ぐっどないとみゅうじっく
もくじきのうつぎの日社会の窓

林矢子ニューアルバム『唄箱』発売中!特集ページはこちら


2002年06月30日(日) 捨て子

 夕べ、マンションの粗大ゴミ置き場で捨て子を引き取る。1度はそこを素通りしたものの、泣き声に後ろ髪を引かれ家に連れて帰ることにした。
 名前は「愚れ子」。そう書いてあったから。幸い家にも何匹か似たようなのがいるので、今更1匹増えてもどうってことない。実家に居た時ならば「こんなに増やしてどうするの!」と母に怒られていただろうが、今はひとり暮しなのでその心配はない。もう何年も風呂に入っていないような出で立ちだったので、きれいにしてあげた。すると見違えるような可愛さを見せて、微笑み返してくる。少々傷があるものの、家に居るのと比べても引けを取らないくらいだ。でも他人に育てられた所為で、飼い主の癖が随分付いていた。泣き声が変だったり、時には拗ねて見せたりもする。だから今日はずっと一緒に居てあげた。テレビを観ている時も、電話をしている時もずっと傍に居た。ブラジルが優勝を決めた頃には僕らはすっかり仲良しになっていた。きっとこれからも一緒に暮らして行くだろう。でも、いつの日か「わたしはおまえの本当の親ではないんだよ」と言う日が来るのだろうか。

 シュートを決めた後のかなりや軍団はまるで小学生男子のようだったなぁ。6月の夜は興奮しっぱなしでした。

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2002年06月29日(土) プライド

 昨日は職場でかなり揉めた。責任転嫁、被害妄想。これが重なると手の付けようがない。おまけに逆ギレあり。もちろん誰でも悪いことは自分の所為にはしたくはないのだけど、度を過ぎると話が違ってくる。過剰な責任転嫁と被害妄想はどうしても特別な育ち方に原因があるようにしか思えない。認めてはもらえないことから来た歪み。だからと言って原因は一概には言えないのだ。捨てられないプライドと自分でも気付かない病気が根深く蔓延っている。

 そして今日昼間に観た『PRIDE21/高山vsドン・フライ』。これまで観た事がないくらい凄まじかった。両者ともゴングと同時に相手の高頭部を掴み、同じ格好のままひたすらパンチを相手の顔面へ喰らわせる。次第に高山の顔が変形してくる。左目の周りは赤黒く腫れ上がり、目をまともに開けられる状態ではない。それでも目を背けたくなるほどのパンチの嵐から、目を離すことは出来ずにテレビに噛り付いていた。結局、レフリーストップでドンフライの勝利。ドンフライはこれを機に引退した。華麗さなんて微塵もない試合だったけど、何も考えられなくなるほど熱かった。格闘技はそれだけでいい。
 ウィンブルドンテニスも目が離せない。今やっているのは杉山愛vsセレス・モニカ。でも、もうすぐプロレス観ちゃうけど。

 こないだ日記にも書いたThe WHOのベース、ジョン・エントウィッスル死去。享年57歳。これからツアーだったらしい。そして執筆中のバンドを題材にした小説は未完のまま終わってしまった…。『MY GENERATION』のベースソロがいつまでも頭の中で廻る。

 夜、捨て子を拾いました。続きは明日。

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2002年06月26日(水) ベーシスト万歳!!〜HAPPYEND PARADE@渋谷AX〜

 夕べは玉貴@初台DOORS。3月のシカラムータの時には散々迷ったDOORS。もちろん今回は無事到着。唄声は聴いたことあるもののライブは初めて。今回はサックスとドラムに玉貴さんの唄というかなり前衛的な編成。
 サックスが鳴り響く中、すらっとした玉貴さんが登場。歌い出すに連れ、次第にその世界観に広がってゆく。しかし、その世界観が嫌いでないだけに勿体無いと思う所も多々あり。基本的にアンダーグラウンドに潜る人ではないと思う。例えば他人の何でもない唄でも自分の唄をしっかりと表現出来る人だと思うので、もっと分かり易い和音の楽器がある編成がいいと思った。サックスはもっと音数を減らし、出る所は出る、引っ込む所は引っ込むで静と動を付けた方がいい。途中、ドラムとサックスだけなのに何故かベースの音が聴こえて来た曲があった。楽器のうねりだけでこう聴こえるのはすごい!『ルゥリィルゥ』と言う唄がお気に入り。

 今日は昼からリハ。行きの電車には悉く嫌われ、少し遅刻。矢ちゃんの唄は相変わらず良いのだが、自分のベースがしっくりこない。それはこの後のライブで思い知らされることになる。

 HAPPYEND PARADE@渋谷AX。2日間の公演で今日は初日。開演前DJがはっぴいえんどに縁がある曲をかけていたのだが野坂昭如の『黒の子守唄』には笑えた。「あなたはラブリーなのですぅ」と野坂の声が会場を包む。この会場でどのくらいの人がこの曲を知っているのだろう。
 トップバッターにつじあやの+キセル登場。つじの唄で『暗闇坂むささび変化』。CDではウクレレの弾き語りだが、キセルとの息もぴったり。ピアニカもつじのやわらかな声とあっていた。次はつじはコーラスにまわり、キセル兄の唄で『しんしんしん』。弾いたギターの音を逆回転させ使うところは流石。キセル弟はエレキベースを弓で弾いていた。そして何とも気持ち良さそうにベースを弾いている。ここではっとさせられた。昼間のリハをしていた僕は、傍から見ると気持ち良さそうに弾いていただろうか?多分、答えはNOだろう。矢ちゃんにも「最近スタジオで余り元気がない」と言われ、自分ではそんなことないと思っていたものの実はそうだったのかもしれない。音や唄に乗れていないのだ。それが今更になってはっきり分かった。好きだけど愛してはなかった、そんな気がする。
 続くBLACK EYE'S RIVER(浜崎貴司+高野寛+TOKIE)でも悉く思い知らされた。RIZE、AJICOなどで演奏していたTOKIEのベースを生で初めて聴いたが本当に素晴らしかった。まるでTOKIEだけが別の曲を弾いているようなリズムの取り方だった。それはタネの分からない手品の様に圧倒的で僕を魅了させた。ベースを弾くのを心底楽しんでいる、それが充分伝わる。僕はベース弾きだがライブでこんなにベースについて考えさせられるのは初めてだった。それが何だかまだ掴めてはいないが、暗闇からひとすじの光がちゃんと見えた。

