酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEX|past|will
2006年02月26日(日) |
『青山娼館』 小池真理子 |
親の愛情を不足して育った奈月は、妊娠を機に男と別れシングルマザーとなった。娘・舞のために必死で働く奈月。しかし、奈月の母に預けて働きに行ったある時、舞は事故死してしまう。愛情を娘に与える事に人生を見出していた奈月は絶望のどん底に落ちていく。そんな時、高校時代の友人・麻木子とバッタリ再会。麻木子は娼婦を生業としていると言う・・・
うー(困惑)、フィクションとして読むにはトッテモ面白い物語でした。ただどうしても身体を売ると言う行為に拒否反応があるため、そういうやり方で命を再生すると言う感性は理解できないのですね。ことに奈月が出会う麻木子の愛した男との出会いや関係はまったくわからなかったの。私はひたすら単純だからなぁ。どういう流れであれ、友人の愛した男とどうこうってのもわからないのでありました。娼婦としての麻木子の様々な体験談は興味深かったです。性ってものは深いものだなぁ・・・。なかなか強烈に面白い物語でございましたv
『青山娼館』 2006.1.31. 小池真理子 角川書店
2006年02月25日(土) |
『キタイ』 吉来駿作 |
文句無く面白かったですv 設定としては映画の『ペットセメタリー』をどうしても思うし、既に世に出た物語のいろんな要素をあちこちに見掛けはしました。それでもひたすらにドキドキ楽しめたのですよね。幽霊に怯える登場人物たち。彼らが何故に幽霊に付きまとわれることになったのかがわかる空恐ろしい彼らの共通の過去。そしてとある不思議な儀式《キタイ》とはいったいなになのか。とにかく何故と謎が散りばめられていて、登場人物が大変なのであるケレドモ、妙に魅力的で。キィとなる兄妹はかなり不気味できてます、来てますv この作品をもってホラー・サスペンス大賞が幕を下ろしたそうです。楽しみにしていた賞なのでトッテモ残念。これの映像化をキタイしています。
「人間は、思い出を残したがる。写真を撮り、アルバムに貼る。日記をつけ、昔話をする。無意識に自分を残そうとしてるんだ。思い出を残せば、自分の命が続くことを、うすうす感づいている。だがな、そんなことで思い出が残るわけがない。アルバムに貼った記念写真など、何の役にも立たない。ただのクズだ」
『キタイ』 2006.1.20. 吉来駿作 幻冬舎
2006年02月24日(金) |
『グイン・サーガ106 ボルボロスの追跡』 栗本薫 |
《風の騎士》は、かつてアムネリスに恋焦がれていたアストリアスだった。アストリアスはローラがアムネリスのお気に入りの侍女フロリーであり、彼女の息子はイシュトヴァーンとの間に出来た子供と知り、イシュトヴァーンに復讐するためにローラ母子を狙っていたのだった。グインの機転により、アストリアスの心を動かし、ローラ(フロリー)から手を引かせる事に成功する。しかし、今度はイシュトヴァーンの手のものにフロリー母子とマリウスが連れ去られ、グインとリギアは・・・ 恐るべし、栗本薫。グインと誰か(しかもソノ誰かが主役級のキャラばかり)と言う組み合わせを惜しげなく描いてください始めました。うーん、今回のグインとリギアってのは全く頭に無かったですからね。度肝を抜かれました。またグイン・サーガの世界で私的三大いい女の筆頭がリギアなので嬉しくてたまらないのですケレドモね。ああ、リギアがグインの片腕を無事果たし、いつかはスカールと結ばれますように。あのふたりには幸せになって欲しいのよ・・・。ね、朝の連ドラ気分でしょ。なんだかもはや知り合いなのですもん。ああ、次はいつ出るのかなぁ。なんて狂おしく待ち遠しいのことなのであろうか。ううううう。
『グイン・サーガ106 ボルボロスの追跡』 2006.2.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月23日(木) |
『グイン・サーガ外伝20 ふりむかない男』 栗本薫 |
カラム水、それは食の細いアルド・ナリスの好む飲物。マルガで寝たきりとなり、療養中のナリスにフェリシア婦人がカラム水にからむ不思議な噂話を運んできた。不自由な身体に明晰すぎる頭脳、退屈をもてあましていたナリスはカラム水にからむ奇怪な事件を調べ始める。動けないナリスに代わって地道に調べて周るのは勿論ヴァレリウス(笑)。ナリスが解き描いてみせたカラム水に関わった者たちの事件とは・・・
