2005年03月12日(土)  

メモ。
■本
・松本清張「黒地の絵」
・アンブローズ・ビアス「月明の道」
・ロバート・ブラウニング「指輪と書物」
・日影丈吉「猫の泉」
・作家羅列→ゾラ・バルザック・トルストイ

■絵
・安田靫彦「王昭君」

掃除中見つけたメモ書きより。
何か意味があるのか?

もいっちょ追加。
■旅行
・ダイビング→ホワイト・ベアファミリー
・チベット→HFI


2005年01月05日(水)  

マンキン最終巻感想。
極個人的な気持ちを書き綴ったので、不快に思われる方もいると予想。
ひたすらマンキン好きの方には申し訳ないなぁ。
勝手に言ってろ、と聞き流して下さい。
所詮、私、古い人間ですから・・・。

でも、反転とかしない。
赤裸々に綴ります。今回は。
マンキン完結。だからこそ。



勤務中、売店行って買って、そのままトイレ駆け込んで読んだ。
あとがきのようなものを読んで、即座に仏3巻がフィードバックした。
帰って確認したら、全然レイアウト違うんだけどな。なんでだろうなぁ。

表紙見て「あーやっぱ変わるもんだ」と。
皆コロコロしてて可愛い絵ですね。
これが現在の武井宏之先生なのかぁ。

私は、マンキン前半が限界なのかもしれない。


仏の存在がでかすぎて、追い求めて、そんでもって、やっぱり比べちゃって…。
打ち切りから3ヶ月。
ついに最終巻も手にしたけど…。
相変わらず、仏を引き合いに出してしまう。
やってはいけない禁じ手で、マンキンファンには悪いとも思う。
むしろ、過去を追う私は、時代に取り残されているのだろうな、
とやけに客観的に見れて、笑けてきさえする。

「マンキンも好き」
「も」と言ってしまう。
「が」とは言い切れない。

仏ゾーンがなければ、マンキンは見なかった。これは事実。
私にとっての武井作品は仏ゾーンありき。
仏の面影を求めてマンキンを読んでいたのが連載当初。
やっぱり違うな、とジャンプ購読をやめた。

マンキンを又読み出したのは、仏ゾーンが所々に載っているから。
そしてキャラ萌えに以降。
のちに話もおもしろいことに気づいたが。
ただ、後半あんまり付いて行けなくて「裏切られた」と懐古主張したり。

今思うと、最初から私の動機が間違っていた。
仏ゾーンを重ねていたから。
年が経てばヒトだって変わる。生々流転。
同じ話を描ける訳がない。それじゃあ作家じゃなくなる。
コピー機だ。
第一、商業誌では、そんなことしたら食っていけない。
「又この手できたか…」と読者に言わせてはいけないのだ。
同じようなストーリーを待ち望んでいる読者なんてそうはいないだろう。

私も年をくった。
そんなこと分かっていたけど、そうさせたのは仏の仕業。
そこまで仏ゾーンは私にとって影響力が凄かった。
唯一かも知れない。
ここまで年を忘れて熱く思い続けられる作品は。

キャラ萌えで萌えていれればよかった。
ただひたすら、妄信的に。
ふとしたところで、やっぱり武井作品のおもしろさに気づいてしまった。
そして、私の中で最大の栄華を誇った仏ゾーンを思い起こしてしまった。


そこから、マンキンは仏を越えることはできなくなった。


比べることは間違っていると思う。
独りで御託並べていれば良いと思う。
実際、こんな事書くのも自己満足の域。
知ってる。馬鹿げています。大いに。
しかし、書いてしまうのは誰かに知って欲しいから。

私は武井作品懐古主義者です。
昔の思い出をずーーーっと引きずります。
仏ゾーン至上主義です。
あの頃の自分の人生で色々あったから、そんときの思い出ひっくるめて、
仏ゾーンが一番大切な漫画であります。

それでも、マンキンのこの終わり方は解せない。
出版社に対するやり場のない思いが、作者にまで飛び火しそうで怖い。
あがいて欲しい。
まとめて欲しい。
書ききって欲しい。

がんばれ、武井宏之。



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読み返して、まとめ。

「マンキン好きです。でも私は仏ゾーンの方が好きです」

漫画読んで、熱中できる時代も青春期。ってことか。
あのころ読んだ漫画が一番脳裏に焼き付いている。

思い出は美しく風化するのであります。
私にとって、風化しない思い出が仏ゾーンと共にある。
だから、仏ゾーンはバイブルなんでございます。はい。
格好良く言うと、そんな感じ(アホ)


