じゆうなまいにち

2002年11月08日(金) けんか

庭先ですずめがけんかをしていた。

すずめじたいが最近珍しい。

すずめのけんかは翼の付け根を足ではさんで

相手が飛べないようにして地面で相手の頭を

突付きあうらしい。

もつれ合う二羽は地面で子供が取っ組み合いを

しているようで真剣だった。

じっと見ていたら小学生の下校の声で飛び立った。



2002年11月07日(木) 背中

父の背中を流す。明日は結婚式。

いつでも戻ってくることの出来る距離。

背中を流すことだって中学にあがる前が

最後の記憶。

それでも今日は特別で黙って父は背中を向ける。

私が背中を流すのはこれから先も父が父であるから。



2002年11月06日(水)

彼女の左頬には上唇まで傷がある。

微笑むと少し引き攣る傷がある。

子供の頃の小さな出来事。

彼女は気にしすぎてもう傷には慣れた。

いえない傷はこれまで負った心の傷。



2002年11月05日(火) ヒーリーズ

小学生が歩かない、道路を滑って移動する。

見た目は普通のスニーカー、その実底にはローラーが。

どういう仕組みか理解は出来ぬ、歩いて滑って繰り返し。

横着そうで隠れた人気の実用品、

大人も履けば便利だろうが、転ばぬ保証はどこにもない。

歩かないって体によくないような気もするけど。



2002年11月03日(日) 工事現場

昨日降った雨が作った水溜り。

映ったビルをトラックのタイヤがかき消して

また新しい像を映し出す。

いつか同じ時が来る。

作業員にも住む人にも関係ないほど先の話。



2002年10月24日(木) ショッピングモール

新しく近所にショッピングモールができた。

モールは中央の公園を囲む3階建ての回廊になっている。

驚くのはその二階部分を三両編成電気汽車が周回しているからだ。

我がもの顔で狭い通路のコーナーを音も無く曲がってくる。

若い女の運転手に轢かれそうになりながら見送ると繋がっている後ろの

小さな一人乗りの車両には誰も乗ってない。

一周300円では乗る人はいなさそうだ。



2002年10月23日(水) 時間 弐

一秒が二秒だったら一日は十二時間だ。

時間を決めたとき二秒にしていたらどうなっていたのだろう。

時計を気にしないところに住んでいる人には2002年の今日だって

あんまり関係ないんだろう、きっと。

時間の必要な場所は地球の広さを考えたら

実はそんなに無いんだろう。


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kokopelli [MAIL]

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