Leonna's Anahori Journal
DiaryINDEXpastwill


2005年01月10日(月) 年の初めのピレス様

イギリスって国は本当にえらい。なにがえらいって、元旦からサッカーやってる。今年は国立競技場(天皇杯決勝)へは出かけず、家でプレミアを観ていた。

チャールトン×アーセナルでは久々にピレス様の顔が見られてうれしかったなぁ。以前はそれこそ一週間に8試合くらい観ていたけれど、最近はせいぜい2、3試合がやっとで、そうなるとセリエのミランとローマともう1チームくらいしか観られないから、気がついたらもうずいぶん長いことアーセナルの試合を観ていなかった。

ところでピレス様は最近、インタビュー取材かなにかでTVカメラの前へ出る際に、チームスポンサーのナイキのマーク入りの服を着なければいけないところ、間違えて個人スポンサーのプーマの服を着て出てしまったらしい。で、スポンサーというのは人目に止まって印象づけるというそれだけのために大金を積んでいるのだから、絶大な力がある。ピレス様に課せられた罰金は、日本円にしておよそ600万円!

着る服間違っとるやんけ、との指摘を受けたピレス様は「あれっ、間違えちゃった。ゴメンゴメン!」と言ったかどうかはわからないが、罰金600万円に関しては「いいっす、払います」とアッサリ。ただし条件があって、それは、全額をスマトラ沖地震の被災者へ寄付することというもの。これが受け入れられて、この着間違え事件は、すっきりと一件落着したそうだ。

さすがピレス様。蹴ってよし。払ってよし。一年の初めに相応しい、清々しい話題だわん!とチマリスの体温、約1度上がる。

--

サッカーといえば、ローマのカッサーノがピッチに立っているのをみて一安心。少し前に、カペッロ(前ローマ、現インテル)監督の「カッサーノのような才能溢れる選手を欲しがらないチームなんかない」という発言を雑誌で読んで、これはカペッロさん、ユヴェントスへ引っ張るつもりなのかなと思っていたのだけど。

とにかくこんな天才児を干して腐らせるなんて勿体ない、そうでなくてもサッカー選手が選手でいられる時間は短いのにー、とイライラしていた私。奴がボールを蹴ってる姿を目の当たりにしたときは、オオオーッと叫びたいくらい嬉しかった。

ありがとうデルネリさん、これからも大変だと思うけど、カサ坊のことをよろしくお願いします。おなじナイーヴな天才児でも、スペインへ行ったブラジル大五郎(特に名を秘す)に比べたらまだましなはずです。

--

◎今年もそっくりさん【サッカー特集】

  アレックス・ファーガソン監督(マンU) → テレンス・コンラン卿

  アラン・カービシュリー監督(チャールトン) → エリック・クラプトン

  山田卓也(東京ヴェルディ) → 田島貴男(オリジナルラヴ)
 
 
 
 



2005年01月09日(日) タイガー&ドラゴン

きのう、テニスの新年会。今日、テニスの初打ち。

新年会で、コーチをはじめ数名がジェットコースター大好き派だといって盛り上がっていた。新しく絶叫マシンができたと聞くと乗ってみたくなるらしい。コーチにいたっては乗っている飛行機が揺れてもうれしくなるのだそうだ。

私はそういう趣味はまったくなくて、そもそも遊園地自体があまり好きではない。そういえば以前、会社の昼休みに「一度も東京ディズニーランドへ行ったことがない」と口を滑らせて、えらい目にあった(なんで・どうして・たのしいよ・いくべき・ぜったいいくべき!)ことがあった。それなのに、今回もついうっかり同じことを口走ってしまい、新年早々詰問(なんで・どうして・以下略)されることに。

そこで、言われっぱなしというのもアレなので、ちょっと疑問を投げかけてみることにした。
「ジェットコースターってほとんどの場合、見たらわかるじゃないですか。どのくらいの高さまで上がって、どこから急降下して、どこでグルンと回るとか。そういうことが見てわかっているのに、乗って、やっぱり見たとおり、思ったとおりの場所でキャー!だのウオオオー!ってなるわけでしょう。それが私いやなのよ。とーっても癪だわ」と。

すると皆さん、ええー?!とかアハハハハハとかそんな反応だったのだけど、そんな中でコーチだけが「はー、それはけっこう深いかもしれない。」などと考え込んでいる。別に深いとかじゃなくて、つべこべ言ってみたかっただけなのよん。一体何が深いってんです、コーチ。
 

