Leonna's Anahori Journal
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こんなの頂いちゃいました。(注意:音が出ます)
で、出来上がった広告がこんなのってわけね。フフン!
(あのテレビの芸能ニュースに出てくるメガネの男の人。ソウルで見てた顔よー。なつかしいわー。でも日本で見るとちょっと変)
2005年03月22日(火) |
ペプシミュージックアワード |
期間限定でこんな動画が。(ゴメンナサイ、配信期限切れました)
感想は… なんだよ、元気そうじゃん。あんまり心配させんとき、て感じ?
北京では特別待遇で3曲もやったんだね。で、RAINには取材に応じる時間がなく、メディアは彼に接触した(サインをもらった)アーティストから間接的に取材したとか。おおー、目茶目茶アンタッチャブルじゃんか。
それでさ、時間がないつーのはモチロン健康をおもんばかってのことだろうね?(強く念押し) もしそうじゃない、仕事デスなんてことだと、オカーサンは泣いちゃいますよ。妄想脳大暴走でべそべそ悲嘆にくれますよ。
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しかしこういうのを見ちゃうと、タイで行なわれたスマトラ島沖地震津波エイド観るために律儀にスカパーでMTVチャンネルに加入してる私ってなんなのかと悩んじゃいます。なんか、韓国では、一度オンエアされたドラマはインターネット配信されてただで観られるらしいよ(登録のみ必要)。
今、ホリエモンが何とかしたいと思ってるのもこういうとこなんだろうね。彼みたいな立場にいて、これだけ日本が遅れてるんだと知ってしまうと、結局ああいうふうに暴れまわることになっちゃうの、でしょうか…
2005年03月12日(土) |
ツアー初日のトライセラトップス |
きのう。 夜、川崎クラブチッタでトライセラトップスのツアー初日。 終業時間になると同時に、梨泰院(イテウォン)で買ってきた革ジャンを着て、雨の中を大急ぎで川崎まで。
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久々に生で観る和田唱は、なんだか顔色も悪くて少し疲れているように見えた。ツアーの準備で忙しかったのだろうか。曲作りで煮詰まっていたのだろうか。
こういう一種の天才児タイプの中には、年齢とともに意固地なところが出て来て、自分の殻を厚くしながら自分では全然それに気付かないという人がよくいるものだ。和田唱もいまちょっとそういう方向に向かっているのかなと、チマリス、少ーし心配になった。
ところが、何曲か終わったところで吉田佳史が「今日はちょっと大変なことがおきたんだよね」とMCの和田クンに話をふって、それをきっかけに和田クンは開演数分前に自分を襲ったある不幸な事件について語り始めたのだった。
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その話を要約すると、 開演直前にトイレへ行った和田クンはジッパーを上げようとしてある異変に気がついた。「アレッ?このチャック、何かが変」。なんと、昨日買ったばかりのジーパンのチャックの右半分と左半分が噛み合っていない。要するにチャック上げても前が締まらないのだ。うっ、嘘だろう、これ昨日買ったばっかりなのに。今日のために買ったのに。結構高かったのにー。
しかしこれではステージに出られない。致し方なく、会場まではいてきたズボンにはき替えてステージに立った。立つことは立ったけれど、どうにも無念だ。あのチャックは、もう直らないのだろうか。だって昨日だよ、昨日買ったばっかりなのに、もう壊れちゃったんだよ。せっかくこの日のために買ったのにーーー
…と、ま、そんなこんなで、どうしてもステージに完全に集中することができなかったらしい。集中しようとすればするほど、頭に浮かんで来るのは壊れたチャック、ダメになったジーパン。チキショー、なんで俺、着て来たズボンでステージにたってんのよ。それで何となく疲れたような浮かない顔をしていたらしい。アーアーア(笑) --
しばらくCD買ってないし、知らない曲もあったけれど「2020」と「FIVER」やったからまあよしとする。次はもう少し分り易いカヴァーからインプロヴィゼイションに突入してほしいな。
しかしさ、どうしてあの手のミュージシャンてのはみんなあんな風に痩せてるの?Tシャツが身体の脇でヒラヒラと揺れているじゃないか。今日からでも毎日、腹筋背筋大胸筋鍛えた方がいいって・・・(以下省略)
すっかり目がモムチャン慣れしてしまった私。これはこれで不幸なことよね?(不幸というより、おせっかい!)
