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■ 水のたまり
眺める 窓の外 空から 零れ落ちてくる 雨の雫たち アスファルトに 滲みきれなくって 流れ出す 雨粒たち
目をつむると 浮かんでくる 遠いあの日 アスファルトに 未だデコボコがあって 雨が降ると できる水のたまり
水のたまりの水滴たちを 長靴 脱いで 入れて歩く ズック ズック ズック と 音を立てて歩く そんな他愛のないコトが 嬉しくって 楽しかった日々
ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ ラン・ラン・ラン♪ 母から聴いて 覚えた唄だったのか 幼稚園で習った唄だったのかしらん
空から 零れ落ちる 雨粒たちを 傘を逆さにして 道路に置く 元に戻して わざと ずぶ濡れのびしょびしょに成った そんな 変なコトに 喜んで はしゃいでいた日々
ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ ラン・ラン・ラン♪ たらふく遊んだら 小さな背中にランドセル 右手に 傘 そうして ずぶ濡れの長靴たちは 坂の上のお家へと 向かって歩く
ズブ濡れの長靴の少女は 「-雨の日は 憂うつ-」なんて言葉なんか 吐かない おかっぱ頭が 顔に張り付いてた 遠い日のアタシ
2003年07月23日(水)
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