こんなに暑い昼下がりでも
どんなに嫌な相手でも
営業スマイルはしないといけない。
鞄が邪魔で車を止める所がなくて
靴底が擦り減っても営業は続く。
たまには涼しいところでサボったりもするけど。
昼下がり、近所の商店街を歩く。
ショウウインドウの中のマネキンは
エアコンで涼しげだ。
写真屋のガラス戸の向こうにいた男の子は
シャツをまくりあげてお腹をガラスにつけている
冷たくてお腹が冷えて今夜はおねしょをするかもしれない。
時速50KM、二車線の国道でだ。
時速40KM、住宅地の道路だ。
何でも決めればいいってものでもない。
飛ばせる道はもっと気持ちよく走れるように
すればいい。
スクールゾーンはもっとゆっくり走らなければいけないように
すればいい。
大体誰が決めるんだ、走行速度。
運転手付の車に乗ってる人が決めたんじゃなかろうな.
崖の上に住む人がいた。 その人は広がる足元の大平原に何があるのか知りたかった。 崖の下に住む人がいた。 その人は崖の上に何があるのか見てみたかった。 二人は同時にそれぞれ崖を上がりそして下った。 下るのは足元が今にも崩れそうで恐ろしかった。 上がるのは手元が掴むのが難しく息が切れそうだった。 それでも二人は何とか半分ずつ上がりそして下った。 崖の下の人に崖の上の人は声をかけた。 「あなたは崖の下から来たのですか」 崖の下の人はその声に驚き手を滑らし落ちてしまった。 崖の上の人は落ちたのを見て怖くなり崖を降りるのをやめ 崖の上へと戻ってしまった。 崖から大平原に人が行き来をするようになったのは それからまだ三百年の後のことだった。
いまさらだけどメーカーによって名前は色々あるらしい。
様は筋肉をブルブル鍛えて痩せさせる健康器具だ。
”今回は同じものを更に二つ付けて¥9800、¥9800
でのご奉仕。これで三箇所同時に鍛えることが出来ます。”
・・・一つ買うのと同じ値段でご奉仕って。
作りすぎたのか・・・?
部屋の中に羽蟻が大発生した。
網戸越しに光を目指してやって来る。
どこかもっと巣作りにいい場所があるはずなのに
私に駆除されにわざわざやって来る。
そして月曜日のゴミの日には
出されてしまう羽蟻たち。
夕方とはいえまだ三十度以上はありそうな幹線道路脇の歩道を
びっしょりと汗だらけのランナーとすれ違う。
こんな暑い日に走らなければいけないのには理由があるはずなのだが
たいした理由ではないのだろう。
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