2007年08月19日(日) ■

伯爵日記・

人の本気に触れるのは、心地よい。 　 　それが文章にしろ音楽にしろスポーツにしろ武道にしろ絵画にしろ料理にしろたとえ意味のない行動に対してであっても。 　人が己で選んで決めたことというのは、まぶしくて、力強い。 　 　今日ライブハウスに行って人の歌を聞いていたら、そんなことを考えていた。 　思索に耽るのに便利だなあ、というのは歌を聴く理由としては少し邪道かなあ。

2007年08月14日(火) ■

伯爵日記・オーバーリアクション

「やっほー、伯爵ー、ってなんじゃそりゃーーー」 　イトマイマイ子爵は過剰に反応した。 「そんなオーバーリアクションにいちいちツッコミいれる元気はないですから」 「いや、伯爵。汗だらだらじゃん」 「ちょっと、頭が痛いんです」 「いや、その顔、めっちゃ脂汗じゃん。脂ぎってるよ。どうしたの？　何がそんなに痛いの？」 「人間、体調が悪いと、本当に冷たくなるんですね」 「危険だ！　大変危険だ」 「寝てれば治りますよ」 「いいかい伯爵。やばいと思ったらいつでも連絡しなさいな。二十四時間受付中！」 　そんな大変なことになるわけないと思って家に帰って。 　一晩中呻き続けた今日このごろ。 　次の日、子爵は僕を見て「今日は随分とほがらかな顔色だ、うん大変よろしい」と躁病の気でもあるんじゃないかという笑顔だった。 　そんなに心配しなくてもいいのに。 　しかし佐々木女史曰く「救急車を呼んでもおかしくないような顔をしていた」らしい。 　つまり、どうやら人間はそんな顔をしてもまだ死なないらしい。 　ビバ、人体。

2007年08月08日(水) ■

伯爵日記・つまり、ローリングストーンズ

一度転がりだした石は、早い内に止めないと威力がつきすぎて止まらなくなるとかなんとか。 　それはどうやら心の問題でも同じことらしいです。 　一ヶ月前についた嘘が、思ったよりも大げさなことになったり。 　一ヶ月前に放置した生ものが、なんか出てきたり。 　一ヶ月前にしたしてしまったミスが、後悔になったり。 　物事は早いとこ解決しないと駄目ですね。 　しかし、そういう人生を今まで送ってきたわけで、果たして二十年かけて転がしてきたカンテラ伯爵岩は、今更進路変更できんのかなあ。