし、これからだって棘は刺さったまんまだ。それを引き受けながら、生きていかなければならないであろう。

 正月3日、私は名古屋に戻ってきた。



2002年12月29日(日) 皆さん、よいお年を!

 明日は東京、大晦日・正月は故郷・山梨に帰る。それで今日は部屋の大掃除を始めたわけだが、収拾がつかなくて困った、困った。まあ、正月休み中に何とかなればいいか。

 明日は、東京・新宿へ。昼は、浪曲師・国本武春らによる『ミラクル忠臣蔵』を観に行く。それと夜は、浅川マキのライブがある。今年の遊び納めってわけだ。まあ、実家ではおとなしくしてるけどね。

 それにしても、もうすぐ新年なんて未だに実感が湧いてこない。でも、確かに一年の終わりを迎えているんだな。これが、おそらく今年最後の日記となるだろう。

 今年一年無事にここまでやってこれたのも、「曽根攻を支える人々」(?)の皆様のお陰と感謝しております。皆様方も、どうぞよいお年をお迎え下さい。



2002年12月28日(土) マイノリティー

 昨日で年内の仕事は終了し、9連休に突入した。休み中は、東京で1日遊んでから故郷の山梨に数日帰省(寄生?)の予定。実家に帰る時の気分は何とも複雑なのだけれど・・・。
 それはさておき、今日は今年最後の(たぶん)病院通い。久しぶりに漢方医の診察を受ける。かのドクトルとは10年近いつきあいとなろうか。もともと胃腸はじめ消化器系が弱い私であるが、ちょっと疲れが溜まると弱い部分にどうしてもしわ寄せがくるというもの。で、たまにそのドクトルの診察を受ける。ドクトル曰く、「昔より表情がいいというのか、余裕みたいなものが感じられる」。そうだよな、20代の頃には一つひとつのことを重く背負い込み過ぎていたからね。ぶざまなところも多々あった。でも、一方で私はその頃の自分がいとおしくさえ感じられる。なんだかんだ言っても、今はだいぶ楽に生きている気がする。だからといって、すべてに満足はしていないし、20代の頃には考えもしなかった悩みも一方で出てきた。それっていまひとつ言葉になりきらないものなのだが・・・。

 夕方、自分が出演している芝居のビデオ2本(『檻と盆栽』『幻想ヒポカンパス〜太陽と王権〜』)と「劇団夢の遊眠社」の公演ビデオ(『贋作・桜の森の満開の下』)を観た。
 まず、自分の出演しているものに関しては、気恥ずかしい思いがする。特に、『檻と盆栽』での私の芝居なんぞ下手で下手で見ていられねえって感じだね。
 一方、他人様の出ているものは冷静に見られる。野田秀樹演出の芝居を生で観たことはない。ビデオでもキチンと観るのは初めてだ。で、その感想だが・・・。軽妙な動きといい、機関銃のようにあふれ出す言葉遊びといい、面白いことは面白い。でも、個人的には趣味じゃないんだな。たぶん軽薄より重厚を求めているんだろうな。骨太というのか、泥臭さというのか・・・。
 つまんない芝居は吐いて捨てるほどあるだろうけど、私はどちらかというと「その芝居のよいところを見よう」とする傾向がある。それでも救いようのない芝居はあるけどね。観た後に「よかった」と感ずるかどうか、その良さとはどの程度のものか、といった点については、最後のところでは個人の嗜好の部分が大きいと思う。

 嗜好という話が出たついでに、今日は、私の嫌いなテレビドラマについて綴っておきたい。テレビドラマなんて普段はあまり見ないし、多くは駄作だと思っている(なかには秀作もあるが)。でも、駄作であっても、「愛すべき駄作」と「胸くそ悪い駄作」とははっきり区別しておきたい。その基準というのは「笑えるかどうか」という点が大きい。例えば、『真珠夫人』は「愛すべき駄作」だと思う(ばかばかしくても笑える要素がたっぷりだ)。
 一方、「胸くそ悪い」の代表が『渡る世間は鬼ばかり』ではなかろうか。あれを見ている人には申し訳ないが、あんなものを見ている人の気が知れない。どっちにしろ私は今後も見ることはないのだし、いちいち目くじら立ててまで言わなくてもいいのかもしれないけど・・・。
 でもね、「私、実は芝居やってるんです」と私が第三者に話しかけた際に、例えば「私、劇団四季をよく観るんです」とか「私、お芝居は、トレンディードラマや『渡る世間』ぐらいしか知らないんです」などと返ってきたら(実際あった)、私には後につなげるべき言葉が見つからないのだ(「劇団四季」はまあしょうがないとして、『渡る世間』なんぞと一緒にされた日にゃ〜)。尤も「pH-7」の芝居がイヤだという人もいるだろうし、それとて致し方ないことと思うのだけれども。
 他人様のことを悪く言ってしまったが、相手からすれば、私の方こそおかしいのかもしれない。だいたい私は、大多数が愛するものよりも、少数者が偏愛するもののほうを好む傾向が強い。別に少数者になろうとしているわけではないのだが、気がつけば少数の側にいることが多い。

