ひげのお兄さんの日記

2005年01月22日(土) 気がね無く

今日は午前中はスマトラ沖地震による被災者
への募金活動をしました。
結構、高齢化が進んだ私の住む校区の
なかの、デパートの近くでやったのですが、
皆さんもう事情はよくわかっているので、
多くの方が募金をしてくれました。
なんだか人の善意というものが嬉しくて
感激でしたよ。
夕方からは、昔勤めていた会社の仲間と
新年会。
みんな、社内ではそこそこの立場になって
大変みたいですが、いい飲み会でした。
私達が入社した頃、40代の先輩をみると
結構おじさんに見えたもんですが、気が付いたら
もうそんな歳に自分がなっていて、20代の
社員見てると若いな〜って感じるところからいくと
ヤッパリ確実に歳は取ってますね精神的にも。
歳ばかりは確実に進むので仕方ないとして、
なんとかその世代世代ごとでいい歳のとり方というか、
ヤッパリカッコよく生きたいですね。
私はテレビをみてて、対談番組に出てる時の
俳優の三国連太郎とか夏木勲でしたっけ?
あの渋い役者。
演じてる時は様々ですが、対談では実に紳士で
品を感じさせていて、だからといって嫌味な
感じは無くてユーモアも出せる。
カッコいいなぁ〜とみています。
あんな歳のとり方が出来たらいいですね。



2005年01月20日(木) もうひとつのラストサムライ

今、上映中の映画、「北の零年」を観に行って
きました。
「ラストサムライ」でハリウッドスターとして
注目され、「バットマン ビギンズ」にも
出演という渡辺 謙と、あの吉永小百合が夫婦役での
今話題の日本映画です。
明治初期の北海道を舞台に厳しい自然と戦いながら
生き抜いていこうとするサムライ達と、共に夢の
実現を信じて頑張る女たちの映画で、
実際にあった史実に基づいて、ほぼ近い背景で、
「厳しい現実」と「夢」と「誇り」に翻弄されたり、
葛藤があったりの人間ドラマです。
この鳥取県からも、当事は今の釧路あたりに多くの
方達が行かれて苦労されたと聞いています。
今も釧路には鳥取神社というのがあります。
その様な歴史背景の中で、なかなかのキャスト。
存在感たっぷりの渡辺謙、今回は後半で世の女性を
敵にまわすようなストーリー。
豊川悦司の人気が上がるかな。
何と言っても吉永小百合は凄いですね。
役柄とその演技も凄いけど、あの歳にして、堂々の
アップ。それに耐えれるどころか実にキレイです。
「ラストサムライ」は私の好きな武士像がよく出た
映画でしたが、この「北の零年」に出てくるいくつかの
武士像もなかなか良いですよ。
世の中の流れの中で、悩みながら生き抜いていこうとする
姿と人間愛。明治初期の話ですが、現在の私たちの
生き方に重なるものがあります。
いい映画でした。



2005年01月19日(水) 米子でも

昨日、久しぶりに前務めてた会社でお世話になった
おじさんと一杯やりました。
懐かしい話に盛り上がって、あっという間に
一次会が4時間も立ってました。
おじさん、随分気にかけてくれてて、
気兼ねなくブッチャケ話もできる人で、
また、スケールも結構デカイ考え方の持ち主。
飲んでも夢が語れるので楽しいし、過去やってきた
仕事も結構な事で、周りの人は無理だと思っていた
ようなことを幾つも実現させた影の立役者のような人。
「どうせやるからには、明るく前向きに、いい汗かく事だ!」
「ヤッパリ夢が語れなきゃダメだで」って昨日も言ってましたよ。
前にも書き込みしたと思いますが、「夢」が語れて、その夢を
どう実現するかのステップとなるプランをもって、タイミング
をみて、逃さず踏み込む決断力と行動力。
それが私たちの仕事に対して、あるべきもつべき能力。
私達が以前勤めてていた会社は定年退職して、
今は第二の人生を別の会社で送っているのですが、
その会社でも重要なポストで頑張っているようです。
営業部長とかで、「自分の肩に70名以上の生活が
かかっているようなもんで、営業も大変だわぁ〜」と
言ってましたが、酒を飲んでも愚痴ひとつこぼす
訳ではなく、明るく話していましたよ。
新年入って、久しぶりの気兼ね無い楽しい酒の場でした。
そんなおじさんから聞いたのですが、自分が勤務中の時、
自宅に「だんなが人身事故を起こした。今本人が調書受けて
いるので変わりに・・・。今変わります。
相手が被害者といっている方のお母さんと名乗る人が出てきて、
泣きながらの演技にまんまとだまされてしまったそうです。ああいう
のは。
しかし、米子でも出るとは。
現金の扱いは皆さんが頑張りましょう。