 ステージのセッティングで少し時間を空け、ギター、ベース、ドラム、キーボード、サックスのバックバンド編成になる。そして青山陽一登場。しかし僕はこの人の唄、ギター、MCがどうしても好きになれない。『春を来い』を歌ったのだが唄にも伝わってくるものがなく、ギターソロも長いだけで掴みようが全くなかった。
 次に片寄明人(Great3)による『氷雨月のスケッチ』。ドラムにディレイが掛かり、全体的に漂う浮遊感がなんとも気持ちが良かった。変な癖のない声もあっていた。片寄に「僕も大好きです」と紹介されキリンジ登場。会場が一番沸いた。『夏なんです』をキリンジ弟が歌い初め、改めていい声だと思う。澄み切らず、にごり過ぎず、細過ぎず、太過ぎず、ちょっとでも何かが足らなかったら聴けなくなるような、微妙なバランスの声の持ち主。続けて『朝』。小西康陽に「キリンジはこの曲が似合う」と言われたそうだが、正にそうだった。
 佐藤博がピアノで3コードのブルースを弾き語り。はっぴいえんどに関係があるのか全く分からない。引き続き山下久美子&SOUL LOVERSを迎えて『相合傘』。山下を観るのはおそらく10年ぶりくらい。相変わらず歌唱力がないなぁと感じる。一緒に歌っていたSOUL LOVERSの女性がより一層パワフルに聴こえた。
 最後に鈴木茂をギターに迎え青山が『花いちもんめ』を歌う。鈴木のギターをメインにしたわりには全然聴こえなくもったいなかった。

 アンコールで全員揃い『氷雨月のスケッチ』。全員揃ったなら『さよならアメリカ さよならニッポン』だと思っていたので、ちょっとびっくり。しかし意外にも、サビを大勢でコーラスするのが聴いていて心地よかった。原曲より随分ハードになったエンディングでの鈴木のギターソロは圧巻だった。はっぴいえんどはこのギターがなければ、もっと暗くじめっとしただけのものだったかもしれない。こうなると明日のチケットも買っておけば良かったかなとちょっと後悔。明日は永積タカシ(SUPER BUTTER DOG)、WORLD STANDARD(鈴木惣一朗)meets KAMA AINA(青柳拓次)、デイジーなどが演奏。細野さんは何をしでかすのやら…。でも、何より今日はベーシストに乾杯!!

1.暗闇坂むささび変化 つじあやの+キセル
2.しんしんしん
3.無風状態   BLACK EYE'S RIVER(浜崎貴司+高野寛+TOKIE)
4.颱風
5.春を来い   青山陽一
6.氷雨月のスケッチ  片寄明人(Great3)
7.あした天気になあれ 片寄明人(Great3)+青山陽一
8.夏なんです     キリンジ
9.朝
10.不明 佐藤博
11.相合傘 山下久美子 & SOUL LOVERS meets 佐藤博
12.風をあつめて 山下久美子 & SOUL LOVERS
13.花いちもんめ 青山陽一+鈴木茂

アンコール
14.氷雨月のスケッチ 全員

購入CD
■サンプリングサン『催眠ドライブ』
■つじあやの『風になる』
■Polaris『Tide』
■朝日美穂『Holiday』

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2002年06月24日(月) UFO記念日

 土曜の夜中に『四人囃子 vs スモーキーメディスソ』をちらっと観る。スモーキーメディスソは金子マリとチャー、その他のバンド。本当はスモーキーメディスンなのだが、今回、メンバーがひとり居ないとのことで、チャーお得意のオヤジギャグで命名。感想は「あぁ、○○が好きなのね」の他に言いようがない。「ブルースに殺されちゃうんだ」と中村一義が歌うように、洋楽のカヴァーに終わってしまう類。
 四人囃子は日本初のプログレバンド。BOΦWY、ジュディマリなどのプロデューサーの佐久間正英が在籍したことで有名。しかし僕は佐久間が加入する前の彼らの音が好きなのだ。それでも加入後の代表曲『空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ』のイントロ聴いただけで、真夜中に鳥肌が立った。森園勝敏の唄声は細く、だらしなくなってしまったけど…。

 そして今日はなんと、UFO記念日だそうだ!1947(昭和22)年、アメリカで初めてUFOが目撃され、アメリカ空軍がこれを『UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)』と名付け調査に乗り出たが、正体はつかめず、1969(昭和44)年に「目の錯覚の類」との報告を出した…と。
 僕は未だかつて観たことはないが、職場のOさんはある。Oさんがまだ入社した手の頃、本社の玄関先で掃除をしていたところ空に光る物体を見たそれはオレンジ色に輝いていて、しばらくすると彼方に消えていったそうな…。それで急いで社長に報告をしたところ「UFO見るのは良いけど、仕事中はやめような」とまるで子供をあやす様にOさんを一刀両断。報告するOさんもどうかと思うが、その答え方もどうかしてるぜ、社長!!夢=Dream、忘れないように…。

 最近雨が続いたため、夜の散歩は久しぶり。ひとつ前の駅は地元柏と何処となく似ている。駅ビルに続く丸井やそごうもあるし、タクシーのロータリーなんかも同じつくり。街が真似て作られるってあるのだろうか。
 帰り道、玄関につながれた人懐っこい犬を発見。見た目が特別可愛い犬でもないのだけれど、人懐っこいとどうしても構いたくなる。もう老犬なのか余り元気はなかったが、撫でると気持ち良さそうにしていた。あぁ、マックはどうしているだろう。そういえば、パグ犬ってどことなく宇宙人っぽいよなぁ…。