 とりとめなく書き始めた日記だが、なかなか終われなくなってしまった。ということで、今日はこれにて。



2002年12月25日(水) 書物の森

 今日一日も終わり、年内はあと2日出勤すればいいわけね。あとには、9連休が待っている。でも、いまひとつピンときてない。もうすぐ新年になるんだな。
 今日は、午後から市内某所にて研修。その帰りに愛知県図書館に寄って、6冊の本を借りてきた。6冊とも、たまたま戯曲だ。ちなみに紹介すると、唐十郎『少女仮面/唐版・風の又三郎』、斎藤憐『サロメの純情〜浅草オペラ事始め』、堤春恵『仮名手本ハムレット』、松尾スズキ『ヘブンズサイン』、高取英『ドグラ・マグラ月蝕版』、チョン・ウィシン『ザ・寺山』といったところだ。
 ここんとこ本もたくさん購入しており、持ち金は減っていく一方。でも本は読みたいし・・・。借りる分には懐は痛まないではないか。そんな単純なことすら忘れかけていた。で、今日は図書館に寄ったのだが、本に囲まれた環境は私の心に潤いを与えてくれる。書物は、私を見知らぬ世界に誘う。私は日常の場所にいながらにして、世界の果てまで旅することができる。ほら、世界が私を呼んでいるよ。ちょっとそこまで「旅」してくるぜ。



2002年12月24日(火) サイレント・ナイト

 3連休が瞬く間に過ぎ去り、年内の仕事もあと4日を残すのみとなった。今日はクリスマス・イブ。特に予定もないけど、こんな日に会議だなんて。それに明日参加する研修(名古屋市内で行われる)の資料づくりもしなければならず、会議終了後も残業。特に仕事が詰まっているわけではないが、休み前にある程度片づく仕事は済ませて、すっきりした気持ちで正月を迎えたい。でも、早く帰りたい気持ちに抗えず、最低限の仕事だけ終えて帰宅。
 巷では、クリスマス・ケーキの購入を呼びかけるサンタ姿のケーキ店店員の姿を目にした。クリスマスといい、バレンタインデーといい、毎年必ずやってくるこのような商業主義に毒された日を、私は苦々しい思いで迎える。

 この時期になると必ず流れるメロディーと言えば、山下達郎の『クリスマス・イブ』。山下達郎ってホントいいよな〜。ひとつには音楽的にいいよな〜ってことだけど、それ以上に毎年印税が入ってきていいよな〜ってことだね。
 2匹目のドジョウを密かに狙ってる私でもあった。



2002年12月22日(日) 月日は百代の過客にして

 今朝10時の時報を合図に、私は自宅電話のリダイヤル・ボタンを押す。だが、受話器からは「この電話は只今大変混み合っております。しばらく後におかけ直し下さい」とのアナウンス。
 来年3月のローリング・ストーンズのコンサート・チケットを予約するため、何度も電話するが、なかなか通じない。やっとつながったのが10時45分。結局、3月21日の大阪ドームでのコンサート・チケットをゲットした。

 今日は、劇団pH-7の忘年会。思えば、今年ほど芝居づいていた年はなかったように思う。特に、ここ1週間ほどは一流の舞台を多く観ることができたように思う。今年一年、いろいろあったように思うが、アッという間の一年だった。なんだかんだ言っても、幸せな一年だったとも思う。
 それにしても、酒があまり飲めなくなったなあ。ホントはもっと味わうように飲みたいのだけれど。年はとりたくないものよのう。などと嘆いてみてもしかたないか。
 今年もあと1週間程だな。やり残したことも多かったように思うが、それはまあ来年以降にやればいいだけのこと。これからも、まだ人生は続いていく・・・。


 < 過去  INDEX  未来 >


夏撃波 [MAIL]