--

夜。TVドラマ「タイガー&ドラゴン」。

いままでみた宮藤官九郎のドラマの中で一番面白かった。なんというか、初めてクドカンの方からコチラへ歩み寄ってくれた、みたいな。そんなうれしさがありましたね、個人的にはね。あのきれいな顔でキッツイ東北弁しゃべる伊藤美咲がエガッタわー。

岡田准一は“今年の顔(男子)”なのだろう。去年の後半くらいから、この人はそんな扱いだ。で、女子は長谷川京子ね。ま、あんまり私には関係ないけども。






2005年01月07日(金) ポケットから石ころ

買い物にでかける。ジーンズとブーツを購入。

--

シマロンのジーンズを買って、家へ帰って穿いたり脱いだり畳んだりしていたら、前ポケットの底から小さな石が出てきた。3ミリくらいの大きさの石のかけらみたいなのが、ポロっと。何故、こんなところからこんなものが?

値札やタグをはずしていたら、なかに「ストーンウォッシュについて」書いてあるのがあって、シマロンのは本物の石を使い通常の二倍ウォッシュをかけてある云々、と書かれていた。
…あ。あ、あ。それを読んだら、思い出したことがある。

もう三年くらい前、B'zの稲葉コーシが「フランスのジーパン買ったらポケットから石が出てきた」と言ってるのを聞くか読むかしたことがある。たしかそれは私のポケットから出てきたのよりも大きい、まさに石ころというようなもので、稲葉氏も「なんでポケットに石が入ってるんだろう???」と、しきりに不思議がっていた。

きっとストーンウォッシュに使ったストーンに違いないとは思うんだけど、それならそれでちゃんと教えてくれないと穿いたときに痛かったりするんじゃないかなあ。それともこれって、よくあることなの?フレンチジーンズでは当たり前とか?(どなたか知ってる方、教えてください)

--

試着して買ったジーンズのサイズは26インチ。自分でもエーッって感じだけれど、これはストレッチ+ローライズによるマジックなのですね。いまのジーンズって完全に綿100パーセントのは少なくて、だいたいウレタンを軽く混ぜて、そうとはわからないくらいのストレッチになっている。さすがにきつきつだけど、ワンサイズ落とすと微妙に大きめでかっこわるいしねぇ…

しかし、やっぱり5年10年まえとは違ってきてるわね、体型が。穿けることは穿けたけれど、穿けさえすればそれでいいのか、と。さらにローライズっていうのは万能じゃあないんだなと実感したわけで。結論。今日から腹筋運動!
 
 
 


2005年01月06日(木) 正月テレビっ子

年末から新年にかけて、お笑い芸人さんが出てくるテレビばっかりみていた。楽しかった。特に印象に残っている番組をメモ。
 
 
1.Goro’s Bar

 たしか元旦の夜。木村拓哉がゲストで出たスペシャルバージョン。
木村拓哉って、TV番組に出ている限りは決して誰かのダンナではないし、もう特定のファンにとってのアイドルというのでもなくって、何というか、日本の婦女子にとっての共有の財産という域に達しているのではないか。

吾郎ちゃんのお店にやってきたキムタクは、とーってもソツがなくて、ちょっと極陽性のホストみたいなところもあったけれど、そういうのを本人も楽しんでいたみたい。ただ笑いながらみていただけだけなのに、なんだかスッキリした気分になれた。使命を熟知してるというのかな。こういうプロ意識の高い人ってスバラシイです。
 
 
2.雨上がり&極楽とんぼ 炎の体育会TV2005

 極楽とんぼの加藤・山本、雨上がり決死隊の宮迫・蛍原の四人が、オリンピックに出場した女子選手(チーム)に競技で挑戦して、勝利すると女子選手からほっぺにチューしてもらえる、そして、五輪代表に勝った!という優越感に鼻まで浸ってのぼせられる、という番組。お互いにけっこう真剣に勝負してたことと、雨上がり&極楽とんぼの4人が意外に運動神経が発達していたので、お笑い4人組の情けない様で笑いをとるとか、そういう番組では全然なかった。

意外に運動神経いいと書いたけれど、この人たちの運動能力は本当に高くて、なにしろ四人とも100メートルを12秒台で走れるのだ(山本圭壱にいたってはなんと11秒台を記録!)。それでシドニー五輪の金メダリスト、マリオン・ジョーンズ(ひとりで400メートル走る)に四人が100メートルずつリレーというかたちで挑戦して、あっけなく勝ってしまった。女子サッカーにも、女子ソフトボールにも決して負けなかったしね。
私はこころの底から感心してしまって、自分でもお笑い芸人をこんなに真剣に尊敬するってどうなんだと、いぶかしく思うくらいだった。