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2002年06月23日(日) 血の匂いがした〜せんごちるどれん@日比谷野外音楽堂〜

 夕べはせんごちるどれん@日比谷野音。その前に昼ご飯を祖母と一緒に寿司。誕生日のお祝いをしたつもりが余り食べなくて、自分がただ食べたかったような形に。その後にも食料品を買ってもらったりして、なんだか却って悪いことしちゃったかなとも思う。

 野音には訳あって遅刻。会場に近づくにつれ1番手の演奏が聴こえてくる。聴いたことはないが多分、ゆらゆら帝国の新曲だろう。中に入ると案の定、ゆらゆら帝国でした。分かり難い席を探して、たどり着いた時にはもう2曲目が始まっていた。千代さんがめずらしくダン・エレクトロのベースを抱えている。その所為かベースの演奏もいつもより攻撃的だった気がした。新曲4曲+『ミーのカー』。ただ知らない曲だからと言う訳でなく、全体的にだれていた。それは演奏だけでなく、観る方、時間帯、自分の気持ち全部かもしれない。それにしても観客のマナーが悪過ぎ。演奏中に煙草を吸ったり、関係ない話をだらだら話したり、メールをしたりとそんなことしてるくらいなら帰れと思う。今回のWC杯と言い、つくづく日本人の集団意識に嫌気がさす。

 続いて2番手SHINGO2。どこか地方の高校生のチャンピオンに輝いたラップグループに地元で伝統ある太鼓叩きが急遽参加したような感じ。太鼓の人が持っていたスティックが暗闇で発光していて、それが何で出来ているかが不思議に思ったくらいで、後は何も印象に残らなかった。

 最後にエゴラッピン。CDは散々聴いているものの、ライブは今回初体験。登場からして明らかに他のバンドとは違う空気が漂い、知らない人でもぐっと引き寄せられただろう。しかし期待しすぎた為か、それ以上のものは感じられなかった。正直「こんなもんなのか!?」と思ってしまうほど。今回、席は余り良くなかったのだが、それの所為にはしたくない。いいものは必ず離れていても伝わる。理想論ではなく。
 曇天の空のような気持ちはライブ終了後、1時間ほど経ってから少しの痛みと共に晴れた。血の匂いがした。

 今日は昨日休みをもらったため出勤。何だか調子が狂う1日だったなぁ。

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2002年06月20日(木) 僕が漫画家になるのを諦めた理由

 『”全身漫画”家」江川達也(光文社新書)を読む。今まで描いた彼の漫画をあえて解説するのだが、全体的に読んでてどうもしっくり来ない。「この漫画の手法には〜風に描いた」とか「この場面は本当は〜のメッセージが込められている」など、下手すれば後付けとも思われても仕方がないような理由が多く書いてある。基本的に「読者はどうせ分からないだろう」と言う気持ちが強く見られた。
 江川の漫画は大抵読んで来た。その中でも『東京大学物語』は今でも面白かったと思う。そして今回、デビュー作『BE FREE』のことが熱く語られていて、未読だったため急遽古本屋で買い揃えた。しかし読んでみて心に残るものがない。絵だけですらすらとページが進むのはいいとしても「それで何が残ったのか?」と問われると口篭もってしまう。次々と巻き起こる無理難題を解決してゆくのだが、どれも現実とも漫画ともどっちつかずで、域を出れないもどかしさが残るだけだった。後から解説を読んでみても、そこまで前向きに深読みしないと理解できない作品なのかと疑ってしまう。
 今連載中の2作『日露戦争物語』『源氏物語』を立ち読みでチラッと読んだが、人気を得るためわざと描いていたと言うお決まりのエロがない。今までとは明らかに思考が違うこの作品に期待は募る。ただ余りの暴走に打ち切りにならなければ良いが…。

 小さい頃漫画家になりたかった。何かと家にこもりがちな子供の大半が思ったのと同じように。幼稚園の卒園式に先生に別れの手紙を書くことになり、僕は大好きだったドラえもんを描いた。すると色々悩んだ挙句、いつもとは違うドラえもんが描けた。どう違うかと言うと難しいのだけど、その絵には動きがあった。もちろん先生はそれに気付くことはなかったけれど…。
 元々の運動嫌いもあったが、それから益々家にこもるようになる。そして紙と鉛筆があれば、水を得た魚のようにいつまでも筆を泳がせ続けた。しかしそれも、小学4年生の時、僕のクラスに転校してきたMくんによって打ち砕かれるのであった…。Mくんが転校して来たその日、美術の授業があった。黙々とそれぞれ絵を描く中、ひとりの女の娘が「わぁ」と声をあげた。Mくんの隣に座っていたその娘が見たのは、小学生が描いたとは思えないほどの臨場感溢れるMくんの絵だった。それは明らかに僕の絵とは一線を画すものだった。その時Mくんが描いていたのはサッカーをしている絵だったのだけど、ボールを争っている息遣いが聞こえてきそうだった。でも僕は「漫画とは違うから」と強がって心の何処かで認めなかったが、後で漫画を描かせてみてもやはり上手いのであった。その時、僕は小学生ながら悟ったのである「もう漫画は描くまい」と。丁度その頃からファミコンが流行り出したのもあったが、以来本当に描くことに興味がなくなってしまった。
 その年の12月に僕の誕生会を開くことになり、クラスの大半の男子を招待した。しかしそこにMくんの名前はなかった。仲の良かったKが「Mくんは嫌いだから」という理由だった。確かにちょっと目立つ存在のMくんは嫌われていた節もあった。帰り際、Mくんに誕生会に呼べないことを告げると「プレゼントだけあげるよ」と作りかけの旧ザク(ガンダムのプラモデル)を持って来てくれた。プレゼントを渡す時のどこか寂しげなMくんの顔をみて、本当に申し訳ないなぁと思った。しかし、僕の中でも自分より絵の上手いMくんが何処か許せないところが、今思えば無意識にあったのかもしれない。罰が当ったのか、その誕生会も最悪なことになったし…。
 結局、Mくんは5年生の時にまた転校して行った。それから全然噂も聞かないが今はどうしていることだろう。絵に関係する仕事にでも就いていれば、僕の壊れたガンダムも成仏出来るのかもしれない。

