あんなタイミングで君からのメールが届いた


寂しいよ
寂しいよ
エリコにすごく会いたいよって
そう書かれてた

君が忘れるわけないじゃん
なのに
バカだね
バカだね

私も寂しいんだ
とてもとても

きっとこの寂しさが
そこまでテレパシーになって届いたんだね

距離が離れてしまうと
ココロも離れてしまうのかな

地球の半分もずれたところで
キミはキミの新しい生活があって
僕じゃない誰かと毎日一緒に笑ってる

距離ができても
絆はずっと続くと信じているけど
時々不安になるんだ

ワスレナイデ
ワスレナイデ
ボクヲワスレナイデ


ずっと覚えているから
ずっと友達だから
また会いにゆくから

そこにはなにも無いんだ
ここにもなにも無いんだ

ひとつぶの涙が頬を伝う
たったひとつぶだけの涙

粉雪の中に消えてく
淡いココロモヨウ

陽は灯らない
酷く寒くて指先がかじかんで凍る


そう、ここにはなにも無いんだ