都会の夜の片隅に
蠢く不思議な虫たち
異国に紛れ込んだ
旅人みたいに
何だか居心地悪くて
貴方と繋いだ手を
しっかり絡ませて
息を潜める
そこ一面の菜の花
菜の花の黄色が好き
無邪気な明るさで
心まで春にしてくれる
待ち焦がれていた
ぽかぽかの季節を
カラダ全体に
沁み込ませてくれる
こんなに脆い自分に
今 気が付いた
些細な言葉に傷ついて
胸が痛くて哀しくて
涙が溢れそうになってる
こんなに弱い心を持ってる
愛しい愛しい自分だから
誰にも触られないように
硬い殻を被っているんだ
いつも自分を守っているんだ
隠し事はしないでって言う
だから私は全てを話す
貴方は嫉妬して
意地悪を言う
どうしたらいいの
だけど嫉妬は愛の証
されなくなったら終わりだねと
私は少しの安堵を胸に
今日も貴方と愛を確かめる
都会の喧騒の中で
この人達は
慌しく足を進めて
何処から何処へ
行こうとしてるのか
その先に一体
何があるのだろう
埃に塗れた この街で
満月が好き
人を傷つける尖った三日月よりも
満月がいい
妖しく輝いて
真夜中に影を作る
アタシは狼になりたい
アナタの首筋に噛み付きたい
部屋に入ってすぐ
激しく長いKISS
肩に摑まるけど
崩れ落ちそうになる
淫らな格好で
アナタの目を見つめて
させられるのは
恥ずかしいのに快感で
アタシの中で
別のアタシが
目を覚ましていく
変わらないモノ
広がった空の青
果てしない海の音
動かない山々のように
何が起きても動じない
強い心を 培っていきたい
空を見上げる人は
向上心がある人だって聞いた
空を見るのは好きだけど
それはどうなんだろうか
複雑に絡み合う心模様
恨みや妬みを形にして
そこでアナタに残るのは何?
青空に咲く 木蓮のいい香り
だけど 花の命は短くて
女はいつまで 咲き続けるのか
アナタの愛は いつまで・・・
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