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2002年06月18日(火) はい

 今日の夜、スーパーでの出来事。小田英嗣27歳、性懲りもなくイカを購入。レジへ向かう。

店員「イカは2個でいいですか?」
小田「はい?」
店員「イカは2個でいいですか?」
小田「

聞えてはいたけど聞き返したのだ。見習いの竹田さん、イカは物じゃありません。せめて「2つ」ないしは「2匹」であって欲しかった…。

 そんなイカは冷凍庫に入れ、にカツオの刺身を食べながらWC韓国対イタリア戦を観る。前半1点をなかなか返せず苦戦する韓国。日本の様にこのまま終わってしまうのか…と思ってた後半、終了間近にゴール!そしてそのまま韓国ペースで延長ゴール!!すご過ぎる。デル・ピエロの降板は早すぎたのだろうか、ねぇ監督。
 ただ、解説だか実況の人が「日本が負けた分、アジアの代表として、共同開催国としても韓国に是非頑張って欲しいですね」と言っていたが、僕はそんな気はさらさらなれない。スポーツとは言え、国と国の戦いで自国が負けたから「はい次」と身近な国を応援するのはどうかと思う。韓国が逆の立場だったらアジアの代表として、共同開催国として日本を応援したか?否、まずするはずがない。日本に縁がある人だったらまだしも、そんな国民性の国ではないだろう。何処まで行けるか見せてもらおうじゃないの、韓国!

 興奮も冷め遣らぬままレンタルしていた『The WHO/THE KIDS ARE ALRIGHT』を観る。ゆらゆら帝国の坂本慎太郎は「ヴォーカルがカッコイイバンドは信用できない」と言っていたがそんな事はない。ツッペリンのロバートプラントほどのルックスを持っているのに、破壊行為を繰り返すメンバーに飽きもせず付き合うロジャー・ダルトリーはアホだ。その破壊行為の筆頭はギターのピート・タウンゼント。「今まで大事そうに弾いていたじゃないかっ!」と思わせといて何食わぬ顔でギターを壊す。アンプへ突っ込み、宙に投げ叩き割る。それに釣られるようにキース・ムーンがドラムセットをなぎ倒す。その横でひたすら冷静にベースを弾くジョン・エントウィッスルこそ、狂っているのかもしれない。そんなThe WHOが大好きだ。
 インタビューも多く収録されていて、キースが何ともお茶目だった。そしてオカズだらけのドラミングがなんともたまらない。言うなれば志村けんが「だっふんだ」の時の顔をしてドラムを終始叩いているような、そんなドラマーなのだ。ポンチも真面目にやっていれば、そんなドラマーになれたのに…。

 さて、これで明日のスタジオではアンプにギターを突っ込まざるをえなくなった。止めてくれるな林矢子!

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2002年06月16日(日) 時には娼婦のように〜小島麻由美@渋谷AX〜

 夜から小島麻由美@渋谷AX。いい加減厭になる休日の人込みをなんとか抜け、今日は会場を間違うことなく無事到着。会場に入るともうすでに多くの人。前売り券完売で当日券はなしだと言う。前回のワンマンはチケットを取れなかったから、去年のLIVE JAPAN以来約1年ぶり。アルバム発売でもないこの時期にライブが観れるのは嬉しい。

 開演とほぼ同じくらいに白のワンピースを着た小島登場。後から知ったのだけど、裸足だったらしい。スキャットのインストを1曲歌ってから『真夏の海』。編成はいつものギター、ベース、ドラム、鍵盤、フルート。ベースと鍵盤の音がやや小さめに聴こえる。ASACHANGのドラムがパワフル過ぎる為か。クリスマスの時期によくかかっていた『ding ding』。季節はずれなこの時期に聴くのもなかなか乙なもの。新曲『Rock Steady Girl』。スカ調のこの曲の中でもドラムが炸裂!いつでもASACHANGのドラムはオカズが多いのに、しっかりしていて頼もしい。
 『プレイガーリー』で歌い出し音程が狂う。ちょいと前ならばメンバーを見回し、まるで演奏が悪かったのように1度演奏を止めた事だろう。しかし、今回はそのまま続行。それだけでも彼女がライブに対して自信を持ち得た気がする。続けて『セシルカットブルース』。ライブではお決まりの流れだけど、何度聴いても鳥肌が立つ。気怠く唸る歌声と演奏がなんとも言えない絡みを魅せる。
 今日はやけに「小島ぁ〜」とか「可愛い〜」と野郎の歓声が目立つ。「今日は雨じゃなくて良かったですね。みんなは楽しんでって下さい、踊ったりしてね」とMCを挟む。前曲の娼婦のような唄声とは打って違い、10代のアイドルのような声で話す。この落差がたまらないと言うファンも多い。もちろん僕もその内の1人。しかし、10代のアイドルは娼婦と似たようなものだとも思う。
 
あなたといると とても悲しいの
他の女が呼びに来るまで
ふたりでいてね

みんな私のこと なんて呼ぶか知ってるわ
口紅なおしに鏡に向かう

 ピアノの伴奏だけで歌い始めた『ぱぶろっく』。なんて切ない唄なんだろう。時折り、まるで泣いているようなか細い声で歌う。途中からバックに星空のようなライトアップもされ、一層切なさが増す。気が付くとまた知らない何処かへ連れて行かれていた。『結婚相談所』『結婚行進曲』と結婚シリーズが続く。鳴り止まない雷のようなドラムとフルートとスキャットのユニゾンが心地よい。『はつ恋』ではこんなにも歌唱力があったのかと驚かせられた。語尾の吐息にくすぐられる。続く『エレクトラ』と『蜜蜂』。乗りにくいようでしばらくすると慣れる、この連続する2曲の5拍子地獄にはまり抜け出せなくなる。

