これ以上を望んだら
きっとバチが当たる
細く長い道をずっと
ひたすらずっと歩いて来た
十分幸せな半生だったよ
本気で恨んだことなんて無い
ホントはいつも一緒にいたかったのだ
このままずっと
心だけは繋いだまま
先へ先へ 生きて行こう
この戸惑いも やりきれなさも
人生のほんの刹那のつまづきに 過ぎない
溢れ出る涙も声を枯らすほどの嗚咽も
出し切ってしまえば 浄化されていく
胸を締め付ける無への欲望も
明日になれば 何もなかったかのように…
きっと…
そんなことを言われたら
鮮明に思い出してしまう
しまっておきたいあの日のこと
記憶から薄れさせようとしていた
なのに自分から罠を仕掛けて
かかりそうになると
怖くなって怯えてしまう
何時だってイケナイのは
アタシのほう・・・
ホントのことを言いたいのに
嘘をつかなきゃいけない時もある
言えないでいる真実は
胸の奥でくすぶり続ける
秘密のままに隠したままで
生きて行くのは
ほんの少しの 罪悪感と
ほんの少しの 優越感
ああ・・・まただ
これでスッキリさせるつもりだったのに
また未練がましく
去ろうとする彼のシャツを
後ろから掴んでしまった
いっそ綺麗さっぱり
嫌いになれたなら・・・・
寂しい 寂しい
宇宙の果てに 投げ出され
無重力の中 膝を抱える
目を閉じて
ずっとずっと眠りたい
ゆらゆらと
羊水に浮かぶ
胎児みたいに
目覚めたら
アタシを待ってる人が
いるだろうか・・・・
いらないモノは どんどん捨てろ
本当に必要なモノだけを残して
全て切り捨てろ
さよなら さよなら
過去に愛した愛しいモノたち
いなくなっても 無くなっても
私の中には きっとずっと
残っているから
バイバイ さよなら またいつか・・・
アタシ達もそろそろ
最終章を迎えるんだね
最初から最後だってわかってた
アタシの知らない アナタは見たくない
これ以上知りたくもない
あの日一緒に過ごした時間だけが
アタシ達の全てだから
もう続編は無いんだね
アタシが寂しがりなのは
きっと誰よりも知っているはず
だからもう「ごめんね」なんて
言わないで・・・
大変なのは 理解してるつもり
愛してるのなら 我慢も時には 必要だよね
もしも 万一 嫌いになったのなら
「もう逢えない」って はっきり言って・・・
アタシは何処にいるのだろう
見渡せば何の変化も無い景色
目に見えるモノは
リアルに存在しているのだろうか?
本当は透明な空間の中に
アタシだけが息をしていて
誰かが観察しているのかもしれない
喜んだり悲しんだり
頭の中の感情は
アタシが作り出した幻に過ぎないのだ
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