朝焼けの詩
ふと見付けた風景とか
ふと気付いた思いとか

2002年07月29日(月) teardrop

あぁ、涙がとまらないよ。



魔法を掛けて。
このポロポロこぼれ落ちる涙を、
まん丸で甘いアメに変えてしまって。


そして、全部なめてしまって。



2002年07月21日(日) 強風注意報なんて

張り詰めた糸は
まるであまりにもか弱い蜘蛛の糸

ビュッと強い風が一瞬吹くだけで
きっと切れてしまいます


けれど、只今強風注意報は出ておりません

いいえ、出しておりません

糸は細く長く切れることなく


そして張り詰めた糸は
そのうち少しづつ柔らかくなって
毛糸のようにクルクルと巻かれて行きます



2002年07月19日(金) 朧月 -palemoon-

上手く撮れなかった・・・デジカメじゃ無理かなぁ

今宵は私の大好きな朧月。


まん丸でピカピカの満月も大好きだけど、


ほんの少し遠慮がちで、


雲に顔を隠した恥ずかしがりやの朧月が好きなのです。



2002年07月16日(火) 酸素を分けて

あぁ息苦しい
苦しくて苦しくて
胸が詰まりそうだよ
訳もなく苦しくて
電信柱みたいに
立ちすくんでしまうんだよ


・・・まだ、お腹いっぱい吸い込める酸素は残ってる?


お願いだよ
それなら少しだけ分けてちょうだい




2002年07月13日(土) この手を握って。


それはコウモリが出そうな
鬱蒼とした陰鬱な森だった


手を引いて連れ出してくれて
ありがとう


少しくらい強引でも構わないんだ
引っ張られた手は全然痛くなかった



とてもとても
温かかったよ


もう一度握り返してもいい?




2002年07月11日(木) かげおくり


↑「天の欠片」さんよりお借りしました。素敵な写真がいっぱいです



真っ青な夏の空を見ていたら、
急に思い出したことがありました。


「陰送り」って知ってますか?
大昔、私が小学生の頃、確か国語の教科書のお話の中に
出てきたものです。


晴れた日に、地面に映る自分の影をじっとまばたきしないで10秒くらい見つめ、
そして青空を見上げると自分の形が残像となって
現れるっていうもの。

そう言えば、友達と一緒に、よくやってみたなぁ・・。
ああ、懐かしい。


ネットで調べたら、「ちいちゃんのかげおくり」という戦争の
お話の中で出てきた事が判明。

そうそう、確かそうだったよ。もう十何年も前の話なのに、
タイトルをくっきりと思い出した。
確か、お父さんが戦争に行く前の日に、家族みんなで手を繋いで
かげおくりをするんです。

その後、どうなったんだっけ・・・詳しく思い出せない。
とてもとても、子供心に胸が痛くなった憶えはあるのだけど。

今度、図書館で借りてこよう。
そして、かげおくりを久し振りにしてみよう。



2002年07月10日(水) 出せなかった手紙。

過去に、何度か、書き終わったけれど出せなかった手紙が
ありました。


思い切り自分の気持ちを一気に吐き出し、
相手に届けようとしたのに。

今日、ちょうど一年前に書いたけれど出せなかった
手紙を見つけてしまいました。


・・・出さなくて、本当に良かった。


改めて読んでみると、そこには薄いベールで包まれては
いるけれど、刃となる言葉が幾つか並んでしまっていたから。


・・・そう。「訣別」の手紙でした。


なんて自分勝手だったのだろう。
勢いにまかせて書き殴ってしまったあの手紙。
もし出してしまっていたら、どんなことになっていたんだろう。


相手に辛い思いをさせることは勿論、私自身もきっと
すごく辛い思いをしたに違いないから。

何故出さなかったのかはよく憶えていないけれど・・・

出さなくて、本当に良かった。良かったよ・・・。
その手紙は、グチャグチャに丸めて捨てました。

過去を葬るためにも。
そして未来のために。


皆さんも、出せなかった手紙、ってありますか?



2002年07月09日(火) 空色の小鳥

ここは何処?

何処か遠い遠い樹齢何百年もの樹の隙間から
ただぼんやり空を眺めてる


足場を失っても僕は空色の小鳥
青い空にいつでも飛び立っていけるんだ


けれど青い空がいつもそこにあるとは限らないんだ

白くなったり
灰色になったり
黒くなったり


それでも僕は飛び出して行くよ
いつでも青い青い空を目指して

今日は青空
さあ、また飛び立ってみよう
僕の翼が折れてしまわない限り




2002年07月08日(月) 鈍行列車

久し振りに、鈍行列車に乗りました。

各駅に泊まります。

ひとつひとつ、似たような駅が現れてはさっと消えていきます。


それでも少しづつ景色が変わり移ろいでいきます。




焦らないで。

鈍行列車でもいいんだよ。今はね。

急いで急行に駆け込むことはないの。

私も駆け込もうとしたけれど、間に合わなくて途中で転んで
しまったよ。バカでしょう?