 「最後の曲です」と『恋の極楽特急』。1stの曲を未だに結構やっている。名曲なのはもちろんだが、それだけ本人のスタンスが変わってないのだろう。終わったと思ったので観客即拍手。しかし最後に中央にピアノを持って来て『皆殺しのブルース』。この曲自体インストで何処か狂気じみた曲なのだが、それ以上に無表情でピアノを弾く小島の顔が怖い。いつもこんな弾き方で曲作りをしているのだと思うと、生まれてくる唄たちにも何となく頷ける。

 客電が点き、普通ならばこれで終了。それでも鳴り止まない拍手。しばらくして再登場。本当に終わるつもりだったらしく、付け毛も取ってしまってハンチング帽子をかぶってで出てきた。リクエストに答え『ろくでなし』をアカペラで歌う。でも、手拍子は要らなかったな。どうして日本人ってこんなにも手拍子をつけたがるのだろう。手拍子も話し声も何もない無音の中で、あの声を聴いてみたかった。
 全体的に選曲といい、特に新しいものはない。しかし危うげなところは多少あるものの、以前までの観てて居た堪れなくなるようなライブでは全然なくなった。何より「歌いたい」という想いが漲っていたように僕には思えた。余談だが最新アルバム『My Name Is Blue』が何処かへ行ってしまった…。碌に聴いてもいないのに。持っていくとしたら職場くらいで、誰かに貸した覚えもない。でもケースだけ家にあるのは何故?早く出てきておくれ〜。

1.doo-bee-doo-goo
2.真夏の海
3.ショート・ケーキのサンバ
4.ding ding (doo ron ron)
5.Rock Steady Girl
6.エルヴィスの幽霊
7.刺青
8.プレイガーリー
9.セシルカットブルース
〜MC〜
10.ぱぶろっく
11.結婚相談所
12.結婚行進曲
13.パレード
14.飾窓の少女
15.はつ恋
16.エレクトラ
17.蜜蜂
18.背後に気を付けろ!
〜MC〜
19.ひまわり
20.恋の極楽特急
21.皆殺しのブルース

アンコール
22.ろくでなし

小島麻由美オフィシャルHP

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2002年06月15日(土) あんたになんか全部話さなければ良かった

 なんだか近頃の夜はだらぁ〜っと過ごしてしまい、日記も碌に書かず寝てしまう。それを1駅歩きはじめた所為にはしたくはないのだけど。こうも疲れやすい身体になってしまったのか!?実は今日はサボってしまいました…内緒ね。

 今朝、父が仕事のついでに夏用のタオルケットを実家から持って来てくれた。髪型の所為かまた若返ったような気がする。老けてゆく自分と若返る父、腹の出てゆく自分と引き締まってゆく父。「御兄弟ですか?」といわれる日はそう遠くないのかもしれない…。

 毎週予約録画している『アルプスの少女ハイジ』を標準で録画してしまい(いつもは3倍)、帰り道レンタル屋で借りる。毎週1話ずつを楽しみにして観るのがいいのか、まとめてレンタルで借りてしまうかしばらく悩む。結局、結論が出ず1本だけ借りることにする。
 同じく店内を歩いてて偶然見つけた『TWO OF US〜1976年ダコタハウスにて〜』も借りて観る。最近何かとビートルズ付いている(ポール結婚おめでとう!)。あまり期待していなかったのだけど、ところがどっこい!これが面白かった。不仲説が流れたいたジョンとポール。そのポールがビートルズ再結成の話を持ちかけに、ニューヨークのジョンの自宅を突然訪ねるというストーリー。これは当時流れていた噂を元に再現したもの。本当の所は2人にしか分からないのだけど、ビートルズファンとしてはとても興味をそそられる話。俳優がジョン、ポールとも似ていて、何処で見つけて来たのか分からないけど、特徴を良くつかんでいる。結局、再結成は実現しなかったのだけど、2人にこんな1日があったのかと思うと、とても暖かい気持ちになる。

購入CD
■Polaris『Polaris』
■元ちとせ『Hajime chitose』
■BUTER 08『BUTER』
■スーパー・バタードッグ『風土』
まだ聴いてないんで、感想はそのうち。HMVのダブルポイントにつられて勢いで買ってしまったが、あぁ残り10日で\6500…。そんな想いを抱えながら明日は小島麻由美@渋谷AX。

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2002年06月13日(木) 君がいなくても

君が水をやらなくても 花は咲き乱れ
君が歌わなくても 森は歌うだろう
君が抱かなくても 風はあたたかく
君いなくても 世界はまわるけど

君がいなくては 俺は眠れない
君がいなくては 俺は起きられない
俺は眠れない
俺は起きられない

藤井一彦(The GROOVERS)『君がいなくても』


2002年06月11日(火) 甦ッテ来ルノハ初夏ノ宵

歪ンデイルノハ此処ヂャナク 揺ラシテイルノハ風ヂャナク
オマエナノダト ゼンマイ仕掛ケノ 僕ト君ガ笑ッテタ
『下着とソラ』小田英嗣1998

 蒸す蒸す蒸す。もう梅雨かね。それでもクーラーもかけず、扇風機も回さずいる僕はマゾ?

