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≫2008年10月26日(日)≫ |
友人の薦めで夏目漱石の「こころ」を読んだ。……重い。特に後半。この感覚は、黒沢明の「生きる」を見た後の感じに似てるんだけど、意味もわからないままにため息が自然と出ちゃう。止まらない。今のナオは、というか今までというか、ナオという人間が、ずっと今までに深く悩んだり苦しかったり辛かったり誰かを妬んだり恋したり怒ったりを、きっと一般レベルに比べても全くしたことがないから、この手の話は荷が重すぎる。「私」が先生に憧れたり、故郷に帰って感じた事などのくだりなんかは、あるあるあるあーー。ってわかるんだけど、先生の手紙の部分は、多分殆ど理解できないで終わったな。もう少し、試練に向き合ったり挫折したり、そういう事を経験してからまた読むかもしれない。けど。うーーん、こういうのを指して純文学というのなら、もしかしたらまだ早いのかも。 |
≫2008年10月24日(金)≫ |
良いこと2つ! 1.日本で丁度レント上演の時期、なんとロンドンでもレント10日間限定公演があった!チラシ見つけた!アマチュアプロダクションのレントで、リミックスとかされてない方。チケットも安いし、観に行こうと思うよ。チラシを見る限り、エンジェルが可愛い。コリンズが白人。マークはイライジャウッドにそっくり。ロジャーは、……リミックスとは比べないようにするよ。そういえば今日、ドレスサークルに久しぶりに行ったら、レジで女の人が店員さんにレントのレコーディングはないの?ロンドンのレントの!?って凄い聞いてた。ナオもあるなら欲しすぎるし!と聞き耳たててたけど、残念ながらないです、だって。あーあ!彼女もあの幻のプロダクションのファンだったのかな? 2.ずーーーーっと長い間、十年以上アルバムをニューリリースしてないガンズンローゼスが、ついに新作「チャイニーズデモクラシー」をリリース決定だって!しかもナオの誕生日!!嬉しい嬉しい!面白かったのが、ドクターペッパー(炭酸飲料)社が、今年初めに、もしガンズが年内に新作リリースするならアメリカ国民全員にドリンク配布します宣言をしちゃって、だから本当に全米に配る事決定になったらしい。元バンドメンバーのスラッシュとバケットヘッド以外。だって。笑うし!だけど、アクセル曰く、アルバムにはバケットのサウンドも少し録音されてるから、彼にはアクセルの分のジュースを分けてあげるんだって。だから、全米でドリンク貰えないのは、スラッシュだけらしい。このニュース、読んで笑いすぎて気持ち悪くなったよ!スラッシュ不憫すぎるし!!あーーー嬉しい嬉しい!自分用最高のプレゼント! あとは、1ポンドが146円にまでなった。ここまでくると、さすがに何か心配になる。この国の経済大丈夫か???遂に£20のチケットが2920円です。やばいね。 |
≫2008年10月23日(木)≫ |
ウエストサイドストーリー観てきたよ!50thアニバーサリーUKツアーです。映画は最後までは未見です。 ウエストサイドストーリー感想 とにかくダンス!オープニングから、あのいわゆるウエストサイドダンスで、大感激!近年のロンドン舞台シーンにはなかなか見られなかった、ミュージカル的コレオグラフで、観ながら心の中でありがとうありがとう!をずっと唱えるくらい。こんな素敵な群舞ダンスを観れて、本当に仕合わせ。さすがアメリカンクラシックスです。楽しみにしてたウェブ君も、期待通り、大きなダイナミックダンスで振り付けピッタリでした。とっても可愛かったよ!(余談だけど、多分リミックスレントのエンジェルはジェッツ出身だったんじゃないかな。心入れ替えて、黒人のコリンズと出会ってアナザーロミオ&ジュリエットみたいな。) トニーとマリアが出会う、ダンスシーンも本当にうっとりするほど素敵だった。ここの振り付け最高。