この星に生まれて来て
ほんの100年足らずの人生で
出逢ってしまった私達
好きになったり
憎み合ったり
喜び合ったり
哀しんだり
顔も知らずに
通り過ぎたり・・
ねぇ アタシ達は
まだ蕾なのかなぁ・・・
恋をするには
幼いのかな・・・
気持ちばかりが
先走って
身体ばかりを
欲しがって
ねぇ アタシ達は
まだ蕾?
雨上がりの朝
今年もまた逢えたね
雫に光る君は
とても綺麗で
寂しがりの私を
ほんの刹那
切ないくらいに
癒してくれる
貴方を救いたい
沢山救われて来たから
時には癒してあげたい
励ましたい
君がいるから
生きていけるって
あの日みたいに
言われたいから
離れることが
嫌われることが
こんなにも
怖いだなんて
まるで
母親に
纏わり付く
幼な子の
ようだ
しっかりと握っていて
少しでも緩めたら
飛んで行ってしまいそう
急に降り出す雨音が
余計に不安を募らせる
怖くて何かにすがりついて
しまいそう
繋ぎとめている糸が
透明で見えないから
暗い邪念が 忍び寄る夜
あの日 出逢ってしまった
寂しがりの 鳥たちは
色とりどりの 想い出を
アルバムに 貼り付けて
それを こんな風に
記憶の 断片にして
切なく 懐古するなんて
ほんの少しも 思いもせずに・・・
まるで紫のカーテンみたい
腰をかがめて
二人して歩いたね
ちょうど今日みたいに
物憂げな雨が降っていて
貴方は「これを差しなよ」と
自分の大きな傘を差し出した
あれからもう
1年が過ぎたんだね・・・
現実から
遮断された空間
この時を
待ち侘びている
射るような瞳と
力強い腕に
抱き締められたなら
戻れない 時の狭間に
二人して 堕ちていく
真っ直ぐに
伸びていく
上に 上に
情熱の 紅(あか)
差し出した手を
握り返してくれますか?
広い心で
この星を 包み込む
青のように
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