 無性にビートルズが聴きたいい1日。朝、会社まで聴いて行くのは我慢して(マゾ?)、帰ってから先日レンタルで借りた『LET IT BE/BEATLES』を観る。しかし、字幕がない海外盤でした…。大体内容を知っているから良いものの、やはり味気ない。アルバム『LET IT BE』とは違い、かなりラフな演奏。アルバムはフィルスペクターに拠って作り変え編集されている部分も多いのだ。ポールがジョージに事細かく指示を出していたのに対して、ジョージが「何でも君の言う通りにするよ」と投げやりなシーンもある。実際、それでジョージは何日間かリハに顔を出さなかったらしい。『I ME MINE』をバックに踊るジョンとヨーコが何とも幻想的。アップルスタジオの屋上の事実上最期のビートルズの演奏となる2度目の『GETBACK』にはしびれっぱなしだった。終わった後に「これでオーディションに受かるかな?」とジョンのジョーク。落ちていたら世界の音楽シーンはどれだけ変わっていただろうか。

 昨日夕飯に作ったイカと鮭と野菜のバター炒め、味が濃すぎたのか今でも喉の奥がムカムカしている。おまけにそれを弁当でも持っていった為、ますますムカムカ。さっぱりしたものでも食べようとスーパーへ寄ってイナダの刺身を買う。そこで止めておけば良いものの、通りかかった揚げ物コーナーでイカゲソ揚げが150円引きだったのを思わずカゴに入れてしまう。昨日もイカ食べたのに…。と、ある打ち上げで初対面の人に『イカゲソくん』とあだ名を付けられたのを思いだし、自分でも納得。

 今夜の『FACTORY』(フジテレビ系列)ではピチカートファイブ特集。オープニングに三浦理恵子が歌ってた。「あなたいぢわる〜♪」と歌っていたあれは何年前だっけな。『戦争は終わった』を小刻みに震えて歌う有近真澄とは何者だ?まるで自分の持ち歌の様にはまり過ぎる南佳孝の唄声と顔が怖い。

 日曜日観に行った友部正人@スターパインズカフェのライブレポを昨日付けでアップしました。左上の「きのう」または「もくじ」をクリックして読んで頂戴ね。

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2002年06月10日(月) ギターを持った渡り鳥〜友部正人@スターパインズカフェ〜

 夕べは友部正人@スターパインズカフェ。イベントで何度か観たことがあるけど、ワンマンでは初めて。しかも、今回はリクエスト大会。各々が友部の好きな唄を3つ選び、投票する。でも、上位の唄が選ばれるわけでもなく、歌うかどうかは本人の気分次第なのだ。スターパインズカフェも初めて。どこから観ても割とステージが観易いが、客席が狭い。そう思っていたら、後ろの席で飲み物をこぼしていた。一日一回は誰かしらやるのだろう。

 オレンジ色のシャツを着て登場。めずらしくエレキギターを抱え『渡り鳥』で始まる。このギターは貰い物らしいが、なんとヘビメタ用らしい。見た所フェンダーの普通のストラトキャスター(アームあり)だけど、そんなものなのかしら。しかしヘビメタって言葉久し振りに聞いたなぁ。今年は去年とは反対に投票数が少ないのから歌っていた。何曲か続くけど、全然知らない唄ばかり。それでも友部の口から次々と歌いだされる言葉に酔い痴れていた。MCでポツリポツリと話す言葉もまるで彼の詩のよう。
 その中でもゆっくりとした3フィンガーで歌われた『乾杯』には風貌からは思いもよらない猛々しさがあった。

誰かさんが誰かさんの鼻を切り落とす
鼻は床の上で「はなしい」と言って泣く
誰かさんが誰かさんの耳を切り落とす
耳はテーブルの上で「みみしい」と言って泣く
誰かさんが誰かさんの口を切り落とす
靴は他人の靴の上で「くちおしい」と言って泣く

ぼくは戸を横に開けて表へ出たんだ
するとそこには鼻も耳も口もないきれいな人間たちが
右手に箸、左手に茶碗を持って新宿駅に向かって行進しているのを見た

おお切なやポッポー500円分の切符を下せえ

 初めて聴いたはずなのに、この詩には聴き覚えがあった。それもそのはず、以前矢ちゃんが素敵な詩だと電話越しに朗読してくれたのだった。はじめて逢った人が実は共通の友達がいて、どこかで出会っていたようなそんな気持ちになる。何でもすぐに忘れてしまう僕だけど、頭の片隅にしっかりとこびり付いていた。物事をひとつの方向だけからしか捕らえないことを嫌うような、そんな友部の意思が激しく伝わってくる。
 続いて『愛について』。これは僕がリクエストした内のひとつ。矢野顕子が歌っているのを聴いたことあるが、友部のは初めて聴く。ギターの音量が大きめで唄が聴こえづらい部分もあったが、次第に胸の奥に沁みてゆく。続けて歌われたこの2曲は、とてもひとりの唄うたいから出てきた言葉とは思えないほど、落差が激しい。その幅が友部の唄の魅力でもあると僕は思う。

 しばし休憩を挟み後半。紫のシャツに着替え再登場。何曲か歌った後聴いた『びっこのポーの最期』。これも矢ちゃんがよく大袈裟に真似をしていているのを聴いたことがあったけど、ちゃんと聴くのは初めて。もちろん本物の方が良かったのは言うまでもない(笑)。
 『大坂へやってきた』今年は全部歌ってくれた。去年のリクエスト大会では「長いし、疲れちゃう」とのことで途中で止めたそうだ。デビューアルバムの1曲目を飾るこの唄は、代表曲でもあると同時に彼の中ではめずらしい曲調でもある。出るか出ないかのギリギリのかすれ声と、休む間もなくかき鳴らされるギターのストロークでで8分間を直走る。

 2度のアンコールを含め全25曲。途中休憩を挟んだものの、3時間強は歌い続けた。弾き語りでこれだけ息の抜けない長丁場のライブをやれる人を僕は他に知らない。しかし僕のリクエストした残り『私の踊り子』『反復』は最後までやってもらえなかった。特に『私の踊り子』は去年に引き続き、上位にランキングされたにもかかわらず、最後まで歌われることはなかった。それでも普段のライブで聴く機会のない、票があまり集まらなかった唄たちが聴けたのは幸せなことなのかもしれない。
 MCで「日比谷野音かどこか野外の会場で、夕暮れから夜に掛けてずっと歌い続けるライブをやるのが夢」と話していた。すぐにでも実現しそうだが、夏は暑いので出来ればパスして、10月くらいまたは来年の5月くらいに是非観てみたいと言うのが僕の贅沢な望み。もちろん炎天下でも、ビール片手に観に行くのだけれど。