きのう。 コートをひっかけてバスに乗って行った、その後のこと。
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タワーレコード某店で変なCDをみつけた。RAINの第二集(セカンドアルバム)らしいのだが、DVDみたいな紙箱に入っていて、表記は全て漢字。
レジの女の子に「これ何かしら。普通にセカンドアルバムが入っているなら買いたいんだけれど」と言ったら調べてくれて、DVDではなくてCDのようですというので買って来た。
お金を払うとき「ずいぶん面白いものがあるのね」と言ったら「すっごく好きなひとがいるんです。また何か入ってくるかもしれないからチェックしてみてください」とのことだった。
家へ帰って開けてみると、LGで出している化粧品のサンプル(口紅のパレット)が出てきたりしてナンダナンダと驚いたのだが、もちろんCDはその下にちゃんと入っていた。さらに、外装の紙パッケージを仔細に見てみると、台北市忠孝東路六段という住所が書かれていたので、どうやら台湾盤らしいということがわかった。 --
しかし驚いたことは他にもあったのだ。帰路、いつも行く駅のそばのベーカリーカフェで次のバスまでの時間を潰していたら、店内に聞き覚えのある音楽が。これ、たしかにRAINの声、最新盤に入っている曲ではないか。シングルカット曲ならまだしも、アルバム中の一曲がこんなところでいきなり流れてくるなんて…
家へ帰って確認してみたら、それはアルバム IT'S RAINIG の8曲目に収録されている「俺は」という曲だった。少し古いR&Bの名曲みたいな感じのバラード。韓国語は日本語と逆で母音より子音をより強調するので、特にこういう歌詞を歌うときには違和感なくはまる。言われなければ韓国語で歌っているということすらわからないのではないか。
これでRAINのアルバム3枚全てが揃ったわけだが、私の聴いた限りではやはり最新アルバムの IT'S RAINIG は一頭地抜けている。他と比べると完成度が違う。通して聴いてカッコイイ。 私は土曜出社や休日出勤するときはこのアルバムを会社へ持って行って、エンドレスでかけながら仕事する。同室で仕事しているひとたちに「韓国語で歌ってるのわかる?」と訊くと、たいてい「えっこれって韓国語だったのー」と驚かれる。
ついに風邪をひいてしまった。
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この数日、ずっと寒気に襲われ続けていたのだけれど、一昨日の午後、とうとう熱っぽくなってきたので会社を早退して帰った。韓国出張前たまに痛んでいた喉は、ソウルにいる間も疲れれば痛むし、少し長めに睡眠をとったりサウナで汗をかいたあとはスッと痛みが消えたり、ようするに出たり引っ込んだりという状況だった。その喉も熱を帯びたような感じで、ズキズキと痛む。
しかし、私は風邪を引いても相当ひどい状態にならない限り、食欲は衰えない。それで、駅前のスーパーでアーモンドとオーガニックプルーンとミネラルウォーターとナムルを買って帰った。正直に書くなら実はキムチも買った。体調が悪くて早引けしてきた人間の買う物としてどうなのかと、自分でも思わなくはなかったけれど、食べたかったのだからしようがない。
帰宅して、ちょこちょこっと食べ物を口に入れて、いつも通りダイニングチェアに座ったままうだうだしていた。私は家にいるときは、寝ているときをのぞくと、ほとんどこのダイニングでTVを観るかインターネットをしている。その普段からの悪習のままにダルダル、ウダウダしていたが、それでもさすがに7時過ぎにはベッドに入った。
目を閉じると全身から何かジワーーーッと滲みだして来るものがあって、引きずり込まれるように眠った。夜中に二度、大汗をかいて目が覚め、着替えてまた寝た。それだけ汗をかいたにもかかわらず、朝になってもまだ変な寒気が残っていた。身体はどんよりと重たくてとても起きる気になれない。腹這いになったまま会社に電話をかけてから寝直すと、昼までにもう一回、大汗をかいた。