グイン・サーガを読み、その麗しい姿と魂の高潔さに誰より心惹かれたナリス様。この方の壮絶な人生とソノ最期は活字中毒人生でハジメテの号泣でありました。あれだけ心揺さぶられたことは今だかつてありません。そのナリス様不在となった後も物語は続きます。それはそれで人生と同じように「それでも人は生きていかなければならない」から、なんだか本当に人生を読み解いている感覚ですね。 そしてココがナマモノな人間と違ってフィクションの人物の素晴らしさ、今は亡きナリス様でも過去を描く事によって、またきらきらした彼と出会えうことが出来ました。たぶん作者の栗本さんも嬉々としてナリス様と再会されたことだろうなぁと思います。なんだか良かったねってつぶやいてしまいました。物語の中の人物がここまで影響を及ぼすってトテツモナイことですよね・・・。 これからもナリス様の事件簿を読み続けたいと願っています。寝たきりの時であるなら助手はヴァレリウスで、若き時であるならば助手はリギアとマリウスに。なんと登場人物の層の厚いことよ(驚愕)! まだまだ栗本さん元気でいていただかないと、それぞれの人物にそれぞれの物語があるのでしょう?(苦笑)
『グイン・サーガ外伝20 ふりむかない男』 2006.1.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月22日(水) |
『グイン・サーガ105 風の騎士』 栗本薫 |
《風の騎士》の狙いは、清らかなローラの息子スーティだった。ローラとスーティと《風の騎士》の正体を知ったグインは、混濁した記憶ながらスーティを守る決意をする。幼いスーティが誰の子であろうとも、健やかに愛を感じて育って欲しいと願ったのだ。そしてまた運命の風に吹かれて再びめぐり合った美しい女騎士リギアの助けを借りて、グインは闘う・・・
《あとがき》で栗本さんも触れてらっしゃいますが、第二世代がぞくぞくと登場です。こうなるとお気に入りだった悪の申し子アモンにも戻ってきて欲しいなぁ。あと似たタイプばかりにしないで信じられないほどに美しいモノを生み出していただきたい。そうあの美しかったナリス様のような・・・(願望)。 長い物語を読み進めてきて、またもやグインが己を見失って振り出しに近いところに戻らせてしまうナンテ、あくどいぞ!>栗本薫っ と言いながらも、そんな大変な目に遭っているのはグインだけで、他のキャラクターたちはしっかり記憶鮮明だから、前と同じって訳ではない。こうなると作家・栗本薫の心身ともに健康であってくださることを心から祈るばかり。ここまで読んで未完なんてことになったら暴動が起きるわよ。とにかくどんどこ書き進めてくれ、栗本薫っ。あ、栗本薫さまっ!(年長の大御所を呼び捨てにしては大変だ)
ちなみに私の周りで興味はあれどもソノ長さに手を出せないと考えてる方が数名いらっしゃる。私も最初はそう感じていましたが、読んでしまうと寧ろ逆でしたよ。最初の数冊をクリア(よほど厳しかったらしいx)したら、引き込まれ、馴染み、さくさく読める系なので、忙しい方の合間読書にこそオススメです。例えるならばNHKの朝の連続ドラマみたいなもん。短く毎日って感覚なのー。だから、忙しい貴方の移動読書にこそオススメよー。きっと出勤や帰宅にグインたちに会えることが喜びとなるはずですv 超オススメvv
『グイン・サーガ105 風の騎士』 2005.12.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月21日(火) |
『グイン・サーガ104 湖畔のマリニア』 栗本薫 |
スカールと別れ、マリウスと再会したグインは己の混乱した記憶を修正すべく、心に引っかかった名前《リンダ》に会いに旅を続ける。グインとマリウスが辿り付いたミロク教徒たちの村で、ローラという清らかな美女と彼女の息子スーティに出会う。その村付近で“光の騎士団”を率いる《風の騎士》という不思議な人物が出没し・・・
まさか、こんなところにアノ人が!?って展開でありました。これがグイン・サーガの油断ならぬところで、長い物語の中の膨大な登場人物が長い長い時を経てひょこっと再登場するのですね。しかーも、前より大変ななにかを抱えて! うー、面白いなぁ。すっごく面白かった。この巻も。 個人的嗜好の好き嫌いで言えばイシュトヴァーンとマリウスなんてのは頭が痛いばっかりで「なーにやってんだ(怒)」ってことが多々。しかしながら、それなのに、ああ、それなのに魅力が増していくって栗本マジックに他ならない。以前ずっと人気投票をされていたようですケレドモ、イシュトやマリちゃん人気もわからないではないなぁ。それでもやっぱりああいうオトコたちは私にはNG。イシュトとマリちゃんは犬猿の仲だけど、子供のまんまおとなになったって点では同じタイプだと見ています。やっぱスカール様がええなぁ。でれでれ。
『グイン・サーガ104 湖畔のマリニア』 2005.10.15. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月20日(月) |
『グイン・サーガ103 ヤーンの朝』 栗本薫 |
グイン捜索隊のヴァレリウスやケイロニア戦士たちは、あたりの異様な魔界天象風情に動揺する。グインの気を求めて空に飛んだヴァレリウスが見たものは、壮絶な黒魔道師《闇の祭司》グラチウスと白魔道師《ドールに追われるオトコ》イエライシャの闘いだった・・・!?