 『ギターを持った渡り鳥』とは小林旭の唄。しかし僕は友部のことだと僕は勝手に思う。実際に彼の日記を読むと色々な所を旅している。街や国だけでなく現在、過去、未来と何処へでも行ける渡り鳥のような気がしてならない。ライブ中迷っていた7月10日のライブも終わってすぐ行くことを決めた。ニューヨーク帰りの渡り鳥に逢いに。

1.渡り鳥
2.絵はがき
3.ボロ船で
4.亡霊と天使
5.顔
6.屋上のブルース
7.乾杯
8.愛について
9.熱くならない魂を持つ人はかわいそうだ
10.朝は詩人
11.傘の行方

〜休憩〜

12.ふあ先生
13.大道芸人
14.ゴールデントライアングルのラブソング
15.水門
16.びっこのポーの最期
17.眠り姫
18.ふーさん
19.大阪へやってきた
20.一本道
21.ロックンロール

アンコール
22.あれは忘れ物
23.夢のカルフォルニア
24.ゼロ

再アンコール
25.遠来

友部正人オフィシャルホームページ

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2002年06月09日(日) ここで逢いましょう

 昨日は夜からYと呑む。他にも何人か集まるはずだったのだけど、ドタキャン。中には「明日電話する」と言ったまま連絡さえしてこない人もいる。そういう人は心から信じられるはずはない。その前から信じてもいないのだけど。
 錦糸町の地鶏屋へ。洒落た雰囲気の店で酒の種類も豊富。でも、まずは何と言ってもビール。Yはウーロン茶。彼は今、酒を止められている。退院して2週間、いつもの生活に戻った訳だけど肝心なものが欠落してしまっている。同じような生活の中にもぽっかり開いた夜の時間。そこで今まで積み重ねて来た事以外をやれと言われても、身体は今まで以上に重くなるばかり。これから何でも出来る自由と、ひとつのことが出来なくなった不自由。そんな事を話していた。

 今は『TeenageFlashback2/サニーデイサービス』観ながら書いてます。今更なのだけど、この午後の気だるい気分にとても合う。何時観ても演奏が下手だなと思う。そう思わせる隙間がある。それでも『ここで逢いましょう』ではテレビのボリュームを上げ、コンポからも音を出さずにはいられなかった。

 茜レコード更新しました。BLACK LIST 011@Zepp TokyoのライブレポがBLACK LIST公式サイトで掲載される事になりました。恥かしいような嬉しいもんです。
 今日はこれから友部正人@吉祥寺スターパインカフェ。なんとリクエスト大会なのだ。でも、そんなに曲名知らないんだよな。

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2002年06月07日(金) 高級○○入り!!日本酒

 昨日は高校の時の友達Hと逢う。去年結婚して7月にはパパにもなる。今は奥さんがお産のため実家に帰っているので、1人暮し4日目だそうだ。ビールをしこたま買い込んで、愛の巣にお邪魔させてもらう。
 去年の結婚式の写真を見せてもらったのだけど、すごくいい。業者が撮り一冊の本になっていて、きとんと流れが分かるし、アングルも非常に凝っている。だが、16万円は高過ぎ。ビデオ撮るのでもそのぐらいしたと言う。結婚式ってお金掛かるのねぇ。
 冷蔵庫に何やら一枚の紙が貼ってある。奥さんからHへの手紙…と言うよりは連絡事項。ゴミの日、冷蔵庫にあるもの、洗濯の仕方、お味噌汁の作り方など幼稚園児でも分かるように、絵付きで細かく書いてある。そう言えば奥さんは結婚前保母さんだったのでした、流石。Hは家事を全然やらないらしい。きっと園児の様に甘えているのだろう。僕も実際1人暮しするまでは何にも出来なかったから、人のことは言えないけど。この2ヶ月で嫌でも覚えて、普段の何気ないありがたみを実感しなさい。
 ビール350ml×12本を呑み干し、お次に松茸入りの日本酒を呑む。食べ物で「高級○○入り!!」とあると大体怪しい。それどころか格調一気に大暴落。その日本酒も案の定、美味いんだか不味いんだか良く分からない味だった。この頃からKとMも合流し、思い出話に花が咲く。そうでなくても、この日はめずらしくよく喋り、よく笑った。日本酒に入っていたのが松茸でなく、笑い茸ではなかったことを祈る。泊まらせてもらい、久々に朝帰り。まだ息が日本酒臭い気がする。

 今日は帰り道に新しいレンタル屋を見付けた。綺麗とは言いがたい内装だけど、1週間レンタル110円に惹かれた。『LET IT BE/BEATLES』『TeenageFlashback2/サニーデイサービス』『失われた時の流れを/フジテレビドラマ』の3本を借りる。『LET IT BE』は何処にでもあるようで、結構レアなもの。今は販売していないし、ビデオで出ていた事自体驚き。大昔に父が録画したのを観た事があるのだけど、テープにカビが生えてしまった。しかも、それで1台デッキをダメにする…。解散間近の彼らのレコーディングドキュメントで、ギクシャクしているのがかなり伝わってくる。しかし、それでも演奏のまとまりやアップルスタジオ屋上での最後のライブ(苦情が出たため30分ほどで中止)には終始興奮しっぱなし。
 『失われた時の流れを』は僕の好きな『北の国から』の倉本聰/杉田成道コンビ。近い内観ます。

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2002年06月04日(火) 心は君のもとへ〜つじあやの@東京グローブ座〜

 昨日は仕事を抜け出して、時間ギリギリでつじあやの@東京グローブ座へ。新大久保はSeaAnemone時代にリハでよく来ていたので、馴染みがあるけど、決して好きにはなれない街。
 去年のワンマン以来1年ぶり。席は真ん中よりちょい左の2列目。見上げるので首がちょっとつらいけど、なかなかいい席。前回は会場の端で角度が悪くステージもよく観えなかった。しかし、相変わらず隣の席の奴は五月蝿い。どうして僕が観に行くライブ前の男共はこんなにもおしゃべりなのだろう?興奮しているのだろうけど、そんなのを目にする度に気持ちが冷めてしまう。
 