2005年01月17日(月) びっくり

インターネットでニュース見てたら
驚きのニュースがありました。
ルーマニアで67歳の元大学教授が
双子を出産したそうです。
ただ、双子のうち一人は間もなく死亡したそうで
残念ですが、残る一人の健康状態は良好だそうです。
体重は1.4キロだそうですよ。
私は知りませんでしたが、今までの世界最高齢の
記録は62歳のイタリア女性だったそうです。
頑張ってますねえ〜。
この度出産したルーマニアの女性は、9年間に
わたって不妊治療を受けた末の妊娠だったそうで、
昨年末には高齢出産の可否をめぐって論争が
起きていたそうです。
子供が欲しい人欲しくない人様々ですし、
身体に危険を伴うというリスクを考えたら
簡単な問題では無いのでしょうが、
自己責任の下でなら、周りが可能性を摘むような
事は、あまりしないほうが良いと思うのですが。



2005年01月16日(日) ウーロン茶

昨日、午後1時という真昼間っから、
前に務めていた会社の組合の新年会に
出席しました。
日頃からよく出会う人もいましたが、中には
16年ぶりぐらいに出会った人もいたりで
楽しい会でした。
しかし私は真昼間の酒というのが苦手で、
すぐに酔っ払って頭が痛くなるんです。
よく季節の暖かい時期に野外でバーベキューとか
昼間にやりますよね。
あれなんかも、仮に3時ごろには終わっても、その日の
夜はもうご飯も食べずにグタ〜って感じで何も出来なく
なるんです。
昨日は、私にとっては一大決心でウーロン茶で通しました。
来週の土曜日も新年会で、来週は3時始まり。
絶対二次会パターンになるのはみえみえで、
居合にはいけないでしょうから、
昨日はお茶にして、ちゃんと稽古に行きました。
やれば出来るじゃん!俺だって。



2005年01月15日(土) もう10年

最近テレビでは、阪神大震災から10年と
いう事で、様々な番組がありますね。
昨夜は、この10年の被災者の事を
再現ドラマを交えてやってましたし、他の番組では
スマトラ沖地震による津波被害の分析から、
東海・東南海などの地震による津波のシミュレーション
をコンピューター・グラフィックで見せたりしてました。
しかし、あれからもう10年です。
私たちは鳥取県西部地震もこの間、経験したのですが、
何となく、また、感覚が鈍ってしまうというか、過去の
話になってしまって日常に危機感がなくなってしまって
いるような気がするのは私だけでしょうか。
昨日は一日中、書斎にこもって、昨年の文書や原稿の
整理をしてしまおうとパソコンに向かってました。
私の部屋は3畳ほどの狭い部屋で、でもこれ、
以前読んだ書斎のつくり方の理論にそってつくったのですが、
お陰でプライベートエリアというか落ち着く空間距離とかで、
居心地は結構よくて一日中こもってても、あまりストレスを
感じないんです。
でもね、防災上から見るとかなり危険かな。
背中側の本棚は天井近くまであって、落ちてきて当たったら
痛そうだし、北側の光を受ける方が安定してるという事で
位置決め下のですが、日頃は目が休まる裏山の木々も
巨大な災害時にはどうなることやら。
まあ考えたらきりが無いのですが、危機意識・防災意識
はもっとかないとね。