世界征服を目論む(?)ひょうきん魔道師グラチウスの底力をヴァレリウスが目の当たりをしたシーンが興味深かったですねぇ。グインの壮大な世界の中で忘れちゃならないのがコノ魔道師たちの存在。この魔道師たちが正義につくか、悪につくかで世界のありようを左右しかねないのであります。またこういう不思議な存在がグイン・サーガの世界をしっかと守ってくれている気がしています。確かにグインもイシュトヴァーンも超戦士ではあるのだケレドモ、そういう戦いのシーンにはそう食指を動かせない。まぁ、これは読み手の好みでありましょうが、私は魔道師の存在にかなり心惹かれるのであります。しかし、貧乏くじをひいた男が多い中、ヴァレリウスほど損するオトコは珍しいかも・・・。そして最初は全く眼中になかったキャラクターだったのに今は好き好きキャラに食い込んでしまったヴァレさんなのでありまする。
『グイン・サーガ103 ヤーンの朝』 2005.8.15. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月19日(日) |
『グイン・サーガ102 火の山』 栗本薫 |
グインのとっさの判断でスカールとイシュトヴァーンの戦いに水を刺し、グインはイシュトヴァーンの腹を突き刺す。イシュトヴァーンは生死を彷徨い、妄執のアリの幻影にうなされる。そして死に打ち勝って目覚めたイシュトヴァーンは憑きものが落ちたような変化を見せる。グインはイシュトヴァーンから逃れたものの、山火事に巻き込まれ、スカールとともに焼け死ぬ寸前。そこに現れたグラチウスの腹のうちにあったものは・・・
どうせ死ぬならイシュトヴァーンを殺してからというスカールの思いと、自分をあきらめようとしない執拗なイシュトヴァーン、グインが取った解決策は荒っぽい行為でありました。今回こそイシュトヴァーンがあっさり死んじゃうのかもしれない・・・と読み進めました。いやはやしかし友人の言ってた通り、まさに「イシュトはしぶとい」。彼の魅力は破滅型でありながらも生に対して欲深いところなのかもしれないなぁ。どんな卑怯な手を使っても生き延びようとしている感じがする。グインはそこを見分けているし。気になるのはスカールの病状です。彼に救いはあるのだろうか。スカールは生き残って欲しいのだけれどもねぇ・・・。
『グイン・サーガ102 火の山』 2005.6.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月18日(土) |
『グイン・サーガ101 北の豹、南の鷹』 栗本薫 |
グインはスカールと共にユラ山地へ逃げようとするが、追いかけるイシュトヴァーン率いるゴーラ軍に追いつかれてしまい戦闘となる。妻リー・ファの仇のイシュトヴァーンを討ち取ろうとするスカールを押さえ、グインが取った行動とはっ・・・!?
・・・いやはやグインってばまーたトンデモナイことを(苦笑)。101巻もスゴイと漏れ聞いていたので、また愛する誰かが死んじゃうのかとドキドキしていたので、この程度でよかったです(笑)。ノスフェラスで不治の病の身となったスカールは仇イシュトヴァーンを殺すことだけを生きる執念としていました。イシュトヴァーンはひたすらにグイン憎し、グイン愛し(欲しい)で執着しまくっています。壮大なグイン・サーガという物語の中でもしかしたら誰よりもあの醜いアリよりもシシュトヴァーンが一番救いのない人物なのかもしれません。恵まれた魅力的な人物であるにも関わらず、ひたすらに無いものをねだり欲しがり満足することがない・・・イシュトヴァーンの懊悩を読んでいると息苦しくなってしまいます。こんなオトコは愛せない。でもこんなオトコを救ってやりたい(不可能だけど)。そんな気持ちになるからトッテモ不思議。それに比べて困難に遭っても記憶が混乱していてもグインは何故だかだいじょうぶだと見守る事ができる・・・それはそれで損なことかもしれません(笑)。
『グイン・サーガ101 北の豹、南の鷹』 2005.5.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月17日(金) |
『グイン・サーガ100 豹頭王の試練』 栗本薫 |
グインを再び捕らえたイシュトヴァーンは愛憎と不信のあまり、ケイロニアをぶっつぶしてやると豪語する。グインの手当てをするイシュトヴァーンの部下コー・エンは猫の目の様にクルクル変わるイシュトヴァーンの様子に危機感を感じている事をグインに訴える。イシュトヴァーンのためにも離れてやろうと再び脱走を試みるグインの目の前に現れたのは、あの草原の男だった・・・!