 席に着き、しばらく落ち着いたところでつじあやの登場。三つ編みをばっさり切ったショートカットも随分と見慣れた。会場に口笛が響き『サンデーモーニング』が始まる。口笛はマイク通すと吹く息の音が入ったりして意外と難しい。『愛のかけら☆恋のかけら』『この世の果てまで』などアルバム『BALANCO』から何曲か続く。跳ねるような赤間慎のドラムが気持ちがいい。観ているだけでも、楽しくてたまらないような叩き方だ。今回はウクレレの他にギター、ベース、ドラム、キーボードのバンド編成。曲によって楽器を代え、観ているものを飽きさせない。つじ本人もウクレレだけでなく『恋のささやき』ではカスタネットを『悲しみは果てしなく』では、おもちゃのサックスフルート(そごうで売っているらしい)を持ちながら歌う。
 イタリアの歌手ミーナの『砂に消えた涙』をカヴァー。イタリア語で歌っていたのだけど、彼女の声はやはり日本語に向いていると再確認。夕暮れの海辺に似合うゆったりとした曲。どんな内容の唄なのだろう。続いて荒井由実の『ルージュの伝言』。意外にもつじの声に合う。
 中盤にリクエストコーナー。「皆さん何かありますか?」と問いかけると同時に会場から色んな声が飛び交い、聞き取れなくて戸惑う。真っ先に声があがった『クローバー』とわずかな拍手の差で勝ち残った(僕もこれに拍手)『時間ドロボウ』を歌う。今までの詩を書き留めたスケッチブックの中から探す姿が彼女らしい。久々なのか『時間ドロボウ』とちょっととちる。『星の輝き』ではジプシーキングスも顔負けのメンバー全員でウクレレ合奏!これだけ並ぶと妖しい儀式みたい。

 そしてスタジオジブリの映画『猫の恩返し』の主題歌になった『風になる』を初披露。ジブリのアシスタントのお薦めで主題歌に採用されたという。今夏公開に向けていろんな所で流れるだろう。只いい唄なのだが、余りにも正統派過ぎて物足りなさもある。ライブも終盤に差し掛かり、演奏された『心は君のもとへ』は特別な感じがした。ベースが和音を奏でる中で聴こえた歌声で、何処か遠くへ連れて行かれた。

うそでかためた夜の星は
きっとまた離れられないと
感じて泣いていた

きっと君は来ないだろう
暗い暗い空の下
くずれてゆく こわれてゆく
心は君のはてに

きっと僕はうたうだろう
遠い遠い空の下
流れてゆく あふれてゆく
心を抱いて歩いてゆく

きっと夢はかなうだろう
青い青い空のした
つながってゆく広がってゆく
心は君のもとへ

 それが過去なのか未来なのか分からないけど、そこはとても静かで暗いところだった。夕焼けのその向こうに潜んでいる闇に襲われそうになり、間一髪の所で泣きながら家にたどり着いた。そんな気がした。『いつまでも二人で』で本編終了。

 鳴り止まない拍手の中、Tシャツ姿で再登場。アンコールで未発表の『あしたはよろしく』を弾き語りで歌う。最後にメンバー全員で『君の花が咲いていた』。スタンダードのロックンロールのような編曲なのだけど、つじあやの風になると何ともほがらか。最終日、もう何もかもやり尽くしたように盛り上がり演奏をは終わりを告げた。

 彼女の唄は同じようなコードの展開のものが多い故、展開を読めてしまう場合がある。もちろんそれに負けないくらいのメロディと言葉はあるのだけれど。ただ、同じような展開の中にも「はっ」とさせる何かが欲しい。方法論は過去3枚のアルバムで出尽くしたと思う。次には彼女の声と言葉とウクレレで聴いたこともないような、全く新しいものが出来ると信じられるライブだった。欲を言えば、斉藤和義とのデュエット『君に会いに行きましょう』も聴きたかったなぁ〜。

1.サンデーモーニング
2.愛のかけら 恋のかけら
3.この世の果てまで
4.恋のささやき
5.悲しみは果てしなく
6.砂に消えた涙(カヴァー)
7.ルージュの伝言(カヴァー)
8.クローバー
9.時間ドロボウ
10.僕の好きだった人
11.星の輝き
12.風になる
13.恋人どうし
14.心は君のもとへ
15.君のうた
16.君にありがとう
17.いつまでも二人で

アンコール
18.あしたはよろしく(新曲)
19.君の花が咲いていた

 今日は一日中首が痛い。席が近けりゃ近いで大変なものなのね…。そして日本対ベルギー戦を急いでみようと帰るものの、京浜東北線が人身事故。駅に着いた時はとっくに試合は終わってました…。「急がば回れ」と言うことわざがあるけど、単線の駅はどうしたらいいのでしょうか?

つじあやのオフィシャルHP『うららさかん』
http://www.jvcmusic.co.jp/speedstar/
つじあやの黙認HP『豆っ子CLUB』
http://www.mikiji.tv/mamehome.html

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2002年06月02日(日) 新しいスピード

 こんな天気のいい日に部屋でひとりお片付け。そしてワールドカップ三昧。テレビの観過ぎで身体がだるい。スポーツはやるからいいんであって、観ててもカロリーは減らない。それでもお腹は空くもんだ。夕飯は鳥の釜飯、鮭、なめことほうれん草の味噌汁。

 『エイジーワールド』更新しました。更に遡って95年の詩の載せてみました。この頃はまだシンプル。96年になるにつれ、どんどん字数が多くなり、97年には爆発して無くなります。あの頃何処へ行こうとしたんだろう?今年の詩がまだひとつなのは寂しいな…。

 何も知らないってことは倖せだろうか?いや、残酷なだけ。僕は君のこと本当は何も知らないかもしれないし、どうしても知りたかったからこの道を選んだ。もう、後悔したくなかったんだよ。新しいスピードで君を連れて行きたい。

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臨月 エイジ |お便り気付かない細道へ向かえ旧ぐっどないみゅうじっく

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