最後にグレイシー一族の娘(モデルもやってる最強の美女、マジで妖精系)を床に叩きつけた宮迫、あれは凄かったね。まあ、油断したら自分が死ぬ目にあうんですけどね。そんなこんなで、ワタクシすっかり雨上がり&極楽のファンに…(まんまとやられました)。
 
 
3.史上空前笑いの採点 ザ・ドリームマッチ '05
 
 お笑いコンビをバラバラにして、くじ引きで新しいコンビを結成。新ネタ披露で、一等賞をきそうというもの。放送する局で昨年末から繰り返しコマーシャルをやっていて、チマリス、いつのまにか楽しみに新ネタを待つ心境に…(またしても、まんまと!)。

結果は総じて、大丈夫なのかぁ?と心配されたコンビの方が面白かったようで。一等賞はココリコ田中&三村の手に。あとロンブー亮&ゴリのプロレスカップルのもおかしかったけどね。
いずれにしてもあたくし、死ぬほど笑ってしまいましたワ(しあわせ者め)。
 
 
 






2005年01月05日(水) お正月小景

1月3日。横浜の父の家に妹家族と集まった。大晦日から2日までの間に作ったおせち(といっても数の子、なますと煮物だけ)を持って出かける。
高校二年生の姪っ子と久しぶりに話す。すると彼女も昨年、映画『下妻物語』を観に行ったと言うではないか。さっそく土屋アンナの物真似なんかして盛り上がる。今度、文庫の『下妻物語』(原作本)をあげると約束した。
 
 
1月4日。横浜の友だち(高校の同級生)が遊びにきた。年末に私がひとりで引っ越したことを知り、驚いて顔を見にきてくれたのだ。お雑煮とおせちで軽くワインクーラーなんか飲みながら、五時間くらい座りっぱなしでしゃべりまくる。この友人は私の結婚式のとき、はなから仕舞いまでポケットカメラで新婦の写真を撮りまくり、その合間に感極まってハンカチを目に押し当てていたという人なのだ。K子ちゃん、持って来てくれたアップルパイ、とーっても美味しかった。ココロは「ごめんよ…。」そして「アリガト!アリガト!」なのだった。


1月5日。午後、古くなった食パンを持って水鳥の池を訪れる。
今日は私の好きな、小さくて黒くてまん丸い目をした鳥が、数は少ないけれど、来ていた。小さくちぎった食パンを投げていると、5メートルくらい離れた隣で小学生くらいの子供が三人、やはり鳥にエサをやっていて、そばのベンチの上には食パン(一番端っこの茶色いところばかり)が10枚位積まれていた。すごい。あんなにどうしたのだろう。パン屋の子でもいるのだろうか。わずかばかりの食パンを撒き終えた私は、うらやましそうな顔でその食パンの山をじっとみつめていた、かもしれない。

日がぐっと傾いて風ががまんできないくらい冷たくなってきたので、ぼちぼち引き上げようかと歩き出すと、向こうから綱をつけた大きなムク犬が飼い主に引かれてやってきた。…あれっ、あいつ、前の家のムクじゃないか?明け方にオンオン遠吠えする、あのデカい犬。いつも庭に穴掘って寝そべってるところしか見ていなかったので、ちゃんと散歩する姿を見て、ちょっとびっくり。オイッおまえッ!と話しかけたかったけれど、飼い主さんとは面識がないので(私が一方的にベランダから眺めているだけ)それは無理。ムクのやつはすました顔してすれ違うと、池の方へ、のそりのそりと歩いて行った。
 
 
 
 
 
 


2005年01月02日(日) 不思議な夕焼け

十五分くらい歩いたところに、もうひとつ大きな公園があるというのでコーヒー飲みに行くついでに出かけてみることにした。

ところが、すっかり朝寝のクセがついてしまっているものだから、早いのだ、暮れるのが。昼頃起きてゴソゴソモタモタしていると、すぐに日は傾いて、みる間に西の空がオレンジ色を帯び始める。

