今日は朝から活動的なムース。今学期こそは絶対に卒業すると心に誓っているので、日々卒業に近づくことをやろうと思っているんだ。で、今日は午前中にムースのレポートを見てくれる担当教官のところへ行ってきたの。最後に話をしたのが去年の4月のことだから、9ヶ月ぶりに担当の先生の部屋へ行ったことになるかな。あまりにも久しぶりなので、前回どこまで話をしたかってことから話をしたんだけど、いつものように担当教官は我関せずって感じだったし、先生自身のレポートをまとめるのに忙しいらしく、来週までミーティングはお預け。っていうか、以前も、来週の○○日にミーティングをしようって感じで先延ばしばかりされ、今まで何もしなかったという経緯があったから、あまりいい気分ではなかったなぁ。だけど今回こそはどうにか話を詰めようって思っているんだ。じゃないと、学歴詐称をしなきゃいけなくなっちゃうもん。卒業に必要な授業はすべて履修したし、卒業試験も受かった今、卒業に必要なのはレポートの1単位だけなの。これが取れずにすでに卒業を1年も延ばしてしまったから、そろそろ本気にならないとまずいもんね。そんなことで、今日は朝から雪が降る中、学校へ行ってきたの。今日の午前中は天気が悪くてイヤだったけど…。
こんな調子で担当教官と話をしたので、学校にいたのはものの5分くらい。だからすぐに家に帰ってきちゃったの。何となくモヤモヤってした感じだったので、こんなときこそDVDだって思って、昨日借りてきた「ファーゴ」(原題:Fargo)を見たんだ。ムースは以前TVでやっていたのを見た記憶がかすかにあるんだけど、あまり覚えていなかったの。っていっても、見ている途中で何となく思い出してきたけどね。この「ファーゴ」って映画、昔見たときは、暗くてイヤな感じの映画だなって思っていたの。それに映画の中に出てくる風景は、いつも鉛色の空をしていたし、1面雪ばかりで何もない寂しいところだなぁって感じたんだ。あとは、なぜに主人公のお巡りさんはあそこまで厚着をしているんだろう?とも思ったかも。とにかく、見たあとはスカッとした気分になるような映画ではなかったような気がするの。それなのに、TVで見たのは真夜中だった気もするんだ。
今日は昼間に見ているのでそういった気分にはならないだろうって思ったし、前から何となく見てみたいなぁって思っていたんだ。「ファーゴ」を作ったコーエン兄弟の別の作品である「ビッグ・リボウスキ」を見たばかりだったし、その前日には「ファーゴ」の主人公であるお巡りさんが出ていた「あの頃ペニー・レインと」(原題:Alomost Famous)を見ていたので、何だか今日「ファーゴ」を見ることは自然の流れのような気もしてきちゃうかな。
今日「ファーゴ」を見て思ったんだけど、昔は変な感じと思っていた風景に対して今は何も違和感がないの。1面雪で覆われた何もない平原。そんな風景はここ北の国と変わらないもんね。それに鉛色の空。そんなのもいつものこと。さらに、極めつけは、映画の中で使われている英語。見終わったあとにいろいろなサイトで「ファーゴ」の映画評みたいなのを読んでいたんだけど、多くのサイトで、「アメリカの中北部の田舎臭い訛りが映画を盛り立てている」って感じのことが書かれていたけど、ムースはあれを聞いていてまったく違和感を感じなかったし、田舎臭い訛りとも思わなかったの。一体どこに訛りがあったの?って聞きたいくらいだったかな。って当たり前かな?
映画評や解説が書いてあるサイトを見ていてちょっと引っかかったんだけど、映画の舞台はノースダコタ州ファーゴって書いてあるんだけど、実はこの映画、ほとんどがミネソタ州での話なんだよね。主人公の警察官が働いているのはミネソタ州のブレイナードという街だし、あとはミネソタ州ミネアポリスでのことばかりだから。だからこの映画の舞台の9割方はミネソタ州。でもって、ファーゴが出てきたのは冒頭のシーンだけ。ただ、題名が「ファーゴ」だから舞台はノースダコタ州ファーゴだって勘違いしちゃっているみたいなんだ。ちょっと紛らわしいけどね。
アマゾンドットコムのレビューには、「87年ミネソタ州ファーゴで起こった実話を元にした作品」と書いてあるけど、これはまったくのうそだよね。「ファーゴ」はノースダコタ州だし、「実話を元にした」っていうのも実は正しくなくて、これは作品を盛り上げるために使われた心理トリックみたいなものらしいんだ。もうちょっと調べてからレビューを載せたほうがいいみたい。
ところで映画だけれども、以前見たときと違って、違和感をまったく感じなかったせいか、かなりのめりこんで見ることが出来たの。そのせいか、この映画はかなり楽しめました。残虐なシーンもあったけど、その辺は目を背けたいって思ったかな。でも全体としてはかなりよかった。
これは余談なんだけど、ネットで「ファーゴ」のことを読んでいるとき、スポニチのとある記事にたどり着いたの。
“宝探し”の邦人女性が凍死? 米ミネソタ州西部の森林で狩りをしていた人が11月15日に女性の遺体を発見、9日までの地元警察の調べで東京都出身の邦人女性(28)と分かった。女性は西隣のノースダコタ州にあるファーゴの町を舞台に撮影され、アカデミー主演女優賞などを獲得した米映画「ファーゴ」(96年)が題材とした誘拐事件の身代金を「宝探し」していて事故死した可能性もあると地元メディアで伝えられている。女性に外傷などはなく、司法当局は事件としていない。薄着だったことから凍死した可能性がある。
共同電によると、女性は11月7日、ミネアポリス到着の米航空機で入国。10日、ノースダコタ州ビズマークの埋め立て地にいるところを警官が発見、事情を聴いたところ、手書きの地図を見せ「映画ファーゴのお金を探しに来た」「胃がんで長く生きられない」などとたどたどしい英語で話したという。
この記事を読んだとき、何となく変な気分になっちゃった。うまくいえないんだけど、イヤな気分だったの。この話は映画だか、テレビドラマだかになったみたいだけど、変に引っかかる話だったなぁ。ちなみにこの記事でも「ファーゴ」が舞台になっているって書いてあるよね。先入観というものは恐ろしいなぁ。
今日は「ファーゴ」ネタばかり書いちゃった。こうなったらファーゴでも行ってくるか!っていいたいけど、そればかりはねぇ…。 |