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午後。起きて着替えて、ビビンパを作って食べる。もちろんキムチも食べた。喉の痛みはほとんどとれたけれど、かすかな寒気(の予感のようなもの)がある。熱い日本茶を飲みながら、唐突に、あー、もううんざりだな、と思う。本当に韓国に住むか。そうすればこの訳のわからない薄ら寒さから逃れられるかもしれない。
少なくとも、ダイニングのテーブルに向かって座りながら、どうして私はここでこうして独りで座っているのだろうかなどと、繰り返し自問するようなことはなくなるだろう。別にもう、どこに住んだってかまわないのだ。本だの家具だの、自分の所持品に対する執着もなくなった。
まだ少し寒気がしたけど、出かけることにした。家の中にいて、うだうだしていたくなかった。私は一日のうちで夕方が一番やる気が出るようだ。これは私の出生時間が夕方5時頃であることと関係があるのかもしれない。普通赤ん坊というものは朝の訪れとともに生まれてくることが多いらしいのだが、私は沈む太陽を追いかけるようにして生まれてきたらしい。
とにかくジーパンをはいてコートを着て、バスに乗って出かけた。
ソウル郊外、京畿道からソウル市内へ入って行くときの車中からの眺め。 私の大好きな風景。いま、この写真、紙焼きして会社のデスクの前に留めてある。
予報通り雪になった。
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韓国は寒かった。ソウル市内でも普通に氷点下である。空気がビシッと引き締まっている。そういうソウルで、いつもと同じ服装(上はさすがにウールのロングコートだが、中は薄手のセーター1枚とジーンズ)で飛び回っていられたのは、一に旅行者の高揚と緊張感、二に寒い土地ゆえ建物内の暖房が行き届いていたこと、最後は冬生まれの私の生来の寒い所好き、このみっつの賜物であろう。
建物のなかが暖かいと書いたけれど、特に韓国にはオンドルという床暖房の文化がある。私がお世話になった通訳のチエちゃん一家が暮らすマンションも全館床暖房完備(集中管理で強弱のみ各戸で調節する)で、一歩家の中へ入れば暑さ寒さを忘れて楽に過ごすことができた。3LDK、120平米超の広い空間でも、ヒーターやストーブ等の補助暖房はいっさい使っていない。
3LDK、120平米ときいて「広いな」と思うひとがいるかもしれない。が、チエちゃんによれば「家族で暮らすならこれくらいは当たり前」だそうで、70平米位の日本の狭小3DKサイズは、韓国では「ひとり暮らしか、本当に結婚したての新婚さんの住まい」だそうだ。
さらに、これは私も知らなかったのだが、韓国は地震のない国なので、日本に比べて建築基準法のしばりが緩やか。マンションは通常18階建てで、日本ではバルコニーを作る部分にもガラス戸を立てて居中部分として使用することができる。そのガラス戸もアールのついたデザイン性の高いものが多く、その結果、普通のマンションでありながら瀟洒なガラスの塔のごとき建物が出来上がる。
チエちゃんのお家はソウルからクルマで小一時間の郊外、京畿道(キョンギドウ)地方だが、まさしく18階建てマンションの最上階、角部屋で、二十畳の居間にはきれいな曲面ガラスのハイウィンドウ。その隣部屋、十数畳はあろうかというDKにはL字型のフルキッチンが入っていた。
さらに、キッチンの外側には、床はタイル張りで腰高窓のめぐらされたサンルーム状の空間があり、ここにはクッキングヒーターやキムチ冷蔵庫、ドラム式の洗濯機などが整然と置かれていた。なぜガスレンジとは別にクッキングヒーターが外にあるのかというと、半日以上かけて煮込むような料理を作るとき匂いなどが室内にこもるのを避けるためだそうだ。ふ〜ん。