2005年01月13日(木) 実践力

先日、居合についての取材を受けました。
いろいろ聞かれたのですが、
特に自分自身にも、改めて問いただしたのが
「何故、居合をするのですか?」という問い。
極めてシンプルな質問ですが、一言では返しにくい
質問でした。
もしかしたら、後日、私の言葉としてか、あるいは
私の所属する流派の会の館長さんの言葉で出るかもしれませんが、
どうせ紙面の関係で、全てが載るわけではないので、
先に補足をしておきます。
「何故、居合をするのか」、いくつか理由があります。
まず、私は小さい頃は、自分に全く自信が無く、何を
やっても中途半端。成績も良くなかったし、引越しした頃の
いじめにあった経験がこびりついてて他人に合わせて
チャラチャラして仲間に入ってるのが精一杯。
周りからはどう映ってたかわかりませんが、自分自身はそんなとこ。
そんな自分を変えたのが空手との出会い。以後、ボクシング、テコンドー
など、武術の道に入っていくわけです。各種格闘技の経験の成果と意味は
大きいのですが、中学校から読み出した兵法書や歴史小説の影響を
受けて、高校3年のボクシングのインターハイと空手での国体が
終わった頃から、武道の道を歩きたいという気持ちがシッカリと
自身に出来上がってました。
その後、実際には、それを職業とすることは、なかなか叶わず、
10数年前にやっとボクシングジムを設立。ただこれは、
私の持つ武道感とは違うもので、ただし、高校時代から、
自分をつくり上げてきた歴史からははずす事の出来ないもので、
これがあったからこそ、今の武道の追及の段階があるといえるものです。
但し現在は、ボクシングジムは信頼できる情熱家の後輩に引き継いで
もらって、創世記から次の段階へ発展的に頑張ってもらっています。
県のボクシング連盟の副会長としてはかかわっています。
さて、本題の居合。
私は、現代武道といわれるものの中には、スポーツとはっきり言ったほうが
いいものが随分あると思います。
また、「武道」という事で、通わせる親たちも、指導者の一部も、
現代社会では使う場面がほとんどありえない事から、礼儀作法と
集中力、落ち着きといったような精神的効果を求める場合多いようですね。
確かに武道をしていく中で身についていく可能性の高さに精神的効果は
ありますが、私は多くの皆さんが、その「精神的なもの」を
狭義なものとして捉えているのではないかと思います。
私の話に再び戻しますが、私の場合の一つ目の理由は、世相や対人関係の
中で余裕無く対応してる自分を、あえて、「空」にして、クリアーな
状態から再起動をかけるようにするため。それがひとつ。
二つ目は、日頃、仕事にも少し慣れてきて、周りの自分への対応などに
変化が出始め、勿論、仕事に対する自負もある程度もてるような
事もあったりする中で、天狗にならず、鼻がのびそうになるのを
へし折ってくれる存在、つまり師と仰ぐ人の存在が欲しかった事。
それと、仕事ではなく、一人の人間として、生きていくための
土台となるものが欲しく、それが自分をここまで育ててくれた
のは武道であるという事を再認識した事。
また、この人間のライフワークの土台となる生き様が無ければ
日常の世相や様々な人間関係から出てくるものに流されて、
自分を失う事になりかねないから。
最後ですが、古武道である我が英信流居合兵法から得るものは、
充分、競争原理の現在社会で使えるという事です。
居合には「鞘の内」という言葉があります。どういうことかといえば、
心得として鞘の内とは、「抜かずして和するが理想なれど、やむを得ず
応ずる時は、気を持って相手を圧し、抜き打ち一閃、鞘離れの瞬時
にして勝ちを制する。」つまり、相手の出方、考えを充分に把握し、
出来れば闘わずして事を制する。
しかし、相手があくまでも攻撃する気で向かってくれば、その動きに
あわせて対応し、刀で言えば、抜くからには0.数秒でも早く相手より
先に斬り付け、勝利を得る。「闘うからには勝たねばならない」という事。
その戦いに必要なのは、何のために戦いに動くかという大義が必要
と、闘った結果にどの様な効果が得られるかを自分自身が納得しておく事。
政治・経済の見通しが不明で、治安・家計・老後・今の子供たちが大人になった時の社会状況などなど、不安要素でいっぱい。
現在を見ても、競争原理の中での選択と結果への自己責任。不安な生活を
抱えた戦いの毎日で、仕事の面では結構回りは競争相手や敵が多いし
自分のとる道への選択の連続の毎日。
今の時代、よほどのことが起きない限り、日本刀を持って実践に
使うチャンスは、ほぼありえませんが、居合の理念、考え方、周りへの
注意・察知・読み、相手の動きをみての対応策と、最後に勝つ事。
それを支える日本古武道で鍛える精神力。それらは充分に現代社会に
応用できる哲学であり、奥義ですね。それらが私の居合に傾注し、
武道家であること、仕事以前の、中田という人間としての
土台でありライフワークが「武道家」である事の理由です。
ほんとは、まだまだ喋り足らないんだけどね。
最近は、日本古来からの伝統文化のひとつとしての古武道の継承
とうい社会的任務のような事がかぶさってきました。
これは、スロ−ライフや本物志向とか、和風のものがもつものの
再評価という事もあって、少しでも役に立てれればと思っています。


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ひげのお兄さん