うっひゃー(最近そんなことばっかり言ってるわ)、登場ですよー。あのあのあの私のダイスキなお方がぁぁぁ。ナリス様とは別の意味で惚れこんでいるお方がついにグインと出会います。考えてみれば様々な主役級クラスの登場人物がいて、100巻までグインと出会ってなかったってスゴイことですね(大笑)。なんと言うか、この方とグインというのは男としての魂に似た逞しさがあって惚れ惚れしてしまうのであります。そこから思うに私は絶対にイシュトヴァーンは好きになれない。情は湧いても惚れはしない。まぁ、物語の登場人物に対してそういう感情移入はいかがなものかと言われれば返す言葉はありませんケレドモ(苦笑)。昨日、親友と話し、100巻まで読んだ事を驚かれ(呆れられ)ました。ここまで読ませる力はあります(断言)。最初の数冊の山を越えれば、ほーら貴方もグインに夢中v
『グイン・サーガ100 豹頭王の試練』 2005.4.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月16日(木) |
『グイン・サーガ99 ルードの恩讐』 栗本薫 |
アムネリス自決により巻き起こったゴーラ(イシュトヴァーン)に反乱するハラスたちの助太刀に乱入したグインだったが、イシュトヴァーンに囚われてしまった。《不信》という病に冒されてしまったイシュトヴァーンはグインを慕うあまりにグインを信じられず、非道な行為を繰り返す。ザザとウーラの力を借り、一度は逃げ出したグインだったが、ハラスたちが気になるあまり戻ってみるとそこは・・・
・・・なんだかなぁ。悲しい悲しい巻でしたよ、この99巻ってば。イシュトヴァーンが哀れ。シルヴィアちゃんも哀れなのだケレドモ、全く違う種類の哀れを感じさせられましたね。なんと言うか、イシュトヴァーンファンの母性みたいなものを理解できたんじゃないかしらん。イシュトヴァーンの懊悩を冷静に観察&分析するグインってすごいー。でもグインはグインで混乱した記憶に動揺している訳で。そんな時にでもグインの頭脳はキチンと働いていて。今までグインが出ている時がツマラナイと感じていた(だって動きが少ないんだもの)ケレドモ、ここ数巻のグインはいい。やっぱりグインにだって人間味を見せていただかないと。今までだって人間味がなかったでもないけれどー、なーんか完璧すぎて面白みに欠ける主人公だったのー。しかし、佳境です! しかし、折り返し地点とかトンデモナイこと作者は言ってます。完結するまで絶対に死なないでね、栗本さん。
『グイン・サーガ99 ルードの恩讐』 2005.2.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月15日(水) |
『グイン・サーガ98 蜃気楼の旅人』 栗本薫 |
ノスフェラスでセム族のシバやラゴン族のドードーに引き止められるが、己は何者かを知るために旅に出る。そのグインの前に現れたのは黄昏の国の女王ザザとノスフェラスの狼王ウーラだった。ザザとウーラに助けられ、旅を続けるグインは無残に追い立てられる集団を見かけ、成り行きから助けてしまう。その集団を狩っていたのは、あの・・・
うーむ、またもや運命が大きく交錯して参りました。悩めるグインの心を大きく占めている人間がリンダとイシュトヴァーンだったってことが大変に興味深いです。やっぱりシルヴィアちゃんのことは保護欲と言うか、哀れさゆえのものだったのかもしれませんね。それはそれでシルヴィアちゃんがトッテモ気の毒なのだけど。やはりいっとう最初に出逢った運命、グインとリンダとイシュトヴァーンが大きな大きな三大柱だったのでしょうか。・・・あの時レムスくんもいたのにね(苦笑)。さてこのあとはいったいどうなってしまうのでしょう。楽しみで楽しみで。
『グイン・サーガ98 蜃気楼の旅人』 2004.12.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月14日(火) |
『グイン・サーガ97 ノスフェラスへの道』 栗本薫 |
グインを捜索するためにヴァレリウス率いる魔道師部隊の中にマリウスが無理矢理参加。そしてオクタヴィアたちのいるサイロンへやってきた。オクタヴィアやマリニアを捨ててパロへ旅立ったマリウス。彼は彼自身の生き様をオクタヴィアに義父アキレウス陛下に訴え、自分の命である歌を聴いてもらう。その歌を聴いていた耳の不自由なマリニアは、体でマリウスの歌を感じ、不器用な発声で歌を歌おうとするかのように・・・