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チエちゃんの家では夕食後、みんなで揃って居間でTVドラマを観たのだが、そのTVが、またデカイ。畳くらいの大きさのフラット画面(90×150センチ位かな?)がパネルにはまっていて、日本ではこういうのをホームシアターと呼んだりするのではないか。また、そのTVを観るときに腰を下ろすソファもアメリカンサイズで奥行きがあるから、私のようなチビは座面におちゃんこ座りをすることになる。
アメリカンサイズと書いたけれど、韓国の人は日本人に比べて体格が良いからそのせいもあるのか、韓国の家具は総じて大きく、そして高級感がある。私も一度、お母さんに頼まれて家具店へ行くというチエちゃんにくっついて家具屋街へ行ったのだけれども、それらは家具店というよりは高級家具のショールームといった風情で、どの店も天然木を使った上品でクラシカルなソファやダイニングセットがきれいにディスプレイされていた。
以前東京で暮らしたことのあるチエちゃんは、「でも私、日本の部屋も好きですよ。モダンだし、何でも小さくて可愛くて。」というのだが、しかし「でももし私が日本人と結婚して日本に住むことになったとしたら、わたしダンナさんに頼んで家具は韓国で買って、船で運んでもらいます。」だそうだ。(そりゃそうだよなぁ。うーむ)
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いま、雪の降るニッポンは首都圏地方の小さな木造タウンハウスにいて、もちろんソウルの、あの縛り上げられるような寒さに比べれば大した寒さではないのだが、しかしこの何とも曖昧な薄ら寒さには違和感を覚える。
ソウルで、今日はマイナス5度です、今日はマイナス16度(!)まで下がりますと脅かされて、ある時点からはもう「とにかく寒い」としかわからなくなった。それでも元気に走り回っていた私だが、この日本の寒さには肩をすぼめ視線を落として歩いている。
韓国出張へ旅立つ朝、成田空港のカフェで朝御飯を食べながら、私は同行者のノッチ部長にこう言った。「去年あたりから私の人生、予定外のことの連続です。ほんとにもう、予定外のことしか起きません」。部長は会社の上司として私の一身上に起きたことは一応最低限知っているので、こういうことが言えるのである。
さらに私は言い募った。「自分の身辺だけでも大激震なのに、そのうえいつの間にか会社の本業とは全く関係ないことに首を突っ込んでいて。気がついたら成田ですよ。韓国行って来いって。韓国なんて私、一生訪れることはないと思ってました。ドイツとかイタリアとか、行きたい国ならほかにいくらでもあるんです。なのに韓国。気がついたら韓国ですよ。どうなっちゃってるんでしょう」。
しかし、愚痴を言っているというわけでもなかった。もともと予定調和が何より嫌いと言ってはばからない私である。面白くなって来たじゃないかという気がしないこともない。それに暫く国外に出ていなかったから、久しぶりに知らない国で、何かしらの刺激を受けてリフレッシュするのも悪くないかも。と、出発時はあくまでこんな感じであったのだ。
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それが。韓国でさらに予定外のことが起きた。仕事の上でも起きたし、それが原因で私の韓国滞在が大幅に延びて、当初6日間の予定が結局11日間になった。そして、最後の一週間はずっと一般家庭(通訳のチエちゃんのお宅)に滞在して、ネイティブの生活にどっぷり浸かるという貴重な経験をした。そして、その結果。 日本へ帰ってきても、コチュジャンの味のするものを食べないとイマイチ元気が出ない。韓国で観ていたドラマの結末がいまだに気になる。韓国式サウナが恋しい。そのあげく、今度行ったらどこで遊ぼうかなとソウルのガイドブックを買って来て研究している(普通ガイドブックというのは帰った後ではなく、出かける前に買うものではないのか)。
