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■ 夏の思い出
アルシュという水彩紙を知っていますか。 割と有名な紙なので、知ってる人の方が 多かろうと思うのですが。 素敵なカラーを描かれるな〜という人がいると 大抵アルシュを使われていたりするので 私もずっと気になっていたのです。
田舎ゆえか、近くに売っているところがなかったんですが 事務所勤めの頃利用していたお店に問い合わせて見たら、 ありました。 (電車乗り継いで、一時間以上かかる店ですが、通販もやってた…もっと早く問い合わせて見れば良かった…ぐふっ…)
で、アルシュ。 値段は私が普段使っている紙(BBケントの細目)の2倍。高! 絶対失敗出来ないカンジです。 あと、アルシュは水を含むととっても臭いと聞いていました。 使い勝手はいいのに、この臭いがダメで 使うのをあきらめた人もいるとかいないとか。 一体どんな臭いなのかねーと思いつつ 水張りしてみたところ最初臭ってきたのは石灰っぽい臭い。 確かにクサイけど、気になる程ではないし 学生時代油絵の下地に石灰を使っていたので むしろちょっと懐かしいくらいだわーなどと考えてました。 しかし、水を吸い込んで徐々にしっとりとしてきたと思ったら… こ、ここ、これは!? ほんのり漂う有機的な臭さ…確かに臭い!くっさーーーー!!
なんだろうこの臭い。何かを思い出す…そう!あれだ! 昆虫採集の臭いだ!! 同世代の人なら恐らく誰もが一度は経験したであろう 子供向けの昆虫採集キットで作った夏休みの宿題。 安物の御菓子の空き箱なんかにトンボやら蝶々やらを ピンで留めてサランラップで覆いをしただけの 簡単昆虫標本。 青い液と赤い液を注射するとき失敗して 腹の中身を拝んでしまったり。そんな失敗。 それはともかく。
つまりは夏休み明け、自由課題というと必ず何人かは そんな昆虫標本を教室の後ろのロッカーに並べてました。 そんな夏の午後、けだるい雰囲気の教室に ほんのり漂っていたあの臭い… アルシュってば…成る程、確かに臭いですね!
とはいえ、私はこの臭いは 実はそんなに苦手ではありません。 もう一度臭って見たくなる臭いというか。 銀杏とかもそう。 そんなわけで、私がはじめてアルシュを使った感想は 子供時代の夏休み明けを懐かしく思い出したと
まあそんなことになりました。
…つーか、使い勝手の感想書いてないじゃん! 使い勝手はものすごく良かったです。 水をしっかり含む感じで、滲みもキレイ。 あとは慣れればもう少し表現も広がりそう…かな? いいかんじでした。さすが高いだけのことはあるね(笑)
2002年04月25日(木)
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