雲の切れ間から光が差す

芝生に寝転んだ瞼が眩しい

天使の梯子から降りて来た堕天使

魂を吸い取って持って行っていいよ

抜け殻のままここで眠っているから

このまま最高の気分で寝ていたい

芳しい花の香りに包まれて

そよそよ頬撫でる春風の中で

悪戯っ子みたいに交わしたＫＩＳＳと

秘密めいた苦い味はきっと

堕天使になる為のチケットかもしれない

ジグソーパズルのピースを探すように

淋しさを埋める為のピースを探してた

色々当てはめてみたけれど　どれも合わない

すきま風が通り抜けて　余計に淋しくなるだけだ

人を愛せる人を 羨ましいと思う

愛する人の為　

人は生きていけるのかもしれないね

誰も愛せない私は　生きていく力が無い

だから自分の為にしか 生きられないんだ

とてもとても大切な人に
理解されてると思い込んでた
許してくれたと安心してた

それは思い違いで
受話器から信じられない
言葉を聞いた
まるで昨日のことのようだね

今でも楽しかった日々を
想い出すよ
二人で内緒の話をして
クスクス笑ったあの日を

女同士の友情なんて
こんなに儚いもんだって
あの時知ったよ

今でもアナタは
アタシを憎んでいるのかな
昔みたいに笑いたいのに・・

暗くて急な階段を昇っていた　

足がもつれて手が滑り

闇の中へと堕ちていく

気づくと身体は宙を舞い

光に向かって吸い込まれていく　

まぶしくて目が開けられない　

そこにいるのは誰？

導くように手招きされて

辿り着いた所は

花びらの舞う危険な楽園・・

・・もう二度と戻れない・・

ときめきも彩りも何も無く
生きて行く人を
可哀想だと思う

誰かの為に貢いで尽くして
少しの余裕も無く
ただ朽ち果てるだけ

人の不幸を肴に酒を飲み
愚痴を言い合い慰め合う
枯れた木々の井戸端会議

そこだけ
まるで冬のようだ
木枯らしが渦巻いている

悪意と憎悪と厭世観
色の無い世界なんて
アタシは要らない・・

アタシブランコ　

同じ場所を行ったり来たり　

同じ事を繰り返し　

そしていつか止まってしまう

アタシブランコ

飛び降りたい　羽ばたきたい　

だけどしがみついた手を離せない　

錆び付いた鎖を切って

アタシを宙に放り出して　

どこかに連れて逃げて・・

少しの不安と期待が入り混じる

初めて経験する少女のように

キラキラの星を身に付けて

ワクワクとドキドキが

アタシを押し潰しそうになる

だけどそれでも逢いたくて

思い描いては打ち消して

何度も擦れ違いを繰り返し

そしてまた運命は

無情にアタシ達を引き離す

耳につく喧騒の中

ナニも考える事が出来ず

それでも足を小刻みに揺すりながら

一点に集中しようとする

ここまで来た事に満足と後悔と

少しの罪悪感をグルグルさせて

身動き出来ないと

息を詰まらせていた日々

人生はアタシのモノだと

無理矢理羽ばたいて

地面に叩き付けられた

傷跡は今も残っているけど

それは懐かしく甘い痛みに

いつしか変わって行く・・・

とても大事な宝石がひとつ

だけどもっと沢山欲しい

あれも　これも

コレクションしたい

ちょっといいなって石を

いくつも集めてたら

一番大事な宝石が

いつのまにか

どこかに行ってしまった

探しても　見つからない・・

独りが好きなのに
淋しがり

優しくされると
ついて行ってしまう
まるで捨て猫みたいに・・

親しくなるにつれ
嫌な面が鼻につく
やっぱり逃げたい

こっそり抜け出す
後ろ足で砂をかけるように・・
後のことは知らない

我が侭で自分勝手
人を傷付けても
気にしない

冷たい血が流れている・・