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■ The depths of eyes
銀杏の黄色く萎びれた葉が 枝に ぶら下がっている
この道は 銀杏並木だったのだ と 気づくのは 決まってこの季節になってから
銀杏の黄色い葉の向こう側に 高い青い空が 透けるように見える
木枯らしが 音を立てて 吹き抜ける 力尽きた銀杏の葉が地面へと乱舞する
向こう側からやって来た 貴方の姿が 木枯らしと共に近付いてくる
思わず くしゃっと微笑んだ その貴方の瞳の中に
映っていたい・・・と ワタシは 服に銀杏の葉を纏わせたままの姿で
ふと 思い
遅れて 貴方に微笑み返す
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