-- 夜。スカパーでnakata.netTVを観ていると、中田が雑誌ananのフォトセッションで韓国人の女優と一緒に仕事をしているシーンのレポートが。そのハン・イェスルという女優の韓国語に耳が釘付けになる。次に中田が笑顔で発する「ワカリマセン!韓国語」という言葉に思いっきり自己投影している。
韓国人俳優の顔と名前もかなり覚えた。「ウォンビンはきれいな顔してるけど、もっと東洋人ぽい顔の方が色っぽくて好きだわん」などとヌカしていたくせに、日本のTVCFにウォンビンが出てくると、なんだか無性にうれしくなってしまう。そうして、韓国帰りの私の一番のお気に入りは、若い若い(実力を評価されているとはいえ)アイドル歌手だというのだから、なにがどうしてこうなった。
さらにさらに。気がつくとスカパーの韓国ドラマチャンネルを新規に契約しようとしている自分がいて驚くのだが、もう好きなようにさせるしかないと諦めた。毒を食らわば皿までも。この熱意でもって、絶対に新規事業も成功させてやる。そのうちソウルへ赴任なんてことになったらオーイエー大成功なんだがな。フン。
やっぱり日本盤買ってエガッタ。 DVD付いてて、エガッタ。
"IT'S RAINING"のクリップ、RAINが踊るクラブのセットが綺麗だ。ちょいゴシック入ってて。
それにしても、あの顔であの声は反則〜
(ヘッドホンで聴くのはあまりに危険です。注意しましょう) --
歌手RAINの仕掛人は、プロデューサーのY.J.Park(パク・チニョン)という人だが、この人は自分も1994年にデビューした歌手で「韓国のマイケル・ジャクソン」と称された人物だそうだ。それが今は自分の事務所を持って多くの若い歌手をプロデュースしている。日本人の私としては、どうしたって小室コアラのことを思い出さずにはいられなくなるような話だ。
「韓国のマイケル・ジャクソン」などという呼び方は実態を知らないものにとってはいかにも胡散臭く、正直、ダサいのか否かもよくわからない。しかし韓国のTVでほんの刹那目にしたY.J.Parkのダンスシーン(インカムをつけて出て来て踊りながら歌うのだ)には、何か特別なものがあって惹き付けられた。
Y.J.Parkはいわゆるハンサムというのではないが、その東洋人でしかありえない顔には頭脳の明るさのようなものがハッキリと現れている。そして、とにかくパワフルで、身内にはとんでもないマグマのようなものをたぎらせている感じ。その自信に満ち満ちた物腰を裏切ることなく、ダンスもキレキレの一級品だった。
そのY.J.Parkの異様な迫力(魅力)がどこから来ているのか、"IT'S RAINING"日本盤のブックレットを読んで少しわかったような気がした。 まず彼は子供の頃からアメリカで過ごしているため、客観的に韓国人である自分を見つめることが出来るということ。そしてそのうえで、彼はアジアには素晴らしいパワー(おそらく米国にも太刀打ちできる位の)があると考えていること。そして、その素晴らしいパワーのうちのひとつはアジア人特有のセクシャリティであると考えていること。
Parkの「アジアの男性の性的魅力を世界中に感じさせたい」という言葉を読んで、私が思わず苦笑いしてしまったのは言うまでもない。数日前に“なぜだか、いつの間にか西洋人の美男に対する興味や情熱がすっかり失せてしまった”と書いたとき、私はこのY.J.Parkのセクシャリスト宣言なんてまったく知らなかったのだから。またしてもあたしゃ良いお客さんかい、と、我ながら可笑しかった。
このY.J.ParkとRAINの関係は、リバー・ランズ・スルー・イットの主役に抜擢されたブラッド・ピットと彼を見つけて来た監督のロバート・レッドフォードみたいなものかな、とも思う。が、日本に潜伏している多くの若いRAINファンは、そんな分析などあとまわしにしてどんどんハングルを勉強し、歌詞や、ネット上の彼の日記を自力で訳したりしているようだ。
