時にそんなことは
どうでもよくなって
アタシはアタシでなくなって
人形みたいに手足投げ出して
そこに横たわる
ナニをしてもいいよ
心なんて無いから
痛みも哀しみも感じないから
誰の愛も信じてないし
裏切りで傷つくほど子供じゃないし
人形みたいなモンだから・・
誰か止めて 加速して
勢い付いて 止まらない
この気持ち この想い
アタシの中の 悪魔が騒ぐ
もっと もっと
イタブッテ ナブッテ
オイツメテ・・・・
目茶目茶に 壊したい
それは 誰に対してでもなく
このアタシを
アタシ自身を 傷付けて
コワシタイ・・・
ハンドルを握ってアクセルを踏む
空と雲の切れ間めがけて
テルマとルイーズみたいに
アナタの頭上まで飛んで行く
「また逢いたい」って言ったよね
「綺麗だ」って言ってくれたよね
きっと最期に願いは叶う
誰も愛せないアタシだけど
最期はアナタに抱かれて逝きたい
赤と青が混ざった空を
ハサミで少し切り取った
覗き込んだら黒くてキラキラの空
独りぼっちでうずくまるアタシがいた
淋しくなんてないよ
人はいつだって独りぼっち
生まれて死ぬのも独りだからね
誰もいなくても平気
そう 淋しくなんてない
なのに涙が星屑になる
噂をすれば・・・
いきなりのTEL
突然 鳴り出す着メロ
勝手な人・・
呆れながらも脈拍は上がる
甘えたようなアナタの声
引き摺られるように
気持ちはスルスルと流れていく
好きだよ 好きだよ 好きだよ
こんなに想ってること
きっとアナタは知らない
時々上から見下ろしてみるんだ
目を閉じて縮こまっているのは
きっと抜け殻になった自分
心から笑えなくなって
涙も乾ききって
感情って何か忘れかけてる
人の痛みも自分の痛みも感じられず
ただ想いを馳せるだけ
あの時感じた温もりは
陽炎みたいに消えかかってる
もう一度 笑いたい
もう一度 愛したい・・
今更また逢いたいだなんて
断れない事知ってて言う
ずっと心の片隅で想っていたよ
髪の感触だって忘れてない
もらったペンダント
今でも眺めてる
そんな自分が嫌だけど
気持ちに嘘はつけないから
『好き・・』と
本音を冗談みたいに
笑いながら言ってしまう・・
アナタ達がとても好き
アナタが彼の髪をそっと撫でると
自分が撫でられたみたいに
ドキッて満たされた気分になれる
キラリ 目と目が合って
うっすら微笑みを交わしてる
それはテレパシーになって
お互いの中で会話している
聞き耳を立てても聞こえないけど
愛情の深さだけはハッキリわかるよ
悔しいくらいにアナタ達に
入り込む隙は何処にも無いの・・
張り付いた影を
どうする事も出来なくて
持て余す
想いとは別々に
浮遊してかき消せない
黒い腕が 白い首を絞める
いいの
ここで終わらせて
抗う事なんてしない
綺麗なまま
花びらを散らせたい
・・終わりたい・・
もういいよ 嫌いなら
三日月の 尖った切っ先で
私の胸を 刺せばいい
青い血を 流しながら
顔色一つ 変えないで
そっと 離れてあげるから
耐えられない この想いは
深く熱い 夏の夜に
付きまとう 虫のように
私の脳裏に 焼き付いて
けして 消える事はないけど・・
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