--

その公園は、市の境を流れる大きな川のそばにあるので、ずっと、川を見下ろすようなロケーションにあるのだと思いこんでいた。ところが実際に行ってみると、けっこう深い緑に囲まれた場所で、視界が閉ざされているせいか、中はすでにちょっと入って行くのがはばかられるような薄暗さだ。
そこで、入口から道路へ引き返して、公園の外周に沿って川のほとりまで続く道を下ってみることにした。かなり遅くなってしまったけれど、今ならまだ堤防の上から夕焼けと、もしかしたら富士山(のシルエット)位は見られるかもしれない。

--

坂の両側はやはり鬱蒼とした樹木で、ときたま私を追い越していく自動車は皆ライトを点けている。後にも先にも、歩いているのは私ひとりだ。大晦日に降った雪がところどころに凍り付いて残っているのをよけながら、とにかく坂を下り、川岸に沿って続くアスファルト道路へ出た。

その道路の端に立つと、川面まで、かなりの幅にわたって緩い傾斜のついたコンクリートの斜面が広がっていた。それは、一体どういう意味があるのかと首をひねりたくなるような実に微妙な傾斜だった。もしつまずいて転んだりしたら、ゆっくりズルズルと斜面を滑り落ち、そんな馬鹿なと思っている間に水に引き込まれそうな、そんなビミョーな斜度。はっきり言って恐い(というより気味が悪い)。

しかも、川は完全に流れるのを忘れた状態で、足下の緩いコンクリートの斜面の先に、まるで湖のように広がっている。そして、そのさざ波ひとつない静かな水面を、夕焼けの最後の光が、オレンジや藍色、水色や淡紅色の縞模様に染めている。
富士山は向こう岸のそのまた彼方に、黒い小さな台形のシルエットになって見えている。小さなその台形には、小さなビルの長方形のシルエットがピッタリ寄りそって、富士山鑑賞の邪魔をしていた。

しかし、それにしても。一体此処はどこなのだ。
なんとも人工的な感じのするその景色は、以前TVで観た邦画のワンシーン(コンピュータ処理を施してある)にとてもよく似ている。「黄昏は逢魔がとき」などというけれど、美しいというよりは何やらまがまがしい。

呆然と道ばたに起つ私のうしろを時たま通り過ぎる自動車も気になった。なぜか皆、徐行しているように思われてならない。こんなところにひとりでいて、新年早々つまらないことに巻き込まれたりしてはかなわないので、急いで今来た道を戻って、駅へ出るバスに乗った。

--

駅前の珈琲店へ行ったが、間に合わなかった。お正月なので早仕舞いなのだった。それでは、と、パンを買いがてらベーカリーカフェへ向かったが、その途中でふらふらと書店に入って、ふらふらと文庫本を買ってしまった。
酉年最初の購入本。
 
 「尾崎翠集成」(上・下) 中野翠/編(ちくま文庫)
 「わが母の記」 井上靖(講談社文芸文庫)
 「噂の娘」 金井美恵子(講談社文庫)

 
ずっと、周到に避け続けてきた尾崎翠を買ってしまったのは、あの不思議な景色をみたことと何か関係があるのだろうか。
 
 
 







2005年01月01日(土) トリ年のはじまり

元旦。

ゆーっくり朝寝して、ゆーっくり起きる。快晴。
休みに入って間もない頃は習慣で7時前にパッと目が覚めたが、だんだんと宵っ張りの朝寝坊になって、この頃では下手すると昼近くまで寝ていることもある。

起きて、友だちが誕生日に送ってくれたジンジャーの入浴剤を溶かしたお風呂に入り、それから紅茶とフルーツグラノラで朝食。これまでならまず間違いなく重箱のおせちとお雑煮が並ぶところだが、昨晩遅かったせいか、お雑煮という気分になれない。いいのだ、一応おせちもお餅も買ってあるからお腹が空いたときに食べれば。

牛乳をかけたフルーツグラノラのほかに、ヨーグルトとチョコレートも食べる。チョコレートは入浴剤と一緒に送られてきたもので、友だちのお気に入り、とのこと。では元旦に食べようと決めてとっておいたのをパキンと折ってムシャムシャと頂いた。ウン、うまい。

--

よい天気なので、午後、近所の公園へ出かける。うちから歩いて4、5分のところに、一周、歩いて30分位かかる大きな池のある公園があって、何百羽も水鳥が来ている。この鳥たちに古くなった食パンをちぎって投げてやるのが、とっても面白い。なので、本当はもっと頻繁に散歩に行きたいのだけれど、平日は会社、休みの日は休みの日でする事も行く所もあるものだから、いつもなかなか叶わない。