その彼女たちの言葉によれば、RAIN(ピ)は『ジフニ』ということになる。彼の本名はチョン・ジフンだから。ジフンちゃま→ジフニ。 なるほど、素敵な呼び名です。
RAINことチョン・ジフンの呼称のこと。私はずっと“ビ”と呼んでいたし、雑誌なんかでもビと書いているところもあるんだけれど、大方の表記は“ピ”となっているようだ。
その“ピ”のこと。今日も今日とて、会社の帰りに銀座へ寄り道して、日本盤の"IT'S RAINING"も買ってしまう。だってだって。日本語のブックレットとDVDがついてるっていうんだもん(ああ、もう全開だ)。RAINに首ったけ。
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言い訳するわけじゃあないけれど、韓国盤のCDはとても安かった。たしか12800ウォン(日本円で約1280円)くらいだったと思う。
韓国ではアルバム1枚が日本円にして約1200〜1500円で買えると知ったのは、滞在5日目、梨泰院(イテウォン)というところでノラ・ジョーンズと槇原敬之の新譜を買ったとき。私が、帰るまでに一度大きなCDショップへ行ってまとめ買いしてやろうと心に決めたのはこのときだった。
ところが、帰国の二日前、通訳のチエちゃん(仮名)にガイドブックをみせて、チョンノにあるソウル一大きいCDショップへつれて行ってもらったところが、オヤ、昨年11月に閉店ですか…。 しかたなくチエちゃんが行ったことがあると言うタワーレコード(2ヶ所)に電話してもらったが、ナントいずれも閉店したという。
つまり、こういうことなのだ、インターネット大国の韓国ではもうあまりCDなんか買わなくなっていて、MP3でダウンロードするのが主流なのだ。
帰国前日につれていってもらったシネプレックスに併設のCDショップ(ここで"IT'S RAINING"を買った)でも、発売からちょっと時間のたったディスクはおいていない。ほとんどが新譜。移動の車中で、チエちゃんのCDで聴いて涙を流すほど気に入ってしまったキム・ジョウハンというひとの或る曲を探してもらったら、店員さん、まるで南部せんべいが入ってるみたいな円筒形のパッケージを持って現れた。「これになら入っているのですが」って、そんな24枚組出されてもなぁ…
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しかし、クラシックのCDはけっこう面白いものが揃っていて、2枚組でも変わらず15000ウォンという安さだから、これは結構お買い得なのではないか。
この帰国前日に訪れたCDショップで、私は“ピ”のアルバム2枚(1枚目と3枚目。2枚目は品切れ)とジェシー・ノーマンの2枚組ベスト、あとNELL(ネル)というバンドの"walk through me"というアルバムを買った。これで、日本円にしてだいたい5千円くらい。
ちなみにNELLというのは、まんまブリティッシュの抒情派ロックで、韓国語で歌っているにもかかわらず、いくら聴いてもこれがアジアの人間の音楽だとは思えない。ミョンドンのパスタ屋でスパゲティを食べているときに店内に流れてきて、チエちゃんに「これ、一体誰なん?」とたずねたら、すぐにウェイターの男の子を呼んで訊いてくれた。男の子は紙ナプキンに私の差し出したボールペンで -NEL- Thank you. と書いてくれた。
韓国の若い人の音楽はメチャメチャかっこいい。言葉が音楽向きなのだ。韓国語という言葉は旋律にのったときにその美しさを発揮する。歌い手も感情の表現が巧みだし、歌唱力もある。 日本に帰ってきてからしばらくは、いわゆるJ−POPというやつが、みゃーみゃーひゃらひゃらと薄っぺらに聴こえて仕方がなかった。
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