西の空にえびの群れ、えびの形で浮いている年の初めにえび雲五つ
あしもとから、ちょっとずつさむくなっていきいつのまにかくびもとはすっかり 寒くてどうしようもなくなる。暖かい国に生まれて住んでいたらこんな季節はしるよしもない。
街角のチラシ配りには秘密があるのかはちゃんと貰った人でも知ることは出来ないなぜなら秘密だからだ、ティッシュじゃないとチラシだけだと受け取らないとこの秘密は解けない、もっとも秘密なので知ることの出来るのはその秘密に気づいた人だけだ。
語る人がいるから物語、みんないなくなった地球に物語を書き記した本が残っていても語る人も聞く人もいなければもう物語じゃない。
くもはがいちゅうではありません。えきちゅうでいえのまわりでいろんなむしをたべてくれるはずなのに、さいきんくも専門のさっちゅうざいがうられはじめた、きっとクモの巣もないようなせいかつはなんだかかなしいきぶんです。
雨で路面は街灯の光を映し白いカーテンの先にはぼんやりとコンビニの明かりの中に人影はない。傘に落ちる雨粒の音と踏み込むシューズの音以外には静かで、時折配送トラックの通過する姿にだぶる通過音の方向に気をとられるばかりで、目に入ったマンションの二階には空き部屋の窓枠の奥に街灯の作る影と 明かりは室内に取り残された小さな白い羽の虫の上に差し込んでいるに違いない。
しらないうちにせかいじゅうからトイレットペーパーだけが 無くなってしまっていてもあんまり困らない。 もし「無くなってしまえ」と考える時はトイレットペーパーを 頭に思い浮かべることにしよう。
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