ジェッツとシャークスで交互にそれぞれのダンスするところとか、こんなの観せてくれて、ありがとうありがとうありがとうエンドレスありがとうだったよ。そして、トニーの歌うマリーアー♪から有名なトゥナイトにかけては、なんでかな、涙が止まらないよ。トニー歌上手すぎ。うっっとりしちゃう。耳に心地よすぎる。周りからも、オウ、アメイジングボイス…!みたいな感嘆の声がきこえたよ。思わず声に出して言っちゃうくらい、素敵だった! そして、アメリカ!!今回のショーでベストを決めるなら、間違いなくアニータ!!!歌うまいな歌の人だな、と思ってたら、ダンスも誰よりも素晴らしくて仰天!魅力的なダンスだった。ずっと観ていたいくらい。アニータ主役でもいいと思った。やっぱプエルトリコいいな。独特の魅力あるよね。インザハイツも観たすぎる! そんな感じで大興奮の一幕だったのだけど、二幕目、酷いね。置いてけぼりもいいとこだった。突然何これ?コンテンポラリーダンスショーですか?みたいな演出とか、ストーリーも、実の兄を殺した人を、話もよく聞かず疑いもせずだけど好き!みたいなマリアとか、アニータレイプとか、色々酷かった。最後も、中途半端にマリアだけ生きるなら、トニーも殺すこと無い。ロミオとジュリエットの方が変な表現かもだけど、美しいと思った。さすがシェークスピア。 だって、この終わり方だとその後、ジェッツとシャークスは和解するどころか益々険悪になるんじゃないかな?暗すぎるよ!この辺は舞台観ながら脳内で、ジョナサンラーソンがレントで、原作から変えてミミを殺さない筋書きにしたことについて、願いや祈りや希望を込めたのかな、と想像して涙したね。最早ウエストサイド関係ないし! 一幕と二幕でのギャップが大きすぎて戸惑ったりもしたけど、それでもとても満足した観劇だった!やっぱダンス良いな!あと、ナオはソンドハイムはバーンスタイン直結だと思ったよスコア聴いて。 |
≫2008年10月22日(水)≫ |
最近頑張っているナオさんへのご褒美ですか?1ポンドがついに150円台突入です。今159円です。さて換算します。チケット1枚3180円也。明日ウエストサイドストーリー観てきます☆ メイキングの課題、期せずして自分のデザインがレディーステイラリングになってうきうきしてるよ。ちょっとウィキッド衣装みたい。夏に本物を沢山見れた御陰でディテイルとか布選びとか、かなり参考に出来そう。ふふふん☆今日はテイラーのクラスでチューターに手取り足取りでなんとかオーバーコートのドラフトとパターン完成させた。参考にした本が古すぎて、読解不可能な箇所がいくつかあって、それをこんな感じ、ってすらすらパターンにしちゃうチューターに心から尊敬の眼差しだった。凄いな。でもナオも、ドラフト書きはどっちかっていえば得意な方だと思います。これからこれから!平行して、バレエのチュチュみたいなペチコートも作り始めます。これ、ずっと作ってみたいと思ってたから、凄く楽しみ!でも一番のクライマックスは、ジャケットに付く大きな襟のキルティングとビーディング。完成が楽しみで仕方ないよ! 来週からはジョセフのコート作りも始まるし、充実しそう! |
≫2008年10月21日(火)≫ |
お昼過ぎから夜まで図書館に籠もって卒論のリサーチ始めました。純文学にどっぷりだった脳をアカデミックイングリッシュに切り替えて、なかなかスタートとしては良い感じかな。これから徐々にそして大量の本を読まねば。いつもいつもいつもいつもギリギリになって追いつめられて極限と戦いながらのエッセイライティングなので、最後くらいは反省して少しずつ、でも確実に進める方針をとりたい。チューターもオレ流ストラテイジがはっきりしてる人なので、信じて頑張ります。それにしても、今回初めてCSMの図書館利用したけど、行き着くまでが迷宮すぎて、途中4人に尋ね4人共にここは全く違うから引き返せと言われて、軽く泣きそうだったさ。 