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2007年02月13日(火) ■ |
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伯爵と25のシチュエーション |
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「Nくん。そのチョコレートどうしたの?」 「スーパーマーケットでね、安売りしてたから買ったの」 「そっか、僕はてっきり慌てんぼうのなんとやらかと思ったよ」 「???」 「明日バレンタインでしょって話」 「ああ、そういえばそうだね。それでチョコ安かったのか」 「浮世離れしてるね」 「そういう伯爵だってクリスマスにケーキ、ホールで食べたじゃん」 「そういうキャラだもの」 「でも明日はバレンタインなのか。これだとチョコレート食べたくなっても買いに行けないなあ」 「行けばいいじゃない。そんなこと気にするの?」 「気にするキャラなの」
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2007年02月10日(土) ■ |
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伯爵と25のシチュエーション |
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ツーツーツー
「どうした?」 「彼女の電話、電池が切れたみたいですね」 「お前ら二時間喋ってたからなあ」 「僕の電池もそろそろ切れそうでしたからちょうどよかったですね」 「……」 「元気ないですね。最初は僕がNさんと電話してたらちゃちゃ入れてきたのに途中から黙っちゃって。……もう、放っておいたからってすねないでくださいよ」 「違う。お前とNがほんと楽しそうに会話してたから、邪魔したくなかっただけだ」 「あなたが隣でいろいろ言っててくれた方が楽しいです。彼女だって受話器の向こうで笑ってましたよ」 「お前がそんなに楽しそうに喋るところ、初めて見た」 「……そうなのかなあ」 「どうする? 帰るか?」 「ええ、帰りましょうか」
カンテラ伯爵は携帯電話をしまい、インスリン男爵は伝票を手にした。
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2007年02月08日(木) ■ |
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伯爵と25のシチュエーション |
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「うーん、この履歴書に書く長所って何がいいかなー。ねえ、Mさん、僕の長所って何だと思います?」 「……そんなの自分で考えようよ伯爵」 「とは言っても僕のいいところ。果たしてあるのかなあ」
「ハイ伯爵。コンチハ」 「ああ、こんにちは」
「ねえ、伯爵。今の中東っぽい顔つきの人誰?」 「ええ、と。名前は知りません。このごろよく会うんですよね。この前はおいしいカレー屋さんに連れていってもらいました」 「見るからに大学生じゃなかったよねあの人。どこであんな人と会うの?」 「さあ、普通に歩いてたらよく出会うので。……それよりも僕の長所ってなんだろう」 「……僕が口にすることじゃないんだろうね」 「はい?」
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