まちをはかいする。いみなんかない。
たまたまでたばしょをこわしていく。
にんげんだっていきなりじぶんより
ちいさなさいずのまちがあったなら
きっとこわすにちがいない、
こどもならなおさらだ。
くろいうみ、くもがすいへいせんを
おおいただただくろいやみのなか。
ぼんやりはいいろのしみがくろいやみにめだつ。
ぎょせんのとうこうにさかながあつまるばしょ。
にほんかいのゆうぐれ。
くもがかなたへつらなって、
どこがすいへいせんかわからない。
くもがとおくにあるのかも、
陸地がかなたにあるのかも、
かんけいないほど
ひがくれるまでくもはつづく。
やまのうえにいくと
ひんやりすっきりくうきをかんじる。
あきがくるととおくにいたそらが
まちのうえまでおりてくる。
どこかのやまのけしきをみてきた
あおいそらがおりてくる。
まるくてつるつるしてて
とうめいでまんなかに
ちいさなあわつぶがひとつ
がらなんかなくて
いろもついてない
ガラス玉じゃなくビー玉。
だけどきずがつかないように
もっているので
ちっともまもられてないきがする。
そらをみあげる。
まいにち雲の空模様。
もう飽きた。
雲の上には夏の空。
どうか早く来て下さい。
子供も大人も待ってます。
深夜の帰り道。
梅雨のくもった空のふち。
うっすらそらが赤い色。
なにかがどこか違う世界からやってきて
この世に紛れ込む日かも。
あしたはきっと晴れるに違いない。
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