グイン・サーガにおける三大困ったちゃんはイシュトヴァーン、シルヴィア、マリウスと私は思っています。イシュトヴァーンはまぁそれはそれと言いますか、それでも魅力的であり、まだまだ発展途上と観察中。シルヴィアちゃんはトンデモナイのだケレドモ・・・うーん何故だか理解できちゃうようになってしまったのですよね。彼女の壊れ方。だから問題はマリウス坊や。彼の場合はなんと言いますか、違う星の住人なのでしょうねぇ。普通の枠に当てはめてはいけないのかな、と今回感じました。それにしてもオクタヴィアの心を想うと可愛そう。あんな凛々しい美しい人は、ダメ男を好きになるものなのかな、ナンテ。オクタヴィアに見る目があったとも無かったとも言える関係でありました。人を好きになるって理屈ではないものねー。
『グイン・サーガ97 ノスフェラスへの道』 2004.10.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月13日(月) |
『グイン・サーガ96 豹頭王の行方』 栗本薫 |
ケイロニアから派遣されてきたハゾスはリンダと会い、その美しさと率直さに感銘を受ける。マリウス問題(笑)を協議していたリンダたちの前にグラチウスが現れ、グインの居場所を彼女達に告げる。ハゾスやヴァレリウスはグラチウスの提案に乗り、グインを探しにいくこととなり・・・
悩めるパロの聖女王リンダは、ハゾスやグラチウスと話すことにより潔く自分の身の振り方を決定します。ここらあたりがリンダやオクタヴィアの資質の美しさが際立っているところ。リギアを含め、マイ・グイン美女ベスト3ですねー。美しく気高い女は最高v グインはグインで大変なことになっちゃっていますケレドモ、これだけの多くの人間(しかも国はさまざま)に慕われ、愛されるって、そんな超人的な(笑)。グインとイシュトヴァーンってどこまでいっても対照的。主要人物が欠けて寂しい思いもしましたが、新しく魅力的な人たちもどんどん出てきています。なににしても物語と言うものはキャラクターの魅力に尽きるのかもしれませんね。
『グイン・サーガ96 豹頭王の行方』 2004.8.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月12日(日) |
『グイン・サーガ95 ドールの子』 栗本薫 |
リンダはパロの再建とマリウスの去就に頭を悩ませていた。相談に乗るヴァレリウスはマリウスのお気楽さ加減に反感を押し隠せずにいる。ケイロニアではハゾスが行方不明のグインを案じ、グインの妻シルヴィアの男遊びに心を痛めていた。オクタヴィアは愛情を残しつつも、自分とマリニアを置いてまたしても出奔してしまったマリウスに愛想を尽かしていた。イシュトヴァーンはゴーラの新都イシュタールに戻り、カメロンに疑心暗鬼の念を拭えないでいた。そして我が子ドリアンを見た時、イシュトヴァーンは激しく動揺し、取り乱すのだった・・・
グインのおかげで平安を取り戻したかと言うと、残された者たちはそれぞれの苦悩の日々が始まったようです。ああ、なんだか本当に新展開と言った感じがします。リンダとオクタヴィアはもともとの魂がしっかりした軸を持っているので、どんなに大変でもなんとか潜り抜けていけそうな安心感があります。しかしながら、不安定この上ないイシュトヴァーンとマリウス坊やにはまだまだハラハラさせられそうですね。栗本薫さんの頭の中でこれだけの多くのキャラクターが生き生きと息づいていると思うとヤッパリ空恐ろしいとしか言いようがありません。
『グイン・サーガ95 ドールの子』 2004.6.10. 栗本薫 ハヤカワ文庫
2006年02月11日(土) |
『グイン・サーガ』93・94 栗本薫 |
グインのトンデモナイ策略により、クリスタルはアモンから解放された。グインはその結果、ノスフェラスへ転送される。グラチウスに助けられ、グル・ヌーに訪れたグインは、星船の中でとうとう己の事を知ることとなる。しかし、アモンを葬るために、今再び・・・
物語が動く時というのは、一気呵成という感がいたします。登場したソノ時から絶えず「自分はいったい何者であるのか」と己を求め続けたグイン。その答えを知った時にまた・・・って栗本さん、相変わらず極悪非道ですなぁ。もう大概驚かないつもりでしたが、いやぁまたしてやられてしまった(大笑)。いずれにしてもこの物語が100巻やそこらで終らないことだけはハッキリしてますよね。現段階で既に100巻越えされてますし。いやはやスゴイ。このようなスケールのでっかい物語をあふれんばかりに書き上げていく魂ってなんなのだろう。空恐ろしい心持で読み進めております。
『グイン・サーガ93 熱砂の放浪者』 『グイン・サーガ94 永遠への飛翔』
2006年02月10日(金) |