なんだ。マンキン感想が仏賛辞になった。
結局、仏ゾーン盲信者ですね、私。


2004年11月12日(金)  

昨日今日と休みだったんですが、素晴らしい過ごし方をしました。
両日共に、昼2時まで就寝!!アホか、自分。
今日は図書館で延長貸し出ししてきただけ。
なんつう休みだ、こりゃ。

そんで、今日借りてきた本。
・神々と英雄        ニール・フィリップ
・死者の書         スタスニフ・グロフ
・Book Map Plus+      工作舎・編
・コーランを知っていますか 阿刀田 高

Book Mapはかれこれ2ヶ月ぐらい占有してます。
いろんな分野の本を分類している読書の道しるべ。
これ読んで、次どの本読もうか考えてるもんで…

神々と英雄は、むしろ、購入を検討したのですが、絶版らしい。
世界中の神様と神話が、イラスト入りで説明されてます。
仏様がいないのが、またおもしろいのですが。なんで?
児童書コーナーにあるのを略奪。子供に見せるのもったいない!
書庫に加えたい!欲しいなぁ。小学館に問い合わせようかなぁ。

死者の書は「イメージの博物館」ていうシリーズの一冊。
表紙の「死の勝利」ピーテル・ブリューゲルの画があるんですが、
これなぁ、中学生ぐらいのときに初めて見たとき、衝撃だった。
ひたすら怖いんだわ。
至るところで、骸骨=死に惨殺されまくりの生ける人々。
刃向かう術もなく、絞首台にくくりつけられる人。
水辺では、今にも引きずりこまれんとされる人。
既にどざえもんになっている亡骸もあるし。
勇敢な王様も、死の差し出す砂時計には刃向かえません。
死せる母の腕には既に息絶えた幼子が…それを狙う死んだ犬。
もう、残酷極まりない!阿鼻叫喚!地獄以上!
だって、まだみんな死んでないのですよ。
地獄は死後の世界だし、悪いことした人が行く世界という観念が有るため、
「しょうがないよ、悪人だもの」で落ち着くわけですが、この絵は違う。
右端で、楽器を持って愛の調べを語る恋人同士がいるんですが、
その上にも骸骨がいるんですわ、バイオリン(?)を持って!!
死って、何処にでも現れますぜ。あぁ、怖い。
でも、この絵、好きです。

コーランは何気なく手に取り、パラパラめくったらおもしろそうで、
借りて帰ってきて著者と調べたら、阿刀田氏だった。
あぁ、もう、こりゃ運命ですね(笑)
私の古典文学は阿刀田氏ありき、です。

さて。読むか。


2004年10月21日(木)  

ここんところ読んだ本。
・田辺聖子の今昔物語    田辺聖子
・ジーキル博士とハイド氏  スティーブンソン
・エレンディラ       G.ガルシア・マルケス

約1週間でコレだ。確実に読書の秋満喫。
エレンディラ、思ったよりエロ文学でなかった(何を求めて読んだのだ、お前は)訳者あとがきがおもしろかったなぁ。
田辺氏の今昔物語は阿刀田氏より、やんわりとした表現で趣深いです。古文もっと勉強しておけばなぁ、と古語辞典引っ張りながら読んだ。
ジーキル博士とハイド氏は、こんな話だったか?と。映画で見たからちと印象が違った。おどろおどろしいのは共通してましたが。切り裂きジャックといい、ロンドンは暗黒街ですな。

そんでもって先日、図書館の児童書コーナーで、素敵な神々の百科を発見。
借りてこようと決めました。
…ケルト神話にアーサー王伝説、南米ケツァルコアトルまで。あぁぁぁ、興味が湧く!!

