久々に来たメール
ぶっきらぼうだけど
懐かしい
胸の奥に甘い痛み
恋って感情を思い出した
私の中の女が疼く
逢いたいなんて
言わないで
愛してもいないくせに
不規則な八角形の部屋で
不機嫌な幻を思い描く
鬱々とした気配に
目を閉じて宙を仰ぐ
不確かな未来と
不愉快な現実と
狭間で揺れるレプリカ
熱を帯びて昇る影
振り向いても
真実は何処にも無い
一年に一度なんて
きっと浮気をしてる
笹の葉さらさら
笹舟作って
欲望を乗せて
天の川に浮かべて
星屑を散りばめた
漆黒の闇に流そう
蕩けるような
罪と一緒に・・・
愛してた
とめどなくアタシ
アナタのブログを
久々に見てしまった
こっそり付き合ってた頃の
友達行儀なコメントが残されてた
アナタにソックリなアバターを
心臓を掴まれるような想いで
少しだけ盗み見た
懐かしい風景。
サウスサイドの昇降口。
靴箱に入っていた日記帳。
白とピンクと水色の絵の具。
左の頬に当たる風。
揺れる髪。
運動場の土ぼこり。
夕暮れまで眺めていた棒高跳び。
恋のし始め。
塗装の剥げかけた歩道橋。
目が眩むほどの金色の空。
全て貴方のせい
しっかりと
繋ぎ止めててくれないから
何があっても
守っていてくれないから
私の魂はいつまでも
落ち着くことなく
苦し紛れに彷徨っている
行き場もなく
逃げ場もなく
哀しみを内に秘めたまま
淋しい笑顔を作ったまま
びしょ濡れになって
彷徨っている
愛と憎しみが渦巻く場所は
どうにもどろどろしていて
居心地が悪い
足をとられて行きたい方向へ
上手く進んで行けない
負のスパイラルに巻き込まれて
しがみつく力も無い
こんなにも弱い人間だったのか
ちょっとだけ強さに憧れる
強い人間より優しい人間になりなよ・・・
そうだね
優しく成る為に
一歩大人に成る為に
さよならは
生まれ変わる合図かもしれない
好きになり過ぎて
のめり込み過ぎて
無理矢理引き離された愛が
あまりにも哀し過ぎて
好きなのに
セーブしてしまう
自分がちょっとだけ
可哀想になる
言葉足らずな私達は
言えずにいる切ない気持ちを
指を絡ませて伝わるといいなって
お互いに思ってる
きっとそれで伝わるだろうって
血が流れていくように
想いも流れていくだろうって
そう信じて今日もまた
肝心なことは言わないままで
黙って手と手を絡ませている
いつもふざけて
いつも茶化すから
ほんとに信じていいのか
わからなくなる
聞いて欲しい話に
何も答えてくれなくて
それは言葉を選んでる
優しさなのか
答えは自分で見つけろっていう
厳しさなのか
どっちにしても
好きになりたい気持ちには
変わりはないのだけれど・・
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