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2006年03月28日(火) ■ |
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物部日記・見上げれば、混ざり合う雨雲と太陽 |
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新入生向けの看板を作り図書館前に置きました。 たかだか一メートル半くらいの大きさの看板を作るのにも六時間も使ってしまいましたが、私はとても満足しています。
雨避け用にビニールをかぶせているわけですが少し長さが足りなくて後ろまで届いていません。傾けることで濡れないようにしてみました。 これで大丈夫かなあと不安でいたら、今日いきなりにわか雨です。 何か物音がするなと思って外をみたらざあざあ降ってます。 やばいぞー。
雨が止んで、妙にからっからに晴れた空の下看板に急ぎます。 看板、無事でした。 紙がまったく濡れていません。やったね!
もう、今日はそれだけで充分です。
後輩、いっぱい入るといいな。
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2006年03月24日(金) ■ |
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物部日記・『桜六分』 |
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今日は今度作る立て看板の材料を買いに卯月先輩と買い物に行った。私の車に乗ってマルニへ行く。木材を無理矢理載せてみたり、安売りの水を纏め買いして帰り道。混んでいてなかなか前に進めないでいると先輩が声をあげた。 「桜綺麗やねー」 横を見ると造幣局(なのだろうか? 大学に隣接している建物なのだが私はその建物の正体を知らない)の桜は花弁を散らせるほどに花を咲かせていた。 もう、春なのだ。つい最近まで寒い冬が続きなんだかんだ言ってまだ春はこないと思っていたのに、もう一週間もすれば入学式が始まり、桜が舞う季節なのだ。 「綺麗な桜やね。みんなこの桜見てて渋滞してんのかな」 そんな渋滞あるわきゃないと思いながらも、もしそうだったらそれはそれでとても素敵なことだと思う。
昨日の卒業式を思い出す。 桜は咲いていなかったけれど、みんなが広告紙で作った紙吹雪が舞っていた。誰が片付けるんだか……。
私の冬は、今日終わりを告げた。
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2006年03月22日(水) ■ |
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物部日記・『記録』 |
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写真を眺めていると後ろに人が立っていてすごく驚いた。 「物部君、それ何の写真?」 友人の佐々木女史だったのでちょっと安心。 「これですか? ほら、この前女子大の卒業式があったでしょう。その時の写真ですよ。この図体でかいのが私でその隣で和服着てんのが卒業する先輩。んでその隣が友さんです」 「へー、いいね」 「はい、いいですよ」 私はまた写真を眺めていた。 佐々木女史は私の隣に座って、なかなか立ち去らなかった。
五分ほど見ていた。 それでもまだ隣にいる友達に、私は呟いた。 「昔は、写真なんていらなかったし、人といた記憶だってそんなにいらなかったんですよ。でも、今はこの写真がすごく大事で、昔のことをひどく思い出したくなるんです。私も年とったのかな」 佐々木女史は携帯でメールを打ちながら何かを言った。 声が小さくてよく聞き取れなかったけれど、聞き返さなかった。
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