無神論者などではなく、むしろ、多神の存在を信じすぎて、崇め諂う状態ではない私。むしろ、喰いモノにしているような節が…(仏に関しては特に)
世界に広がるいろんな民族の中に根付いた宗教、いろんな神様がいてもいいと思います。楽しいではないですか。完全無欠、唯一無二の絶対神も良いですが、その信仰の影に潜むは畏怖だったりしませんかね。誰だって絶対王政には不満持ちませんか(それとは違うか?)
それよりだったら、いっそのこと、たまには間違ったり失敗したりする人間味いっぱいの神様達に親近感を感じつつ、それでいて、敬意を払う多神教の信仰の形が私は好きざんす。
戦争までも、神の名に置いてやられたら、神様のたまったもんじゃなかろうて。そこまで面倒見切れる神様ならば、本物の絶対神だろうけど。……なんてこっそり世論批評。

でも、それはやっぱりイスラム教を知らないからなのでしょうなぁ。
アラーなんて、ちびまるこちゃん(某天使隊長に非ず)でよく「アラーの神の思し召し」とかいう台詞を聞いて知っていただけだし。
基督教と違って、布教活動公にしてないのかねぇ。
日本のような農耕民族(しかも外地からの侵略の驚異がない立地条件)にはそぐわない教えなのでしょうか。

気になったので、今度調べよう。

というか、基督もアラーもユダヤの神も、同一人物…いや神なのに。
なんでこうも(字の如く)三者三様なのでしょうか。
それは、きっと信仰する民族の違いからでありましょう。
あぁ、やっぱり民族あっての宗教でんがな。
そんでもって、大和民族でよかったと思う今日この頃。
何がって?
今、タイ旅行の写真編集していまして、仏像見て思ったんです。
金ぴか仏像も良いけれど、やっぱり日本の奥ゆかしい仏像の方が見てて安心するなぁ、と。
金ぴかなの見ると、爪立てたくなって…そりゃ、欲ですな、欲(笑)
ま、結局「慣れ」なんでしょうけど、日本の文化に慣れることが、ちぃとも嫌じゃない事を実感しましたとさ。


2004年10月11日(月)  

もう、誰も止められない。
自分自身も止められない。
財布の中身が無くなるまで。
この前届いた図書券がなくなるまで。

私は本を買い続ける――



はい、今日も買った。

・ICO    宮部みゆき
・砂の女    安部公房
・セックス・ボランティア 落合香織
・妖魅変成夜話3 岡崎玲子

…前半、何を思ったか新刊。
砂の女は古本屋にも無いからいいんですけど。
ICOは…なんか引かれました。
本棚買いに、近くのジャスコに参ったのですが、ハードカバーのサイズがわからんくて、本屋に行った訳ですよ。
そこで、なにか買おうと思って(サイズ確かめる為に大枚叩く辺り、もう、病気としか言いようがない)ふらりふらりとうろついて、目に入ったのが「セックス・ボランティア」と「ICO」でした。

でも、選んだのはICO。
ここらへん、やっぱりヲタクですか?

その後、ICOを売り物の本棚に当てはめ、サイズ合うのを確認。
本棚配送手続きに入る。
車持ってないからしょうがないのですよ。
渋々と出す。
本棚自体は2000円。
送料1050円…。畜生。

明後日届きます。ウフ。

そんで、ブックオフへも向かう私。
岡崎玲子氏の本、続きを買う。
これ、後も続きそうだなぁ〜。
あとは、文庫本をウロウロしていたら先の「セックス・ボランティア」が!
「あぁ、こりゃ買えって事だな」
と思い、レジへ。

本日、しめて3500円也。
かなりの手負いでござい。お陰で火の車。
「我が藩の石高も知れておろう、なぜこのような失策を…。」
「これからは、武より学の時代で御座います、殿、ご決断を!!」
「しかし、この春は都への参勤交代も控えているのだ、代官よ。此度の買い物は無駄な出費ではあるまいか?」
「ならば、ことさら。田舎侍と罵られる前に、都の者以上の学を身につけるのです。ささ、お早くここへ血判を…!」
「儂は、貧困にあえぐ民の苦渋を知ってでまで、このような買い物をせねばならぬのか」
「いえ、民を思えばこそ、でございます。これからの世は、学識でございます。武で統治する世は、もはや終焉を迎えましょうぞ」
「むむ、そこまでそなたを言わしめるとは。やむをえん、これらの書籍、買い取るしかなかろう」
「さすが、殿!天晴れでございます!!」
以上、じり貧の殿様と悪どい代官の話。

なんて、アホな会話が私の中で行われていたら、もう、病院行きですね
まだ、オンディー入り交じったマシャル会議の方が安全ですわな。
「また何か降りてきたんだな、こいつ」と思ってください。
最近降臨する回数が多いです。
格段と電波受信良くなってます。
携帯は一向によろしくないですが。

さて、読書に入ります。




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