『グイン・サーガ外伝19 初恋』 栗本薫 |
ナリス、19歳。クリスタル公となり忙しい日々を送っていた。父が王座を追われる原因となったパロ一の美女の名を欲しいままにしているフェリシアと愛人ごっこに興じている。ある夜、フェリシアに初恋もまだではないのかと言われたナリスは複雑な心持に囚われ、愚かなゲームを仕掛けてしまい、その結果・・・
本編でナリス様は人を愛したことがあるのだろうか?と思わされることが多々ありました。あまりにも自分に溺れすぎたナリス様って不幸・・・と思っておりましたケレドモ、こんな不幸なできごとがあったのですねぇ。多くに愛されながらも誰かを愛することができなかったナリス様は愛を求めて彷徨っていたのかもしれませんね。そう言う意味で言うならば、ナリス様もまた最終的にはグインを恋焦がれていたのではないかしらん。リンダもヴァレリウスも気の毒に・・・。
『グイン・サーガ外伝19 初恋』 栗本薫
2006年02月09日(木) |
『神はサイコロを振らない』 大石英司 |
1994年に乗員乗客を乗せたまま忽然とこの世から消えた報和航空402便が10年経った2004年に現れた。彼らは10年前のまま。彼らと彼らの関係者はとまどいながらも喜び、さまざまな波紋を巻き起こしながら、再び残酷な運命が容赦なくやってくる。
今クールで一番楽しんで見ているドラマが『神はサイコロを振らない』なのです。原作と映像化と言うのは別物だと考えるようになった今日この頃、とりあえあず原作を読み、やはりドラマとはずいぶんと違っていることに気づきました。設定や登場人物や視点がかなり大きく異なっています。でも、原作は原作でドラマはドラマでとても面白いです。原作のいいところを抽出して作り変えている感じですね。 原作の方は視点が乗客たちに置かれています。しかも人数がかなり多い。多くのいろんな状況の人間が10年という時の流れに置いていかれた末、なにを思いなにを残すのか。これがね、やはりホロリときましたね。社会的なことにもずいぶんと警鐘を鳴らしてらっしゃるし。そうか、1994年にはそんなことがあったな、とか、その後の10年でそんなこともあったなとか、そんなことも考えさせられました。人間は忘れやすい生き物ですね。忘れちゃいけないことだってたくさんたくさんあると言うのに。
歴史にifは付き物でも、変えるべきじゃない。神はサイコロを振らない。人間はそれを受け入れるべきだ
『神はサイコロを振らない』 2005.12.20. 大石英司 中公文庫
2006年02月08日(水) |
『魔女の笑窪』 大沢在昌 |
かつてある場所での生き地獄から脱出した女が都会の闇の世界で生きている。たくさんの男を相手にしてきた女は、瞬時に相手を見抜き、さまざまな事件を解決する・・・と言った感じの、サバイバル・ストーリー。主人公がいったいどんな地獄を見てしまったのか、興味を持ちつつ読み進めました。こういう物語を読むと本当に男と女は別の生き物なのだなぁと思います。最後があっけない感じだったので、彼女の物語は続くのかしら。残った片方の笑窪すら失わなければいいのだけれども・・・。大沢親分の物語は好きですねぇ。エロさが良かったv
何かが終った。それが私の人生そのものなのか、悪夢ばかりを見た長い眠りなのか、まだ答えはでない。
『魔女の笑窪』 2006.1.15. 大沢在昌 文藝春秋
2006年02月07日(火) |
『グイン・サーガ外伝18 消えた女官』 栗本薫 |
本編で今は亡きナリス様の若かりし日の物語です。こういうことができるあたりがフィクションの良さですよね。亡くなったらブッツリ終わりって言うリアルとは違って、作者さえその気になれば生きていた頃の話を生み出せばいいのだもの。ナリス様ファンとしては助かっちゃった気分です。12月からグイン・サーガを読み始めて、ナリス様を崇拝していた身としては、彼の喪失感たるや半端じゃなかったのですもの。だからこういうカタチでナリス様に再会できてことのほか嬉しい。また物語の内容も全く期待してなかったのですケレドモ、栗本薫さんらしいダークな展開でけっこう面白かったですねぇ。ああ、こう言う人間いるいる・・・と顔を顰めながら読みました。またナリス様に会えるってことは本当に救いにございます。
『グイン・サーガ外伝18 消えた女官 ーマルガ離宮殺人事件ー』
2006年02月06日(月) |
『グイン・サーガ』91・92+外伝17 |
グラチウスの申し出を受け(?)、パロにいっしょに潜入するグイン。麗しの都と言われたパロは死の都と化していた。レムスに取り憑いたアモンを相手にグインは古代機械を破壊させようとするのだが・・・!?