今は鈍行の中で移ろいで行く景色を眺めてるの。

景色の中の傍観者。

終点はどこかしら?そして、いつかしら?












2002年07月07日(日) 七夕の願い事。

夢の中でもいいから。

紫の花があふれる花畑で、
もいちどあのこと遊びたい。

私の魂に触れてくれたあのこ。
私の涙をなめてくれたあのこ。


神様はあまりに残酷だった。

あのこを天に連れ去った。


私の、あのこ。

夢の中でもいいから。
もいちど逢わせて。


でも神様は残酷なだけじゃなかった。
この上なく素晴らしい天使をお寄越しになった。

ありがとうございます。
宗教も神様もなんにも信じてないけれど、この時ばかりは
きっと神様はいるのかもって思ったんです。



欲張りな私は、天の川に、もひとつだけお願いがあります。

ただただシンプルに幸せになりたい。
心穏やかに過ごしたい。
大切な人たちの幸せを願いたい。

あぁ、ひとつどころじゃなかったね。ふふ。

欲張りだけど、天の神様、どうかお願いします。



2002年07月04日(木) 手紙が、好きです。

無○良品で最近買った、デニムのクズ入りレターセット。再生はよいことだ。うんうん。

昔、私はとても筆まめでした。
色々な人に、色々な手紙をじっくりと書くことが好きでした。

三年半前にネットを始めました。
メールがあまりにも楽で、簡単に気持ちを届けることが
出来てしまうので、あっさり手紙にそれが変わりました。


その後、すっかり筆不精になってしまった私。
手紙を書くのが苦痛とさえ感じた時期もありました。


それから、数年経った今。
再び手紙の良さをひしひしと感じているこの頃です。

手紙じゃないと連絡が取れない友人がいるので、彼女と
話がしたくて書くようになったら、あらら。
いつのまにかまた手紙好きに戻っていたりして。

世の中は、どこもかしこもメール、メール、メールの嵐。
手紙を今時書いてる私は、やっぱり少し世間からはズレて
いるのかも知れないな。ふふ。

ほんの少しの心の余裕の隙間を見つけて、ゆっくりゆっくり
好きな音楽を聴き、好きなエッセンシャルオイルを焚きながら
気持ちを綴る時間って、悪くないんです。
ううん、とってもいい。

今の私には、こういう時間がきっと必要なんじゃないかな。
やっぱり手紙、好き。
送るのも、受け取るのも。

これからは暑中お見舞いの時期だし、送るものもいっぱい。
ふふふ、色々と選ぶのも楽しみなんだよね。
送って欲しい方、遠慮なく申告してね(笑)



2002年07月03日(水) 翡翠の風

可愛いイラちゃんうちの子を産んでくれてありがとう

手を伸ばせば届きそうだった。

「あっ!!!」

その時突風が吹いて、叫び声と共に僕は流された。


どこまで行くんだろう。

あっ、気球だ。

お願い、僕も乗せてってよ。

僕はこの風にただ乗っていくしかないの?


黒いカラスが僕の背中に乗ってこう言った。
「このまま流されるのも悪くないぜ」

カラスは厳つい見かけよりもいい奴だった。
そうか、風まかせ、なんだね。


どのくらい経ったのか分からないその時、
突如巻き起こった竜巻の渦に僕は吸い込まれた。

見渡すと、そこには翡翠色の湖があった。


・・・あれ?
最初に僕が欲しかった物って何だったんだろう。
すっかり忘れちゃった。

でもいいんだ。
僕は今、本当に欲しかった物にやっと気付けたから。



2002年07月02日(火) 終わらない螺旋階段


ぐるぐるぐるぐる。
どこまでも続く螺旋階段。

どこまで昇ったらてっぺんに着くの?
そして
どこまで降りたら大地を踏みしめられるの?


ぐるぐるぐるぐる。


だいじょぶ。
きっと助けてもらえるから。


私には「助けの助け」、くらいしか出来ないけれど、
螺旋の近くで見守っているよ。


きっと出られるから。
ね。



2002年07月01日(月) dead words


押し黙り告げられぬ
消え去った言葉


響かない
光らない
見えない



溢れそう
零れそう




どうか受け止めて



お願いだから


無理言ってごめん


どうせ届く事はないのに


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*Elly* [MAIL] [HOMEPAGE]
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