バーディーとアマデウスの舞台がかなり観てみたい。ここ何十年のウエストエンドでオープンしたショーのリストを見ていて、この2つが目にとまった。両方とも映画がかなり大好きだし、両方ともかなり映画的な映画だったから、これらが舞台になるとどう演出されるのかとても興味あるな!でもバーディーのエンディングは絶対舞台じゃ表現できない手法の一つだろうから、あのふつふつとわいてくる様な爽快な感動は難しいかなー。エニウェイ! あとそうだ!図書館の帰り道で、偶然が偶然に重なって、ロンドン生活4年目にしてついにあの、道路を走る人力自転車に乗せて貰っちゃった!ちょう!興奮!したよ!凄い速い!今日は寒くもなかったし、とても気持ち良かった☆ |
≫2008年10月20日(月)≫ |
keep waiting waiting on the world to change この曲をここ数日エンドレスでずーーーーーっと聴いていて、待つだけじゃ駄目だ努力もしよう、と少し頑張って、今日のチュートリアルは最高にエキサイティングだった。先生にも良いデザインね、と褒められて、作るプロセスを相談して、完成もとっても美しいものになりそうね、って言われて、本当に嬉しかった!帰り道に、この曲を聴きながら歩いていたらなんだかとても説得力をもって、きっと変わるはずなんだっていう肯定が、胸に響いてきたよ。ちょっとした感動だったね。ありがとう! そしてそれ以外の時間はどっぷり純文学にのめり込んでます。出口は見えません。それで良い!梶井基次郎の「Kの昇天」という小説が、寝ても覚めても頭から離れない。本を読みながら、こんなに情景の見える、まるで自分が追体験しているような錯覚に陥ったのは初めて。読み終わりは、夢から覚めたような、とても不思議で目をパチクリさせてしまった。昭和文学やばいね。日本語って美しすぎる! ウェブで読めます http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/419_19702.html |
≫2008年10月19日(日)≫ |
寂しさは、忙しさと舞台で紛らわす。そのうち忘れる!来週から始まる舞台、la cage aux folles、予習と思って図書館で借りた映画版を見てみた。これを舞台にするなら、きっと最初のレビューダンスシーンとかが、とっても派手になるのかな?プレビュー期間中は£20オフらしいので、良い席を良い値段で買えそう。嬉し☆ていうかまだウエストサイドもピアフも観てないのに、どれをまず観ようか迷っちゃう。ピアフの劇場もすっかりピアフ一色になって、エントランスに飾られてるルークエバンスの写真が素敵すぎて、この間前を通りかかった時に思わず挙動不審になってしまったよ!楽しみ! 抜粋 雪子はこの若きダビデの姿をいかに語らう――ミケランヂエロの若きダビデの彫像の写真にしても、このときまだ雪子は知らない。後に欧洲の彷徨の旅で知つたのである。それは伊太利フロレンスの美術館の半円周の褐色の嵌め壁を背景にして立つてゐた。それが持つ憂愁の甘美は、西洋的の動物質と東洋的の植物性との違ひはあるが、梅麿が持つものとほとんど同じだつた――。健かな肉付きは、胸、背中から下腹部、腰、胴へと締つて行き、こどもの豹を見るやうだつた。流暢で構梁の慥かな肩の頂面に、つんもり扇形の肉が首の附根の背後へ上り、そこから青白く微紅を帯びた頸が擡げられた。 岡本かの子(本名カノ) 「過去世」 そういえばこの夏、歌人、岡本かの子(岡本太郎のママン)のドキュメンタリー番組を見た気がする。おばあちゃんの家でだったっけかな?昔の小説には、ミケランジェロのワークスを使っての表現が結構あるよね。色々読んでみたいな。”こどもの豹を見るやうだつた”って。色っぽい! |
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