物語の始まりは、麗しの都パロを攻め立てるモンゴールの攻撃でした。92巻までの間、さまざまな敵によって翻弄されたパロにやっと希望の光が。しかし、それと引き換えにグインが・・・。あ”−っ、まさかこんな作戦を心に秘めていたなんて。やはりどこまでもグインは計り知れません。参ったなぁ。 栗本薫さんのテンションたかたかの《あとがき》は、栗本薫さんをしっかり表しているようで興味深いものであります。ただ確かに自画自賛は多いなとファンでも感じます。だからそのことをしてきっと叩かれまくったのでしょうね。気の毒だケレドモ、言いたい人、書きたい人を止めることは難しいのではないでしょうか。匿名で卑怯だと言う栗本薫さんの憤慨もモットモです。でも匿名だからこそ言えるのでしょうね・・・。私は活字中毒の末端におりますが、読んで面白くないと感じる本についてどうこう意見はしません。意見できるほどのものではありませんから。悪口や批判は読んでいて楽しいものでもありませんし。だから「いい!」と感じたものについてのみ、ここにこうしてUPしています。発言の自由だと言いますが、書いた本人がいやなこと書かれていたら、それはいい気はしないでしょう。面白くもないものに美辞麗句を書き立てることもしませんし、面白くなかったからとこきおろすこともしません。甘い感想ばかりだとよく言われますが、それが私の読書へのスタンスです。
『グイン・サーガ91 魔宮の攻防』 『グイン・サーガ92 復活の朝』 『グイン・サーガ外伝17 宝島上・下』
2006年02月05日(日) |
『アコギなのかリッパなのか』 畠中恵 |
聖はオヤジの事務所アキラで事務員をやりながら、大学に通っている。オヤジは元国会議員で今でも若い政治家が集ってくる。天衣無縫なオヤジたちに振り回されながら、扶養家族の弟のために聖はいろんな場所に顔を出し、変わった事件に遭遇する。
畠中恵さんが現代モノで舞台が政治がらみという珍しいアプローチで迫ってこられました(笑)。不思議なもので力のある方の物語はその人ならではの持ち味が必ず滲み出てくるものなのですねぇ。今回の政治裏話シリーズ(?)はこのまま続くのかしら。聖くんはひょっとしたら政治家になっちゃうの??? 私は王子が好きです(笑)v
人間、生きてきた時間全てで、その身が出来ているものらしい。
『アコギなのかリッパなのか』 2006.1.25. 畠中恵 実業之書日本社
2006年02月04日(土) |
『グイン・サーガ』86〜90 |
アムネリスは後悔と孤独のうちにイシュトヴァーンの子を出産し、ドリアン(=悪魔の子)と命名し、自害。会いたくて会いたくてたまらなかった豹頭のグインにやっと巡り合えたナリスは、その美しく気高い人生を・・・。ナリスが本当にいなくなり、悲しみと喪失感に包まれるリンダ、ヴァレリウス、イシュトヴァーン・・・さまざまな人間に影響を与えた大きなが消えたのだ。しかし、パロはレムスの子アモンの登場で危機に瀕している。生きている者たちはそれぞれの矜持とともに新たな闘いに臨んで行く・・・。
うわー、参ったなぁ。この自分的サーガあらすじを書いてるだけで鳥肌が立ち、涙が出てきちゃった。87巻の『ヤーンの時の時』は、おそらく新米グインファンの私にとって記念碑となりましょう。活字中毒人生も長いケレドモ、ここまで嗚咽して身が震えて、本当に親しい人を失った想いをしましたもの。そしてそのことに誰より自分が驚いたのでした。誰がなんと言おうと栗本薫はスゴイし、その豊かな才能を讃えます。この物語をありがとうございます。 さて、今回の5冊で主要人物がふたりも欠けてしまい、ある意味いきなりの大盤振る舞いだなぁとあきれてしまいました。でもちゃーんと新しい種が発芽しているあたりウマイですなぁ、栗本薫。まだ断定は怖いのでしませんが、アモンはけっこう好きになる気がします。あんな美しい極悪さって好きだから。この壮大な大河ドラマの中で多くの登場人物がいて、どうでもいい存在だった魔道師ヴァレリウスを好きになっちゃったのにも驚いています。こういう自分の変化も楽しい。好きな人はどうあってもナリス様。タイプなのはスカール様とカメロン船長。どうしようもないけれど憎めないのは淫魔ユリウス。女性ではやはりリギアとオクタヴィアが好きですね。凛々しく美しいから。その反対でマリウスにはイライラしてしまう(苦笑)。いるのよね、こういう身勝手で自分さえよければいい奴。また自分じゃ気づかずすき放題やっちゃって、後になってワーワー反省するものだから性質が悪い。今のところ受け付けないのはマリウスとレムス。学習能力がなさすぎ。そういう点ではシルヴィアちゃんも似たとこかしらねぇ。うーん(困)x