池へ行ってみると、いるわいるわ、鴨だのオシドリだのがひしめきあって、クヮクヮギャーギャーとかしましい。ところが今日に限って、どうしたことか私の一番好きな小型で黒くてまん丸い目をした水鳥(黒いラバーダッキーみたいな)が、ただの一羽も見当たらないのだ。

その代わり、今日は小型のカモメの群れが来ていた。カモメたちは、浮いている状態から突然わぁっと飛び立ったり、水の上を低く旋回したりしている。エサだって投げてもらったのを空中でホバリングしてサッとキャッチしたりする。なんだか派手なやつらなのだ。おかげで水辺はいつになく華やかな雰囲気。

パン投げが面白くて夢中になること、しばし。遠くから別のカモメの群れがこちらへ向かって飛んで来た。すると、それを察知した池のカモメたちは一瞬にして水から飛び立ち、全速力で上へ上へと飛んでゆく。そうして紐のようにうねる線になりながら上空の群れに合流すると、あれよあれよと言う間に飛び去ってしまった。

池のほとりには私と、鴨、オシドリ、あひる、その他の水鳥が残された。カモメはただの一羽も残っていない。風が冷たくなってきたので、なにやら唖然という心持のまま、突然、それまでよりも地味で落ち着いた雰囲気に変わった公園の池をあとにした。

--

夜はお餅を焼いてお雑煮を作った。うちのお雑煮は関東風なので鶏肉入りの澄まし汁だ。実は、今年は酉年なのでジャーナルもトリづくしで落としたいと思ったのだが、鴨とカモメと鶏肉ではいかんせん地味か。
兎にも角にも新しい一年はこんな感じでスタートした。ま、そんなに悪くない。
















 


2004年12月31日(金) 一年の終わりに

大晦日の今日、私がしたこと。

掃除、片付け(相変わらずダンボール箱がいっぱい)、買い物、美容院でヘアカット、数の子の塩抜きと薄皮剥き、吉田の応援。

吉田よ、打撃を、もっと打撃を。でも第三ラウンドのあの不敵な形相観られただけで、もうチマリスは、チマリスわああああああ
(ミルコ、ヒョードル、ハント、コワイでーす。あんたらそれでも人間か)

 
 
--

さて。いろいろあった一年だけど、怯まずに行ってみよう。今年の総括。
 
 
 読 書 : ミラン・クンデラ『不滅』

 作 家 : 村田喜代子

 映 像 : 高木正勝
 
 ライヴ : ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ
 
 サッカー: ミラノダービー

 テニス : マラト・サフィン
 
 
読書。『不滅』以外にもう二冊。いとうせいこう『植物生活』、嵐山光三郎『おとこくらべ』。どちらも、降車駅になっても閉じることができず、駅構内を歩き読みした本。こういう忘我、本読み冥利に尽きます。

村田喜代子。まっとうな日本語の使い手、まっとうな作家、まっとうな女流。何を書いても彼女が書けば“佳き小説”。書く歓びを生きているひと。一冊あげるならば『目玉の散歩』。この名随筆、文庫で誰でも常に読めるようにするべき。

高木正勝。理想のマルチメディアアーティストにして、理想の息子。マサカツー、たのむわぁ。おかあちゃんもヴィエンナーレにつれてってぇなー。

すみだトリフォニーホールのジョバンニ・ミラバッシ・トリオのライヴについて、「客席が凍り付いた」と書いた人がいました。わかります。私も凍り付いたくちですから。あのとき、地球も自転を忘れていました。

セリエA第7節、ミラン×インテル。ダービーにして名勝負。なんだなんだなんだなんだー、やればできるんじゃん。それから、イタリアへ舞い戻ったクレスポとヴェロンの元気な姿。プレミアリーグは第5週、マンU×リバプール(リオ・ファーデナンドの復帰第一戦)。あとはカッサーノがピッチへ帰ってきてさえくれれば…(誰か何とかしてください)

テニス。ロジャー・フェデラーは別格、すでに殿堂入りなのでロシアのハンサム侍、マラト・サフィン様を。そのテクニック、そのやんちゃっぷり、マスターズでのプレイはほんと最高でした。
 
 
--
 
 
しめます。ひどく長かったようにも、あっという間だったようにも思えるこの一年を、漢字一文字であらわすならば『離』!
会社、家庭、住居など、私の生活環境が激変したのみならず、1月には義父が、11月には母方の祖母が他界しました。

でも、会者常離は人間界の定め、暗黙のオキテみたいなものでしょう。これからますます『離』ばっかりになっていくんだと思う。だからいまこういうことを肝に叩き込んでおけば、このあと少しは生き易くなるんじゃないかな。そうやって「会」も「離」も大事に記憶にしまいながら、あともう暫く、死ぬまで生きてみます。(つまり、今まで通りやっていくわヨってことです)

それではみなさん、どうぞよいお年を。チャオ!
 
 
 



 


2004年12月29日(水) 背中に積もる雪

雪が降って、あたりは一面の銀世界。

前の家の庭に大きなムク犬が一頭つながれていて、こいつはいつも朝方、オンオン!オンオン!とうるさく鳴くんだけど、今日は背中に雪が積もるのもかまわずにじっと外で寝そべっている。二階のベランダから口笛で呼ぶと、ちらっとこちらをみてから立ち上がって、ぶるん!と背中の雪をふるい落とすと、また同じ場所にうずくまった。ふーん、あのムクムクの毛皮はそんなにあったかいのか。

夕方、今年最後の眼科医受診へ雪の中がんばって出かけたら、水曜午後休診で閉まっていた。あいたー、木曜の午後が休みだと勘違いしてたー。本当は毎月かからなくちゃいけないんだけど、ここのところ忙しくてもう二ヶ月近く来ていない。薬もきらしてる。しようがないなー、明日また出直すことにしよう。

家にいると、なにからなにまでやることだらけで、反動からかテレビばかりみている。お笑い芸人サンの名前をだいぶ覚えた。それにしてもロンドンブーツってどうしてあんなにテレビ出てるの。あと青木さやか。くりいむしちゅう。雨上がり…の宮迫、蛍原。お笑いではないけど、細木数子センセイ。
・・・ああーだめだ、こんな生活。絶対だめだ。(もはや手遅れ)
 

↓数ヶ月ぶりにとったデジカメ写真。ピンボケですが、雪景色。

 












2004年12月19日(日) 顕子と繁とレイ・ハラカミ

ヴィスコンティの『山猫』のことを書いたら、矢野顕子ライヴのことをまだ書いていなかったことに気がついた。
 
--

今年も12日に行ってきました、さとがえるコンサート・イン・NHKホール。今回のゲストは、「くるり」と「レイ・ハラカミ」。岸田繁とハラカミくんと三人で『ばらの花』をやる、という野望をついにかなえたアッコちゃんは、しごくご機嫌でありました。

でも正直に書くと、たったひとり(と、ピアノ一台)きりで緊張感をみなぎらせていた昨年の矢野顕子も凄かったけどねぇ、などとついつい思ってしまう私。とはいえ、去年はなかったお楽しみ満載だった今年のステージ。キーボードに矢野顕子を迎えた「くるり」は、めっちゃゴージャスでしたよー。あんな「くるり」、ちょっとないよね。

あと、昨年はトラック(『終わりの季節』と『David』の二曲)のみ参加のレイ・ハラカミ。私は今回はじめて実物のハラカミ氏を目の当たりにしたのだが、この人の音楽世界って、何ともいえない色彩と温度を持っている。レトロ、とでもいうのかな。ちょっと内田百間の小説世界にも似ている。当然のことながら大いに魅了されてしまった。

ところで、「くるり」の岸田繁、レイ・ハラカミは共に京都の出身だそうだ。そういえば、高木正勝も京都出身のアーティスト。ふーむ、時代は京都、なのだろうか。そう思ってみると、さすがに三人とも美意識が高い(ような気がする)。
 
 
--
 
本日の購入本。

 「甘やかな祝祭」 小池真理子・藤田宜永/選(光文社文庫)
 「河童・或阿呆の一生」 芥川龍之介(新潮文庫)
 「〈私〉という演算」 保坂和志(中公文庫)
 「残響」 保坂和志(中公文庫)
 
 
嵐山光三郎の「おとこくらべ」という本を読んだら、なんか芥川龍之介ミーハーみたいな気分になってしまって。この作家に惚れなきゃ嘘よ、みたいな(笑)。で「或阿呆の一生」。
「甘やかな祝祭」は恋愛小説アンソロジーなのだが、収録されている作家が田辺聖子、笹沢佐保、井上靖などとかなりシブめで興味津々。
 
 
 
 

 


レオナ |MAILHomePage