『グイン・サーガ86 運命の糸車』 『グイン・サーガ87 ヤーンの時の時』 『グイン・サーガ88 星の葬送』 『グイン・サーガ89 夢魔の王子』 『グイン・サーガ90 恐怖の霧』
2006年02月03日(金) |
『年下の男』 吉村達也 |
景子は36歳バリバリのキャリアウーマン。ある日、偶然出逢った年下の男の子21歳の真琴と恋に落ち、結婚。母をはじめ、周囲の反応は冷ややか。唯一、父親だけが景子の味方だった。しかし、過去の情事の相手や上司のいきなりな恋ゴコロ告白により、景子の信じていたものが崩れ始め、そして現れた真実に・・・
吉村達也さんって気軽に気分転換に読むにピッタリな方なのです。で、気軽に読んでいると、あれよあれよとジェットコースターのような展開で落ちていき、最後に「え、そうだったの?」と狐につままれたような感じが残るのです(笑)。とくに集英社文庫さんにおけるシリーズはちょっとばかりブラッキーで人間が憐れでお気に入りであります。真剣にこの物語はどうだ!とかしかの角度からしか読めないタイプの方にはオススメしませんが(や、出来ませんが)ふやっと読んで驚かされたい方には意外とオススメです。ふふふー。
「このマンションにもいられない」 「どうして」 「くるから」 「何がくるんだ。誰がくるんだ」 「くるから」 「だから、誰なんだよ」 「くるのよー」
『年下の男』 2004.4.25 吉村達也 集英社文庫
2006年02月02日(木) |
『グイン・サーガ』81〜85 栗本薫 |
グインはヤンダル・ゾックに憑依されたレムスに再会する。レムスは、美しく優秀で人々から愛される姉リンダと従兄ナリスの存在に心を歪めてしまい、ヤンダル・ゾックという闇の存在に付けこまれてしまったのだった。グインはリンダを連れ、古代機会で逃げ出すことに成功する。またイシュトヴァーンはスカールと戦い、スカールの圧倒的強さに負け、川へ飛び込んで逃げ惑う。人に愛されたい、信じたいという想いが強すぎるがゆえに猜疑心の固まりとなったイシュトヴァーンは傷ついた心と体にヤンダル・ゾックにつけこまれてしまう・・・
80巻あたりから怒涛の展開を見せるグイン・サーガ。今まで登場した人物達がそれぞれの縁(えにし)ゆえに再会し、己の存在を再確認していく・・・と言う感じでしょうか。ここまで来てしまうと書き続けてきた作家・栗本薫の尋常ではないパワーを実感せずにはいられません。さまざまな人物が登場し、人としての器の大きさの違いがあり、それぞれに悩み苦しんでいる、そこがなんと言うか勉強になります。人っていうのは完成形はないんじゃなかろうか。おそらく人を見て自分を省みて反省し、成長する。その繰り返しこそが人を磨くのだと思う。そんなことをこの長く壮大な物語は教えてくれます。自分はこれでいいんだ、とか、自分はすごいんだ、とか、そんなふうに思っているならば、ああそれは勘違い。人間はおそらく命ある限り進化できる高みに昇れる生き物なのですよ。絶対に。絶対に。
『グイン・サーガ81 魔界の刻印』 『グイン・サーガ82 アウラの選択』 『グイン・サーガ83 嵐の獅子たち』 『グイン・サーガ84 劫火』 『グイン・サーガ85 蜃気楼の彼方』
2006年02月01日(水) |
『グイン・サーガ』76〜80 栗本薫 |
レムスは姉リンダを捕らえ、自分の怪しい姿と野望をリンダに語る。その頃、ナリス崩御の触れがパロを震撼させる・・・。さまざまな憶測と企てが飛び交う中、しっかりと世の中の行く末を己の目で見つめていたグインは、ついにパロへ・・・。
『グイン・サーガ』を読む楽しみに栗本薫さんによるテンションたかたかの《あとがき》があります。その時代時代で怒り喜び一喜一憂する人間臭い栗本薫さんがトテモ魅力的だなぁと思う次第。その中で80巻までにはナリス様暗殺(栗本薫によるナリス様暗殺ネ)の企てがあったと知り、大ブーイングだったのですが。いやぁ、こんなカタチで“また”ナリス様は死んじゃったのねぇ。ナリス様御崩御あたりからは、それこそ寝食を忘れ読みふけっていたのであります。ここは間違いなく大きな大きな山場にございました。はい。 しかし、タイトルロールのグインは本編不在だったりするケレドモ、出てくると確かに物語がしまるし、安心感がありますね。主人公の器のデカサを感じさせました。すごいー。
『グイン・サーガ76 魔の聖域』 『グイン・サーガ77 疑惑の月蝕』 『グイン・サーガ78 ルノアリアの奇跡』 『グイン・サーガ79 ルアーの角笛』 『グイン・サーガ80 ヤーンの翼』
|